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ロスはエミリーのために、今住んでいるアパートメントを引っ越すことにします。
そんなことまで要求するなんてエミリーは理不尽(unreasonable)だ、とフレンズたちが口々に言うので、ロスはすっかり怒ってしまいます。
結婚には妥協が必要なんだ、コーヒーハウスで笑ってばかりはいられない、「大人」にはしなくちゃならないことがあるんだよ、とまで言うロス。
それからしばらく経った後、空っぽになったロスの部屋に、フレンズたちがやってきます。
チャンドラー: Uh, Ross? (あのー、ロス?)
フィービー: Are you still mad at us? (ロスはまだ、私たちに怒ってる?)
ロス: Yep. (ああ。)
フィービー: Oh good! Because we have an "I'm sorry" song. (それは良かった。だって私たちには、「ごめんなさい」ソングがあるから。)
ギターで演奏し始めようとするフィービー。
ロス: Y'know what? I'm really not in the mood. (ねぇ。僕はほんとにそんな(歌を聴くような)気分じゃないんだ。)
ジョーイ: Look, Ross. I feel really bad. I mean, you're going through all this stuff and I just acted like a jerk. (なぁ、ロス。本当に申し訳ないと思ってる。だって、お前はこの(今の)こと全部を切り抜けようとしているのに、俺はただ、最低なやつみたいに振舞うだけだった。)
チャンドラー: Yeah, we are so sorry. (あぁ、俺たち、ほんとに悪かったよ。)
フィービー: (To Chandler) You're kinda stepping on the song. (She gets ready to play but is stopped by...) ([チャンドラーに] あなたは、歌を踏みつけてる[歌に対してひどい仕打ちをしてる]わよ。[フィービーは演奏の準備をするが、また邪魔が入る])
ジョーイ: Look, we were way out of line, all right? We totally support you. (ねぇ、俺たちは(友達として)すごい的外れなことをしてたよ、だろ? 俺たちは完全に、お前の味方だぞ。)
モニカ: Whatever you decide, whatever you do. (あなたが何を決心しても、あなたが何をしても。)
フィービー: Okay, now you're just taking lines right out of the song! (いいわ、今あなたたちは、歌からセリフを、(そのまんま)抜き出してるだけじゃないの!)
ロス: Look, this is hard enough, okay? I really need you guys right now. (ねぇ、今回のことは、ものすごく大変なんだ、わかるだろ? 今は本当に、僕には君たちが必要なんだ。)
フィービー: Yes, exactly! And that's why.... (そうね、その通り! そして、だから…)
(She starts to play her song, but is stopped by Monica.)
フィービーは歌を演奏しようとするが、モニカに止められる。
モニカ: Why don't you come over tonight, and I'll make your favorite dinner. Come on. (今夜はうちに来たらどう? そしたら私がロスの好きな晩御飯を作ってあげるわ。ねぇ来てよ。)
ロス: Okay. Thanks, you guys. Pheebs, are you wearing fur? (わかった。ありがとう、みんな。[フィービーが毛皮を着ているのに気付いて] フィービー、君は毛皮を着てるの?)
フィービー: Okay, let's get some perspective, people. It's not like I'm wearing a seeing-eye dog coat! (いいわ、バランスの取れた見方をしてよ、皆さん。私は盲導犬のコートを着ているわけじゃないのよ!)
in the mood は「…したい気分になって」。
in the mood for+名詞、または、in the mood to do(動詞) という形で使われます。
jerk は「最低なやつ」みたいな意味ですね。
ロスが頑張って今の状況を切り抜けようとしてるのに、俺はただ最低なやつみたいな行動・言動をするばかりで悪かった、と謝罪しています。
step on は「…を踏む、踏みつける」。そこから、「…にひどいこと・ひどい仕打ちをする」という意味になります。
日本語でも、何かに対してひどい仕打ちをすることを「足蹴(あしげ)にする」と言いますが、上から足で踏んだり蹴ったりするという行為から来るイメージは、同じ感覚なようですね。
way out of line を直訳すると、「かなり線を外れて」ということですから、we were way out of line という過去形は、「ロスを非難したあの時の俺たちは、友達としてのあるべき線から大きく外れていた」という感覚だと思います。
辛い立場のお前を責めるなんて、友達としてあるまじきことをしてしまった、ということでしょう。
way は副詞で「はるかに、ずっと」。他の副詞や前置詞を強める働きがあります。
フレンズでも way too の形でよく登場しますね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
out of line : if someone's behavior is out of line, it is not appropriate in a particular situation
例) I thought what Kenny said was way out of line.
つまり、「誰かのふるまいが out of line だということは、ある特定の状況で適切ではない[不適切である]ということ」。
例文は、「ケニーが言ったことは、かなり不適切だと思った。」
やはり「線から外れる」→「不適切である」という感覚ですね。
ジョーイやモニカがロスに優しい言葉をかける中、フィービーは、you're just taking lines right out of the song! と言って怒っていますね。
line は「セリフ、一節」、つまり、あなたたちが今言ってる言葉は、私が作った歌の歌詞を抜き出したものじゃないの!と怒っているわけです。
特に、We totally support you. Whatever you decide, whatever you do. などは、いかにも歌の歌詞、という感じのフレーズですよね。
私の好きな歌に、Richard Marx の Right Here Waiting という曲があるのですが、サビの部分は以下のような歌詞になっています。
Wherever you go
Whatever you do
I will be right here waiting for you
Whatever you do の部分などは、全く同じですね。
もちろんこれは、この歌の歌詞を意識した、ということではなくて、Whatever you do 「あなたがどんなことをしても」という譲歩節が、歌詞になり得るドラマティックなフレーズだから、ですね。
You're just taking lines right out of the song! の just は「ただ…だけ」というニュアンスで、right out of の right は「ちょうど、まさしく」という感覚だろうと思います。
just や right が抜けた形の、You're taking lines out of the song! だと「あなたたちは歌からセリフを抜き出してるわ!」という感じになりますが、そこに just や right が入ることで、「あなたたちは、まさしく歌から(そっくりそのまんま)セリフをを抜き出してる”だけ”だわ!」のようなニュアンスが加わる気がします。
フィービーは何度もギターの演奏を始めようとするのに、ことごとく他のフレンズたちのセリフに邪魔されるのに笑ってしまいますね。
感動的な曲でロスをホロリとさせよう…と思っていたであろうフィービーは、歌を歌えず、さらには、動物愛護主義者にもかかわらず毛皮を着ていることをロスに指摘されてしまいます。
perspective は、修飾語を伴う形では「…な見方、考え方」という意味になりますが、perspective 単独で「つりあいの取れた・バランスの取れた見方」という意味にもなります。
また、perspective には「遠近(画)法」「遠近図、透視図」という意味もあります。
「建築透視図」のことを「建築パース」と呼んだりもしますが、その「パース」は「パースペクティブ」を略したもののようですね。
perspective については、バランスの取れた見方 フレンズ4-1その6 でも説明しています。
フィービーの着ている毛皮はミンクで、少し前のシーンでは、「ミンクはそんなに良い動物じゃないの」(Minks are not very nice.)というフィービーのセリフもありました。
It's not like I'm wearing a seeing-eye dog coat! もその流れを汲んでいて、自分がこの毛皮を着ていることを正当化しようとするセリフですね。
seeing-eye dog は「盲導犬」。
これはミンクであって、人間のために奉仕してくれている盲導犬の毛皮を着てる、っていうのとは違うのよ、だからそんな風に非難がましい目で見ないでよ、動物って言ったっていろんなのがいるんだから、もっとバランス良く物事を見てくれないと…というところです。
動物愛護主義者であったはずのフィービーですが、毛皮が似合う自分を見てしまうと、「悪い動物の毛皮なら、そんなに目くじら立てることないじゃない」みたいに言ってしまっているのが、面白いわけですね。
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そんなこんなでここにたどり着きました。
時々来ますのでよろしくです!
ご訪問&コメント、ありがとうございます。
いろいろな作品がある中で、英語学習の教材として「フレンズ」を選ばれたとのこと、こういうブログを書いている人間として、とても嬉しいです。
こちらこそ、これからもよろしくお願いします。
There is a typo in the sentence "and I'll make you favorite dinner". you --> your
The transcript on the net says "I'll make you favorite dinner," while DVD subtitiles say "I'll make your favorite dinner."
When I listened to the line again, It sounded "your" to me.
So I also think this is a typo. I'll correct it right after posting this comment. Thank you for pointing out the error.