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自分にぴったりだったはずの役をゲットできなかったと怒るジョーイに、ロスは「それなら自分で映画の脚本を書いたらいい」とアドバイスします。
そのアドバイス通りに、ジョーイは今、映画の脚本を書いているところ。
チャンドラーはカウンターで、スプーンにピンポン玉を乗せ、スプーンの端を叩いて玉をボウルに入れる、というゲームを一人でやりながらはしゃいでいます。
ジョーイ: You're driving me crazy with that. (お前のそれのせいで、いらいらするんだよ。)
チャンドラー: Okay, I'll stop. (わかった、やめるよ。)
ジョーイ: Don't stop! Move the bowl further away. Ross could make that shot! (やめるなよ! そのボウルをもっと遠くに離せよ。そんなショットなら、ロスにでもできるぞ!)
(Chandler slides the bowl to the far end of the counter. He tries again, but he hits the spoon too hard and the ball goes flying away.)
チャンドラーは、カウンターの遠い端にボウルをスライドさせる。チャンドラーは再度チャレンジするが、スプーンを強く叩きすぎたので、ボールは遠くに飛んでいってしまう。
ジョーイ: Well, you suck! But at least you suck at a man's game now. (あぁ、お前は下手くそだな! でも少なくとも今は、(大人の)男のゲームで下手くそなわけだし。)
チャンドラー: You wanna play? (お前もゲームやりたい?)
ジョーイ: Chandler, I can't be playing games. Ross is gonna be home soon. And I have to write 5 whole pages if I'm gonna stick to his schedule. (チャンドラー、俺はゲームなんかやってられないんだ。ロスがもうすぐ家に帰ってくる。そして、もしロスのスケジュールに合わせるとすると、俺は丸々5ページを書かないといけないんだ。)
チャンドラー: Well, so play for the next 30 minutes, and then write until he gets home. (うーん、じゃあ、今から30分ゲームして、その後、ロスが帰宅するまでに書けば。)
ジョーイ: (jumping up) All right! But uh, listen, what do you say we, uh... crank it up a notch? ([椅子から飛び上がって] よし! でも、なぁ、もう一段階、そのゲームのレベル[刺激]を上げるっていうのはどう?)
drive someone crazy は「人の気を変にさせる、ひどくイライラさせる」。
You're driving me crazy with that. を直訳すると、「チャンドラーは、そのゲームで、俺をひどくイライラさせてるぞ」ということになり、つまり、「お前がそのゲームをやるから、俺は今、すごくイライラしてるんだ」と言っていることになります。
そう言われてチャンドラーは、「じゃあ、やめる」と言うのですが、ジョーイがイラついていたのは、ゲームをしてうるさかったから、とかではなくて、ゲームの内容が気に入らなかったせいのようですね。
further は far 「遠く」の比較級で「もっと遠く、さらに遠く」という意味ですから、further away は、far away 「遠く離れて」を比較級にした形の「もっと遠くに離れて」という意味になります。
ですから、Move the bowl further away. は、「そのボウルをもっと遠くに離すように移動させろ、もっと遠くに離せ」ということになります。
Ross could make that shot! について。
make a shot は「ショットする、発射する」。
could は、「もしロスがそれをやるとしたらできる、ロスでもそれくらいのことはやろうと思えばできる」という感覚。
つまり、ジョーイが怒っていたのは、チャンドラーのやっているゲームが、ロスにもできそうなほど(笑)簡単すぎるから、だったのですね。
ジョーイの言われた通りにボウルを離し、再度挑戦するチャンドラーですが、叩く力が強すぎて、ボールが勢い良く飛び過ぎたため、ボールの行方を見失い、キョロキョロしているチャンドラーも楽しいです。
この部分、ネットスクリプトのト書きには、he hits the spoon to hard と書いてありますが、too hard のタイポでしょうね。he hits the spoon too hard and the ball... 「あまりに強く叩きすぎて、ボールは…」ということだと思います。
suck はフレンズによく登場する俗語で、「最低だ、下手だ、ひどい」というような意味で、英語で言い換えると、be terrible というところ。
チャンドラーが失敗したので、「下手くそ!」というニュアンスで、You suck! と言っているわけですが、その後、at least... at a man's game と言っていますね。
これは、「確かに下手くそは下手くそだけど、ボウルへの距離を離して難易度を上げたから、子供のゲームで下手なわけじゃない。少なくとも今は大人の男のゲームだから、同じ下手でも、さっきみたいなレベルの低いゲームで喜んでるよりはましだな」と言いたい感じでしょう。
ゲームに興味を示しているらしいジョーイを、チャンドラーは誘ってみますが、ジョーイはロスが帰ってくるまでに、これを5ページ書かなきゃいけないから…と言っています。
映画の脚本を書いたらいい、と提案したロスは、今日はこれだけ書く、というノルマをジョーイに課して出かけたのですね。
I can't be playing games. というのは、can't の後が進行形になっています。
進行形のニュアンスを出して直訳すると、「ゲームとかをやっていることができない」みたいになるでしょうか。
まさに日本語の「そんなことやっていられない、やってられない」と同じ感覚のように思います。
「今、そんなことをやっているという状態になることはできない」→「そんなことやってる場合じゃないんだ」みたいなニュアンスになるでしょう。
そこでチャンドラーは、so play... , and then〜 「それじゃあプレイして、それからその後、〜しろよ」という命令文の形でジョーイにアドバイスしています。
その誘いにあっさり乗ってしまうのもまたジョーイらしいですね。
What do you say+文? は、「…はいかがですか?、…はどうですか?」という「提案」。
crank up は「エンジンをかける」「刺激する、スピードを増す」などの意味があります。
元々、crank という名詞は「クランク」という機械の部品のこと。
英辞郎では、
crank=《機械》クランク◆エンジンを手動でスタートさせる時の道具。または形状がそれに似た機械部品(ジグザグの形)
研究社 新英和中辞典では、
crank=【C】 〔機〕 クランク 《回転軸の端に直角に取りつけられた柄(鉛筆削りの取っ手など)、また往復運動を回転運動に換える装置》
と説明されています。
ですから、crank up はその「クランクを回してエンジンをかける、始動させる」という意味になり、「刺激する、スピードを増す」という意味にもなるわけです。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
crank also crank up [verb] [transitive] (spoken) : to increase the level of sound, heat, cold etc. produced by a machine.
つまり、「機械によって生み出された音や暑さや寒さなどのレベルを上げること」。
notch は元々、「V字型の刻み目、切り込み、くぼみ」という意味で、そこから「段、段階、級、階級」という意味にもなります。
ですから、crank up a notch は「もう一段階レベルを上げる、もう一段階刺激的にする」のようなニュアンスになるでしょう。
マクミラン(Macmillan Dictionary)では、
notch [noun] : (informal) if you move up or down a notch, you move up or down to the next level, for example in a job or in your ability to do something
つまり、「move up/down a notch とは、次のレベルに move up/down すること。例えば、仕事や何かをするための能力において」。
ですから、動詞+up/down a notch という形で使われた場合は、「次のレベルに・一段階、上げる/下げる」というニュアンスで使われるということですね。
また、notch の関連語で、topnotch (top-notch) 「最高の、一流の」という言葉もあります。
topnotch は、フレンズ3-11その35 に出てきました。
まさに直訳通り、「トップの段階、最高級」という意味なわけですね。
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on the book なら 上の本と感じるのか 本の上とまとめて感じるのかどちらでしょうか
コメントありがとうございます。
「英語を語順通りに感じる」の前置詞の場合について。
前置詞は、英語の preposition の直訳通り、「前に置く、前に位置する」ということですから、その後に続く単語が聞こえる前に、前置詞そのものの意味をイメージすることが可能だと考えられます。
on は「〜の上に」というよりも、「接触」をイメージする方が適切で、on the book の場合は「本に接触する形で」ということから「本の上に」と解釈できるということですが、「語順通り」にイメージすると、
on:〜に接触する形で
the book:その本
となり、「〜に接触する形で」→「〜に該当するのは”その本”」
という流れでイメージすることになると思います。
耳で聞く場合には on the book は一瞬のフレーズですので、実際には on the book でまとめて「本の上に」とイメージすることになるとは思いますが、厳密に「語順通り」で分析するのであれば、
on:接触、the book:(接触の対象は)本
という形になると思います。