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シーズン5 第3話
The One Hundredth (フィービー、ついに出産!)
原題は「100番目の話(第100話)」
フィービーが破水したので、フレンズたちはみんな病院にやってきました。
まだ産気づかないので、フレンズたちは待合室で待っているところ。
[Scene: The waiting room, Monica and Joey are sitting there.]
待合室。モニカとジョーイはそこに座っている。
レイチェル: (entering) Monica? You're gonna be very proud of me. I just got us dates with two unbelievably cute nurses. ([入ってきて] モニカ? あなたは(きっと)私をすごく誇りに思うことになるわよ。2人の信じられないくらいセクシーなナース[看護師]とのデートをゲットしたんだから。)
ジョーイ: Oh, my! (おお、いいねぇ。)
レイチェル: They're male nurses. (それって男性のナースよ。)
ジョーイ: Not in my head. (俺の頭の中では違うな。)
レイチェル: Anyway, they want to take us out Saturday night! What do you say? (とにかく、その二人は土曜日の夜に私たちをデートに誘いたいんだって! どう思う?)
モニカ: Umm. (Looks at Chandler who is using the phone.) Umm. Umm. I don't think so. (そうねぇ。[電話を使っているチャンドラーを見る] あー、うーん。そうは思わないわ[いいとは思わないわ]。)
レイチェル: What? What are you talking about? You, you're the one who's been telling me to get over Ross and move on. I'm moving on, and you're moving on with me. Come on, give me one good reason why you don't wanna go. (何ですって? あなた、何を言ってるの? ロスをあきらめて前に進めって私にずっと言い続けたのはあなたでしょ。私は前に進んでるわ、そしてあなたも私と一緒に前に進んでるの。ねぇ、あなたが行きたくないっていう正当な理由を一つでも私に言ってみて。)
モニカ: Umm, why don't you give me something that would be a good reason and, and then I'll tell you if it's true. (あぁ、正当な理由になりそうなことをあなたが私に言ったらどう? そしたら私があなたにそれが正しいかどうか言うわ。)
レイチェル: What? (何?)
モニカ: Harder than it sounds, isn't it? (言葉として聞こえるよりも難しいでしょ?)
今回の英語タイトル The One Hundredth について。
過去記事、投稿記事1000件目! The One Thousandth でも少し説明しましたが、今回のフレンズ5-3 は第1話から数えて通算100話目に当たります。
それで、「100回目、100番目のもの、第100話」という意味で、エピソードタイトルが、The One Hundredth となっているのです。
それは同時に、The One With... や、The One Where... などのように The One で始まるいつものタイトルをもじっている、いつものタイトルにかけている、という面もあるのですね。
いつものタイトルのパターンを使いつつ、そこにひねりを加えた、フレンズらしい面白いタイトルだと思いました。
レイチェルは、You're gonna be very proud of me. と言いながら、ニコニコしてモニカに近づいてきます。
私の話を聞けば、モニカがレイチェルに "I'm very proud of you!" と言って感謝することになるわ、という感じで、モニカが喜ぶようなニュースを私は持ってきたの、とあらかじめ言っておくニュアンスですね。
フレンズ3-17その5 でも、「カルバン・クラインのランジェリー・ショーにみんなをご招待!」というビッグニュースを持ってきた時に、
レイチェル: You guys are gonna love meee! (あなたたち、私を大好きになるわよ!)
と言っていました。今回もそのニュアンスと同じだと思います。
I just got us dates with two unbelievably cute nurses. について。
get は日本語でも「ゲットする」などと言うように「…を手に入れる」ニュアンスですね。
上のセリフは、get someone something のように目的語を2つ取る形になっています。
直訳すると、「私たち(レイチェルとモニカ)に、デートを手に入れてやる」みたいなことですね。
私たち二人のためにデートをゲットしてきたのよ、ということです。
date は「デート相手」という「人」の意味でも使えますが、この場合は、dates with ... nurses となっているので、「ナースとのデート」という、「会う約束のデート」の意味になります。
2人のナースとのデートと聞いて、ジョーイは嬉しそうな顔をして、Oh, my! と言っています。
それを見て、ジョーイが勘違いしていることに気づいたレイチェルは、「ナースと言っても、あなたが想像してる女性のナースじゃなくて、男性のナースよ」と言います。
レイチェルが気づいたように、ジョーイはレズビアン関連の話になると、よく Oh, my! と言いますよねぇ(笑)。
フレンズ1-20その4 でも、レイチェルとミンディが抱き合っているのを見て、Oh, my! と言っていましたし、フレンズ3-21 の冒頭で、ローラースケートで転んだモニカが、レイチェルの上に重なった状態になっているのを見た時も、Oh, my! と言っていました。
ですから、ジョーイがニヤニヤして、Oh, my! と言う時は、「あ、ジョーイはレズビアンネタと勘違いしてる」とわかる仕組みですね。
フレンズをずっと見ている人にはわかる、お約束的な部分でもあるでしょう。
喜んでるジョーイには悪いけど、男性のナースだからね、とレイチェルは教えてあげたのですが、それに対して、Not in my head. と返すのもジョーイらしいです。
Not in my head. はつまり、They are not male nurses in my head. ということで、「そのナースたちは、俺の頭の中では男性じゃない。俺の想像の世界ではそのナースは女性だよ」ということになります。
例え事実がそうだったとしても、俺が頭の中でどう想像しようが俺の勝手だろ、俺はそのナースが女性だと思って、君たち二人とのことをいろいろ想像しとくからさ、みたいに言っているわけですね。
男性ナースとのデートの話を告げて、レイチェルはモニカに意見を求めます。
その時、電話中のチャンドラーの姿が画面に映りますね。
これはモニカの視点としての映像で、誰かとデートする、という話になった時に、今の恋人であるチャンドラーに自然に目が行ってしまう、彼がそれを聞いたらどう思うだろうとモニカが心配していることが表現されています。
レイチェルのデート案を否定したモニカに、レイチェルは信じられない、という顔をしています。
You're the one who's been telling me to get over Ross and move on. は You're the one who... という表現と、has been telling me という現在完了進行形がポイントですね。
「…する・した人はあなただ」というニュアンスの You're the one who を使うことで、ただあなたがそうした、という事実を述べるのではなく、「そういうことをしたのは、他の誰でもないあなたなのよ、あなたがそれをした”まさにその人”じゃないの」という強調のニュアンスが生じます。
次に現在完了進行形の部分について。
You told me to get over... という単なる過去形だと、「あなたはロスをあきらめるように私に言った」という過去の事実を述べたものになりますが、それが現在完了進行形になることで、過去から現在までずーっとそうしてきている、という「継続」のニュアンスが出てきますね。
あなたが今までずっと、何度も何度も私にそう言ってきたのに、そう言い続けてきたのは他でもないあなたなのに、そのあなたがダブルデートに後ろ向きって、一体どういうことよ!という気持ちなのですね。
good reason は「正当な、もっともな理由」。
せっかくのデートを断るなんて、何か私を納得させるような正当な理由があるのなら言ってみて、ということです。
そう言われたモニカは、何だか訳のわからない返事をしています。
正当な理由を言えって言うけど、あなたの方こそ、「デートをしなければならない」正当な理由があるなら、あなたが先にそれを言ってみたらどうなの? 私がその理由が正しいかどうかを判断してあげるから、みたいなことです。
これがビジネスの会議であれば、「このプロジェクトに反対の理由を述べろ」と言われた場合に、「プロジェクトを推進すべきだと考える正当な理由を先に説明してみろ、それが正しいかどうか先に検討してやる」みたいに返すことはありそうですね。
「なぜダメなんだ?と問う前に、それを行う必要性を論理的に説明できるのか?」みたいな挑み方です。
今回のモニカも、そういうビジネス的な議論のテクニックを使って、何とか反論しようとした感じでしょう。
いつもなら、素敵な男性とデート、と聞くと二つ返事でオッケーのモニカなのに、今回はそれを妙な屁理屈で拒否するので、レイチェルも「は?」という感じになっています。
それに対してモニカはまだ、Harder than it sounds, isn't it? と返しています。
これは、It is harder than it sounds. の付加疑問文の形ですね。
レイチェルは私に正当な理由を言え、って迫るけど、いざ自分が同じように返されたら、あなたも言葉に詰まるでしょ? 正当な理由を言うのは、思ったほど簡単じゃないのよ、みたいな返しをしたということです。
レイチェルはトンチンカンな返しをしてきたことに対して、What? とあきれたのですが、うまく反論できずに、まるで言葉に詰まって絶句したかのようにモニカは受け止めて(受け止めたふりをして)、「ほら、あなただってうまく説明できないじゃない」と逃げた感じになるでしょう。
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やっぱりフレンズは1番ですね。
浮気しそうになるとき…(他のドラマがベストだと思ってしまったとき笑)
このブログさまの記事を読むと、フレンズがベスト・ショー・エヴァーと思い返させてくれます。
Thank you soooooo much and I'll always come and read your articles!!
Please keep doing this awesome job!!!!
「やっぱりフレンズは1番ですね」と言っていただけて、とっても嬉しいです。ありがとうございます。
浮気…というか、私も好きなドラマは他にもあるのですが(笑)、英語学習の教材として見た場合にバランスが良い気がするのですね。
男性の視点、女性の視点の両方が含まれているから、でしょうか?
Let me just say thank YOU for your kind words! I'll keep it up!
My translation of "Not in my head" would be "そう思ってなかった。"
As I wrote above, I think "Not in my head" means "They are NOT male nurses IN MY HEAD."
It's like, "Whatever you say (or whatever the truth is), they are STILL female (and maybe hot) nurses in my head."
I guess "そう思ってなかった" would be "I didn't think so."