2010年10月04日

ワンルームマンション フレンズ5-7その4

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エミリーのいとこに家を追い出されて、チャンドラーとジョーイの部屋に同居中のロス。
ですが、ロスの空気清浄機の音がうるさいことや、声や音を立てると、静かにして、と言われたりすることに腹を立てた二人は、ロスに出て行ってもらおうと画策します。
[Scene: Central Perk, Chandler, Joey, and Ross are there. Chandler and Joey are looking through the paper.]
セントラルパーク。チャンドラー、ジョーイとロスがそこにいる。チャンドラーとジョーイは新聞に目を通している。
チャンドラー: Well, I, I, I'm done with this. You want anything, Ross? Sports? International? Apartment listings? (えーっと、俺、俺は、これ[この新聞]を読み終わったよ。ロスは何か読みたいもの[必要なもの]ある? スポーツ欄[面]? 国際欄? アパートメントのリスト[アパートが一覧できるやつ]?)
ロス: I'll take sports. (スポーツ欄を(見せて)もらうよ。)
ジョーイ: Mine! (He grabs it.) (俺のものだ![俺がもーらいっ!]) [ジョーイはスポーツ欄を掴む]
ロス: All right. Uhh, international. (わかったよ。あー、国際面を。)
ジョーイ: Oh, that's mine too! (Grabs it and Ross looks at him.) I'm Italian! (あぁ、それも俺がもらうよ! [国際面を掴むと、ロスがジョーイを見る] 俺はイタリア系だからね!)
ロス: Well, I guess I can check out those apartment listings, even though there's never anything in here. (そうだな、そのアパートのリストをチェックすることもできるかもね。ここには全然いいのがないけどね。)
チャンドラー: Not even on page seven? (7ページにもない?)
ロス: (looks) Oh yeah! You're? hey, you're right! Here's an affordable place. (reading ad) Two bedroom, close to work. Ooh, it's available in five weeks! ([そのページを見る] あぁ、そうだね! 君は、ほら、君は正しいよ! ここに手ごろなところがあるよ。[広告を読む] 寝室が2つで、職場にも近い。あぁ、5週間後に入居[利用]可能だって。)
チャンドラー: What about that circled one? (その丸で囲んだやつはどう?)
ロス: Oh, I, I don't know, it's kind of expensive for a studio. (あぁ、どうかな。ワンルームにしては高いような。)
ジョーイ: But it's available now! Isn't it? (でも、今(すぐ)、入居可能だぞ! だろ?)
チャンドラー: Yes, it is. (あぁ、その通りだ。)
ジョーイ: Hey, let's go look at it! (They both jump up.) (よし、それを見に行こう! [二人は勢い良く立ち上がる])
ロス: Okay, let's go. (よし、行こう。)
ジョーイ: Okay! (オッケー!)
チャンドラー: There we go! (行くぞー!)
ロス: Oh, oh, ooh, hey guys, I was wondering if you would uh, maybe chip in on some new air filters for the purifier? I mean, after all, we are all using it. (ああ、ねぇ、ちょっと、僕は思ってたんだけどさ、君たちがあの清浄機用の新しいフィルターにお金を出してくれるかな、って。つまり、結局は、僕たちはみんなでそれを使うわけだからね。)
チャンドラー: Let's go quicker! (さらに急いで行こう!)
ジョーイ: Yeah! (そうだな!)

チャンドラーはロスの目の前で新聞を読みながら、お前も読むか?と尋ねています。
Sports? International? Apartment listings? は、3段オチのジョークの感覚ですね。
英語では、A, B or C? みたいに、例として3つの項目を挙げるパターンが多いですが、今回の場合も、3つの項目を挙げながら、一番言いたいことを最後に持ってきています。
聞いている観客の方も、「どうして新聞見てるのかと思ったら、アパートのリストをロスに見せたかったわけね」と、最後の3番目でチャンドラーの目的、セリフのオチがわかるという仕組みですね。

I'll take sports. の will は、「(そう言われて)今、決めた」感覚が出ています。
別にチャンドラーの読んでた新聞を見せてもらう気はなかったけど、チャンドラーがそう言うんなら、スポーツ欄でも見てみようかな、という感じ。
それを横取りするかのように、ジョーイは、Mine! と言って、スポーツ欄を引っ掴んでいます。
Mine! 「(それは)俺がもらった。俺のもんだぞ」という感覚は、フレンズ5-5その1 に出てきた、
フィービー: Ooh, Mad Libs! Mine! (Grabs it.) (うー、マドリブズよ! 私がもらいっ! [それを掴む])
のセリフと全く同じですね。

じゃあ、国際面を、というロスですが、またもやジョーイが、「俺はイタリア系アメリカ人だから」という理由で横取りするのも楽しいです。

3つ挙げたうちの2つをジョーイに取られてしまったので、渋々、3つ目のアパート欄を見ようとするロス。
いいのがないけど、まぁ、チェックくらいはしてみるか、とあまり乗り気でないロスに、page seven という具体的なページ数を挙げるチャンドラーに笑ってしまいます。
7ページに良い物件があるのを事前にチェックして知っていたチャンドラーは、そこを読むようにロスを誘導しているのですね。

affordable は「手ごろな(価格の)」。
Macmillan Dictionary では、
affordable : cheap enough for ordinary people to afford
つまり、「普通の人がお金を出せるほど安い」。
afford という単語は、can afford 「…を買う余裕がある、…をする余裕がある」という形でよく使われますね。

available は「利用できる、入手できる」。TOEIC にもよく登場する単語です。
in five weeks の in は「…後に」ですから、「5週間後に」。
in には「…の中に」という意味があるため、in five weeks を「5週間以内に」と勘違いする日本人も多いですが、「以内に」と言いたい場合は、within five weeks になります。
アパートの広告では、available in five weeks は「5週間後に入居可能」という意味になるわけです。

ロスは、これはなかなかいいね、という感じで喜んでいるのですが、チャンドラーは、What about...? 「…はどう?」というフレーズを使って、別の「丸で囲んだもの、丸印をつけたもの」について言及しています。
ロスが見つけたものは、チャンドラーの意図していたものとは違った、ということですね。
ロスが見つけやすいように、あらかじめ丸印をつけていた、ということもこのセリフでわかるわけです。
さりげなく新聞を見せて、ある物件の存在に気付かせようとしているわりには、やっていることが超ミエミエなのが、いかにもコメディーチックですね。

studio は、studio apartment のことで、日本語で言う「ワンルームマンション」のこと。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
studio : APARTMENT also studio apartment a small apartment with one main room
つまり、「メインルームが1つの小さなアパートメント」。

なお、ワンルームマンションは和製英語です。
英語の mansion は「(富豪の)大邸宅」を指しますので、ワンルームマンションだと、「1つしか部屋のない大邸宅」ということになり、英語としては矛盾した表現になってしまいます。
そのような、apartment と mansion の違いについては、フレンズ2-16その6 でも解説しています。

ワンルームにしては高いよ、と気乗りしないロスですが、available now であることを強調する二人。
5週間後なんか耐えられない、今すぐロスに出て行って欲しい、という二人の気持ちが表れていますね。

ロスも見学には同意しますが、「僕はちょっとこんな風に考えてたんだけどさぁ」と言いながら、ある提案をしています。
I was wondering if you would... は「君たちが…してくれるかなぁ、と思っていたんだけど…」という、婉曲なお願い表現ですね。
chip in は「お金を出し合う、カンパする」。
空気清浄機用のフィルターを買おうと思っているんで、それにお金を出して欲しいんだけど…と言っているわけです。
I was wondering if... と、表現自体は婉曲ですが、言っている内容は、「リビングに置いてあって、3人で使っているのも同然だから、君たちもそれを使う人間として、当然お金を出してくれるよね」という有無を言わせないニュアンスが感じられますね。

quicker は、副詞 quick の比較級で、「より急いで、より早く、よりすばやく」。
「急いで」という副詞には、quickly がありますが、quick という副詞は口語でしばしば使われます。
研究社 新英和中辞典では、副詞 quick の項目で以下のように説明されています。

quick (副詞)
用法:quickly よりも力強く、感嘆文以外では運動の動詞のすぐ後に置かれ口語的である
例) Come quick. すぐ来なさい。


フレンズ5-6その2 で、easily の口語表現として、easy という副詞を紹介しましたが、今回の quick もそれと同じ感覚ですね。

Let's go quick. 「急いで行くぞ!」を比較級にすることで、元々急ごうと思っていたけれど、ロスの今の「清浄機フィルターへのカンパ要求発言」で、「さらに急ぐ理由ができた」「もっと急がなくちゃ」という気分になった感じが強く出ています。
前回の記事で、チャンドラーがこの清浄機の音にどれほどイライラしているかを語るセリフがありましたが、さらにその部品に金を出せと言われて、もう我慢できない、という感じですね。
-er があるかないかの小さな違いですが、コメディーの脚本として、そういう細かい部分に気付くのも、楽しみの一つかな、と思います。


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posted by Rach at 08:55| Comment(4) | フレンズ シーズン5 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
レイチさん、はじめまして。いつも楽しく拝見させていただいてます。

レイチさんの学習法+スクリプト音読でシーズン2の後半まで行ったのですがもうひとつ思うようにリスニングが伸びず、今のところの成果はフレンズを大好きになってしまっただけ(笑)という悲しい結果に終わってます。ちょっとシットコムは早かったかな〜と思い現在はNHKのビジネス英語などを教材にしてます。

それとは別にネタバレとか気にせず読ませていただいてます(だってまともに全部見たらめちゃ長いし、内容知りつつ見ても普通に面白いし 最終回も見てしまいましたが、ラストシーンは普通に泣けました)が本編見ずともブログだけでちょうどいい程度に筋が分かり、いいところに解説が付き、しかもIndexも付いてて至極便利とこの完成度の高さは驚きです。何より、どんだけフレンズを愛してるんだと見る度に感心します(あんまり言っちゃダメなんだろうけど、フレンズ関係ブログでは一番上にいてほしいです だって愛が違うだろうって)。

正直、5周年の告白のときはちょっとなーと思った一人ですがクリックを励みとされていることも実感し(それまではクリックって何って感じでした 何かに引っかかるのでは・・・みたいな 今時珍しいですね(苦笑))、今では日課です(笑)。

みんなレイチさんに続けてほしいならちゃんとクリックしなきゃ(えらそう?)。で、この財産を後世に残さねば(大げさ?でもほんとひと財産ですよね)。

今見たらにほんブログ村は1位に返り咲いてますね。これからも頑張ってください。応援してます。
Posted by 不惑前医師 at 2010年10月05日 11:32
不惑前医師さんへ
はじめまして。温かいコメント、ありがとうございます。
シットコムは、ネイティブを笑わせるために作られている娯楽作品ですから、やはり日本人にとっては難しい部分も多いですよね。でも、「フレンズを大好きになってしまった」という効果があれば、ビジネス英語からまたフレンズに戻られた時に、多くのことを学んでいただけるのではないかな、と思っています。好きな作品なら見るのも苦になりませんし、セリフの楽しさや重さが違うんですよね。同じ言葉を覚えるにも、無味乾燥な例文よりも、好きなドラマのセリフの方が覚えやすいし忘れにくいのは間違いないと思いますし。

また、拙ブログに対しての高い評価のお言葉、誠にありがとうございます。そう言っていただけると本当に嬉しく、とても励みになります。

フレンズに特化したブログをやってきて、「「フレンズと言えばこのブログ」と言われるようにこれからも頑張って行きたいです!」と言い続けてきましたが、その気持ちは今も同じです。自分ではそうありたいと思っても、そう言われるかどうかは、読んで下さる方々の判断ですよね。そういう存在になりたいと願いつつ、これからも私らしい記事を楽しく書いていけたら幸せだな、と思っています。

また、クリックの呼びかけ(!)もありがとうございます。順位を気にしていただいていることにも深く感謝いたします。ネットでは、むやみにリンクを踏まないことは、自分の安全を守るための鉄則ですから、クリックのお願いに対して警戒心を抱く方がおられることは私も承知しています。アフィリエイトなどと違い、その順位が上がったからって、私には1セントも入らないのですが(笑)、やはり「応援」としてクリックして下さる人の数を知ると、ものすごく励みになるものなのですね。

ブログ開始後半年くらいで、ブログ村で1位になったのですが、多くの人がこのブログを認めて下さっていることを知り、それが本当に嬉しかったんですね。「一生懸命やっていることを認めてもらえた」というその時の思いがあるからこそ、今まで続けて来られたんだと思います。ですから、クリック数が下がってくると、その時の気持ちを持てなくなってしまって、あんなネガティブな5周年の記事を書いてしまったりしたんですね。

「ちょっとなーと思った」というお話も非常に良く分かります。自分の中にも「そんなこと書いてどうする?」と怒ってる自分がいましたし。厳しい意見をたくさんいただくことになるだろうと覚悟もしていましたが、そうしたら、後腐れなくスパッとやめられてそれはそれでいいんじゃないか、と思っていたくらい、あの頃の私はもうどうしようもなく、ブログを続けることに希望が持てなくなっていたんです。

ただの意地でやっつけ仕事みたいになっているという自覚もあったので、とにかくこのままじゃいけない、どっちに転ぶにしても、どれほど必要とされているかを知りたい!と強く思ったのですね。本当に、びっくりするくらいの好意的な反応があって、お陰さまで今でもこんな高順位にいさせていただけて、心から感謝しています。これからも「応援してやろう」と思ってもらえるような記事を書いていきたいと思っています。

温かい励ましのお言葉ありがとうございました。これからもどうかよろしくお願いします。期待を裏切らないように私も精一杯頑張ります!
Posted by Rach at 2010年10月06日 11:55
レイチさんへ

「ちょっとなー」の下りを書いてしまったのは、あの記事を読んだとき、包丁を持った女性が「○◆☆?□〜!!」と叫んでいるという超個人的恐怖体験が脳裏をよぎってほかの方より拒否反応が強かったためだと思います(爆)。あと、このブログがなくなってしまう!という危機感から「ちょ、ちょっと待ってよ!」みたいな感じもあったりして・・・。

わざわざ書く必要もないことを書いてしまって傷つけてしまったら本当にすみません。これも愛あってのこととお許しください(笑)。

ただフレンズってこんなに面白いのに世の中の認知度って低いんですよね。実際僕も英語教材として使い始めるまで知りませんでしたし(「ビバリーヒルズ〜」みたいなのを想像してました)周りの人もほとんど知りません。笑うのにちょっと頭を使うところが取っつきにくいんでしょうか(そこがいいところですが)。元の台詞の良さが字幕なり吹き替えに活かし切れてないのも実際勉強してみると抵抗を感じますね。

時間が経っても全然古さを感じないし、もっとフレンズの良さを世の中に分かってもらいたいなと思います。

これだけ密度の濃いブログを更新するのは本当に大変だと思いますが世の中のフレンズ好き、英語好きはみんなレイチさんを必要としています。頑張ってください。
Posted by 不惑前医師 at 2010年10月07日 12:57
不惑前医師さんへ
連続の温かいコメント、ありがとうございます。

謝っていただくことなど何もありません。「ちょっとなー」と思われたのは当然のことです。あれはまさに、「首にナイフを突き立てて泣き叫ぶ女のヒステリー」だったと自分でも思っていますので(笑)。ブログがなくなってしまうことに対してそのように思っていただけただけでも本当にありがたいです。

そうですね、日本でのフレンズの認知度は低いですよね。私も日経WOMAN におすすめ作品として挙げられているのを見るまで、全然知りませんでした。英語学習者の間では、知る人ぞ知る、という感じではありますし、多くの英語学習本にも名前は挙がっているんですけれどねぇ…。

あのセリフの面白さを、字数制限・秒数制限のある日本語に訳すのが難しい、ということはあるでしょうね。フレンズに限らず、翻訳家の方々は常にそういうジレンマと戦っておられると思うのですが、「この英語がどうしてこういう意味の日本語になるか」という部分を「解説」したくて、私もこのブログを始めました。日本語訳という「答え」を知るのではなくて、どうしてそういう日本語に訳されるのか、という「解釈の過程」を示したかったのですね。そういう部分が理解できていないと、いくら例文と訳を丸暗記しても、英語を使えるようにはならないと思っています。

フレンズは90年代に放映されていた作品ですが、それほど古さを感じませんよね。ポケベルとかのアイテムが古いのは別にして(笑)。

「必要としています」と言っていただけて、本当に嬉しいです。必要として下さる方がいれば、私は迷わず頑張れます。これからもよろしくお願いいたします。
Posted by Rach at 2010年10月08日 12:09
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