2011年02月18日

「夢」と言えばキング牧師 フレンズ5-16その3

皆様の応援のお陰で、現在、「人気ブログランキング」は5位、「にほんブログ村」は4位です。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 英語ブログへ


チャンドラーとモニカが仲睦まじくクロスワードパズルをしている様子を見たジョーイは、その晩、自分とモニカが同じように仲良くクロスワードパズルをしている夢を見てしまいます。
それ以来、モニカを見るとぎくしゃくした態度を取ってしまうようになり、モニカが「作った料理を味見して」と言っただけで、怯えた感じで後ずさりしています。
その不自然な様子を見て、
モニカ: What is going on with you? (一体、どうしちゃったのよ?)
ジョーイ: Nothing! (何でもない!)
チャンドラー: Oh, come on! You've been acting strange all day! (おいおい! お前は一日中ずっとおかしな行動をしてるぞ。)
ジョーイ: All right! There is something. I uh, I kinda had a dream. (pause) But I don't want to talk about it. (Starts for his room.) (わかったよ! あることがあって。俺はその、まぁ、ある夢を見たんだ。[沈黙] でも、それについて話したくない。 [自分の部屋に向かおうとする])
チャンドラー: Whoa-whoa-whoa-whoa-whoa. What-what if Martin Luther King had said that? (Imitating what his famous speech would sound like.) I kinda have a dream! I don't want to talk about it. (ちょっと待った。もし、マーティン・ルーサー・キングがそんなことを言ったとしたらどうなる? [キング牧師の有名なスピーチの口調を真似て] 俺には、まぁ、夢があるんだ! それについては話したくない。)
ジョーイ: Well, it involved Monica. (えーっと、その夢はモニカが関係してるんだよ。)
チャンドラー: You had a dream about a girl I am seeing? Oh, that is so cool! (To Monica) I can't tell you how many times I've dreamt about the girls he was seeing. (Seeing Monica's stare.) (To Joey) Anyway, we're talking about your dream. (To Monica) I love you. (To Joey) Your dream? (Leans in to listen closely.) (お前が、俺が付き合ってる女の子の夢を見た、だって? あぁ、それってすっごく最高だよ! [モニカに] ジョーイが付き合ってる女の子の夢を見たことが何回あるかなんて言えないくらいだよ。[モニカがじっと見ているのを見て] [ジョーイに] とにかく、俺たちはお前の夢の話をしてるんだ。[モニカに] 愛してるよ。[ジョーイに] で、お前の夢は? [しっかり聞くために身を乗り出す])
ジョーイ: Don't worry. There wasn't any sex in it or anything. I haven't dreamt about her like that since I found out about you two-ish. (心配するな。その夢の中ではエッチとかそういうのはなかったよ。そんな感じのモニカの夢を見たことはなかったよ、お前ら二人に関することを知って以来はね。)

チャンドラーは、You've been acting という「現在完了進行形」を使って、一日ずっとジョーイの様子がおかしい、と言っています。
そう指摘されたジョーイは、さっきは、Nothing. 「何にもない、何でもない」って言ったけど、実は something 「あること」があるんだ、と言い直しています。
「ある夢を見たんだけど、それについては言いたくない」と言って自分の寝室に向かうジョーイに、チャンドラーは、有名なキング牧師の演説を持ち出してからかっていますね。
フレンズで、"I have a dream." 「私には夢がある」というキング牧師の有名な演説にまつわるセリフが出てきたのは、これで2回目です。
前回は、フレンズ1-15その2 での、以下のようなセリフでした。

チャンドラー: You know, you have goals, you have dreams. I don't have a dream! (みんなには目標がある、夢がある。俺には夢がない。)
ロス: The lesser known "I Don't Have A Dream"speech. (これはあんまり知られてない方の、「私には夢がない」演説だな。)

I have a dream. もしくはそれに似たフレーズが出てきたら、必ず誰かが口にするお決まりのツッコミという感じですね。
前回の フレンズ1-15 では、チャンドラーが突っ込まれる側でしたが、今回はチャンドラーが突っ込み役になっています。

今回、ジョーイは、「憧れ、希望」という意味の「夢」ではなく、「夜、寝ている時の夢」の話をしているわけですが、「夢がある」も「夢を見る」も、どちらも英語では、I have a dream のように、動詞 have を使うので、言葉としては同じ表現になってしまうのですね。
逆に言うと、日本語では「夢がある」「夢を見る」のようにそれぞれ表現が異なるので、こういうジョークがしっくりこない、ということにもなるでしょう。

kinda は、kind of で、「まぁ、その、ちょっと」のように言葉を濁す感覚。
断言したくない場合、はっきりと人に言うには抵抗がある、という場合に使われることが多いですね。
ジョーイが、「ほら、あのー、夢を見た、っていうようなことなんだけどさ」のように、kinda を使ったのをそのまま真似して、キング牧師風の演説を真似ながらも、I kinda have a dream! と kinda を入れるのを忘れないチャンドラーが、ちょっぴりいじわるな感じです。

What if...? は「もし…だったらどうなるか、どうなるだろうか?」。
あのキング牧師の感動的な演説が、「私には夢がある、って感じだが、それを話したくはないのだ!」みたいなセリフだったとしたら、一体どうなるよ?みたいな皮肉ですね。

ジョーイは言いたくない理由について、モニカが関係していることだから、と言っています。
それを聞いて、チャンドラーは、「ジョーイが俺の彼女(モニカ)の夢を見ただって?」と大喜びしています。
そしてモニカに、「これまで何回…してきたかを言うことができないよ」と言っています。
それはつまり、「今まで数え切れないほど…してきたんだ」と言っていることになるのですが、その内容はと言うと、「ジョーイが付き合っている女の子の夢を見ること」。
「これまでずっとジョーイの彼女を夢で見てきたけど、やっと俺が逆の立場になれた!」と喜んでいるわけですが、それを聞いたモニカがじーっとチャンドラーを見つめているので、あぁ、こんな話を自分の彼女にしちゃだめだった…ということにチャンドラーは気付いたのですね。
それで、anyway 「とにかく」と話題を変えて、「俺のことはともかく、今、俺たちはお前の夢のことを話してるところだった」と言ったのですね。
モニカの機嫌を損ねないように、I love you. と言った後、また、「で、お前の夢は? 続きを話して聞かせろよ」みたいに、促しています。
このセリフとこのシーン、モニカに睨まれて、まずいと思って慌てて話題を変え、必死にフォローしようとしているチャンドラーの絶妙の間(ま)が、すごく面白いと思いました。

「お前の彼女の夢は見たけど、心配するな」とジョーイは言っています。
その後はっきり、「夢の中で、エッチとかそういうこととかはなかった」と説明していますね。
その後のセリフは、since を使った現在完了形で、「〜して以来、…したことはなかった」という意味ですね。
dream about her like that というのは、その前に言った「モニカに関して、エッチとかそれ系のことをするような夢を見る」ということなので、「モニカとそういうことをするような夢は見たことないよ」と言っていることになります。
like that で文章が切れていれば、「これまでの人生で一度もそんな夢を見たことない」という意味ですんなり受け入れられたのですが、今回のセリフでは、since 「…して以来」という条件付きなので、「…して以来、そういう夢は見てない」→「…する前は、そういう夢を見たことある」と言っていることになってしまいます。

find out は「気付く、知ってしまう」。
-ish という接尾辞については、研究社 新英和中辞典では、以下のような語義が載っています。

-ish 【接尾】
次の意味を表わす形容詞語尾
「…の」「…に属する」「…性の」
English, Irish.


この場合も、「お前ら二人にまつわること、関わること、関係すること」みたいなニュアンスで使っているのかな、と思います。

ということで、「心配するな、モニカとのそういう夢は見てない」と言いながらも、二人の仲を知る前には、そういう夢を見たこともあった、と告白していることになるので、チャンドラーは「何だって?」という顔をし、モニカは何とも言えない顔をしているわけですね。
since 以下がジョークのオチになっている、ということです。


ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 英語ブログへ
posted by Rach at 14:40| Comment(3) | フレンズ シーズン5 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは

ここに、コメントしていいかどうか分からないのですが・・・。
偶然このHPを見つけ、南谷の本を注文して、現在届くのを楽しみにしてます。

質問があるのですが、2005年のTOIEC930点を取った後、2007年の英検と2009年のTOIEC満点を取るまでの、学習歴を知りたいのですが・・・。


また、学習歴に追加して頂けますでしょうか?

宜しくお願い致します m(_ _)m

Posted by みぽりん at 2011年02月21日 21:33
すいません。 南谷さん。先程、焦って、さんを付け忘れてしまいました。m(_ _)m
Posted by みぽりん at 2011年02月21日 21:38
みぽりんさんへ
こんにちは。コメントありがとうございます。また、拙著をご注文下さったとのこと、誠にありがとうございます。とても光栄で嬉しいです!
あ、名前は呼び捨てでも何でもいいですよ(笑)。わざわざ訂正して下さってありがとうございました。

さて、「930点を取った後、英検1級、TOEIC 満点に至るまでの学習歴」なのですが…。
ちょうどこのブログを始めた時に 930点だったので、それまでやってきたことを「学習歴」の記事で書いたわけですが、ブログを始めてからの学習歴というのは、このブログでやってきたことそのもの、みたいな感じなので、いざ、それを「学習歴」という記事にまとめるにはどうしたらいいんだろう…という感じなのですね。
「あえて一つの記事として書くほどのこともない」とも思えるし、いろんなことを書いているとめちゃくちゃ長くなりそうにも思えるし…みたいな感じなのです。

「フレンズ」解説記事以外の記事は、
英語学習INDEX
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470929.html
という目次にまとめてあります。

その中でも特に、英検1級合格と、TOEIC 満点取得に至る経緯をお知りになりたいということであれば、

カテゴリー:英検
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/category/22147642-1.html

カテゴリー:TOEIC
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/category/22147643-1.html

を見ていただければ、それぞれの試験に関する記事をまとめて読んでいただくことができます。
下の方が古い記事になっています。
英検に関しては思い入れが強いので、記事の数もそれなりにありますが、TOEIC に関しては、主に「自己最高点をマークした時にご報告する」というスタンスの記事がほとんどで、数もそれほど多くありません。

私がこのブログを始めてからの英語学習の様子を大雑把に書くと、とにかく「このブログの記事を書くこと」が優先順位の第1位でした。それを続ける中で、「英検1級を目指そう!」とか、「そろそろ本気で TOEIC 満点を目指そう!」という気持ちになった時は、ブログの記事を書く合い間に、それぞれの試験の問題集をせっせとこなす、というような感じでした。やはり、試験での結果を求めるのであれば、それに対応した問題集をやることはどうしても必要になってくると思います。
英検1級と TOEIC 満点の間に、自分の本を出す、という出来事もありましたが、その時は、原稿執筆、企画提出、校正などのことでかなりの時間を費やす結果となりました。

「学習歴」という記事でまとめられれば良かったのですが、こんなお答えになり申し訳ありません。
私がやってきた英語学習について、具体的にどういう部分に興味がおありかを言っていただければ、それに対しての答えを、コメント欄なり、あるいは記事の形なりで書くことはできると思います。また、英検や TOEIC の記事でわかりにくい部分があれば、言っていただければ補足させていただきますね。
Posted by Rach at 2011年02月23日 14:18
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。