2010年12月03日

人に当たってみる、のtry フレンズ5-11その4

皆様の応援のお陰で、現在、「人気ブログランキング」は4位、「にほんブログ村」は3位です。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 英語ブログへ


新年の決意で、今年はギターを習う、と決めたジョーイは、フィービーに先生を頼みます。
ですがフィービーは、ギターに触るのを禁じた上に、ギターのコードを正式なコード名とは異なるニックネームで呼ぶので、ジョーイはついに、フィービーの教え方は stupid だと言ってしまいます。
フィービー: Y'know, none of my other student thought I was stupid. (ねぇ、私の他の生徒は誰も、私をバカだとは思ってなかったわよ。)
ジョーイ: Your other student was you! (君の他の生徒って、君(自身)だったじゃないか!)
フィービー: Yeah, well, y'know maybe you just need to try a little harder! (えぇ、そうね、ほら、多分、あなたはもう少し一生懸命にトライする必要があるだけよ。)
ジョーイ: (looking in the Yellow Pages) Look, maybe I need to try a real teacher! Right here! Here! Andy Cooper. He teaches guitar and look ooh, there's a nice picture of him with a little kid. Yeah. And the kid's got a guitar! (Storms out.) ([イエローページを見ながら] ほら、多分、俺は本物の先生にトライする[当たってみる]必要があるんだよ! [開いたページをいらついた感じで叩きながら] ちょうどここのページのね! ほら! アンディ・クーパー。彼はギターを教えてて、見て、うー、彼が小さな子供と一緒にいる素敵な写真があるよ。ほら。そして、その子供はギターを持ってる! [ジョーイは部屋を飛び出す])
フィービー: Fine! You go learn from your "qualified instructor." But don't come crying to me when everyone's sick and tired of hearing you play "Bad, Bad Leroy Brown"! (いいわ! その(あなたの)「有資格の指導者(資格のある先生)」のところに行って習いなさい。でも、泣きながら私のところに来ないでね、あなたが「バッド・バッド・リロイ・ブラウン」を演奏するのを聞くのにみんながうんざりしてもね。)
レイチェル: (entering, singing) "Baddest man in the whole damn town." ([歌いながら入ってくる] ♪町一番の悪い奴♪)
フィービー: Oh, fine. Take his side! (Storms out.) (あぁ、いいわ。彼の側についてれば! [部屋を飛び出す])

stupid だなんて、私の他の生徒はそんな風には思わなかったわ、と怒るフィービー。
それに対して、「君の他の生徒って言うけど、それは君自身じゃないか」とジョーイは返しています。
これは、最初の方のシーンの以下のやり取りを受けてのものですね。
フィービー: Do you want me to teach you? I'm a great teacher. (私に(ギターを)教えて欲しいと思ってるのね? 私は素晴らしい先生よ。)
ジョーイ: Really? Who, who have you taught? (ほんとに? 誰に、誰にこれまで教えたの?)
フィービー: Well, I taught me and I loved me. (そうねぇ、私に教えて、私は私(という先生)が大好きだったわ。)
I taught me and I loved me. は、自分で自分に教えたことがあって、生徒としての目で見て、私は良い先生だった、その先生が大好きだった、と言っているセリフになります。

ジョーイが上達しないのは、努力が足りないからだ、みたいなことをフィービーは言っています。
自分の努力不足のように言われたジョーイは、イエローページをめくりながら、「生徒のせいじゃなくて、先生が問題なんだ」と言いたげに、maybe I need to try a real teacher! と言っています。

フィービーの maybe you just need to try a little harder! というセリフに対して、maybe I need to try a real teacher! と返すこのやり取り、just のあるなし、という細かい点を除くと、ほぼ同じ構造になっているのがポイントですね。
maybe you/I need to try a までは同じで、little harder と、real teacher は、little と real の語尾の発音の -l (エル)、harder と teacher の語尾の -er が同じになっています。
そのように、語尾の発音や綴りが似ているわけですが、実は品詞は全然違う、というところがまた興味深いです。

try a little harder の場合は、try hard 「一生懸命やってみる・努力する」の hard を harder という比較級にし、その比較級 harder を、a little 「もう少し」という副詞でさらに修飾した形ですね。
この場合の try は「やってみる、努力する」という意味の「自動詞」。

もう一方の try a real teacher は、a real teacher が try の目的語。
a は名詞につく不定冠詞の a です。
この場合の try は「他動詞」で、「(人)に当たってみる」というニュアンスですね。
研究社 新英和中辞典では、
try=〈人に〉当たってみる
例) Try your aunt. She might lend you the money. 「おばさんに当たってみなさい。彼女ならその金を貸してくれるかもしれません。」

と説明されています。

日本語で、「(人)にトライしてみる」でも何となく意味は通じる気がしますよね。
ですから、「もう少しハードにトライしないとね」みたいに言ったフィービーに対して、「俺がトライしないといけないのは本当の先生だ」みたいに返したセリフになるわけです。
同じように try という動詞を使っていますが、1つ目は自動詞の「努力する」で、2つ目は他動詞の「人に当たってみる」という意味に変化していて、なおかつ、その後に続く言葉も、どちらも a がつく、似たような発音の言葉でありながら、1つ目は副詞、2つ目は名詞、になっているというところが、ただの言い換えではない「絶妙な返し」だと思いました。

電話帳のギターの先生の写真を見て、「ほら、この先生の横の子供はギターを持ってるぞ」というジョーイ。
「この先生はギターに触るな、なんてバカなことはきっと言わないよ!」と言いたげに部屋を飛び出していきます。

qualified instructor は「有資格のインストラクター、指導者」。
私みたいな免許も資格もない素人先生はやだ、って言うのなら、そういう電話帳に載ってるようなご立派な先生のところに行けばいいわ、という感じです。
You go learn from の you は、命令形にさらに主語 You をつけて、強調した形ですね。
そうやって私の元を去ったんだから、後で泣きながら戻ってこないでよ、とも言っています。

ジョーイがギターで弾く曲として例に出した "Bad, Bad Leroy Brown" は、過去記事、フレンズ2-23その7 と、フレンズ2-23その8 にも出てきました。
確かにギターをかき鳴らしながら歌う感じの曲です。

ちょうど、その曲名を出したところに、レイチェルがその歌を歌いながら入ってきたため、フィービーはレイチェルにも怒っています。
take one's side は「人の味方をする」。
Take his side! は命令形なので、直訳すると、「彼の味方につけ! 彼の味方につきなさいよ!」みたいなことですね。
ジョーイが演奏する曲として今挙げたばかりの曲を嬉しそうに歌っているので、「何よ、レイチェルもジョーイの味方につくっての?! 私に喧嘩売ってるの?」みたいな感じで、「そんなにジョーイの肩を持ちたいなら、勝手にすれば」みたいなニュアンスでの命令形だと思います。


ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 英語ブログへ
posted by Rach at 12:49| Comment(0) | フレンズ シーズン5 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。