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前回の続きです。
ボブ: Umm, Ginger's gonna take over this corner. (あー、ジンジャーがこの場所を引き継ぐ予定だ。)
フィービー: That chick can't handle my corner. (そんな娘に私の場所はこなせないわ。)
ボブ: Look, either you leave or we remove you. (いいか、君が去るか、もしくは我々が君を排除[解雇]するかのどっちかだ。)
フィービー: Fine. (She hands her bell to Ginger and starts to take down her signs.) (The same old lady walks by again.) All right, I'll give you one pointer. Look out for that bitch. (結構よ。[フィービーは自分のベルをジンジャーに手渡し、(バケツにつけた)掲示を取り外し始める] [同じ老婦人がまたそばを通る] いいわ、あなたに1つアドバイスをあげる。あのアマには注意して。)
横に立っている女性(Ginger)が、後を引き継ぐと告げるボス。
take over は「(職務など)を引き継ぐ、引き受ける、後任になる」。
takeover だと「引き継ぎ、引き取り、乗っ取り」、takeover bid は「TOB、株式公開買い付け」のことですね。
chick は「ひよこ」「若い女、娘」という意味。フレンズでは、「若い女」という意味でよく登場しますね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
chick [noun] [countable] :
1. BIOLOGY a baby bird
2. (spoken) (informal) a word for a young woman, sometimes considered offensive
つまり、1. は「ひな鳥」、2. は「若い女性を指す言葉、時々、侮辱的だとみなされる」。
handle は「扱う、取り扱う、処理する、対処する、さばく」のようなニュアンス。
仕事上で難題が持ち上がった時などに、I can handle this. と申し出るシーンをよく見かけます。
直訳すると「私はこれを処理することができる」ということで、「私に(この件を)やらせて・任せて下さい」という意味になるのですね。
ここでのフィービーのセリフは、「こんな若い女・若い娘に、こんな難しい場所がこなせるわけがない、私みたいに人生経験豊富な人間じゃないと無理よ」とでも言いたいような感じです。
ここでの chick は「若い女」という意味だと思いますが、日本語で「こんなヒヨッコには任せられない」みたいに表現することもあるなぁ…などと考えると、「”一人前の大人とはいえない”若い女」みたいなニュアンスも多少は含まれているのかなぁ、と思いました。
LAAD の語義にあるように、offensive 「侮辱的な」ニュアンスがこのセリフからも感じられますね。
「こんな子には無理よ」と頑張ろうとするフィービーに、ボブは、either you leave or we remove you と強い口調で言っています。
either A or B を使って、「君が(自らすすんで)この場を去るか、我々が(権限を使って強制的に)君を排除・解任するかのどちらかだ」と警告しているのですね。
remove は「取り除く、排除する」「(役職などから)解任・解雇する」。
前回の記事の説明で登場した、lint remover 「毛玉取り器」も、「毛玉を取り除くもの」という意味ですし、「リムーバー」はすでに日本語になっている感もありますね。
LAAD では、「解任する」の意味は以下のように出ています。
remove : to force someone out of an important position or fire them from a job
remove somebody from power/office etc.
つまり、「人を重要な地位から追い出す、または人を解雇する」。
今回のセリフは、動こうとしないなら強制排除する、という感じにも聞こえますし、上司の命令を聞かないなら寄付の仕事から解雇する、というようにも聞こえます。
いずれにしても、「君がいくらそこで頑張っても無駄だぞ、配置の権限はこちらにあるんだからね」という感じでしょう。
前回、この上司であるボブは、a low-profile spot ではなく、a less high-profile spot と表現し、フィービーをできるだけ刺激せずにことを穏便に済ませようとしていました。
それでも言うことを聞かないとわかると、今度は有無を言わさない強い調子で、「君が動かないなら、こちらが強制的に君を動かすまでだ」と言っています。
相手の態度に合わせて、硬軟を使い分けているところに、「やり手のビジネスマンのような雰囲気」を感じました。
もちろん、上司であり権限を持っているからこそこういう態度や発言ができるわけですが、できるだけ相手の気を悪くしないように言葉を選んだり、譲れないところはきっぱりと断言したり、という部分はビジネスにおいて大切なことだなぁ、と思ったりします。
しぶしぶ、Fine. 「わかったわ。それで結構よ」と命令を了解したフィービーは、後片付けを始めます。
さっきの老婦人がまだうろうろしているのを見て、そのことを後釜のジンジャーに忠告していますね。
pointer は「ポインター、針、指針」という意味ですが、「助言、示唆、アドバイス」という意味もあります。
LAAD では、
pointer [noun] [countable] : a useful information that helps you do or understand something (SYN: tip)
例) Larry gave me a few pointers on giving a presentation.
つまり、「何かをする、または何かを理解する助けになるような有益な情報。類義語: tip 」。
例文は、「ラリーは、プレゼンをするのに関して、2、3のアドバイスをくれた」。
look out for は「…に用心する、注意する、警戒する」。
いつまでもここをうろうろして、また何か変なものを入れるつもりかもしれないから気をつけなさいよ、とアドバイスしているということです。
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2010年11月22日
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