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ロス: Hey, where are Monica and Rachel, anyway? (なぁ、とにかく、モニカとレイチェルは(今)どこにいるんだ?)
ジョーイ: Oh, a couple of nurses asked them out. Maybe they're with them. (あー、2人のナースがモニカとレイチェルをデートに誘ってたよ。多分、モニカたちはそのナースたちと一緒にいるんだよ。)
チャンドラー: Really? Male nurses? (本当に? 男のナースか?)
ジョーイ: Yeah, I was bummed too. (あぁ、俺もがっかりしたよ。)
チャンドラー: So they're going on dates? When? (それで、二人はデートする予定なんだな? いつ?)
ジョーイ: I think Saturday. (groans in pain again). (土曜日だと思うよ。[再び痛みでうめく])
フランク: (To Phoebe) What's with him? ([フィービーに] 彼はどうしたの?)
フィービー: Umm, sympathy pains. I thought it was really sweet at first, but now I think he's just trying to steal my thunder. (あぁ、シンパシー・ペインよ。最初は本当に優しいって思ってたの。でも今は、彼はただ、私の主役の座を横取りしようとしているだけだ、って思うわ。)
モニカとレイチェルを見かけないので、ロスは二人の居場所を尋ねています。
ジョーイは、ナースとのデートのことを説明していますね。
モニカの恋人であるチャンドラーは、ナースとデート、と聞いて、心穏やかではいられないようで、不満そうな顔で、「(ナースっていうのは)男のナースか?」と聞き返しています。
bummed は「がっかりした」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
bummed also bummed out [adjective] (spoken) : feeling sad or disappointed
フレンズでは、関連語 bummer が何度か登場しましたね。
フレンズ4-7その1 では、bummer について、英英辞典の語義も合わせて説明しています。
ジョーイは、I was bummed too. のように too を使っています。
「俺もがっかりした」と言うことで、「チャンドラーもがっかりした」と思っていることがわかります。
「そうなんだよ、ナースって言っても男のナースなんだよ。お前もがっかりしただろうけど、俺もほんとがっかりだったよ」という意味で、チャンドラーもナースと聞いて一瞬レズネタを想像したかもしれないけど、現実は残念ながら違ってたんだよなぁ、みたいなことを言っているわけですね。
恋人がデートと聞いて不満な顔をしているのを、自分と同じ理由からそんな顔をしていると思ったわけです。
話をしながら、ジョーイは腰のあたりを押さえてうめいています。
sympathy は「同情、共感」ですから、sympathy pain は「(妊婦の苦しみを)共感することによる痛み」のような意味ですね。
辞書には、sympathy pain の形では載っていなかったのですが、カタカナでシンパシー・ペインと書いても、何となく意味はわかる気がします。
相手のことを思うあまりに、自分も同じような気持ちになり、同じような痛みを感じてしまうということですね。
I thought it was really sweet at first, but now I think he's just trying to steal my thunder. について。
フレンズでは相手が優しいことをしてくれた、優しいことを言ってくれた場合に、You're so sweet! と言って相手にハグするシーンをよく見かけますね。
上のセリフも、It is really sweet of him to feel those sympathy pains. みたいなニュアンスでしょう。
「あんなシンパシー・ペインを感じてくれるなんて、ジョーイはほんとに優しいのね」みたいなことです。
ただ、この場合は「優しい」と思ったのは過去形であることがわかります。
ここでは、I thought A, but now I think B という時制の対比に注目しましょう。
「(少し前までは)Aと思っていたけれど、今はBだと思っている」のように、少し前とで考え方が変わったことを示しているのです。
at first は「初めは、最初は」。
この言葉は「初めに、最初に」という日本語とは違った感覚で、「初めはこうだったけど、今は違う」というニュアンスが感じられます。
LAAD では、
at first : used to talk about the beginning of a situation, especially when it is different now
例) At first, he said very little.
例) He watched from a distance at first.
つまり、「ある状況の初め、始まりについて語る時に用いられる。特に今では違っている時に」。
例文は、「最初は、彼はほとんど発言しなかった。」「彼は、最初は遠くから見ていた。」
その例文のニュアンスも、最初は無口だったけどだんだんしゃべるようになった、最初は遠くから見ていたけど、だんだん対象物に近づいてきた、というニュアンスが感じられますね。
at という「点、地点」を表す前置詞が使われているために、first という「最初の一時点、一地点」においてはそうであった(過去形)、という感覚から、「今は違うけど」というニュアンスも出てくるのでしょう。
そういう意味では、at first をも含めた、I thought A at first, but now I think B という形は、「最初はAと思っていたけど、今はBと思っている」という対比がよりはっきり出ていることになります。
こういう文章の形は、そのままそっくり頂戴して、自分の言葉として使えるといいですね。
steal someone's thunder を直訳すると、「人の雷鳴を盗む」。
thunder は「雷」の中でも特に「雷鳴」という「音」の部分を指します。
steal someone's thunder は「他の人が得るべき称賛を奪う、(主役の)座を横取りする」というような意味になります。
LAAD では、
steal somebody's thunder : to get the success and praise someone else should have gotten, by doing what they had intended to do
つまり、「誰か他の人が得るべきであった成功や称賛を得ること、その人がしようと意図していたことをすることによって」。
ジョーイが痛がると、他のフレンズたちが「どうしたの?大丈夫?」みたいにジョーイのことを心配する、すると、激痛に耐える妊婦である私への称賛や注目がジョーイに奪われたみたいになってしまう、とフィービーは言いたいのですね。
最初は、ジョーイって優しいな、って思ったけど、あんな風に私より痛がっちゃうと、みんなの心配が私じゃなくてジョーイに向かってしまうじゃない、あなたのせいで、みんなが私も痛いことを忘れちゃうじゃない、私のことを心配して痛がってるんじゃなくて、ただみんなの注意を自分に向けたいだけじゃないの?と文句を言っているのですね。
また余談、かつ、随分先の話になりますが、フレンズ7-1 の英語タイトルは、The One With Monica's Thunder といいます。
そのエピソードでは、steal someone's thunder というフレーズが合計7回も出てきます。
タイトルにも使われているくらいですから、そのフレーズがそのエピソードの重要なポイントになっていることもわかりますね。
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