2010年07月22日

なんともない、のクール フレンズ5-2その2

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前回の フレンズ5-1 のラスト、ギリシャへの新婚旅行に向かう飛行場にエミリーが現れないので、ロスはレイチェルを誘います。
先にレイチェルが飛行機に乗り込んだところで、エミリーが現れたので、ロスはエミリーを追い掛け、結局、レイチェル一人がギリシャに行くはめになります。
レイチェル一人をギリシャに行かせてしまったことで、さぞかしレイチェルは怒っているだろう…と心配顔のロス。
そこに、荷物を持ったレイチェルが帰ってきました。
ロス: Rach, Rach, I am so sorry. I am so, so sorry. (レイチェル、レイチェル、本当にごめんよ。ほんとにほんとにごめん。)
レイチェル: Oh, Ross, come on! You just did what you had to do. Hi, Pheebs. (まぁ、ロス。(そんな風に謝るのは)やめてよ。あなたはしなければならないことをしただけだもの。はーい、フィービー。)
ロス: What? That's it? You're not mad? I mean, it must've been terrible. (何? それだけ? 怒ってないの? だって、ひどかった[つらかった]に違いないのに。)
レイチェル: Terrible? Hell, I was in Greece! That was a nice hotel, nice beach, met the nice people. It’s not too shabby for Rachel. (Goes and puts her luggage away.) (ひどい? 何てこと、私はギリシャにいたのよ! 素敵なホテルで、素敵なビーチで、素敵な人たちに会ったわ。レイチェルにとってはそんなに悪くなかったわよ[なかなか良かったわよ]。[荷物を片づけに行く])
ロス: So, what, that's it? (それで、何、それだけ?)
レイチェル: Oh, yeah! We're cool. Totally cool. (ええ、そうよ! 私たちの間には何も問題はないわ。全くなんともないわ[平気よ]。)
ロス: Oh, thanks, Rach. Oh, you're the best. (They hug.) (あぁ、ありがとう、レイチェル。あぁ、君は最高だよ! [二人はハグする])
レイチェル: Oh, no. You're the best. (あぁ、いいのよ。あなたは最高よ。)
ロス: (breaking the hug) Ohh, I gotta go to the flower store. (Runs to the door.) Check it out, no one will tell me where Emily is, so I'm gonna send 72 long-stemmed, red roses to her parent's house. One for each day that I've known and loved her. That oughta get her talking to me again. ([ハグを解いて] あー、花屋さんに行かなくちゃ。[ドアに走る] ねぇ、エミリーが(今)どこにいるか、誰も教えてくれないだろうから、僕はエミリーの両親の家に、72本の長い茎のついた赤いバラを送るつもりなんだ。僕がエミリーを知り、愛したそれぞれの日に対して1本ずつね。そうすることで、エミリーはまた僕と話をするようになるに違いないよ。)
チャンドラー: Oh, Ross, when you make out card, be sure to make it out to "Emily." (あぁ、ロス。カードを書く時には、間違いなく宛名は「エミリー」って書くようにしろよ。)

ロスはレイチェルが怒っているかどうか心配していますが、レイチェルの反応は意外にあっさりしています。
謝るロスに対して普通に言葉を返し、すぐフィービーに挨拶していることからも、その「あっさり」具合がわかりますね。

shabby は「(身なりが)みすぼらしい」などの意味がありますが、ここでは「ひどい」という意味のようです。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
shabby [adjective] :
1. old and in bad condition from being used for a long time

つまり、「長い間使われていたことで、古くて悪い状態である」
3. something is not (too) shabby (informal) used to show that you think something is very good
例) Our profits were up by 35% last year. That's not too shabby.

つまり、「何かが not too shabby というのは、何かがとても良いと思っていることを示すために使われる」。
例文は、「我々の利益は去年35%上昇した。それはかなり良い[悪くない]。」

そのように英英辞典で、not too shabby というフレーズがよく使われることを知った上で、改めて英辞郎を見てみると、やはり英辞郎にも載っていました。

英辞郎では、
not too shabby
【1】〈米話〉素晴らしい、立派な、良い出来の◆shabby を強く発音
・I didn't like this car first. But after driving this for a week, I think this is not too shabby. この車始めは嫌いだったんだ。でも1週間運転したらそんなに悪くないなって思うようになったよ。
【2】〈米話〉全くお粗末な◆too を強く発音したとき皮肉として。◆【同】very shabby


皮肉として文字通りの「お粗末な」を強調する意味でも使われるようですが、通常は、「そんなに shabby じゃない」→「悪くない、良い」という意味で使われることがわかりますね。
not too bad も「そんなに悪くない、結構いける」という意味で使われるので、そのニュアンスは同じでしょうか。
肯定的な形容詞を使わずに、ネガティブな形容詞を否定することで、「まんざらでもない」感を出しているのでしょう。

また、LAAD には、shabby treatment という言葉も載っています。「ひどい待遇」のような意味ですね。

今回の shabby は特にそうですが、shabby という単語に出会った時に、「shabby =みすぼらしい」という反射的な訳語だけを必死に覚えようとするのではなく、get shabby treatment 「ひどい待遇を受ける」、It's not too shabby. 「そんなに悪くない(→良い)」というフレーズで覚えるべきだ、ということですね。フレーズで覚えておかないと、肝心な時に使えないことになりますから。

cool は「冷静な」ということですが、ここでは「なんともない」みたいな感覚ですね。
LAAD では、
cool : 3. AGREEMENT (spoken) said to show that you agree with something, that you understand it, or that it does not annoy you
例) "Sorry, I have to go." "It's okay, it's cool (=it does not upset me)."

つまり、「人が何かに同意していること、人がそれを理解していること、またはそのことが人を悩ませないことを示すために使われる」。
例文は、「ごめんね、行かなくちゃ」「オッケーだよ、問題ないよ」

つまりレイチェルは、ロスのしたことについて、怒ったりいらついたり動揺したりせず、全く平静で何の問題も抱えてない、感情的なしこりが残ったりしていない、という感覚でしょうね。

stem は「(植物の)茎」。また、ワイングラスの脚もステムと言いますね。
ですから、long-stemmed は「長い茎の、茎が長い状態の」という意味になります。
One for each day that I've known and loved her. の one for each day は「それぞれの日に対して1本」みたいな感覚。
どんな日かというと、自分がこれまでエミリーを知り、愛してきた日、ということになります。
つまり、エミリーと知り合ってから今日で72日になるから、1日1本の気持ちを込めて72本のバラを送る、と言っているのですね。

make out はフレンズでは「いちゃいちゃする」という意味で使われることが多いですが(笑)、今回は、「(書類などを)作成する、(記入して)書き上げる」という意味で使われています。
プレゼントに添えるカードを書く時に、宛名を間違えるなよ、「エミリーへ」ってきちんと書けよ、とチャンドラーはからかっているのですね。


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posted by Rach at 10:51| Comment(0) | フレンズ シーズン5 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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