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シーズン5 第2話
The One With All the Kissing (モニカとチャンドラーのひ・み・つ)
原題は「キスばかりの話」
チャンドラーの部屋のお風呂。ロマンチックなキャンドルをたくさん灯した状態で、チャンドラーとモニカはバブルバスに入り、シャンパンを飲んでいます。
モニカ: You look cute in bubbles. (泡の中のあなた[泡に包まれてるあなた]ってセクシーに見えるわ。)
チャンドラー: Ehh, you're just all liquored up. (えー、君はただすっかり酔っ払ってるだけだけどね。)
(They move into kiss but are interrupted by Joey knocking on the door.)
二人はキスしようとするが、ドアをノックするジョーイのために中断させられる。
ジョーイ: Hey, it's me. I'm comin' in. (おい、俺だ。入るぞ。)
(Monica quickly dives under the water as Joey enters. He looks a little shocked at what Chandler's doing.)
ジョーイが入ってきた時、モニカは急いで水の下に潜る。ジョーイはチャンドラーがやっていることを見て、少しショックを受けた顔をする。
チャンドラー: I've had a very long, hard day. (とっても長くてつらい一日だったんでね。)
ジョーイ: Ahh, I'm gonna go get some chicken. You want some? (あー、チキンを買ってこようかと思ってるんだ。お前もいるか?)
チャンドラー: Ahh, no, thanks. No chicken. Bye-bye then. (あー、いや、結構だ。チキンはいらない。じゃあ、さよなら。)
ジョーイ: Okay. (わかった。)
(Joey turns to leave but stops at the door.)
ジョーイは立ち去ろうとするが、ドアのところで止まる。
ジョーイ: You sure? Some extra-crispy, dirty rice? Beans? (確かだな? さらにカリカリのチキンに、ダーティーライスだぞ? ビーンズだぞ?)
チャンドラー: For the last time, no! Get out! Get out, Joey! (これで最後だ[きっぱり言うぞ]。いらない! 出て行け! 出てけよ、ジョーイ!)
ジョーイ: All right. (わかったよ。)
前回のエピソードで、情熱的なキスを観客に見せたチャンドラーとモニカですが、今回のエピソードでは冒頭から一緒にお風呂に入っています(進展、早っ…笑)。
もう完全にラブラブの恋人モードですね。
liquor は名詞で「酒」で、動詞になると、自動詞では「大酒を飲む」、他動詞だと「(人に)酒を飲ませる」という意味になります。
動詞の場合は、liquor up のように up と共に使われることが多いようです。
ですから、be liquored up は、be drunk 「酔っぱらっている」という意味でしょう。
モニカは泡に包まれているチャンドラーを cute (セクシー)だと褒めているのですが、それに対してチャンドラーは、「君はベロンベロンに酔ってるねぇ」と言って、恋人のモニカをちょっとからかっている感じだと思います。
You're so beautiful. などと普通に褒めずにそう冗談めかして言うところが、逆に二人のラブラブぶりを表している気もしますね。
そこにノックの音がして、ジョーイが入ってきます。モニカは慌てて泡の中に隠れます。
一人でバブルバスに浸かっているチャンドラーを見て、ジョーイは眉毛を上げ、「お前、一体、何してんの?」みたいな顔をしていますね。
それでチャンドラーは、I've had a very long, hard day. と現在完了形を使って答えています。
日本語で言うと、「今日は長くて大変な一日だったんだ」というところですが、過去形の had ではなく、現在完了形になっているのは、「彼の1日がまだ終わっていない」という感じがあるからでしょう。
大変だった一日の終わりに、今、こうしてバブルバスで心と身体を癒してるんだよ、というニュアンスでしょうね。
ジョーイが驚いた顔をしたのは、バブルバスで疲れを癒し、いやなことを忘れ気を紛らわす、というのは、女性っぽい行動だからですね。
フレンズ3-4その20 でも、
レイチェル: If you feel yourself reaching for that phone, then you go shoe shopping, you get your butt in a bubble bath. (もし自分がその電話に手を伸ばしそうに感じたら、靴の買い物に行くのよ。バブルバス(泡のお風呂)に浸かるの。)
というセリフがありました。
ジョーイは自分はチキンを買いに行くけど、お前もどう?と尋ねています。
go get some chicken の go get は、1つ前の記事、フレンズ5-1その7 で説明した、go to get または、go and get が、go get になった形ですね。
食べ物としての鶏肉は不可算なので、some chicken という形になっています。
これを a chicken と可算名詞扱いにしてしまうと、鶏1匹買って来てそれを丸ごと食べちゃう、みたいなことになってしまうわけですね。
チキンはいらないと言われて、いったんはバスルームを出ようとしたジョーイですが、また立ち止まって、再度、確認しています。
dirty rice という言葉が出てきますが、dirty-rice で「Google画像検索」すると、たくさん画像がヒットしますので、どんなものかはわかります。
見た目はチャーハンとかピラフみたいな感じ。
また、以下のウィキペディアにも詳しい説明が載っています。
Wikipedia 英語版: Dirty rice
最初の説明部分を引用させていただきますと、
Dirty rice is a traditional Cajun dish made from white rice cooked with small pieces of chicken liver or giblets, which give it a dark ("dirty") color and a mild but distinctive flavor.
訳しますと、「伝統的なケージャン料理。鳥のレバーや臓物の小さなかけらと共に調理した、白米から出来た料理。その臓物のかけらがダークな色(ダーティーな色)をつける。マイルドだが独特のフレイバーを生み出す」。
ケージャン料理のケージャンとは、Wikipedia 日本語版: ケイジャン に説明があるように、「フランスのアカディア植民地に居住していたフランス語系の人々のうち現在のルイジアナ州に移住した人々とその子孫」のこと。
フレンズ2-5その12 でも、あるレストランで、
チャンドラー: I will have the Cajun catfish. (俺は、ケージャン・ナマズをもらおう。)
と注文していたことがありました。
それだけ、ケージャン料理というのはなじみがあるのでしょうね。
Dirty rice の英語版ウィキペディアの In restaurants という項目に、
「Bojangles' Cajun Fried Chicken のレストランでは、サイドディッシュとしてダーティーライスを出す」と書いてあります。
今回、ジョーイはチキンを買うついでに、ダーティーライスもどう?と尋ねているので、ジョーイがイメージしているのは、このチェーン店なのかもしれません。
Bojangle's Famous Chicken 'n Biscuits には、その店のメニューが載っていますが、ジョーイのセリフにあるように、Dirty Rice や、Green Beans の名前が出ています。
また、ウィキペディアによると、
「ニューオーリンズをテーマにした、Popeye's Fried Chicken というレストランでは、長らく、ダーティーライスがメニューとして提供されていたが、最近、名前が「ケイジャン・ライス」に変わった」とあります。
どうやら、dirty という言葉のイメージを避けたかったようですね。
for the last time は、「それを終わりとして、最後に」。
for the first time だと「初めて」ですね。
断ってもしつこく尋ねてくるので、もう返事はこれで最後だ、という感じでチャンドラーは怒っているということです。
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