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シーズン5 第14話
The One Where Everyone Finds Out (とうとう熱愛発覚!!)
原題は「みんなが知ってしまう話」
モニカたちの向かいのアパートメントに住んでいる裸のブ男(Ugly Naked Guy)が引っ越すと知り、彼の後にその部屋に住みたいと思ったロスは、早速、彼の部屋を見学に行きます。
ロス、レイチェル、フィービーの3人が部屋を見学している時、偶然、窓からチャンドラーとモニカがエッチしているのを目撃してしまったフィービー。
これで、ジョーイ、レイチェルと合わせて、フィービーまでもが二人の仲を知ることとなりますが、ロスだけはまだそれを知りません。
フィービーは、気付かれたことを知らないチャンドラーとモニカをからかおうと提案し、それを実行に移します。
セントラル・パークで、チャンドラーに声を掛けるフィービー。
フィービー: Hey! Ooh, wow, that jacket looks great on you! (はーい! わぁ、そのジャケット、あなたに似合うわね!)
チャンドラー: Really? (ほんとに?)
フィービー: (feels his arm) Yeah, the material is so soft. Hello, Mr. Bicep! You've been working out? ([チャンドラーの腕に触って] えぇ、素材がとっても柔らかいわ。ハロー、ミスター・二頭筋! ずっとワークアウトしてた?)
チャンドラー: Well, I try to, y'know, squeeze things. (Phoebe giggles uncontrollably.) Are you okay? (そうだね、心がけてるよ、ほら、物を搾(しぼ)ったりね。[フィービーはおさえきれずにクスクス笑う] 大丈夫?)
フィービー: Well, if you really wanna know, I'm... Oh! I can't tell you this. (えぇ、もしあなたがほんとに知りたいのなら、私は…あぁ! このことはあなたには言えないわ。)
チャンドラー: Phoebe, it's me. You can tell me anything. (フィービー、(相手は)俺だよ。何でも言ってよ。)
フィービー: Well, actually you're the one person I can't tell this to. And the one person I want to the most. (そのー、実は、このことを言えない唯一の人があなたなの。そして、最も言いたい唯一の人でもあるんだけど。)
チャンドラー: What's going on? (一体どういうことなの?)
フィービーは、チャンドラーに声をかけ、彼の腕を触っています。
biceps は「(特に上腕の)ニ頭筋、力こぶ」のこと。
Mr. Bicep には、「ニ頭筋が魅力的な男」みたいな意味が込められていますね。
You've been working out? は、継続を表す現在完了進行形で、「今までずっとワークアウト(運動・トレーニング)をしてきてた?」という感覚になります。
こんなにステキな力こぶがあるんだもの、きっとずっと鍛えてきたんでしょうね、というお世辞です。
チャンドラーがワークアウトしていたという話も聞きませんし、チャンドラーの腕がそんなにたくましいわけもありませんから(笑)、フィービーはミエミエの嘘を言って褒めているのがわかる仕組みです。
ですから、傍で聞いているレイチェルとジョーイは、いやーな顔をしているのですね。
モニカとの関係を隠しているチャンドラーをからかうために、フィービーはわざとチャンドラーに色目を使ってチャンドラーの反応を確かめようとしているわけですが、あまりにもわざとらしい褒め方なので、二人はあきれています。
チャンドラーはそれが嘘のお世辞だとは気付かずに、褒められてちょっと嬉しくなったのか、「物を squeeze してみたりしてるよ」と答えています。
それを聞いてフィービーは、コロコロ笑っていますので、チャンドラーお得意のジョークを言って、それにフィービーがバカウケしている、ということになるでしょう。
squeeze は、「圧搾(あっさく)する、搾(しぼ)る、強く・ぎゅっと・きつく握る」。
この部分、DVDの日本語字幕では、「果物をしぼったり」と訳されていました。
things のような漠然とした言葉を使ってはいますが、私もそういう「果物を搾る」ニュアンスだろうと思いました。
フレンズ4-3その7 に、
レイチェル: I'll squeeze you fresh orange juice every morning! (私は、毎朝あなたにフレッシュ・オレンジジュースを搾ってあげる!)
というセリフもありましたが、そんな風に「オレンジなどの果物を搾る」ニュアンスだと思います。
鍛えてるの?と聞かれたので、「鍛えてるってほどじゃないけど、そう言えば果物を搾るようには努めてるよ」と、日常生活でニ頭筋を鍛えるのに関係ありそうなことを挙げてみた、という感じでしょう。
「まぁ、果物を搾ったりはしてるけどね」と冗談めかして言ったところ、「あなたって面白い人!」みたいにフィービーが過剰に反応しているのも、これまたわざとらしい感じが出ています。
あまり面白くないジョークだからこそ、過剰な反応が不自然に見えるわけですね。
いつもとは違うフィービーの様子に驚いているチャンドラー。
「あなたにはこのことは言えない」と言うので、チャンドラーは it's me と言っています。
「(何も遠慮することなんてないよ、気心の知れた)俺だよ、俺じゃないか」みたいなニュアンスです。
actually you're the one person I can't tell this to. And the one person I want to the most という文章は長いですが、こういう場合はいつものように、前から順にイメージして行きましょう。
「実際、あなたがその一人の人」→(どういう人かと言うと)「私がこのことを言うことができない(たった一人の人)」。
「そして(同時に、あなたは)その一人の人」→「私がこのことを最も言いたい(たった一人の人)」。
tell this to the (one) person (tell something to someone の形)ということなので、the one person が前に来たため、to は後ろに残っていることにも注目しましょう。
また、後半の I want to の後ろは省略されていて、それを補うと、I want to tell this to the most になります。
the one person I want なら、「私が欲しいと思う、ただ一人の人」のように、愛の告白みたいになってしまいそうですが、I want to のように to があるために、I want someone「(人)が欲しい」のではなく、I want to do 「…したい」と言っていることになります。
何をしたいと言っているかと言うと、前文で語られている tell this to (someone) と同じことなので、後半では、want to だけで後は省略してあるわけですね。
以下の動詞が省略されていることを示すために、to は省かずに残しておかないといけない、ということです。
「あなたには、このことを言えない、でも一番言いたいのもあなたよ」と何だか意味深なセリフを述べるフィービー。
この後のフィービーの長ゼリフは、次回に説明します。
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やっぱ見たらはまるんですか!?
とにかく続きが気になります・・・
かなり気になります!!!
コメントありがとうございます。
「フレンズ」はご覧になったことがないんですね? ドラマや映画は好き嫌いがあるので、誰もがはまるかどうかはわからないのですが、私はすっかりはまってしまいました。
続きもご期待下さい。