2010年11月17日

敷金を返して欲しい フレンズ5-10その4

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前の記事のシーンの続きです。
ジョーイ: (jumping up) All right! But uh, listen, what do you say we, uh... crank it up a notch? ([椅子から飛び上がって] よし! でも、なぁ、それをもう一段階、そのゲームのレベル[刺激]を上げるっていうのはどう?)
チャンドラー: I'm intrigued. (興味をそそられるねぇ。)
ジョーイ: All right. All we need is a little lighter fluid. (よし。必要なのは、ライター用のオイルだけだ。)
チャンドラー: Okay, but be careful, okay? Because I wanna get our security deposit back. (よし。でも、気をつけろよ? だって俺、敷金返して欲しいからさ。)
ジョーイ: Yeah, I think we said goodbye to that when we invented hammer darts. (あぁ、敷金にはさよならしたと思うけど、二人でハンマーダーツ(というゲーム)を編み出した時にね。)
チャンドラー: Do you even remember which part of the wall is not spackle? (壁のどの部分がスパックルで埋められてないか、覚えてるか?)
ジョーイ: Uh yeah, right here. (He punches his fist through the wall next to the door.) (あぁ、ちょうどここだよ。[ジョーイはドアの隣の壁をこぶしでパンチし、こぶしが突き抜ける]

intrigue は他動詞で「…の興味・好奇心をそそる」。
ですから、Someone is intrigued by/with... なら「人が…に興味をそそられる」という意味になり、Something is intriguing. なら「(主語)が興味をそそる(ものである)、面白い」という意味になります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
intrigue [verb] : [transitive] if something intrigues you, it interests you a lot because it is strange or mysterious
つまり、「何かが人を intrigue するというのは、それが珍しい、または神秘的であるという理由で、人の興味を大いに引くこと」。
語義説明にも、interest という動詞が使われているように、intrigued と intriguing の関係は、interested と interesting の関係と同じですね。

ゲームの刺激を上げるために、ジョーイはライターのオイルが必要だと言っています。
危険な香り(笑)を察したチャンドラーは、「あんまり無茶するなよ。security deposit を返して欲しいもん」と言っていますね。
security deposit は「敷金、保証金」。
オイル、つまり、火を使うゲームらしいけど、部屋を焦がしたりして敷金が返ってこなくなる、とかのゲームはやめてくれよ、と言いたいのですね。
それに対してジョーイは、「敷金にはもうサヨナラを言った」と言っています。
もう戻ってこないものとあきらめた、という意味ですが、日本語で「…にサヨナラを言った」と表現しても意味はわかりますね。「敷金よ、さらば!、敷金くん、バイバイ!」みたいな感じです。
when を使って、ある時点で敷金を返してもらうのはあきらめた、と言っていますが、それは「ハンマーダーツを発明した時」。
hammer darts って? みたいに一瞬思ってしまいますが、その後の会話と、壁には実は大きな穴が開いていたことを映像として見せることで、ダーツの矢の代わりにハンマー(金づち)を投げて点数を競っていたことが想像されます。
恐らく、最初から壁を狙ってハンマーを投げていたわけではないでしょうが、狙いが狂って壁に当たり、壁がボコッとヘコんでしまった、ということでしょう。

spackle は「穴埋め材」「穴埋めパテ」のことで、元々は商標です。
LAAD では、
spackle [noun] : [uncountable] a substande used to fill holes in walls, that becomes very hard when it dries
spackle [verb] [intransitive, transitive]

つまり、「壁の穴を埋めるために使われる物質。それは乾くと非常に硬くなる」。
名詞だけでなく、動詞としても使われると説明されています。

spackle という単語は、フレンズ3-5その20 や、フレンズ3-15その6 にも出てきました。

また、ブログの解説では飛ばしてしまったのですが、ネットスクリプトのト書きに出てきたこともあります。
フレンズ5-6その5 のやり取りの前に書いてあったト書きは、以下のようになっていました。
[Scene: Ross's now empty apartment, he is spackling some holes shut as the gang comes to apologize.]
そのト書きを訳しますと、
「ロスの今は空になったアパートメント。ロスは(壁の)いくつかの穴をスパックルで埋めていて、その時、フレンズたちが謝るために入ってくる。」

このト書きでは、spackle は動詞として使われていますね。
動詞としても使われることを考えると、上のセリフも is not spackled のように「過去分詞形」にした方が「スパックルで補修されていない」という意味になって、文法的にもしっくり来るような気がするのですが、この部分は、ネットスクリプトもDVD英語字幕も、is not spackle という表記になっています。
それだと、spackle を形容詞的なニュアンスで使っている感じになるでしょうか。

とにかくここで言いたいのは、壁に穴が開いてしまった後、それをスパックルで修繕していない、ということですね。
とりあえず壁紙だけ張っているので、こぶし(拳)でパンチすると、そこに穴が開いているのがわかってしまう、ということです。

過去記事、こぶしが壁を突き抜ける フレンズ4-17その4 では、以下のセリフがありました。
ロス: If I hadn't let you talk me into going to the airport in the first place, I never would've put my fist through the wall. (もし、そもそも僕がモニカに言われて空港に行ったりしなければ、自分のこぶしが壁を突き通すこともなかったのに。)

今回のセリフは、punch で、4-17 では put でしたが、「こぶしが壁を突き抜ける」というニュアンスは同じですね。
through という単語に「突き抜ける」感がよく出ていると思います。


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posted by Rach at 12:24| Comment(2) | フレンズ シーズン5 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつも楽しく拝読しております 最近はランキングも上位をキープしているので、私まで嬉しい気持ちになってしまいます 感謝して居ります これからも宜しくお願いします

さて、下の文で、私だと帰宅するまでずっと書いていると訳してしまいましたが、どちらの方がベストでしょうか?
素人の質問ですいません。忙がしい所申し訳ありません。
チャンドラー: Well, so play for the next 30 minutes, and then write until he gets home. (うーん、じゃあ、今から30分ゲームして、その後、ロスが帰宅するまでに書けば。)
Posted by まーくん at 2010年11月18日 22:44
まーくんさんへ
ランキングについてのお言葉、ありがとうございます。お陰様で、ずっとランキングは好調で嬉しい限りです。そのように応援していただけていること、いつも感謝しております。
こちらこそ、これからも宜しくお願いします。

さて、問題のセリフは、フレンズ5-10その3 でのセリフですね。
その記事で私が書いた日本誤訳、間違っていました。
まーくんさんが書いて下さった解釈が正解です。
こちらこそ申し訳ありません。的確なご指摘、感謝いたします。

until を「までに」と訳してしまってはいけないですよね。我ながら大いに反省しています。
until 「まで」と、by 「までに」の違いは、日本人が間違いやすい項目としてよく取り上げられるものですが、それに私はまんまと引っかかってしまったようです。

ご指摘の通り、until は「…まで(状態・動作が続く)」ことを指しますね。
そして、by は「…までに」という「期限、終了時刻」を指します。
ですから、write until he gets home は、「ロスが帰るまでの間、(ずっと)書け、書いておけ」ということになりますよね。
5ページ書かないといけない、と言うジョーイに、ロスが帰ってくるまでまだしばらく時間があるから、今から30分だけゲームをして、その後、ロスが帰ってくるまでの時間ずっと書く、ってことにすればいいじゃんか、と提案しているわけですよね。

「ロスが帰宅する”までに”書けば(書き終われば)」みたいなことを言いたいのであれば、and then finish them by the time he gets home になるでしょうか。
チャンドラーは書き終わるかどうかは全く気にしていなくて、多分、ゲームをしてもしなくても、どのみち書き上げられない、と思っているのかもしれませんね。
どうせ煮詰まってるみたいだし、それなら30分って時間を区切ってゲームをやって、それからまた書き仕事に戻ればいいさ、ロスが帰ってきた時にさぼってないとこ見せられればいいだろ、みたいな感じかもしれません。

until が示す時まで、write という動作・行為が続いている、と解釈しないといけないので、「までに」という日本語は間違いでした。
ご指摘ありがとうございました。
Posted by Rach at 2010年11月19日 13:49
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