2011年02月02日

見た目よりずっとキツい フレンズ5-15その2

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セントラルパークに小柄な女の子が入ってきます。
その子とキスしたジョーイは、ケイティという名のその彼女をフレンズたちに紹介します。
ジョーイ: So, you ready to go? (それで、行く準備はできた?)
ケイティ: Yeah, I just gotta run to the bathroom. (ええ、ただちょっと急いでおトイレに行かなくちゃ。)
ジョーイ: Oh sure, right back there. (Points.) (あぁ、もちろん(いいよ)、ちょうどあそこの奥にある。[(トイレの方向を)指差す])
ケイティ: Hey, where are we going to lunch? (ねぇ、どこにランチを食べに行くの?)
ジョーイ: I was thinking Chinese food. (中華料理にしようかと考えてた。)
ケイティ: Ohh, I love Chinese! How did you know I love Chinese? (She hits him repeatedly as she says that.) (あぁ、私、中華って大好き! 私が中華が好きってどうやって知ったのよ! [そのセリフを言う間、ケイティはジョーイを何度も(拳で)殴る])
(She heads to the bathroom and Joey sits back down.)
ケイティはトイレに向かい、ジョーイはまた椅子に座る。
レイチェル: She is so cute. You could fit her right in your little pocket! (彼女ってとっても可愛いわね。あなたのちっちゃなポケットにしまっておけそうね[収まりそうね]。)
ジョーイ: I don't know. I mean, I like her a lot, and she's really nice, but.... (どうかな。つまり、俺は彼女をとっても好きだし、彼女はほんとにいい子だし、でも…)
モニカ: But what? (でも、何なの?)
ジョーイ: (shyly) She keeps punching me. ([恥ずかしそうに] 彼女は俺にパンチし続けるんだ。)
(They all laugh.)
全員が笑う。
モニカ: In the cute, little, sweet way she just did? (彼女が今したような、あの可愛い、ちっちゃくて、優しいやり方で?)
ジョーイ: Hey, it's a lot harder than it looks! Okay? (Quietly) She-she-she's hurting me. (おい、見た目よりずっとキツいんだぞ! いいか? [静かに] 彼女は、彼女は、彼女は俺に痛みを与えてるんだよ。)
モニカ: I know what you need. You need a bodyguard. Hey, Ross, what is Ben doing after preschool? (あなたに必要なものがわかるわ。あなたにはボディガードが必要ね。ねぇ、ロス、保育園の後、ベンは何をする予定?)
チャンドラー: Hey listen, come on, Joey is having a problem! A little girl is beating him up. (ねぇ、聞けよ、いいか、ジョーイは問題を抱えてるんだよ! ちっちゃな女の子が彼をたたきのめしてるんだぞ。)
レイチェル: Aww, Joey, come here. (She takes his hand.) Look honey, I know. This must be really, really difficult for you and I-- Oh, I'm sorry, am I hurting you? (あー、ジョーイ、こっちに来て。[レイチェルはジョーイの手を取る] ねぇ、ハニー、わかるわ。これって、あなたにとって、ほんとにほんとに難しいことよね、それで私は…。あぁ、ごめんなさい、私、あなたを痛みを与えちゃってる[痛くしちゃってる]?)

ランチは中華料理にしようかと思ってた、というジョーイに、「私、中華料理、大好きなの! 私がそれを好きだってこと、どうしてわかったのよ!」と嬉しそうに言いながら、ケイティはジョーイを拳でボクシングのように殴っています。
How did you know I love Chinese? の How は、Why 「なぜ?」という理由を尋ねているのとは異なり、「どうやって」という手段・方法を尋ねている感覚ですね。
フレンズたちがケイティのことを知らなかったくらいですから、まだ付き合って日が浅い、だから食べ物の好みについてもあまりよく話したことがない、それなのに自分の好きな料理を選んでくれたジョーイに対して、「私が何にも言わないのに、私の好きな物がわかっちゃうなんて! あなたって、私の心まで読めちゃう人なわけ?」というような喜びを、パンチにしてぶつけている感じです。

ケイティがトイレに行った後、その様子を見ていたフレンズたちは、ジョーイを冷やかしています。
ここでの cute というのはまさに「小さくて可愛い」みたいなニュアンスでしょう。
だから、その後、その cute さをさらに説明するために、「ポケットにしまえそう」みたいなことを言っているのですね。
You could fit her right in your little pocket! の could は、「しようと思えばできる、できそう」というニュアンス。
ここでの他動詞 fit は日本語で言うと「フィットさせる」というような感覚で、あなたのちっちゃなポケットにちょうどすっぽりフィットさせることができそう、ちょうどすっぽり収まりそう、みたいなことを言っているわけです。

そうやって「小さくて可愛い」ことを冷やかすレイチェルですが、ジョーイは、それを聞いても素直には喜んでいない様子が、I don't know. 「どうかな」という出だしの言葉に表れています。
とっても好きだし、すごくいい子だし、と言いながらも、but という逆接を続けるジョーイ。
「でも、何なの?」と続きを促すと、返って来た答えは、She keeps punching me. でした。
keep doing は「…(という動作を)し続ける」ですから、ケイティが自分を殴り続ける、叩き続ける、何度も殴る、ということを、恥ずかしそうに言っていることになります。

In the cute, little, sweet way she just did? は、「彼女が今さっきやっていた、cute, little, sweet なやり方で(殴り続けるってこと)?」というようなニュアンス。
俺にパンチしてくるんだよ、とジョーイは言うけれど、パンチって言ったって、女子が好きな男子に甘えてじゃれ合ってるみたいな感じの可愛いパンチじゃないの、それのどこが問題なのよ、と言いたいわけです。
笑い飛ばそうとするみんなに、真剣な顔で、it's a lot harder than it looks! と訴えるジョーイにも笑ってしまいますね。
「見た目よりも、ずっとハードなんだ!」ということで、可愛らしい軽いパンチに見えるかもしれないけど、実際それを受けてみたら、そんな生やさしいもんじゃなくて、すごくキツいパンチなんだよ!と言っていることになります。

その後、さらに恥ずかしいと思ったのか、また声を小さくして、She's hurting me. と言っていますね。
hurt は他動詞で、「…を傷つける、…に苦痛・痛みを与える」。
あのパンチのお陰で、俺は実際に痛いんだよ、痛い思いをしてるんだよ、ということです。

ジョーイの悩みを聞いたモニカは、あなたには彼女のパンチから守ってくれるボディガードが必要ね、と言っていますが、その後のセリフが、面白いです。
Hey, Ross, what is Ben doing after preschool? は文字通り、「ねぇ、ロス、保育園の後、ベンは何をする予定?」と、ロスの息子である保育園児のベンの予定を聞いていることになりますが、ボディガードが必要だ、と言った後にベンの予定を尋ねている、ということは、ベンにボディガードを頼んだらいいんじゃない?と言っていることになりますよね。
あんな小さくて可愛い女の子のパンチから守ってもらうだけなら、保育園児のベンで十分ボディガードは務まるわよ、と言っていることになり、ジョーイがパンチを大袈裟に痛がっていることを、からかっているセリフになります。
このセリフは意味としては、「じゃあ、ベンちゃんにボディガードを頼みましょうよ」ということになりますが、それをそのようにダイレクトには言わず、「今日のベンの予定はどうなってる?」と尋ねることで、そういう意味であることを示唆している、それが余計にこのセリフを面白くしているなぁ、と思いました。

beat up は「打ちのめす、たたきのめす、ぼこぼこにする」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
beat up : to hurt someone badly by hitting them
つまり、「ある人を叩くことで、その人をひどく痛めつける[傷つける]」。

Macmillan Dictionary では、
beat up : (informal) to hurt someone by hitting or kicking them many times
つまり、「人を何度も叩いたり蹴ったりすることで、その人を痛めつける[傷つける]」。

ジョーイをからかう女性陣を諭すかのように、「ジョーイは問題を抱えてるんだよ、もっと真面目に聞いてやれよ」みたいにチャンドラーは言いながら、「ちっちゃな女の子にぼこぼこにされてるんだから」と表現して、同じようにジョーイをバカにして、からかっているわけです。

あんまりみんなにバカにされるので、今度はレイチェルが優しい口調で、ジョーイの手を取ります。
ジョーイの気持ちを理解したかのように語り出すのですが、自分がジョーイの手をぎゅっと握っていることに気付いて、「こんなに手をぎゅって握って痛かった? あのパンチが痛いあなただものね、私もあなたに痛い思いをさせちゃった?」みたいに、またからかっているのですね。
むっとして慌てて手を引っ込めるジョーイが何だかかわいそうになってきます。

誰か一人がからかい始めると、他のみんなもそれに加わる、というのが、フレンズのパターンでもありますので、一瞬、相手に同情したかのような表情を見せた人も、結局、その人をからかって終わる、というのも、お決まりの流れです。
フレンズを見慣れている方にとっては、今回のオチも何となく想定されたものではあるでしょうが、それでも、とことんからかい倒し、いじり倒す、という、親しい友達ならではの、ちょっぴりいじわるな感じを楽しむのも、フレンズ鑑賞のポイントなのかな、と思いました。


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posted by Rach at 11:07| Comment(2) | フレンズ シーズン5 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Rachさんこんばんは。
今回は分りやすいsituationと会話でほっとしています。
自分の体験談一つ書かせてください。How did you know I love Chinese?で思いだしました。

ずーっと昔80年代に初めてアメリカ(LA)に行った時、仕事で会った人にI know you stay at Hilton hotel downtown.と言われ、Why do you know? と聞いたら相手がHow did I know that?と聞き返されて、「そうか。こういうときはHow で過去形なんだな。」と納得したことがあります。Why do you ではなくHow did youが何か英語らしい表現だなー、と実感して、おー、一つ覚えたぞと少しうれしくなった思い出があります。

Posted by koroyakun at 2011年02月03日 23:18
koroyakunさんへ
いつも貴重な体験談を教えていただき、ありがとうございます。

相手が意外なことを知っていると感じた時、日本語では「どうしてそれを知ってるの?」と言いますものね。その感覚でつい、Why do you know? と尋ねたくなるわけですが、そういう場合、英語では、「どのようにして・どのような手段・経緯で、それを知ったのか?」という問い(How+過去形)になるわけですね。

koroyakunさんの体験談を伺っていて、いつも素晴らしいなと感じるのは、相手がそのように、より英語っぽい言い方で言い直してくれた時に、その相手の意図に気付き、またそれをきちんと知識として記憶しておられることです。
「それって、こう言いたいんだよね?」というように、相手がナチュラルな英語表現で言い直してくれても、それに何の注意も払わない人もいるでしょうし、また会話を進めることに精一杯で、それを記憶しておく余裕がない、という場合もあるかもしれません。

「英語らしい表現」に注意を払い、それを知って自分の英語を軌道修正していく・・・という作業が、英語を学ぶのに大切なものであることを、今回のコメントを読ませていただいて、改めて感じました。

いつもありがとうございます。
Posted by Rach at 2011年02月05日 09:43
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