2010年10月06日

身元照会先として名前を記入 フレンズ5-7その5

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キッチンはバスルームと兼用、という(笑)、どう見ても良いとはいえない物件のワンルーム(studio)を強引にロスに勧めた二人は、自己嫌悪の表情。
[Scene: Chandler and Joey's, Chandler and Joey are lamenting about how they kicked Ross out.]
チャンドラーとジョーイの部屋。チャンドラーとジョーイは自分たちがどんな風にロスを追い出したかについて悔いている。
ジョーイ: Maybe, maybe we did a good thing, helping Ross get back on his feet. (多分、多分、俺たちは良いことをしたんだよ、ロスが立ち直るのを手助けしてやることでね。)
チャンドラー: Yes, that was a nice place. (そうだね、あそこは良い部屋だったよ。)
ジョーイ: Yeah! (そうさ!)
チャンドラー: Not a lot of closet space, but he can just hang his stuff out the window in a bag! (たくさんのクローゼットのスペースはないけど、でも、ロスは自分の持ち物を袋に入れて、窓の外に吊るすこともできるわけだし。)
ジョーイ: Yeah! (そうだよ!)
(Pause.)
沈黙。
チャンドラー: What are we gonna do? (俺たち、これから何をすればいい?)
ジョーイ: I don't know. Maybe pizza? (さあね。多分、ピザでも?)
チャンドラー: About Ross! (ロスのことだよ!)
ジョーイ: Oh! Oh! (あぁ、あぁ!)
(The phone rings and Joey answers it.)
電話が鳴り、ジョーイが応対する。
ジョーイ: Hello! (Listens.) Oh yeah! (To Chandler) It's the apartment manager. Ross put us down as references. (To the apartment manager.) Ross is the greatest guy you'll ever meet! Yeah, he's very reliable-- (もしもし! [電話を聞いて] あぁ、そうですよ! [チャンドラーに] 例のアパートの経営者だ。ロスは、身元保証人[照会先]として俺たちの名前を書いたんだ。[アパートの経営者に] ロスは今まで会った中で最高の男ですよ! えぇ、彼はとても信用できて…)
チャンドラー: (grabbing the phone) Of course, he has this big, huge dog that uh, barks into the night. (Listens.) Well, who doesn't love dogs? (Thinks.) Ah, he's a tap dancer. (Listens.) Yes, some would say that is a lost art. (Thinks.) He's a pimp! (Listens.) There you go. Yes, he's a pimp. He's a big, tap-dancing pimp! (Pause.) Hello? ([電話を掴んで] もちろん、彼は、大きく巨大な犬を飼ってて、夜まで吠えるんですよ。[チャンドラーは電話を聞いて] そうですね、犬を愛さない人はいないですよね? [考えて] あぁ、彼はタップダンサーなんです。[電話を聞いて] そうですね、タップダンスは失われた技術[わざ・芸術]だと言う人もいますよね。[考えて] 彼は(売春の斡旋(あっせん)をする)ポン引きだ! そうなんです、そう、彼はポン引きなんです。彼はタップダンスを踊るすごいポン引きなんです!) [沈黙] もしもし?)
電話は切れている。

get back on one's feet は「(悪い状態から)回復する、立ち直る」。
ロスを無理やり追い出すようなことをしてしまったことで、二人は落ち込んでいます。
自分たちはロスが立ち直るきっかけを与えてやったんだから、良いことをしたんだ、と何とか自分に言い聞かせようとしていますね。
ワンルームだから収納スペースも少ないけど、荷物は袋に入れて窓の外にでも吊るせばいいんだし…という発言もありますが、それは、そうせざるを得ないようなひどい物件を勧めてしまった罪の意識から出た言葉でしょうね。
「そんなことできるわけないやろ」的なあり得ないことを言って、自分のしたことは、そうしろと言わんばかりの非人間的な行為だったんだ、俺ってなんて冷たいやつ…という罪の意識を自分自身に再確認させる…みたいな複雑な気持ちがある気がします。

What are we gonna do? は、これからどうすべきか悩んでいる時の定番のセリフですね。
それに対して、Maybe pizza? と返したジョーイの大ボケには笑ってしまいました。
その後、About Ross! とチャンドラーが怒っていることからわかるように、今は、ロスをあんな形で追い出してしまったことで二人は悩んでいるはずなので、「これからどうするか? どうすべきか?」という話は、当然、ロスをあのままあの部屋に引っ越させちゃいけない、ロスのために何とか別の方法を考えてやらなきゃいけない、という話であることは明白ですよね。
それなのにジョーイは、今、何で悩んでいるかも忘れたかのように、「これからどうする、って、じゃあ、ピザでも食うか?」みたいに、全く違う食事の話をしているわけです。
みんなが深刻に悩んでいる時にも、ジョーイはそういうトンチンカンな話題を急に出したりする人なので、そういうキャラだとわかっているからこそ、この Maybe pizza? に笑えてしまうわけです。

reference は「身元・信用照会先、問い合わせ先」「身元保証人」。
フレンズ2-14その2 では、レストランの面接に来たモニカに対して、
経営者: If I want to call for a reference on your last job...? (もし私が、君の前の職場に問い合わせをしたいと思ったら…?)
というセリフもありましたね。
TOEIC でも、「(前の職場の)身元照会先」や「身元・信用証明書、推薦状(letter of reference)」などの意味で登場する単語です。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
reference : [countable] the person who provides information about your character and abilities
例) Ask a teacher to act as one of your references.

つまり、「性格や能力についての情報を提供してくれる人」。
例文は、「身元照会先・保証人の役を務めて下さるように、先生に頼みなさい。」

put down を直訳すると「下に置く」、そこから、「記入する、書き留める、書きつける」「(〜として)(人)の名前を書く」という意味になります。
この場合は、身元照会先として、アパート入居の申込用紙に彼らの名前を記入した、ということですね。
フレンズ3-10その12 で、ロスは、自分がケガをさせてしまった女の子の代わりに、ブラウンバードのクッキーをフレンズたちに売っていました。
そのセリフに、put you down for 5 (or 8) boxes というものがあり、そのエピソードでは、put someone down for というフレーズが頻出するのですが、これが「…箱を買うとして(リストに)名前を書く」という意味になるのですね。
このように、買うことを予約する、寄付などを申し込むために名前を記入する場合にも、put down を使うということです。

reliable は、動詞 rely 「信頼する」から来た言葉で、「信頼できる、頼りになる」。
ジョーイは、ロスが照会先、身元保証人として自分たちを指名したので、ロスの期待通りに、「えぇ、彼は信頼に足る良い人間ですよ」と保証人として当然言うべきことを言おうとするのですが、チャンドラーはその電話を横取りし、あることないことを話し始めます。

bark into the night の into は、「…まで」という感覚ですね。
研究社 新英和中辞典では、
into=[時間の推移を表わして] …まで
far [well] into the night ずっと夜ふけまで

と説明されています。
みんなが寝静まった夜になっても、まだ吠えてるんですよ、みたいなことでしょう。

Who doesn't love dogs? は反語ですね。
直訳すると、「犬を愛さないのは誰だろう?」で、つまり、「犬を愛さない人なんていないですよね、みんな犬は大好きですよね」みたいな意味になります。
つまり、「ロスは夜にも吠える大きな犬を飼っている」と言ったのに、相手はかなりの犬好きで、「吠える犬」という情報に動じなかったことがわかります。

ロスが犬を飼っていないことはこれまでの経緯から明らかです。
チャンドラーはここで、アパート経営者に嘘の情報を言うことで、ロスに対する印象を悪くしよう、ロスの入居を拒ませようと画策していることがわかりますね。
無理やりあんな部屋にロスを住まわそうとしたことを深く反省している時に、照会の電話がかかってきたので、これはチャンス、とあることないこと言い立てて、そんな人は入居はお断りだよ!とあちらから言わせようという魂胆です。

上のト書きには書いてありませんが、吠える大型犬の話をし始めた時、ジョーイは「お前、何言ってるんだ?」という驚いた顔でチャンドラーを見ています。
ジョーイはそういうチャンドラーの意図に気付いていないことがわかりますね。

吠える犬では断る理由にならないと知ったチャンドラーは、次にタップダンスの話を持ち出します。
アパートで足をドンドンすると、階下の人間に迷惑だからですね。
フレンズ2-3 では、物音がうるさいと文句を言いに来た階下のヘッケルさんに対して、みんなで足をドスドスして仕返ししていましたし、
フレンズ3-11その2 では、カーペットを外した階上の住人の音が丸聞こえ、という話もありました。
ですから、アパートでタップダンスを練習したりすると、大いに迷惑なはずですが、その話にも相手は動じなかったようです。
a lost art は「(一つの)失われた技巧・芸術」という感じでしょう。
今どき、タップダンサーなんて珍しいよね、あれは最近あまり見かけないけど、すばらしい芸術・技術だよね、みたいに、相手がタップダンスに好意的な意見を述べたであろうことが、チャンドラーのセリフから想像されます。

そして次に出てきたのが、ロスは a pimp だ!という話。
pimp は、「(売春の斡旋をする)ポン引き」。
LAAD では、
pimp : a man who makes money by controlling PROSTITUTEs (= women who have sex with men for money)
つまり、「売春婦を管理することで金を稼ぐ男」。
アカデミックな辞典である LAAD にもちゃんと載ってましたね(笑)。

騒音系の話で相手が動じないので、風紀を乱す、公序良俗(public order and morals)に反する人間だ、という方向に路線変更したのですね。
さすがにこの話には相手もひるんだようで、チャンドラーがその話をすると、電話を切ってしまいました。

この後、「これでロスは入居を断られるぞー、やったー!」という感じで、嬉しそうに受話器を椅子に放り投げるチャンドラーですが、ジョーイは相変わらずチャンドラーの意図を理解していません。
チャンドラーに、よーく考えてみろ、という顔をされ、しばらーく考えた後、あぁ!と遅れて気づくのが、またジョーイらしいです。

ネットスクリプトのト書きでも、このシーンについては細かく描写されていますので、興味のある方はト書きも合わせてご覧になって下さい。
ちなみに、ト書きでは、ジョーイが困惑しながら考えている様子の描写で、
Joey tries to divide 136 by 13; he's confused.
という表現が出てきます。
意味は、「ジョーイは、136÷13 の割り算を試みる、つまり彼は頭が混乱している」ということですが、この妙な割り算は、
232を13で割ってみよう フレンズ3-7その22 に出てきた、「(悪いニュースを聞いて)困惑した表情をする」時のテクニックですね。
割り算の「割られる数」の数字が違うのがご愛嬌ですが(笑)、ト書きに唐突に割り算が出てきても、フレンズのファンなら、フレンズ3-7 で出てきたセリフを思い出して笑えちゃう、ということです。
こういうシリーズものならではの楽しみも、海外ドラマで学ぶ醍醐味の一つだなぁ、と思いました。


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posted by Rach at 10:43| Comment(0) | フレンズ シーズン5 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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