2010年09月04日

特番ではない通常の番組 フレンズ5-5その3

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ホテルの部屋が気に入らず、別の部屋に替えてもらうモニカたちでしたが、替わった先の部屋もモニカは気に入りません。
チャンドラーは、テレビでやっている警察のカーチェイス特番を見たいのに、部屋が決まらずいらいらしています。
また違う部屋に画面が切り替わります。
モニカ: Okay, this one I like! (いいわ、これは私が好きな部屋よ[これは気に入ったわ]!)
チャンドラー: (watching TV, in fact, ER is on.) Nothing! Nothing! It's over! Damn it! This is regularly scheduled programming! ([テレビを見ながら、実際、テレビでは ER を放送している] 何もない! ない! 終わった! くそっ! これは通常に予定されている番組だよ。)
モニカ: Can we turn the TV off? Okay? Do we really want to spend the entire weekend like this? (テレビは消しましょうよ。ね? 週末全部を、ほんとにこんな風に過ごしたいの?)
チャンドラー: Oh, I'm sorry. Am I getting in the way of all the room-switching fun? (あぁ、ごめんよ。部屋を替えるお楽しみを、俺は邪魔しちゃってるかな?)
モニカ: Hey, don't blame me for wigging tonight! (ちょっと、はちゃめちゃな今夜のことで私を責めないでよ。)
チャンドラー: Oh, who should I blame? The nice bellman who had to drag out luggage to 10 different rooms? (おー、(じゃあ)俺は誰を責めるべき? 10室の違った部屋に荷物を引きずって運び出さないといけなかった、優しいベルマン(を責めるべき)かな?)
モニカ: I don't know, how about the idiot who thought he could drive from Albany to Canada on half a tank of gas! (さあね、タンク半分のガソリンでオールバニーからカナダまで車で行けると思っていたおバカさんはどうかしら?)
チャンドラー: Do not speak ill of the dead. (死者の悪口を言うな。)
モニカ: We're supposed to uh, be spending a romantic weekend together, it, it, what is the matter with you? (私たち、ロマンティックな週末を一緒に過ごしているはずなのに。あなたは一体どうしちゃったの?)
チャンドラー: I just want to watch a little television. What is the big deal? Jeez, relax, Mom. (俺はただ、ちょっとテレビを見たいだけなんだよ。何がそんなに大ごとなんだよ。全く、落ち着いてくれよ、ママ。)
モニカ: What did you say? (今、何て言ったの?)
チャンドラー: I said, "Jeez, relax, Mon." (「全く、落ち着いてくれよ、モン」って言ったんだよ。)

とうとうモニカの気に入る部屋にたどり着けたようですが、チャンドラーはテレビを見ながら怒っています。
regularly scheduled は「定期的に予定された、定期の」という意味ですね。
カーチェイスを連想させる言葉は出てきませんが、「今テレビでやってるのは、通常の定期的にやっている番組だよ」と言うことで、「報道特別番組、特番」であったカーチェイスは終わってしまった、ということがわかる仕組みですね。
ト書きにあるように、ER のテーマがテレビから流れているのも、「通常の番組編成に戻ってしまった感」を出すのに一役買っています。

やっと理想の部屋に入れたので、モニカは「テレビは消しましょう。この週末ずっとテレビを見ながら過ごすつもり?」みたいに言っています。
ですがチャンドラーは怒りが収まらず、皮肉を言っていますね。
get in the way of は「…の邪魔をする、…の邪魔になる」。
モニカが何度も部屋を替えさせたことを、the room-switching fun 「部屋を替える楽しみ」と表現して、「部屋を替えるのをすっかり楽しんでたみたいだけど、俺はその邪魔になってるんじゃないのか?」みたいなことを言っているわけです。
モニカとしては、別に好きで替えたわけじゃない、と言いたいところでしょうから、今夜のことで私を責めないでよ!と怒っています。

for wigging tonight の wigging について。
wig は日本語でも「ウィッグ」と言われる「かつら」ですが、イギリス英語の口語では「(人)を叱責する」という意味になります。
また、wig out だとアメリカのスラングで「麻薬に酔う、麻薬でハイになる」「興奮する」「パニック状態に陥る」のような意味になります。
Merriam-Webster (m-w.com) では、
wig [intransitive verb] (slang) : to lose one's composure or reason : FREAK —usually used with out
つまり、「平静さや分別を失うこと。同義語 freak。たいていは out と共に用いられる」。
usuallly とありますので、逆に言うと out なしの wig だけでも同じような意味で使うこともできる、と解釈できそうです。
今回の wigging tonight も、freaking tonight みたいなニュアンスなんだろうと思います。
ロマンティックとはとても言えない、ドタバタでめちゃくちゃだった今夜のことを、wigging というネガティブな形容詞で表している感覚かなぁ、と。

チャンドラーは、「モニカを責めないとしたら、誰を責めればいいわけ? あのベルマン(ベルボーイ)くんかな?」みたいに言っています。
その後、関係代名詞 who を使って、そのベルマンが何をしてくれたかも語っています。
drag out luggage は「旅行の重い荷物を引きずり出す」という感覚でしょう。
その荷物を、10室の違う部屋に引きずり出さなければいけなかった、と言っていますね。
つまり、モニカはいろいろと部屋に文句を言って、結局10室も部屋を移動することになったんだ、ということがこのセリフでわかるわけです。
それはつまり、10室も部屋を移動することになった原因である君以外に、誰を責めろって言うんだよ、と言いたいわけですね。
モニカはモニカで、部屋を替わる間じゅうずっと、テレビのカーチェイスに釘付けで、モニカの話を真剣に取り合わなかったチャンドラーに怒りをぶつけます。
ベルマンのことを言って、部屋の交換にケチをつけるんだったら、あのおバカさんはどうかしらね? あのおバカさんが全ての元凶じゃないの? とモニカは言います。
ここでもまた、関係代名詞 who を使って、そのおバカさんの説明をしています。
drive, gas (ガソリン)というキーワードや、カナダに逃げようとしていた、という話から、それがカーチェイスで追いかけられていた逃走犯であることがわかります。

speak ill of は「・・・の悪口を言う、…を悪く言う」。
ですから、speak ill of the dead は「死者の悪口を言う」になります。
このセリフから、その逃走犯は死んでしまったこともわかりますね。
(チャンドラーはカーチェイスの結末を見損ねてしまったんじゃなかったっけ?とも思いましたが、まぁ、テレビのテロップで「逃走犯は死亡」というニュースが流れているかもしれない、ですしね。)
日本でも、死んだ人のことを悪く言う人は少ないですが、その感覚はアメリカでも同じようです。
犯人とはいえ、死んでしまった人のことをそんな風に悪く言うなんて不謹慎だぞ、みたいな感じでしょう。

We're supposed to be spending... について。
be supposed to はフレンズに頻出のフレーズで、「…することになっている」。
通常は、be supposed to do のように、動詞の原形が続くことが多いですが、ここでは、be spending という進行形になっていますね。
当初の予定なら、今頃はちょうど、ロマンティックでラブラブに”過ごしている”はずなのに、どうして私たちは今、こんな風に喧嘩してるのかしら?という気持ちから、進行形が使われている、という気がします。

チャンドラーは、ロマンティックな週末ってったって、ちょっとテレビを見るくらいいいじゃんか、と
言いたいようです。
いつまでもテレビのことを持ち出すモニカに、つい、「落ち着いてくれよ、ママ」と言ってしまうチャンドラー。
「全く、あなたはテレビばっかり見て」という言い方がママの小言を聞いている気がしたからでしょうね。
その一言にピキッと来たモニカは、「何て言った?」と聞き返します。
Mom って聞こえたかもしれないけど、俺は、Mon って言ったんだよ、みたいに、大袈裟に、
「モーンンヌ!」と最後の n の文字を強調して発音しているのに笑えますね。
フレンズたちは時々、Monica のことを、Mon と呼ぶ時があるので、そうやってごまかそうとした、ということですね。


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posted by Rach at 06:57| Comment(2) | フレンズ シーズン5 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Rachさんへ

What I hear is "Don't blame me for ruining tonight"
Posted by Fen at 2010年12月02日 22:16
Fenさんへ
I listened to the line again, and now I think you're right.
I'm not trying to make an excuse, but the transcript says so and I thought that's what she said.

Since the M-W says the word "wig" is an intransitive verb, I supposed that "wigging" was a present participle and that the line used the form "blame someone for something."

But if the actual word is "ruin," which is a transitive verb, "blame me for ruining tonight" can be regarded as "blame someone for doing something."

"Don't blame me for ruining tonight" makes more sense than "Don't blame me for wigging tonight." Thank you for correcting me.
Posted by Rach at 2010年12月08日 15:17
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