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妻エミリーとやり直すための条件として、「レイチェルとはもう会わない」ことをエミリーに約束したロス。
それを知ったレイチェルはショックを受けます。
そのことを、ロス以外のフレンズたちと話している時に、「ロスと会わなくなることで、他のみんなとも疎遠になり、いずれは自分だけが仲間から抜けることになってしまう…」という心配を口にするレイチェル。
その後、セントラルパークにいるレイチェルのところに、ロスがやってきます。
ロス: Hi. (はーい。)
レイチェル: Hi. What are you doing here? Isn't this against the rules? (はーい。あなたはこんなところで何してるの? これってルールに反するんじゃないの?)
ロス: I talked to Monica. Look, I'm the one who made the choice. I'm the one who's making things change. So I should be the one to, y'know, step back. (モニカと話したんだ。ねぇ、選択を下した人間は僕なんだ。いろんなことが変わるようにしてしまっているのは僕なんだよ。だから、僕が身を引く人間であるべきなんだよ。)
レイチェル: Oh, Ross.... (あぁ、ロス…)
What are you doing here? の文字通りの意味は、「あなたはここで何をしているんですか?」と相手がしている行為が何かを尋ねる質問になりますが、このセリフには、レイチェルの驚きの気持ちが込められていますね。
against the rule(s) は「規則に反して、ルール違反で」。
エミリーとの約束で、私とはもう会わないはずじゃなかったの?こんな風に会ったりしたら、約束を破ったことになる、ルール違反になっちゃうわよ、と言っているのですね。
ロスはモニカと話したと言っています。
レイチェルが「近い将来、自分だけが仲間外れになってみんなの前から消えていく…(I'm gonna be phased out.)」と考えていることを、ロスがモニカから聞いたことがわかりますね。
次のセリフでは、I'm the one who... が2回登場し、3番目の文も、同じように the one が使われています。
the one は「人、人間」というニュアンスですね。
the one who+V(動詞)は「…する人間」、the one to do は「…すべき人間」。
I made the choice. という普通のSVなら、「僕が選択を下した」という過去に起こった出来事・事実を客観的に述べていることになりますが、I'm the one who+動詞の過去形、の形を使うと、「僕が…した人間なんだ、…したのは(他の誰でもない、この)僕なんだよ」と、「その行為者が僕であること」を強調した文になります。
日本語では上の訳のように、「僕が…した」の主語を後に持ってきて、「…したのは僕なんだ」と表現して強調しますね。
英語の場合は、I'm the one 「僕がその人間なんだ」と先に言っておいて、その後、関係代名詞の who で続けて、「その人間、というのは、選択を下した人間のことだ」と、the one の内容を付け足しの形で詳しく説明することになります。
誰かが自分にとって大きな意味のあることをしてくれた場合などにも、You're the one who... という形はよく使われますね。
「…してくれたのはあなたなのよ」という感覚です。
(もちろん、した行為がネガティブなことであれば、「あなたがそれをした張本人じゃないのよ!」みたいな非難の言葉にもなりますが…笑)
the one が the only one になると、「たった一人の人」感が強調されます。
You're the only one who encouraged me to do... だと、「あなたは、私に…するように励ましてくれた、たった一人の人だもの」というようなニュアンスになりますね。
「自分が何かをした」「相手が何かをしてくれた」ということを語る場合に、シンプルにSVで表すことも可能でしょう。
ですがそれを、I'm the one who... や You're the one who... で表現することで、上に挙げたような話者の気持ちがこもったニュアンスが生まれるのですね。
英語を話す場合、相手に言いたいことを伝えるのが先決なので、まずはシンプルにSVの形で言えるようになることが大切でしょう。
がその後、I'm the one who... のような強調の形があるのを知った時に、そういうのを自分も使ってみたいと思うか、SVで意味が通じるから別にそんな複雑な形は覚えなくてもいいと思うか、で、今後の英語力が飛躍的に伸びるかどうかが決まるような気もします。
上のロスのセリフは、「…したのは僕だ、そして(今)…しているのも僕だ、だから僕が、step back する人間になるべきなんだよ」という流れになっています。
make things change は、物事が変化するように「圧力をかけている」ような感覚ですね。
自分のせいで、僕たちのグループにまつわる状況が変化してしまっているんだ、という感じでしょう。
step back は「後ずさりする、後退する」、そこから抽象的に「身を引く」という意味にもなります。
レイチェルと会わないと決めたのは僕なんだし、レイチェルを始めとする仲間との関係に、今、いろんな変化をもたらしているのもこの僕だ、僕のせいでこうなったんだから、仲間から身を引くのは、離れていくべきは、君じゃなくて、この僕なんだよ、と言っているわけですね。
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この前のセントラル・パークでのシーンで、レイチェルとフィービーが揉めるところでレイチェルが言う
"lift out"の句動詞の意味がいまいちわかりません。
どういった意味でしょうか?
ご質問ありがとうございます。
自分がグループから外れてしまうと心配しているレイチェルが、「誰か抜けるとしたら、フィービーだと思ってたのに」という問題発言をした後のセリフですね。
フィービーに、何ですってー!みたいに激しく反応されて、
レイチェル: Honey, come on! You live far away, you're not related. You lift right out. (ハニー、(大げさに驚くのは)やめてよ! あなたは遠く離れたところに住んでる。血縁関係もない。…(以下の訳は省略))
と言っているわけですね。
あなたは遠くに住んでいる、というのは、フレンズのうち4人が、このアパートメントに(ルームシェアして)住んでいることとの比較ですね。そして、related と言ったのは、モニカはロスの妹という血縁関係があるから、グループから外れることはないということでしょう。
フィービーは、このアパートに住んでないし、誰かと親戚関係でもないから、一番関係が薄い、だから、グループから誰か外れるとしたらフィービーだと思ってたのに、、と非常に失礼な発言をしていることになります。
ただ、問題の You lift right out. というのは、、正直私もよくわかりません。DVDの日本語訳は「あなたは別の次元に イッちゃってるじゃん」みたいに訳してありましたが、そういう「トンデる」ということを言いたいのでしょうかねぇ?
lift something out みたいな形だと、「ものを持ち上げて出す」みたいな感じになりますが、ここでは目的語に当たるものがないので、lift という自動詞+right out という構造のように思えます。
right out の意味として英辞郎には、
right out
包み隠さずに、ずけずけと、素直に
・Come right out and tell me what you think of my suit. 包み隠さずに、私のスーツについてどう思うか教えてくれ。
というのが載っていますが、その right out の感覚を lift という動詞に結合させた場合、どういうニュアンスになるのかが、よくわからないのです。
なので、right out は「素直に」とか言う意味ではなく、単に out を right で強めていると考えると、lift out 「外に持ち上がる」という感じになるのかなぁ、と。みんなから離れている、日本語にしたら「浮いている」みたいな距離感を、「外方向に上に上がる」みたいな感じで、lift out と表現したのかなぁ、、というのが、今のところの私の見解ですが、やはりよくわかりません。
このフレーズについては、引き続き考えてみますね。また何か思いついたらここに書かせていただきます。