2010年11月19日

ハイ・プロファイル フレンズ5-10その5

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有名百貨店メイシーズ(Macy's)の前で、クリスマスの寄付集めをするフィービーですが、寄付のお金を集めるバケツにゴミやタバコの吸い殻を捨てる人などが続出し、フィービーはついにキレてしまいます。
昔、ストリートで暮らしていた頃のフィービー(Street Phoebe)に戻って、慈善事業の寄付集めとは思えないような荒っぽい態度や言葉遣いになってしまっています。
フィービー: Oh, whoa, whoa, whoa! Wait a minute. Open your hand. Let me take a look. (The lady opens up her hand.) Quarter, dime. Lint? Not interested in that. (She throws the lint away.) What's this? A Canadian coin? Get outta here! (The lady walks away.) (あぁ、ちょっと、ちょっと、ちょっと! ちょっと待ってよ。手を広げて。私に見せて。[(寄付するため近寄ってきた)婦人は手を広げる] 25セント、10セント、糸くず? そんなの興味ないわ。[フィービーは糸くずを捨てる] これは何? カナダのコイン? あっちへ行って! [その婦人は歩き去る])
(Another man walks up with a drink in his hand, Phoebe stops him too.)
別の男性が手に飲み物を持って近づいてくる。フィービーは彼も止める。
フィービー: Whoa! No drinks near the bucket. Set it down over there and then you can make a contribution. (The guy starts to walk away with a hurt look on his face.) And you can leave the "hurt bunny" look over there too! (Her boss and a co-worker walk up.) Hi, Bob! (The same old lady from before walks by.) (To the old lady.) I thought I told you to get outta here! (ちょっと! バケツの近くで飲み物はだめよ。向こうの方にその飲み物を置いたら、その後に寄付することができるわ。[傷ついた表情を顔に浮かべて、その男性は歩き去ろうとする] それからその「傷ついたウサちゃん」の顔も向こうに置いてきなさいよ! [フィービーのボスと同僚が歩み寄る] はーい、ボブ! [前と同じ老婦人が傍を通る] [その老婦人に] ここから出て行って、って私はあなたに言ったと思ったけど。)
ボブ: Uh, Phoebe, we've been getting complaints and uh, we're gonna move you to a less high-profile spot. (あー、フィービー、ずっと苦情[クレーム]が来てるんだ。それで、その、君をもう少し目立たない場所に移動しようと思ってる。)
フィービー: What? (何ですって?)

whoa というのは「ちょっと待って、ちょっと待て」というニュアンス。
発音は [wou] (ウォウ)で、元々は、馬を止める時の「どーどー」という掛け声のこと。

寄付しようとした老婦人の手を開かせ、中身をチェックするフィービー。
quarter は 25セント、dime は 10セントですね。
lint を見つけたフィービーは怒ってそれを捨てています。
lint は「糸くず」。
英辞郎には、
lint catcher=洗濯機用のくず取りネット
lint remover, lint shaver=毛玉取り器

などの用語も出ています。

次に近づいてきた男性が手に飲み物を持っていたので、フィービーはまた怒っています。
寄付を始めた頃、バケツを灰皿代わりにして、タバコを捨てた人がいて、その火を消そうと近くの人の飲み物をバケツにかけたら、それがお酒だったのでさらに炎上してしまった、という苦い経験があったので、飲み物にも敏感になっているのですね。

Set it down over there and then you can make a contribution. について。
make a contribution (to...) は「(…に)寄付する、貢献する」。
寄付したかったら、まずはその飲み物をあっちに置いてきなさい、みたいなことで、慈善の寄付をお願いしている人のセリフとは思えないのもポイントです。
寄付しようとしてどうして怒鳴られないといけないんだ、みたいな気持ちで、hurt look 「傷ついた表情」を浮かべ去っていきますが、フィービーはそれにもケチをつけています。
hurt bunny は「傷ついたウサギちゃん」のようなニュアンスで、「僕ちゃんってかわいそう」みたいに哀れみを誘うような顔をしても無駄よ、そのシケた顔もそっちに置いてくるのね!みたいなことを言っているわけです。

そんな風に寄付集めというよりバケツの番人みたいになってしまっているフィービーのところに、フィービーをその場所に配置したと思われる上司と、若い女性とがやってきます。
上司が来たにもかかわらず、I thought I told you to get outta here! と老婦人を追い払うフィービーもすごいです。
I thought I told you to... は「…しろとあなたに言った(はず)だと思うけど」みたいなニュアンスで、ここから立ち去れって言った警告を聞いてなかったの? 私の言った通り、とっととどっかに消えなさいよ!みたいな感じのセリフになります。
I told you. なら、「(私は確かにあなたに)言ったでしょ。だから言ったのに。言わんこっちゃない」というような意味ですね。
自分が前に注意・警告していたにもかかわらず、それを無視して失敗してしまった相手などに言う決まり文句です。

上司のボブは、we've been getting complaints と言っています。
直訳すると、「我々は苦情・クレームをずっともらい続けている」で、継続を表す現在完了進行形ですね。
「ひっきりなしに、じゃんじゃん苦情が来るんだ」みたいな感じでしょう。

we're gonna move you to a less high-profile spot について。
profile は日本語で言う「プロフィール、人物紹介」も指しますが、英語の発音は「プロゥファイル」という感じ。
元々は「(人の)横顔」という意味です。
profile は動詞で「輪郭を描く」という意味もあり、犯罪捜査の用語でよく使われる「プロファイリング」はその意味から来た言葉ですね。

high-profile は「目立った、人目・人の注意を引くような」という形容詞。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
high-profile [adjective] [only before noun] : often mentioned in newspapers and in television and radio programs, and known about by most people.
つまり、「(名詞の前にのみ付く形容詞) 新聞やテレビ・ラジオ番組でしばしば話題にされ、多くの人に知られている」。

逆に「目立たない」なら、low-profile になります。
keep a low profile なら「目立たないようにする」ですね。
LAAD では、
keep a low profile : to behave quietly and avoid doing things that will make people notice you.
つまり、「静かに振る舞い、人に自分を気付かせるようなことをするのを避けること」。

以前フィービーが「新人なのにメイシーズのそばの場所に大抜擢されたの!」と喜んでいたように、ここは非常に目立つ場所 a high-profile spot なのですね。
そんな目立つところで、苦情が殺到するような失礼な振る舞いをされては困るから、我々が、つまり、上司の権限で、君を a less high-profile spot に移動させるつもりだ、とボブは通告していることになります。

上で、high-profile の反対語 low-profile を説明しましたが、このセリフでは、move you to a low-profile spot 「目立たない場所へ移動させる」ではなく、move you to a less high-profile spot 「ここよりも目立たない場所に移動させる」と言っているのが興味深いな、と思いました。

上司のボブは、フィービーの気を悪くしないように、これ以上フィービーを刺激しないように、そう言ったのだという気がしました。
このフィービーの姿を見れば、実際は、「人目につかない目立たない場所」に移動するつもりだろうと思うのですが、今一番目立つ場所にいてそれを嬉しく思っているフィービーに、「目立たない場所に移動させるぞ」と言えば、フィービーが反抗するかもしれない、気が立っているらしいフィービーが逆ギレしないとも限らない、それで「ここほど目立つ場所じゃないけど、決して、目立たない場所っていうわけじゃないから」みたいに聞こえるように、less をつけて、「ここより high-profile の度合いは少なくなるけど」と表現しているように思いました。
喧嘩腰で興奮気味のフィービーに対して、的確なセリフであると思えます。
同じような内容を言う場合でも、相手の気に障らないような表現を選ぶことが大切なのは、英語も日本語も同じですね。


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posted by Rach at 12:50| Comment(2) | フレンズ シーズン5 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Rach様
度々すいません。 本当に本当に大変素晴しい返信頂き、嬉しく思いますが、あまりに完璧な為に恐縮です。貴重な時間を取らせてしまいごめんなさい。Blogを継続する事だけでも、Rachさんしかわからない苦労などがあるにも関わらず、全てにおいて常に真剣に取り組んで頂く姿勢には大変驚き、嬉しく思い、社会人として見習うべき姿勢を改めて勉強させて頂きました。これからも、素晴しい内容のブログを期待させて頂きます。この度は本当にありがとうございました。
Posted by まーくん at 2010年11月20日 00:07
まーくんさんへ
ご丁寧なお返事ありがとうございます。

私のコメントの返信が長いと、相手の方をそういう気持ちにさせてしまう、ということは自分でもわかっているのですが、どうしてもあんな風になってしまうのです。こちらこそ、そんなお気持ちにさせてしまって申し訳ありません。

確かに「いただいたコメントへのお返事」ではあるのですが、せっかくその話題が出たからには、同時に自分がいろいろと思いついたことも覚え書きとして書いておこう…という気持ちもあるのですね。

前回(フレンズ5-10その4)のコメントについても、私の間違いをご指摘下さったまーくんさんは、私が until を by のニュアンスで訳してしまっていることにお気付きなわけですから、まーくんさんに対しては、until と by の違いをくどくど説明する必要などないわけです。
ただ、私自身がそういう間違いをしてしまったことと、読者の方の中には、until と by の違いがあやふやな方もおられるかもしれない…ということで、「ちょうど良い機会」なので、一緒に説明もさせていただいた、という感じなのです。そうやって説明することで、私自身の頭も整理できるんですよね。

ですから、私のトレードマークみたいな「長いコメレス」は、相手の方への返事であると同時に、他の読者の方に対しての追加説明でもあって、自分自身の理解をより深めるためのものでもあります。ですから、今後また、私が同じようにながーいコメレスをした場合も、そのように恐縮していただくことなく、気楽に考えていただけると、私の方もありがたいです。

数々のお褒めのお言葉もありがとうございます。そのように言っていただけるととても励みになります。これからも頑張りますので、よろしくお願いいたします。
Posted by Rach at 2010年11月22日 10:38
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