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[Scene: Outside Central Perk, Phoebe is walking up and notices a car that is parked half on the curb and right in front of the door, making it difficult for people to enter Central Perk.]
セントラルパークの外。フィービーは歩いて近づいてきて、半分路肩に乗り上げ、ドアのまん前に駐車している車に気付く。その車のせいで、人がセントラルパークに入りにくくなっている。
フィービー: Excuse me. Is this your car? (もしもし。これはあなたの車?)
男: Yeah. (ああ。)
フィービー: Well, I don't think it's very nice of you to park here, y'know you're blocking the entrance. (うーんと、ここに駐車するのはあんまり親切なこととは言えないわねぇ。ほら、あなた(の車)は入り口をふさいでるから。)
男: Don't worry about it. It's not a problem. (心配しないで。問題じゃないよ。)
フィービー: Well, it's a problem for me, which means it's a problem for you 'cause I'm a cop. (Shows the badge.) (そうねぇ、私にとっては問題だわね、それはつまりあなたにとっての問題であることも意味するわ。だって私は警官だもの。[バッジを見せる])
男: (he reaches into the car and slams his siren on the roof.) So am I! ([彼は車の中に手を伸ばし、車の屋根にサイレンをドンと置く] 俺も(警官)だよ!)
フィービー: Ohh, no. (Pause) Oh okay. So you're a cop, which means you can park anywhere, 'cause I know that 'cause I'm a cop too. So, all right, keep up the good work. Ten four. (Tries to leave.) (あぁ、やだ。[沈黙] あぁ、オッケー。それじゃあ、あなたは警官なのね。ってことは、あなたはどこに駐車してもいいのよね。だって、私はそれを知ってるもの、だって私も警官だから。それじゃあ、わかったわ。今の調子で仕事を続けてね。了解。[立ち去ろうとする])
入り口の邪魔になるところに停めてある車を見て、フィービーは車の持ち主に声をかけます。
it's nice of you to do は、「…するとは(あなたは)親切だ」というニュアンスですね。
それを、I don't think で否定しているので、「ここに車を停めるなんて不親切だわ、人の迷惑になるわ」という意味になるわけですが、見知らぬ人にまずは注意をする段階なので、いきなり「それって迷惑よ」とダイレクトには言わず、I don't think を使ってやんわり注意している感覚でしょう。
入り口をふさいでるし、と言っても、相手は全く動じません。
「そんなの問題じゃない」とまで言う相手に、フィービーは it's a problem for me, which means... と言っていますね。
which means の which は、その前の文を指しています。
「私にとって問題である」ということが「あなたにとっても問題である」ことを意味する、という意味になります。
「あなたは問題だと思っていなくても、(警官の)私がそれを問題だと思ったら、あなたはそれ相当の罰を受けることになるのよ、問題じゃないと無視することはできないわ」というところですね。
フィービーが勇ましく警官バッジを見せると、相手は車の上に赤いサイレンをドンと置きます。
ト書きの slam は「ドアをバタンと閉める」「ものをドンと置く」という意味の動詞。
フレンズでは、誰かが怒ってドアをバタンと閉めて出て行く時のト書きでよく登場しますよね。
今回は、「どう、これでも文句ある?」みたいに、これみよがしにサイレンを「ドンと音を立てて置く」感覚が、slam という動詞でよく表されていると思います。
相手も警官だと気付いて、それまでの勢いもどこへやら、という感じになってしまったフィービー。
その後もまた、which means という表現を使っています。
「あなたが警官である」ということは「あなたはどこに車を停めても良い」ということを意味する、になりますね。
日本語だと「…ってことはつまり〜ってことよね」みたいに訳すと感じが出るでしょうか。
because ('cause) を二度も使って、「なぜなら私はそれを知ってるもの、なぜなら私も警官だもの」みたいな言い方になっていますが、そうやって必死に理由を言葉で説明しようとしているところに、却ってフィービーの焦りが見えますね。
keep up the good work. を直訳すると、「今のその良い仕事を維持して」というところでしょうか。
「その調子で頑張って」みたいなニュアンスですね。
去ろうとする間際にフィービーが言った、Ten four. について。
DVD英語字幕では、Ten four. ネットスクリプトでは、10-4. と綴られていました。
聞いた通り、数字を2つ並べた言葉ですが、とりあえずは意味がわからないながらも、警察官がよく使う用語なのかなぁ、みたいな印象は受けますよね。
この言葉、英辞郎に載っていました。ten-four、10-4 の両方で載っています。
ten-four=オーケー、承知、了解◆【語源】Citizen's Band の Code から
例) That's a big ten-four [10-4] momma. 〈米俗〉ばっちり了解。
ちなみに、citizens band とは、研究社 新英和中辞典によると、
citizens band=(通信) 市民バンド (トランシーバーなど個人用無線通信に開放されている周波数帯、略 CB )
つまり、個人の無線通信でのコードだったのですね。
数字のコードなのが、確かに無線っぽい感じがします。
また、オンラインスラング辞典の Urban Dictionary にも載っていました。
そこでも、Ten Four 、10-4 の両方で載っています。
(それぞれ語義の説明文は異なります)
Urban Dictionary: Ten Four
Urban Dictionary: 10-4
Ten Four の方が説明は詳しく書かれています。
そこでは「アマチュア無線の黎明期から CB owners によって使われたコード」と説明されています。
また、現在では、警察の無線コードシステム(the police radio code system)として使われていることも説明されていて、その下に、10-4 以外にもたくさんの警察無線のコードが一覧で書かれています。
フィービーは、10-4 がそういう「警察無線のコード」だと知っていて、自分を警官っぽく見せるためにそのコードを使ったのですね。
Urban Dictionary の 10-4 の項目では、10-4 の意味として、
"I understand your transmission" "OK" "understood" "affirmative"
などの意味であると説明されています。
その意味を考えると、「仕事頑張って」と言った後の別れの挨拶としては、ちょっとそぐわないような気もしますね。
また、元々は無線用語なのですから、無線ではない普通の会話で無線用語を使うというのも何か不自然な気がします。
このセリフは、フィービーは、警官になりきったつもりで警察無線のコードを使ったけれども、その使い方が不自然で却って警官でないことがバレバレな様子をかもし出すための演出なんだろうな、と思います。
とってつけたような、使い慣れていない感じがありありと出ていますよね。
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こういうときに英辞郎は心強いです。
今調べたらwikiペディアにもそう書かれてました。
ところで、先月受けた第160回TOEICの結果が出ました!
785点でした。
自己ベストを40点更新しました。
L445点、R340点だったのですが、
リスニングでこれだけの点が取れるようになったのも、
Rachさんに教えていただいた5段階、3段階視聴法を3年以上続けてきたおかげです。
ありがとうございます(^^)
リーディングでももっと点が取れるようにこれからもがんばりますね。
コメントありがとうございます。
そうですね、おっしゃる通り、「こういうときに英辞郎は心強い」ですね。一般的な辞書には収録されていないような言葉も多く載っているので、私も「データベース」のような感覚で英辞郎を使っています。
しゅぺさんへ
コメントありがとうございます。
私も「円谷プロ」系は結構好きなのですが(笑)、その特撮ドラマのタイトルは初耳です。
私もウィキペディアを見てみました。あ、このドラマ、キカイダー01 のイチロー役の池田駿介さんも出演されてたんですねぇ。去年、池田さんがお亡くなりになったというニュースには驚きました。あのトランペット、懐かしいです…。
ウィキペディアには「10コード」の説明もちゃんと書いてありますね! このドラマを見ていた方なら、フィービーの 10-4 にも瞬時に反応できたわけなんでしょうね。貴重な情報ありがとうございました!
それから、TOEIC の自己ベスト更新、おめでとうございます!
やはり、「本物の生きた英語」である海外ドラマは、リスニングを伸ばすのに効果的だと言えますよね。それを証明していただけてとても嬉しいです。
TOEIC のリーディングは独特のものがありますね。Part 5 だと、TOEIC でよく使われるコロケーションをたくさん覚えることも必要になってきますし、長文の場合は、さっと読んで必要な情報を見つける能力も大切になってきますよね。私も、TOEIC のリーディングに関しては、あの形式に「慣れる」ことで、点数が上がってきたような気がします。
私がお薦めする学習法を3年以上も続けていただいているとのお話、本当に光栄で嬉しいです。こちらこそありがとうございます。
これからも頑張って下さいね。私もこのブログ、頑張ります。
結論から言って路肩ではなく歩道に(あるいはcurbの直訳で歩道の縁石に)乗り上げてと訳すのが適切かと思います。路肩とは歩道のある道路では以下のリンクのP.36の図4のように車道の端の部分を言います。
http://www.islands.ne.jp/imabari/tosisei/kyoka/sidokijyun_zu.pdf
問題のフレンズの場面では警官の車が右前輪を歩道に乗り上げているわけです。確かに右後輪は路肩の部分にありますがこの車の状態を状態を表すのにはやはり前輪が歩道に乗り上げていることが目につくのでそれを表現すると思うのです。ただし歩道の縁石に乗っているとしてしまうには縁石の正確な幅が画面で読み取れないので意見が分かれるかもしれませんが。
この光景はTOEICのPART1に問題として出そうな気がします。
ご指摘ありがとうございます。
おっしゃる通り、「路肩」は明らかな間違いですね。「路肩に停める」と「歩道に乗り上げる」という日本語をごっちゃにしてしまったようです。
英和辞典では、curb=縁石、と載っていることが多いですが、今回の映像では、「歩道に乗り上げて」と訳すのがやはり適当でしょうね。車道の端に止まっているのなら問題ないけれど、歩道にまで乗り上げているから通行人の邪魔になっている、という流れですよね。
TOEIC の Part 1 の写真に出そうな気がする、というお話にも納得です。スクリプトにト書きがある場合は、映像とト書きの英文とを見比べることが、Part 1 の対策に繋がりそうですよね。
貴重なご指摘ありがとうございました。