ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。


ロスのことにいつまでもこだわるレイチェルに、モニカはアドバイスをしています。
モニカ: You're going to talk to him. Y'know what? We made a deal. I make your decisions, and I say you're going to talk to him. (あなたは彼に話をするのよ。いい? 私たちは契約を交わしたの。私があなたの決定を下すのよ。だから(私はこう言うわ)あなたは彼に話をするのよ。)
レイチェル: All right. You're the boss. I guess I gotta do what you tell me. (わかったわ。あなたはボスだもの。あなたが私に言う[命じる]ことを私はしなくちゃいけないのよね。)
ジョーイ: Say that to him, and you're golden. (She just glares at him.) (今の言葉を彼に言えよ。そしたら、成功間違いなしだよ。[レイチェルはただジョーイをにらみつける])
モニカは「レイチェルと私は契約を交わした。私があなたの意思決定をする」みたいなことを言っています。
これは少し前のシーンの以下のやり取りが元になっています。(過去記事では取り上げていないので、今回説明します)
レイチェル: Phoebe, you were right. I should've never gone to London. And from now on, you make all of my decisions for me. (フィービー、あなたは正しかったわ。私はロンドンへ行くべきではなかったの。そして今からは、私のために、あなたが私の全ての(意思)決定をするのよ[意思決定をして]。)
フィービー: Oh.... No. I did that for someone once. And I'm not comfortable having that kind of power and control over someone's life. (あぁ…。だめよ。かつて、ある人のためにそれをしたの[したことがあるの]。そして、そういう力を持って誰かの生活をコントロールするのは居心地が悪いのよ。)
モニカ: I'll do it! (私がするわ!)
レイチェル: That's fine. So Monica, you are now in control of my love life. (それはいいわね。そしたらモニカ、今、あなたが私のラブ・ライフをコントロールするのよ。)
フィービーの忠告も聞かずロンドンに行ってしまったせいでこんなことになってしまった、と反省しているレイチェルは、自分の行動を人に決めてもらおうとしているわけですね。
フィービーが断り、モニカが引き受けたので、今はモニカがレイチェルの意思決定をすることになっているわけです。
フィービーがそういうことをするのをいやがるところ、そして、人にあれやこれやと命令するのが好きという bossy なイメージの強い(笑) モニカが即座にそれを引き受けると名乗り出るところは、二人のキャラクターのイメージ通りの行動ですね。
今回の記事のセリフの説明に戻ります。
I say you're going to... とモニカは言っています。
あなたは今からこうするのよ、こうすることになるのよ、と be going to を使いつつ、さらにその前に I say も付けていますね。
You're going to... だけでも意味はよくわかるのですが、そこに I say を付けることで、「私はこう言うわよ」と自分の発言をより強調する効果があるのでしょう。
誰かに命令したりアドバイスしたりする場合に「I say you+動詞」の形がよく使われる気がします。
以下は、I say の後に、「命令形に主語の you をつけてさらに強調した形」が続いているケースです。
フレンズ2-24その1
ロス: Well, hey. You're an actor. I say you just suck it up and do it. Or you just do it. (ほら、ジョーイは役者だろ。ただ、愚痴を言わずに(吸い付いて)キスしたらいいんだよ。[レイチェルにいやな顔をされたので]もしくは(吸い付くのはやめにして)ただキスしたらいいんだよ。)
フレンズ3-4その14
ジョーイ: In this case, you have a fear of commitment, so I say you go in there and you be the most committed guy there ever was! (この場合は、お前はコミットメントに対して恐怖心があるんだから、そこに入って、史上最高にコミットした[深入りした]男になれ!)
モニカっぽい bossy な発言を聞いて、レイチェルも、「そうね、あなたがボスだものね」みたいに言っています。
I gotta do what you tell me. は「あなたが私に言う・命じることをしなければならない」。
この what が whatever になれば「あなたが言うことは”何でも・どんなことでも”しなければならない」という風に、より強調される気がします。
そのレイチェルの発言を聞いて、今の言葉をその彼(今から声をかけようとしている男性)に言えば、レイチェルは golden だよ、とジョーイは言っていますね。
golden は「金色の、黄金の」ですが、ここでは「成功間違いなしの」という感じの意味で使っているようです。
golden boy だと「将来を約束された人、将来性のある人」みたいな意味ですね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
somebody is golden : (spoken, imformal) used to say that someone is in a very good situation
つまり、「誰かがゴールデンである、というのは、誰かが良い状況にいる、ということ」。
そのセリフを言えば、大丈夫、完璧、間違いなく成功するよ、みたいなことですね。
つまりその男性に向かってレイチェルが「あなたの言うことは何でもするわ」と言えば、必ず落とせるよ、と言っているわけです。(確かに殿方はこういうセリフに弱そうですものね…笑)
ジョーイは指でオッケーマークを作り、横にいるチャンドラーも、あぁ間違いなく落とせるよ、みたいな顔をしています。
二人に冷たい視線を向けつつ、立ち上がるレイチェルも面白いですね。
ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。


また質問があります。
モニカがレイチェルに写真を見せているシーンでのモニカのセリフで、
" by the edges" というのがありますが、どういった意味でしょうか?
ご質問ありがとうございます。
by the edges の edge は、いわゆる「エッジ」、「端(はし)、縁(ふち)」ですね。
ですから、by the edges というのは、hold the picture by the edges 「その写真を端・縁で持って、その写真の端・縁を持って」みたいな感覚だろうと思います。
研究社 新英和中辞典では、以下のように出ていました。
by
[動作を受ける体・衣服の部分を示して] (人・ものの)…を
用法
catch, hold, lead などの動詞とともに用い、目的語に「人・もの」を用い、さらに by 以下によってその部分を示す; by の後の名詞には the がつく
He held the boy by the collar. 彼はその少年の襟もとをつかまえた。
He led the old man by the hand. 彼はその老人の手を引いて行った。
そのシーンを見ていると、レイチェルがモニカから写真をひったくった後に、
モニカ: Oh, honey, sweetie, by the edges.
と言っていますよね。
そんな写真の表面をべちゃっと触らないで、端っこを持ってよ、というモニカらしいセリフなのだと思います。
そう言われても、ロスが結婚したということでパニクっているレイチェルは、相変わらず、べちゃーっと表面を触ったままです。それに対してモニカは、何枚かの写真を、実際に両端を支えるように、表面を汚さないように、持っていることもわかります。
ロスの結婚で頭がいっぱいのレイチェルは、モニカの「写真を汚さないように持ってよ」という警告が全く頭に入らず、ついにモニカは切れて、
モニカ: Sweetie! Edges! Fingers! Smudgy! Pictures! (スィーティー(ハニー)! 端っこ! 指! 汚れる! 写真!)
と単語でまくし立てることになるのですね。
私はショックでパニクってるのに、こんな時に写真が汚れるとか、そんなくだらないこと言わないでよ、みたいに、レイチェルは写真の表面をベローンと舐めて(笑)、その写真をモニカに返す、という仕返しをすることになります。
By the edges! と言わずにはいられないところが、几帳面できれい好きなモニカらしいセリフだということですね。
半年と少しかけてシーズン5に入りました。このブログに存続の危機があったことを知って、本当に凍りました。当時、応援クリックでブログが続く後押しをして下さった皆様に感謝したい気持ちです!
本を出されたり、講演されたり、既に有名でいらっしゃるのに、小さな質問にも必ず敬意を持って答えて下さり、いつもどんなことも学べる機会に感謝するという姿勢のRachさんをとても尊敬しています。
Rachさんのブログで「そこに注目するのか!」と
勉強させられることばかりです。私はどうでも良いところに引っ掛かりがちで、、、このエピソードの、
You'll too talk to him. にも引っかかってしまいました。解説ではネットスプリクトを使っていらっしゃって、そちらではwillではなくbe going toになっていて何も違和感はないですが、DVDでは字幕も音声もwillを使い、その後がtooになっているのですね。そうするとtoo‥to〜が浮かんでしまって、意味が解らない!と思っていたんです。モニカの台詞の中で二度このセンテンスが出てきて、二度ともtoo…toなので、間違いではないのでしょうし、話も単純なのですが、特別な意味があるのかとしばらく勘ぐってしまいました。
ファイナルシーズンまで、絶対頑張ってください!!私も毎日応援します!
コメントありがとうございます。
「ブログ存続の危機」の件、5周年の時の記事を読んで下さったのですね。あの時は本当に、自分の中で迷いが大きくなってしまって、あのようなネガティブな記事を書いてしまいました。あれから随分と時が経ち、今はブログも9年目となっていますが、あの時、応援クリックで応援して下さった方々がいて下さったからこそ、ここまで続けることができました。あれ以来、記事投稿の際に、ランキングのお願いと共に、その日の順位を書くようになったのですが、いつもこのような高順位でいさせていただけることに感謝しない日はありません。多くの皆様に応援していただけることを本当にありがたく嬉しく思っております。
また、私のブログはシーズン1から順番に解説を書いているため、kikiさんのように昔の記事から順番に読んで下さっている方がいて下さるんですよね。そうして5周年の記事を読んで下さった皆さんから、また励ましや応援のお言葉をいただけることも、本当に嬉しいことだと思っています。5周年の記事をリアルタイムで読んだ方、解説を読む中で後からその記事を知った方、そういういろいろな方が、日々、応援クリックをして下さっているのだと思えることが、本当に私に大きな力を与えてくれています。誰かのお役に立てていると確信できていれば、迷わず楽しく続けて行くことができます。
また、私の姿勢についても、そのように言葉を尽くしてお褒めのお言葉を頂戴し、本当にありがとうございます。ご質問をいただける、ということは本当に嬉しいことなんですよね。過去の記事にコメントをいただけると、その記事が今も生きている! と実感でき、今日書いている記事も何年後かにまた読んでもらえるものとなるよう、しっかり書こう! という意欲が生まれます。
ここで、You'll too talk to him. について、少し書かせていただきますね。確かに DVD英語字幕には、そう書いてありますね。これについてはまずは結論から言うと、「字幕の誤植」の可能性が高いです。
実は以前にも、「DVDの字幕はこうなっているけれど、それでは意味が通じないのでは?」というようなご質問をいただいたことがありました。(参考までに書いておくと、フレンズ6-18その3 の記事に当たります)
その際、「ブルーレイで同じシーンを見てみる」という方法で確認を取ったところ、DVDとブルーレイで英語字幕が異なっており、「ブルーレイの方で正しく修正されていた」ということが発見されました。
、、、ということで今回も、「同じシーンをブルーレイで見てみる」ということをしてみたところ、やはり、というか、予想通り、DVDとは字幕が異なっていて、その部分のブルーレイでの字幕は、
You're going to talk to him.
I make your decisions, and I say you're going to talk to him.
と書いてありました。
音声も確認してみましたが、will ではなく、(are) going to が使われているようです。
なので、DVDの英語字幕、
You'll too talk to him.
I make your decisions, and I say you'll too talk to him.
は、2箇所も同じ表現が出てくるのですが、too は「間違い」と判断した方が良さそうですね。will を使う場合には、You'll talk to him. と表記すべき、ということになります。
どうしてこの字幕がチェックを受けずにスルーしたかを、私が勝手に想像してみました^^
字幕の文字数を減らす関係で、be going to が will に置き換わるのはよくあるパターンで、DVDの場合もそうだったのでしょうが、たまたま、going to の to が残ってしまい、You'll to talk to him. になった、そうすると、will to とか、to talk to とかの形は非常に違和感があるので、to が必要なら、それは too の間違いじゃないか、と早合点して(?)、too に置き換えられて、この形として残った、、みたいなことかなぁ、と。
to/too の混同は、your/you're, whose/who's と同様、ネイティブの間違いの典型例で、ネットスクリプトなど、実にいろいろなところで見かけますので^^、「to は余計だからトル」代わりに「too だと勘違いして置き換えた」結果かなぁ、と思うわけです。(間違った経緯を、他人の、しかもノンネイティブの私があれこれ言うのもヘンですけれど、、w)
DVD字幕は、「実際のセリフよりはしょられていることが多いが、文法的には正しい英文になっている」ことが通例なのですが、今回の場合はブルーレイでの確認も取れましたし、「間違い」だということになると思います。ブルーレイが発売されてこそ可能なチェック方法であり、フレンズが人気作品だからこそブルーレイも発売されたわけでもあり、フレンズという作品の人気が、今回の疑問を解決してくれた感じで、何だか嬉しいですね(^^)
最後になりましたが、はい、ファイナルシーズンまで、是非とも!頑張りたいと思っています。今解説しているのはシーズン9なので、やはリ私もファイナルまで行きたいです! 毎日応援していただけるとの温かいお言葉を励みに、最後まで、わかりやすく楽しい記事が書けるよう、頑張りますね!
温かいコメント、ありがとうございました!(^^)
いつも自分なりの学習が終わってからRachさんのところで確認をしていますが、最近意味が取れると理解した気になっている細かい所が多い気がしていました。Rachさんの解説で、こんな所あったっけ?と思ったり、「最後のofを忘れがちなので気を付けましょう」というところなんて「まさに!」という感じで、まだまだアウトプットには遠いな、と思います。最後に調べる時に英語字幕を一時停止して理解の確認をしていましたが、そこで日本語訳の記憶があるとわかった気になる箇所が多くなるのかもしれない、と思い、字幕なし→英語字幕→調べる→日本語に変えてみたのです。 わかったと思っていたのに字幕をじっくり理解しようとするとわからなくなり、日本語訳やRachさんの解説で「こんな簡単なところでなぜ引っかかったんだろう?」と思う箇所は、意外とこういう字幕のはしょりのところが多かったりします。今回のように間違いだということは少ないはずですが、丸ごと1文飛んでいたばかりに解釈し辛かったところもあり、そういう時にはもっと聞き取れていれば迷わないのに〜と思います。
今は先が楽しみでスクリプトまで確認せずに進めてしまっていますが、2巡目はスクリプトも含め、もっと深く理解出来るようにするつもりです。また2巡目でもRachさんのブログが私の学習の伝家の宝刀です(使い過ぎですが 笑) 。本当にありがとうございます。そして、うっかり質問でお手を煩わせて申し訳ありませんでした!
ご丁寧なお返事ありがとうございます。
いえいえ、「ごめんなさい」だなんて言っていただく必要はありません。DVDの字幕が間違っていると思われる部分であり、また、私自身がその間違いに気づいておりませんでしたので、むしろ、貴重な情報を教えていただけてありがたかったです(^^)
字幕や音声の使い方は、Rach流DVD学習法として、私なりのやり方を提示してはおりますが、学習を進める中で、それぞれの方にあった形にカスタマイズされるのがベストだと思っています。「日本語訳」は大いにヒントとして参考になるのですが、「わかった気になってしまう」ということもありますよね。また、DVDの英語字幕はどうしてもはしょられている部分が多いため、フレーズが抜けていたり、細かいニュアンスが英文に出ていなかったりすることがあります。そういう点では、スクリプトを使う方が、より細かなニュアンスが掴めるのだろうとは思うのですが、私自身は、このブログを始める前はネットスクリプトの存在を知らずに、DVD英語字幕を頼りに学んでいた時期が結構長くありましたし、スクリプトと突合せをする、という手間を考えると、「1巡目はDVDの英語字幕を使う」というのもアリだろうと思っています。
私のブログを大いに使っていただいて、楽しく学んでいただければ、ブロガーとしてこんなに嬉しいことはありません。使って下さる方がいるからこそ、書き続けられるわけですから(^^)
どうかこれからも、気になる点がございましたら、お気軽にご質問下さいませ。
温かいメッセージ、ありがとうございました!