2010年12月06日

それがどんな違いを生むの? フレンズ5-11その5

皆様の応援のお陰で、現在、「人気ブログランキング」は3位、「にほんブログ村」は3位です。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 英語ブログへ


「今までにしたことないことを、毎日一つやる」という新年の決意を実行するために、ピチピチの革パン(leather pants)に挑戦するロス。
デート相手のエリザベスの家にいたロスは、暑くなってきてトイレで革パンを脱ぐのですが、今度はそれが汗ではけなくなってしまいます。
そこで、携帯でジョーイに電話して、対処法を相談しています。
ジョーイのアドバイスに従って、最初はパウダー、次にローションを脚に塗るロスですが、やはり革パンを上に上げることができません。
ジョーイ: Ross? You okay? (ロス? 大丈夫か?)
ロス: They're still, they're still not coming on, man. And the lotion and the powder have made a paste. (革パンは、まだ、まだ、はけないよ。それにそのローションとそのパウダーがペーストになっちゃった。)
ジョーイ: Really? Uhh, what color is it? (ほんとに? あー、それってどんな色?)
ロス: What difference does that make? ((色が何色かで)何か違いがあるのかよ?)
ジョーイ: Well, I'm just, if the paste matches the pants, you can make yourself a pair of paste pants and she won't know the difference! (あぁ、俺はただ(こう言いたかったんだ)、もしそのペーストがパンツの色にマッチしてたら、ペーストパンツが作れるぞ。そしたら彼女は(本物のパンツとペーストパンツとの)区別がつかないだろう、って。)
レイチェル: (entering) Joey, do you have a minute? ([入ってきて] ジョーイ、時間ある?)
ロス: Dude, what am I gonna-- (ねぇ、僕はどうすれば…)
ジョーイ: (To Ross) Uh, Rachel's here, so good luck, man. Let me know how it works out. (He hangs up the phone and strands Ross in the bathroom.) ([ロスに] あー、レイチェルがここに来た。だから、幸運を祈ってるよ。どういう結果になったか知らせてね。[ジョーイは電話を切り、ロスはトイレに(助けもなく)取り残される])

they're still not coming on の come on のニュアンスについて。
この on は、着用する、のニュアンスの on でしょうね。
革パンを脱いだら、今度ははけなくなってしまった状況をジョーイに説明する時に、ロスは以下のように言っていました。
ロス: No, I, I got really hot in my leather pants so I took them off. But they must have shrunk from the, the sweat or something. Or, or, or my legs expanded from the heat. Look, I, I can't put them back on, Joey. I can't! (違うんだ。僕は革パンをはいててすごく暑くなったから、それを脱いだんだ。でも汗か何かで縮んじゃったに違いないよ。もしくは、僕の脚が暑さで膨張したか。ねぇ、元通りに革パンをはけないんだ。ジョーイ、はけないんだよ!)

このセリフのように、衣服を脱ぐ時は take off, 衣服を着用する(着る、はく)時は put on を使いますね。
身体に密着するようにつける、という感覚から、「接触」を表す on が使われているのでしょうから、they're still not coming on の on も同じような「接触」→「着用」の感覚なのだろうと思います。
come on は「着用した状態になる」みたいなことだろう、と。
パンツが(上に)上がらないんだ、と言うニュアンスを出したいのであれば、they're still not coming up になるのでしょうか??(よくわかりませんが)

水分を吸収するためにパウダーをかけ、滑りを良くするためにワセリンの代わりにローションを使うよう指示されたロスはその通りにするのですが、その結果、二つが混ざってペースト状になってしまった、と嘆いています。
the lotion, the powder のように定冠詞 the がついているのは、ジョーイに言われて脚につけた「そのローション、そのパウダー」のように、二人の間に共通認識があり、「それ」だと特定できるからですね。
have made という現在完了形は「make してしまった」というような完了のニュアンスでしょう。
直訳すると、「ローションとパウダーがペーストを作ってしまった」ということで、つまりは「ローションとパウダーが混ざってペーストになっちゃった」みたいなことになります。

パニクるロスに対して、のんきな声で「それって何色?」みたいなピント外れのことを聞いてくるジョーイ。
What difference does that make? を直訳すると、「そのことがどんな違いを生じさせるのか?」になるでしょう。
つまり、「色が何色か、ってことで、どんな違いがあるんだよ? それで何かが変わるのか? そのことが何か影響があるのか? それが(何かを決定付ける)重要なことなのか?」というような意味になります。
パンツがはけるかはけないかって時に、色なんか関係ないだろ、どうでもいいだろ、とロスは言いたいのですね。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
make a (big) difference : also make all the difference
to have an important effect on a thing or a situation

つまり、「あることやある状況に重要な影響を持つこと」。

ジョーイは色を尋ねた理由を説明します。
match は「…と調和する、釣り合う」。日本語で「マッチする」と言っても意味は通じますね。
paste pants は「ペースト状のパンツ、ペーストでできたパンツ」みたいなニュアンスでしょう。
know the difference は「違いがわかる、区別がつく」。
know the difference between A and B なら「AとBの違いがわかる、区別がつく」になります。
つまり、ジョーイが色を尋ねているのは、そのペーストが革パンとマッチするような色なら、その部分も革パンをはいてるように見えて、彼女もその違いに気付かないだろう、と言っているわけですね。
人ごとだと思って、テキトーなことを言っているのが、いかにもジョーイらしいところです。

you can make yourself a pair of paste pants について。
この文章ですが、SVOO の形なのか、それとも、SVOC の形なのか、について少し考えてみたいと思います。

make someone something という形の場合、SVOO なら、「人にものを作ってやる、用意してやる」という意味になり、make something for someone という形に書き換え可能です。

SVOC なら、「人を…にする」で、目的語(O)と補語(C)は、O=C という関係が成立します。
その場合は、make something of someone という形に書き換え可能です。

今回は、目的語の someone に当たる部分が、再帰代名詞 yourself になっていますね。
英辞郎で、make oneself something の例をいくつか探してみました。
make oneself a cup of tea=自分でお茶を入れる
これは直訳すると、「自分自身にお茶を用意してやる」ということですから、SVOO の形。
make oneself a nuisance=厄介者になる、人に嫌われる
これは直訳すると、「自分自身をやっかいな人にする」ということで、SVOC の形になります。

ですから、「make oneself +名詞」の形の場合、その名詞が目的語か補語かは、内容から判断することになるわけです。

今回のセリフに戻ります。
SVOO だとすると、直訳は「自分自身に(1着の)ペーストパンツを作ることができる」ということになります。
上に出てきた、make oneself a cup of tea の「自分でお茶を入れる」という訳のニュアンスに当てはめてみると、「自分でペーストパンツを作る、用意する」という訳になるでしょうか。

SVOC だと考えると、yourself = (a pair of) paste pants という関係になるはずで、自分自身(もしくは自分の身体の一部(この場合は脚))を、ペーストパンツに変える、ペーストパンツにする、というようなニュアンスになるでしょうか。
ただ、今の状況は、ロスの脚にペーストが塗られた状態をまるでパンツのように見せるという話ではありますが、ロス=ペーストパンツ、という等式関係が成り立つかと言われると、ちょっと違うような感じがします。
パンツのように「見せよう、見せかけよう」としているだけで、ロスの身体そのものをパンツに変化させるわけではない、と言うか…。

ですから、上のセリフは、you can make a pair of paste pants for yourself 「お前自身のために[自分に]ペーストパンツを作ってやる[用意してやる]ことができる」「お前は自分でペーストパンツが用意できる」という形に書き換え可能な、SVOO の形(目的語を2つ取る形)だと私は思いました。
革パンがはけなくても、そのペースト状態になってるのを利用して、ペーストパンツができるじゃん、みたいな感じなのだと思います。

What am I gonna do? 「僕は(これから)どうしたらいいの?」という困った時の決まり文句を言おうとするロスですが、レイチェルが来たから、とジョーイは一方的に電話を切ろうとします。

Let me know how it works out. について。
work out は「結局…になる、結果が…になる」という意味。
研究社 新英和中辞典では、
work out=[通例様態の副詞(句)を伴って] 〈計画などが〉(うまく)いく、結局(…と)なる
例) It didn't work out very well. 「それはあまりうまくいかなかった」


つまり、work out well の well の部分が「様態の副詞」で、その副詞部分が well だったか(もしくは badly だったか)どうかを知らせてね、と言っているのが、Let me know how it works out. というセリフになります。
結局”どういう”結果になったかを(後で)教えろよ、という感じですね。


ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 英語ブログへ
posted by Rach at 07:08| Comment(0) | フレンズ シーズン5 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。