2011年02月07日

ゆりかごを強奪する者 フレンズ5-15その4

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引退する便利屋ハワードへのカンパを断ったロス。そのことで、アパート内では彼への非難が高まります。自分はそんなにひどい人間ではないことをわかってもらおうと、自分の新しい部屋でパーティーを開こうとするロスですが、お客は誰一人やってきません。
向かいの部屋では、ハワードへの感謝のパーティーが行われており、そこに顔を出したロスは、ハワードがカットするはずだった記念のケーキを先に一口食べてしまったことで、みんなをさらに怒らせてしまいました。
スティーブ(自治会長): Okay, you got your free food. You ruined everyone's fun. Don't you think it's time you went home? (よし、君はタダ飯を食べた。みんなの楽しみを台無しにした。そろそろ自宅に帰る時間だと思わないか?)
客3(Guest #3): Yeah, leave! (そうだ、立ち去れ!)
みんな: Yeah, get out! Now! (そうだ、出て行け! 今すぐ!)
スティーブ: Go back to 3-B, 3-B. (3-Bの部屋に帰れよ、3-Bめ。)
フィービー: All right, everyone, calm down! Everyone, calm down! I have something that I would like to say! Who here likes Ross? (Ross is the only one who raises his hand and Phoebe glares at him to put his hand back down.) Of course you don't like him. He, he didn't give you any money. He raised his own hand when I asked, "Who here likes Ross?" And he's wearing two name tags. (He takes one off.) I, I'll be honest with you guys. When I first met Ross, I didn't like him at all! But then once I got to know him, I saw that he's really sweet and caring and very generous. I mean, all I'm saying is don't judge Ross before you get to know him, all right? I mean, you know, I like all you guys now, but when I first met you, y'know, Kurt? I thought, y'know, abrasive drunk. Umm, Lola? Mind-numbingly stupid! And okay, you guys. (She turns to an elderly gentleman and a 20 something woman, who're a couple.) (To the girl) Gold digger, (To the old guy) cradle-robbing perv. So, I think you all know what I mean. (いいわ、みんな、落ち着いて! みんな、落ち着くのよ! 私は言いたいことがあるの! ここにいる人たちの中でロスを好きな人は誰? [ロスだけが手を挙げ[ロスだけが手を挙げる唯一の人間で]、フィービーはその手を下げるようにとロスをにらみ付ける] もちろん、あなたたちはロスが好きじゃないわよね。彼は、彼は、少しのお金も渡そうとしない。「ここにいる人たちの中でロスを好きな人は誰?」と聞いたら、自分自身の手を挙げた。そして、ロスは名札を2枚もつけてるし。[ロスは名札の1枚をとる] 私はみんなに正直になるわね[これから正直なところを述べるわね]。私が最初にロスに会った時、私はロスが全然好きじゃなかった! でもその後、いったん彼という人間を知るようになると、彼は本当に優しくて、思いやりがあって、とっても寛大な人だってわかったの。つまり、私が言っているのは、ロスを(よく)知るようになる前に彼を判断しないで、ということだけなの、いい? ほら、私は今はあなたたち全員を好きだけど、私があなたに最初に会った時、ほら、カートよ。私は、(カートを)かんに障る酔っ払いだと思った。うーんと、ローラは、頭のぼーっとしたおバカだと思った。それから、あなたたち。[フィービーは年老いた紳士と、20歳くらいの女性の方を向く。その二人はカップルである] [女性に] お金目当て。[老人に] 若い子好きの変態。それで、みんなは私の言いたいことがわかったと思うけど。)

自治会長のスティーブはケーキを食べてしまったロスに、you got your free food 「無料の食べ物を得た、食べた」と言っています。
カンパのお金を出さなかったのに、そのパーティーの食べ物を食べるなんて、「ただでメシを食いやがって」みたいな感じですね。
楽しいパーティーをこんな風に台無しにして、と言って、「そろそろ自分の部屋に帰る時間だと思わないか?」とも言っています。
ここにはお前の居場所はないんだよ、というところですね。
他の住民も口々に、Leave! Get out! と叫んでいます。

Go back to 3-B, 3-B. の、3-B は、ロスの部屋番号のことですね。
3-B の部屋に戻れよ、と言っているわけですが、最後の 3-B は、ロスに対する呼び掛け語です。
お互い自己紹介し合ったので、スティーブはロスの名前を当然知っているわけですが、相手を名前で呼ぶことすら腹立たしいので、部屋番号で呼んでいるわけですね。
ロスを人名ではなく部屋番号で呼ぶことで、相手が人格のある人間であることを否定したかのような感覚が出るように思います。

みんながロスを追い出そうとしていると、フィービーは「落ち着いて。言いたいことがあるの」と話を始めます。
フィービーは、このアパートの住民でないにもかかわらず、お金をカンパしたため、他の住民はフィービーのことを気に入っているのですね。
それで、フィービーが何か言いたいのなら話を聞こうと、その場がいったん静まります。

「ロスが好きな人は?」という質問に対して、ロスだけがさっと手を挙げるのも、ロスのキャラらしいです。
それを見て、「こんな質問に対して、自分だけ手を挙げるなんて、そりゃみんなロスが好きじゃないっていうのも無理ないわよ」と、フィービーはあきれた風に述べています。

ロスは自分の部屋で開くパーティーのために、名札を用意していて、自分の胸に2枚名札シールを並べて貼っていました。
上の名札には、DR. GELLER 「ドクター・ゲラー(ゲラー博士)」、下の名札には "ROSS" 「”ロス”」と引用符付きで書いてあります。
つまり、「ドクター・ゲラーの”ロス”」みたいな感じで、僕は博士号を持ってるんだけど、気軽にロスと呼んでね、みたいな感じをかもし出しているように思います。
「名札を2枚も貼ってるし!」みたいに言われて、その1枚を剥がすのですが、下の "ROSS" と書いた方を剥がしたようです。
この期に及んで、まだ「自分はドクターである」ことをアピールしたいのか!とツッコミを入れたくもなりますが、まぁ、ロスはそういうキャラ(自分が博士号を持っている科学者であることに誇りを思っている人)なので、これもそういうキャラ立ちの面白さの1つでもあるのでしょうね。

フィービーはその後、「私も初めてロスに会った時は、彼のことが全然好きじゃなかった」と衝撃発言もしています。
それを聞いて、ロスが「は?」と怒った顔をしているのも面白いですね。
でもその後、彼をよく知るようになると、彼は sweet, caring, generous であることがわかった、と言ってフォローしています。
get to know は「知るようになる、懇意になる」というニュアンスですね。
彼と時を過ごして、彼という人を知るようになると、というような感覚でしょう。

「ロスのことも最初は好きじゃなかった」という話から、フィービーは、ここにいるあなたたちも最初はそうだったのよ、という話を始めます。
今はいろいろ話をした結果、あなたたちのことがわかって、みんな好きになったけど、最初は、それぞれの人に対して、こんな風に思っていたの、と、最初の印象について語り始めます。

カートについては、abrasive drunk だと思ったと言っています。
abrasive は名詞では、「研磨剤、磨き粉」の意味があります。
そういう「研磨する、すり減らす」ニュアンスから、「(人・態度などが)いらいらさせる、不快な、かんに障る」という意味になるのですね。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
abrasive [adjective] : seeming rude or unkind in the way you behave toward people, especially because you say what you think very directly
つまり、「人に対する振る舞いで無礼や不親切に見えること、特に考えを非常にダイレクトに言うために」。

ですから、カートのことを、「不快な・かんに障る酔っ払い」だと言っていることになります。

次に初老の女性ローラに対しては、mind-numbingly stupid だと言っています。
numb (発音は、ナム)は、「(人)の感覚をなくする、まひさせる」という動詞ですから、mind-numbingly は「心・精神の感覚がないような愚か者」というような意味になるのでしょうか?(正直よくわかりませんが)
なので「ぼーっとしたおバカさんかと思ってた」みたいな悪口だと思います。

その後、フィービーは、隣にいる年の差カップルに矛先を向けます。
見るからに年齢が不釣り合いなその二人に対して、20歳くらいの若い女性には、gold digger 、おじいちゃんの方には、cradle-robbing perv と言っています。

gold digger は文字通り「金を掘る人」なので、「金鉱掘り」を指します。
また、俗語では、「金目当てに異性と交際する人」も意味します。

LAAD では、
gold digger [noun] [countable] : (slang) a woman who tries to attract rich men in order to get their money
つまり、「その人たちのお金を得るために、裕福な男性たちを魅了しようとする女性」。

cradle-robbing perv の perv は pervert の略語で、「性的倒錯者、変質者」のことですから、cradle を rob する変質者、みたいな意味になります。
cradle は「(赤ちゃんの眠る)ゆりかご」ですね。
from the cradle to the grave は「ゆりかごから墓場まで、生まれてから死ぬまで、一生の間」という決まり文句になります。
rob は「強奪する、略奪する」ですから、ゆりかごに入っている赤ちゃんを強奪するような変質者、だと言っていることになりますね。
つまり、相手が物心つかないうちに誘拐してきて…ということですから、それくらい年の離れた幼い人を自分の恋人にしているような人を指す言葉になるでしょう。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、以下のように出ています。

cradle-robber : someone who has a romantic relationship with someone much younger than they are
cradle-rob [verb] [intransitive]

つまり、「自分よりずっと若い人と恋愛関係を持つ人。動詞は、cradle-rob 」

rob the cradle : (informal) to have a sexual relationship with someone who is a lot younger than you
つまり、「rob the cradle 「ゆりかごを強奪する」とは、自分よりずっと若い人と性的な関係を持つこと」。

語義に、have a romantic/sexual relationship と出ているように、やはり「性的な恋愛関係を目的として、(何も知らない)若い子を(連れ去り)騙す、たぶらかす」というニュアンスがあるようですね。

研究社 新英和中辞典や、英辞郎では、cradle-snatcher という名詞が載っていました。
snatch も「素早くつかむ、ひったくる、強奪する」という意味なので、「ゆりかごを強奪する人」という意味では、cradle-robber とほとんど同じですね。

ロスは、フィービーのあまりの悪口の連続に、それ以上は言わない方がいいんじゃ…みたいな顔をしているのですが、フィービーはそれに気付かない様子で、「これで私の言いたいことがわかったでしょ」みたいな満足げな顔をしています。
「人は第一印象で判断しちゃいけないのよ」と、確かにいいことを言っているのですが、その第一印象の言葉があまりにひどいものだったので、みんなは唖然としていますね。
このシーンは、普段聞きなれない表現もかなり出てきますが、かなりひどい悪口を言っていることが分かれば、余計にそのセリフが楽しめると思います。


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posted by Rach at 13:00| Comment(0) | フレンズ シーズン5 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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