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ロスはモニカの家でフレンズたちと夕食を共にします。
エミリーが知ると怒るから…と、夕食の席から外れようとしたレイチェルでしたが、ロスはレイチェルにも一緒にいて欲しい、といい、いつものメンバーで食事をすることになります。
食事の後、エミリーから電話がかかってきます。
ロスが自分の家にいないので、モニカの部屋だろうと見当をつけたようです。
スピーカーフォン状態にして、フレンズたちは電話の向こうのエミリーに挨拶します。
エミリー: Hello, everyone. So who am I saying hello to? (こんにちは、みんな。それで、私が挨拶してるのは(そっちにいるのは)誰かしら?)
ジョーイ: Well uh, I don't know about who's here, but I can tell you for damn sure who's not here and that's Rachel!! (えーっと、あの、誰かここにいるかはわからないけど、でも、ここにいないのは誰か、だけは確実に言えるよ、それはレイチェルだ!)
エミリー: (laughs) Well, I should hope not. Ross knows better than that by now. ([笑って]そう、(レイチェルには)いないで欲しいわ。今はもう、ロスもそんなことをするほどばかじゃないし[それくらいの分別はあるし]。)
(Rachel waves her hands in disgust and starts to head for her room.)
レイチェルはうんざりしたように手を振り、自分の部屋に向かおうとする。
ロス: Y'know what? Uh, Rachel is here! (Rachel stops.) (ねぇ? あの、レイチェルはここにいるんだ! [レイチェルは立ち止まる])
エミリー: She's there? (彼女はそこにいるの?)
チャンドラー: Oh, yeah, there, there she is! (あぁ、そうだよ。そこに、そこにレイチェルがいるよ!)
ロス: Yeah, yeah, she's here. (そう、そうなんだ。彼女はここにいる。)
エミリー: Ross, take me off speakerphone. (ロス、スピーカーフォン状態を解除して。)
(He does so.)
ロスはそうする[スピーカーフォン状態ではなく、受話器で二人きりで話せるようにする]。
ロス: (on phone) Hi. ([電話で] やあ。)
エミリー: How could you do this to me? I thought I'd made my feelings about Rachel perfectly clear! (どうして私にこんなことができるの? レイチェルについての私の気持ちは、完全にはっきりさせたと思ってたのに。)
ロス: (going onto the patio) Look Emily, I'm just having dinner with my friends, okay? ([(受話器を持ったまま)テラスに出て] ねぇ、エミリー、僕はただ自分の友達と一緒に夕食を食べてただけなんだよ、いいかい?)
エミリー: You obviously can't keep away from her. (あなたが彼女から離れることは、明らかに不可能なようね。)
エミリーは、電話の向こう(モニカの部屋)で、私に挨拶してくれてるのは誰?と尋ねています。
それに対するジョーイの答えが面白いですね。
「誰がここにいるか」はわからないけど、「誰がここにいないか」については、確実に言えるよ、その誰かってのはレイチェルなんだ!という感じのセリフです。
for sure は「確かに、確実に」という意味で、そこに「ひどく、すごく」という意味を強める副詞の damn がついた、for damn sure という形になっていますね。
レイチェルが一緒にいるのをエミリーに知られたらまずい、という気持ちから、「ここに絶対にレイチェルはいないから!」と強調しているわけですが、同じ部屋にいながら、「ここに誰がいるのかはわからないけど」みたいに言っているのは何とも不自然です。
ジョーイはそのセリフを言った後、「俺、うまくごまかしただろ、な?」みたいに、ロスに対して得意気な顔でサムアップしていますが、ロスはあきれた顔をしています。
ジョーイは気を利かせてしゃべったつもりが、非常に不自然なセリフになっているところに、ジョーイらしさが出ているわけですね。
hope not は、hope she is not there ということ。
know better は、know better than to do... の形でよく使われ、「…しないくらいの分別がある、…するほど愚か・ばかではない」という意味になります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
know better : to be wise or experienced enough to avoid makikng mistakes
つまり、「間違いを犯すのを避けるのに十分なほど、賢明である、または経験があること」。
直訳すると、「…するより(物事を)より良く知っている」ということですから、「…するより賢明である、思慮分別があるので…したりしない」という意味になるのですね。
上のセリフでは、than to do ではなく、than that になっています。
that は「レイチェルと食事を共にすること、レイチェルと同じ部屋にいること」などを指します。
ロスはもうよーくわかってるはずだから、この期(ご)に及んでそんなことはしない、そんなことするほどロスはバカじゃないわ、と言っているわけです。
スピーカーフォン越しに、エミリーのその言葉が聞こえたレイチェルは、「えぇわかったわよ。やっぱり私はここにいるべきじゃない人間なのよ」という感じで、自分の部屋に向かおうとするのですが、その姿を見たロスは、エミリーに「レイチェルもここに(一緒に)いる」という真実を告げます。
Take me off speakerphone. を直訳すると、「私をスピーカーフォンから外して」みたいな感じになるでしょうか。off は「分離」の感覚ですね。
今は、お互いの会話がみんなに筒抜けのスピーカーフォン状態になっているけど、その状態から外して、その状態を解除して、普通に二人だけで話したいの、ということになります。
How could you do this to me? は相手が自分に対して信じられないようなひどいことをした時に言うセリフの定番ですね。
フレンズ2-16その17 でも、タトゥーに対して抵抗があったレイチェルを説き伏せ、タトゥーを入れさせたくせに、自分は針が痛かったから、と結局タトゥーを入れなかったフィービーに対して、
レイチェル: How could you do this to me? This was your idea! (私に対して、どうしてこんなことが出来るの? これはあなたのアイデアだったのに!)
というセリフがありましたね。
言いだしっぺのあなたが逃げるなんて信じられない、という感じの非難でした。
LAAD では、
how can/could you...? : used when you are very surprised by something or disapprove strongly of something
つまり、「何かに非常に驚いた時や、何かに対して強く不賛成である時に使われる」。
how が使われていますので、「どのようにして[どのようにしたら]私にこんな(ひどい)こと[仕打ち]ができるのか?」→「どんな具合でそんな信じられないようなことが可能になるのか、そんなことができちゃうのか」と相手を問い詰めるニュアンスになります。
「どうしてそれがあなたにはできちゃうわけ? 自分の常識で考えると、あなたが私にそんなことできるはずないのに…」みたいな非難の言葉です。
make something clear は文字通り「…をクリアー・明確にする、…を明らかにする」ですから、make my feelings about Rachel perfectly clear は「レイチェルに関する私の気持ちを、完全に明確にする」となります。
私(エミリー)がレイチェルについて複雑な感情を持っていることをロスにはっきりと説明し、ロスもわかってくれた、というニュアンスですね。
I thought I'd made は、「過去形+過去完了形」になっています。
I thought という過去の時点で、make my feelings clear という作業・行為がすでに「完了」していた、という感覚になります。
それはもうすっかり「済んで、完了した」ものだと思っていたのに、またその話をぶり返すことになるなんて…というニュアンスでしょう。
あなたは完全に理解してくれたものと思ってたのに、それはまだ完全じゃなかったの? まだ私の気持ちをわかってくれてないの? 私がいろいろ説明をつけ加えないと、あなたはまだ私の気持ちをわかってくれないの?というエミリーの悲痛な気持ちが感じられますね。
obviously は「明らかに、はっきりと」「どう考えても…だ」。
LAAD では、
obviously [adverb] : used to mean that a fact can easily be noticed or understood
つまり、「ある事実が容易に気付かれる、または理解されることを意味するのに使われる」。
keep away from... は「…に近づかない、…から離れる」。離れて距離を置く感覚です。
あんなに固く約束したのにそれを守れないなんて、ロスがレイチェルから離れられないのは、もう明白だわ、あなたが口で何を説明しても、これではっきりしたわね、結局あなたは彼女から離れられないのよ…みたいな感じですね。
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僕がwriting、そして人生について考える際に非常にお世話になっているFDJさんのつてでたどり着きました。
海外ドラマ経験ゼロなので、色々と学ばせていただきたく思います。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
はじめまして。ご訪問&コメント、ありがとうございます。
以前よりお名前も貴ブログも存じ上げておりましたので、このようにご丁寧なコメントをいただけたこと、また、FDJさんのつてで、というお話も、大変光栄で嬉しく思います。ありがとうございます。
私は英語のやり直し学習を始めて以来、海外ドラマを理解することと、TOEICで高得点を取ること、の両方を目標にして学んできました。海外ドラマを理解する、というのは、なかなか結果が目に見えないので、TOEICという点数化されたテストで学習の成果を測ることができたことが良かったのだろうと思っています。また、海外ドラマで生きた英語を学ぶことで、テストでは点数化できないような英語の伸びを実感でき、それが自分の自信に繋がる、という効果もあったと思います。
海外ドラマを使った学習法に興味を持っていただけると嬉しいです。こちらこそ、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
ところで解説されてたHow could you do this to me?などのHowは僕にとって以前うまく使えない言い回しの一つでした。どうしてもWhyと言ってしまうのです。
ここでもたぶんWhy can you do this to me?という感じで。
ある時、アメリカ人が日本の細かいことを知っていて、僕がWhy dou you know these things? と言ったら彼が "How did I know that?"とリピートしてきたとき、そうかHowなのだな、となんとなく納得したことがありました。単に日本語の「何故」と「どうして」という違いよりHowのほうがぴったりするんだな、と感じました。会話でで"Why"は結構強調的なきつい表現なのかもしれませんね。 思いつきですが。
コメントありがとうございます。
これでエミリーの British English を聞くことはなくなってしまいますね。フィービーが彼女のしゃべり方の雰囲気を大袈裟に真似して笑いを取っていたくらい、エミリーのイギリス英語は、フレンズたちのアメリカ英語とはかなり違っていましたよねぇ。
相手が信じられないようなひどいことをしてきた時、日本語でも「どうして私にこんなことができるの?」と言いますよね。その「どうして」のイメージから、つい、Why を使いたくなってしまうのですが、Why を使うと、「なぜ、どういう理由で」と、ダイレクトに「理由」を尋ねる疑問文になり、そうすると、基本的には、相手が Because... と理由を説明する文章で答える形になってしまう気がします。
how の基本的な意味は「どんなふうに、どんな具合に、どんな方法で、どんな手段で」ですね。ですから、直訳すると「どんな具合で、私にこんな(常識では考えられないようなひどい)ことができてしまうのか?」というところでしょうか。
相手がそんなひどいことをしてきたことは自分の理解を超えたものである、という「驚き」を表現するために、「どんな具合で、あなたにはそんなことが可能なのか?」と、how can/could you...? という、how と可能の助動詞の組み合わせになっている、ということなのかな、と思います。
日本語に訳してしまうと、why と how の違いがわかりずらくなることも多いですね。「どうして」という日本語が、「なぜ、どういう理由で」(why)という意味と、「どうやって、どのようにして、どんな具合で」(how)という意味の両方を表すからでもあるでしょう。
「どうして私にそんなことできるの?」は、「なぜ私にそんなことするの?」と意味的にかなり近いですし、実際、Why...? と同じような意味として、How come...? という表現もありますね。
研究社 新英和中辞典では、
how
4. [理由を尋ねて; しばしば can [could] を伴って] どうして(まあ)、なぜ
How can you live alone? どうして一人で暮らすことができるのですか。
How can you say such a rude thing? よくもあなたはそんな失礼なことが言えたもんだね。
という語義も載っていて、理由を尋ねる why にかなり近いニュアンスが感じられます。
ですから、その使い分けは微妙なものかもしれませんが、Why...? よりも、How can/could...? の方が、今回のような「相手の行動に驚く、あきれる、行動を非難する」ニュアンスがより強く出るのかな、と思いました。
koroyakunさんがご経験された、"How did I know that?" という聞き返しも、「君が尋ねたいのは、なぜか?という理由じゃなくて、どうやって、どのようにして、僕がそれを知ったか、だろ?」みたいな問い返しだったのかな、と思います。
例えば、その彼が日本のアニメに詳しかった場合、「アメリカでは多くの日本アニメを放送していて、小さい頃からそういうのをよく見てたから(詳しいんだ)」というような答えを期待しているのなら、why ではなくて、how を使うべきなのかな、という気がするのですね。
どういう経緯で、どういう手段で、どういう方法で、それを知ったか、という問いかけであるならば、how を使うのかな、と思うのです。
「なぜそれを知ってるの?」という理由を尋ねる疑問文ではなく、「どうやってそれを知ったの?」という手段や方法を問う疑問文の方が、その話の流れでは自然であった、ということかな、と思います。
あ、私もかなり思いつきで書いていますので、あくまで参考程度に聞いておいて下さいね。
This is my first time to hear the phrase "I should hope not".
Searched on the internet and got following.
I should hope so (too)/I should hope not. British English spoken used to say that you feel very strongly that something should or should not happen
Thank you for your valuable information.
I didn't know the phrase was British English.
LDOCE (Longman Dictionary of Contemporary English) says exactly the same meaning as yours.
Macmillan Dictionary says;
I should/would hope so : (spoken) used for emphasizing that you feel it is right that something happened or will happen.
I guess "strongly" or "emphasizing" is the point of the definition.