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[Scene: Chandler's bedroom, Chandler and Monica are there, of course. Like who else would it be, duh!]
チャンドラーの寝室。チャンドラーとモニカがそこにいる、言うまでもなく。…って、(チャンドラーと一緒にいるのが)他の誰だって言うんだよ、当たり前じゃないか!
モニカ: You are so cute. How did you get to be so cute? (あなたってとってもセクシー[キュート]ね。どんな風にしてそんなにセクシーになったの?)
チャンドラー: Well, my grandfather was Swedish. And my grandmother was actually a tiny little bunny. (そうだな、おじいちゃんがスウェーデン人で、おばあちゃんが実はちっちゃなちっちゃなウサちゃんだったんだよ。)
モニカ: Okay, now you're even cuter!! (そうね、(そういうことを言う)あなたは今、ずっともっとセクシーよ!!)
チャンドラー: Y'know, that is a popular opinion today, I must say. (ねぇ、それって、今日の世論[多くの人の意見]なんだよね、本当に。)
モニカ: What? (何ですって?)
チャンドラー: The weirdest thing happened at the coffeehouse, I think, I think Phoebe was hitting on me. (最高に妙なことがコーヒーハウスで起きたんだ。俺が思うに、フィービーは俺に言い寄ってた。)
モニカ: What are you talking about? (何言ってるの?)
最初のト書き部分の表現、面白いなと思ったので、ちょっと説明します。
通常のト書き通り、場所とそこにいる人を説明しているわけですが、チャンドラーの寝室に、チャンドラーとその恋人モニカがいる、と説明した後、Like who else would it be, duh! と書かれています。
これは、自分の書いたことに自分でツッコミを入れているみたいな感じですね。
Like who else would it be (= Like, "Who else would it be?")を直訳すると、「それ(チャンドラーと一緒にいる人)が他の誰になるんだ? 他の誰だって言うんだ? みたいな」というところでしょうか。
一緒にいるのはモニカしかあり得ないだろ、もしそうじゃなかったら、おおごとだろ?みたいなことでしょう。
最後についている duh は、「(わかりきったことに対して)そんなの当たり前じゃないか、当然じゃないか」のように言う時の間投詞。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
duh also no duh [interjection] (informal) : used to say that what someone else has just said or asked is stupid or unnecessary because it is very easy to understand.
例) "You mean I can't park there?" "Duh, that's what the big sign says."
つまり、「(インフォーマル) 誰か他の人が直前に言ったり尋ねたりしたことが、愚か、または不必要であることを言うために使われる。(どうして愚か、不必要かと言うと)それが非常にわかりやすいものだから、という理由で。」
例文は、「そこには駐車できないってこと?」「当たり前だろ、そのデカい看板にそう書いてあるじゃないか」。
語義を直訳したせいで、却ってわかりにくい日本語になっていますが、つまりは、誰にでもわかるような、わざわざ人に尋ねるまでもない、口に出すまでもないことを言った相手に対して、「そんなの当たり前だろ」とあきれた時に使う間投詞、ということですね。
今回のト書きの duh も、チャンドラーの寝室に、チャンドラーと知らない女性がいる・・・とか、んなわけないでしょ、わざわざ説明するまでもないじゃん、みたいなニュアンスで、一応、いつものト書きの形式に合わせて説明してみたけど、チャンドラーの寝室が画面に映れば、そこにチャンドラーとモニカがいる…って、そうじゃないとマズいだろっ!みたいに、当たり前のことを説明してしまった自分に対しての照れみたいなものが感じられる気がします。
モニカはチャンドラーのことを cute だと言っています。
男性に対する cute は「セクシー」の意味になる、ということは、ホットとキュート フレンズ5-1その7 で説明しました。
get to (be) は「…(の状態)になる」。
「どうしてあなたは(今)セクシーなの?」という質問ではなく、何らかの過程があってセクシーになった、その経緯を尋ねているような感覚があるように思います。
how と get to のニュアンスを出して訳すと、「どういう風にして、どんな風に、あなたはセクシーな状態になったの?」と、so cute な状態にどんな風に到達したのか、を聞いているような感じになるのでしょう。
それに対して、チャンドラーはまたお得意のジョークで返しています。
俺が cute になったのは、祖父がスウェーデン人、祖母が小さなウサちゃんだったから、と言っています。
そのセリフからすると、「スウェーデン人の男性はセクシー」というイメージがある、ということなのでしょうかねぇ?
北欧の女性は美しい、というようなイメージは私にもありますから、何となくわかるような気はしますが。
で、おばあちゃんの方は、小さなウサちゃん。これは、cute の「かわいい、かわいらしい、愛くるしい」の方の意味から、ウサちゃんを出したのですね。
cute には「(男性が)性的に魅力的な」という意味と「(赤ちゃん・子供・動物などが)かわいらしい」という意味の両方があることから、祖父と祖母から、両方の cute さを受け継いで、それで俺は、very very cute になっちゃったんだよね、みたいに言っているわけです。
そういうジョークを言うチャンドラーがますます愛しいモニカは(笑)、even cuter だと言っています。
even は、cuter という比較級をさらに強める働きがありますね。
チャンドラーを cute だと褒めちぎるモニカに、チャンドラーは、セントラルパークでフィービーがモーションをかけてきたことを話します。
popular opinion は、普通は「世論」と訳されますね。
今回はちょっと大袈裟に「世論」と訳しても良いでしょうし、「民衆の意見」、つまり、「(大勢の)みんなの意見、一般の(よくある)意見」みたいな感覚に捉えても良いでしょう。
俺が cute だっていう意見は、何もモニカだけじゃないんだよね、今日はみんなにそう言われるんだよ、という感じです。
hit on は「(異性に)言い寄る、口説く、ナンパする」。フレンズにはたびたび登場するフレーズですね。
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『どんな風にしてそんなにセクシーになったの?』を
自分で和文英訳したら『get to』ではなく、
つい『become』を使ってしまうだろうな〜と
思いました。
単語集での語彙力強化だけでは鍛えられない
英語らしい表現力を養えるのがフレンズでの
学習の魅力ですね!!
それはそうと、おかげさまで先日TOEICで950点を
取りました。L460、R490とまだまだリスニングに
課題がありますが、ひとまず目標の900点を
クリアしました。
現在は英検1級を目指して勉強中です。
2年ぐらいで取れれば良いかな〜と
のんびりやってます。
ところで、まだ先の話ですがRachさんはフレンズが
終わったら、次に何のドラマに挑戦されるか
決めてらっしゃるんですか?
お久しぶりです。コメントありがとうございます。
「〜になる」だと、日本人はまず become を連想してしまいますよね。get to はフレンズにもしょっちゅう登場するのですが、具体的な状況の中でのセリフとして聞くことで、その get to のニュアンスがよりはっきりしてくるように思います。
それから、TOEIC での高得点、おめでとうございます! その上り調子の勢いで(!)、英検1級も頑張って下さいね。応援しています!(^^)
それから、「フレンズが終わったら、次は何のドラマに挑戦するか」というご質問について。
フレンズが終わった後にどうしようかな、ということは、私も漠然としながらもあれこれ考えているところです。いくつか案はあるのですが、まだ決めてはいません。実際にフレンズが終わった後で、「次からはこれをやります!」と華々しく宣言(笑)することになりそうです。以前は、「フレンズがファイナルまで到達することになれば、その後は真っ白になって燃え尽きてしまうかも、、」などと思っておりましたが、今の調子のまま続けられれば、大丈夫そうです。まずはフレンズをファイナルまで! その中で、次の企画をじっくり考えて行きますね。
次の企画にまで(笑)興味を持っていただけてありがとうございました(^^)