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セントラルパークにて。
モニカ: Phoebe, do you want to go see a movie after dinner tonight? (フィービー、今夜、ディナーの後に、映画を見たい?)
フィービー: Oh, we can't. We already have plans. (あぁ、私たちは無理だわ。すでに計画があるの。)
モニカ: What are you doing? (何をする予定なの?)
フィービー: Well, same thing we did all day. Just hang out at Gary's apartment. He is so amazing. We never left the bedroom. But have fun at the movie. (そうねぇ、一日中してたのと同じこと(をするの)よ。ただ、ギャリーのアパートメントで過ごすの。彼ってとってもすごいのよ。私たち、寝室から出られないの。でも、(モニカたちは)映画を楽しんでね。)
モニカ: (That annoying competitiveness thing kicks in again, what the heck is that with her and why must the writers show it every flippin' episode?!) Oh, we're not seeing a movie! ([例のうっとうしい競争心ってやつがまた始まる。モニカは一体どうなってるんだ? そして、どうして脚本家は毎回のエピソードでそれを示さないといけないのか?] あぁ、私たちは映画を見にいかないわ!)
フィービー: You're not? Then why did you ask us if we wanted to go? (見に行かないの? じゃあ、どうして私たちに映画を見に行きたいかどうか尋ねたの?)
モニカ: Oh umm, that's because I just, you know, wanted to know what you guys are doing, so, you know, you wouldn't walk in on me and Chandler while we were, y'know, doing it all night. Will you excuse me for just a second? (あぁ、うーんと、それはほら、あなたたちが何をする予定かを知りたかったからよ。あなたたちが私とチャンドラーの邪魔をしに入ってこないようにね、私たちが、ほら、一晩中エッチしてる間に。ちょっと失礼するわね。)
フィービー: Yeah! (ええ。)
モニカ: Okay. (She gets up and walks over to Chandler.) Chandler? Can I see you for a second? (オッケー。[モニカは立ち上がり、チャンドラーのところに歩いていく] チャンドラー? ちょっといいかしら?)
チャンドラー: Uh, yeah. (あぁ、いいよ。)
モニカ: Okay. (They walk away to get some privacy.) We have got to beat them! {Here we go yet again.} (オッケー。[二人は二人きりで話せるようにその場を離れる] 私たちは彼らを負かさないといけないわ! [あぁ、まただ])
チャンドラー: Why? (どうして?)
モニカ: 'Cause Gary and Phoebe think they're a hotter couple than we are! (だって、ギャリーとフィービーは、自分たちが私たちよりもアツアツなカップルだって思ってるのよ!)
チャンドラー: Ohh, so? (おぉー、それで?)
モニカ: So? So we've gotta go upstairs and have a lot of sex to prove them wrong! (それで、ですって? だから、私たちは上に行って(自分たちの部屋に戻って)、彼らが間違ってるって証明するために、たくさんエッチをしなくちゃいけないのよ!)
チャンドラー: Monica, you have got to stop this competitive thing. Okay? It's crazy. {Finally! The voice of reason.} I mean, just to impress Gary and Phoebe, you want me to go upstairs and have sex with you over and over and over and I'm saying no to this, why? Get your coat! (モニカ、君はこの負けず嫌いってやつをやめなきゃいけないよ、いいかい? クレイジーだよ。[とうとう、分別ある言葉が(出た)!] つまり、ただギャリーとフィービーに認識させる[印象づける]ためだけに、俺が上に行って君と何回も何回も何回もエッチすることを君は望んでるのか? そして俺はこのことに対してノーと言うぞ…って、どうして(俺はノーと言おうとしてるの)? ほら、コートを持って!)
モニカはフィービーに、Do you want to...? を使って、「映画を見たい?」と尋ねています。
それに対して、We can't. と答えていることからも、モニカは、「自分たち二人と一緒に、あなたたちカップルも一緒に映画を見に行かない?」と誘っていたことがわかります。
モニカの誘いに対して、すでに予定があると答えるフィービー。
What are you doing? は現在進行形で、「(今)何をしているの?」というニュアンスで使われることも多いですが、今回のセリフは、「すでに決まっている近い予定」を尋ねる表現になります。
今日一日していたことと同じことをする予定なの、と言った後、その内容を簡単に説明しています。
hang out は「ぶらぶらして時を過ごす」というような意味ですね。
それ以降は具体的に何をしたということは言わずに、ただ、「彼ってすごいの。寝室から出られないのよ」と言って、bedroom の部分で、目を大きく見開いています。
具体的に言わなくても、そう言えばわかるでしょ?みたいな感じで、私たち一日中ずーっと寝室にこもりっぱなしなのよ、と自慢げに話しているわけです。
私たちはそんな予定だけど、モニカはその映画、楽しんできてね、とフィービーは言うのですが、その発言が、また、モニカの負けず嫌いに火をつけてしまったようですね。
今回のネットスクリプトのト書きでは、このセリフを書き起こした方の個人的見解が随所に見られるのですが、ここでも、モニカがまた張り合おうとすることに対して、うんざりしている様子が表現されています。
自分から映画のことを提案しておきながら、「映画は見に行かない!」と言うモニカ。
じゃあ、どうしてあんな質問したのよ?と尋ねるフィービーに、モニカは無理やりな理由を述べています。
ラブラブでベッドから離れられないフィービーたちに対して、自分たちは映画を見に行こうとしていた、そのことをフィービーに知られたくなかったため、「私たちだって別に映画を見に行こうとしていたわけじゃないわよー」としらばっくれているのですね。
今夜の予定を尋ねたのは、あなたたちの予定を知りたかったからで、私たちの部屋を不意に訪ねてこないかどうかを確認したかったの、と説明するモニカ。
walk in on は、英辞郎では、
walk in on=〜にうっかり邪魔をする
と出ています。また、同じく英辞郎では、
walk in on someone's conversation=(人)が話しているところに入って来る
というフレーズも載っています。
今回のセリフも、「私とチャンドラーのいるところにうっかり入ってきて邪魔をする」みたいなニュアンスで使われているようですね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
walk in on somebody [phrasal verb] : to go into a place and interrupt someone who you did not expect to be there
例) I walked in on Joe and Susan kissing in his office.
つまり、「ある場所に入って、そこにいるとは予期していなかった人の邪魔をすること」。
例文は、「私はジョーとスーザンがジョーのオフィスでキスしているところにうっかり入って(邪魔して)しまった」
最後に付け足しのように、while we were, y'know, doing it all night 「私たちが今夜、一晩中エッチしている間にね」と言うことで、「私たちの邪魔をされたくなかったの、私たちも今夜はずっとエッチする予定にしてるから」と説明していることになります。
私たちだって最初からその予定だったのよ!と対抗心を燃やしていることになりますね。
そう告げた後、モニカはチャンドラーのところに行って、二人きりで相談を始めます。
「私たちはあのカップルに勝たないといけないのよ! 自分たちの方がアツアツだと思ってるんだから」と言うモニカに、一瞬、「おぉー」と驚いたような反応をした後、「で?」みたいに軽く so? と言うチャンドラーが面白いです。
チャンドラー的には、「それが一体どうしたって言うんだよ?」という気持ちなのですね。
反応の薄いチャンドラーに対して、モニカは「これからすべきこと」を力説しています。
上の階の自分たちの部屋に行って、フィービーたちが間違ってるって証明するために、いっぱいエッチをしなくちゃいけないのよ!と言っていますが、本来ロマンティックなものであるはずの行為が、そのモニカの言い方だとノルマか任務のように聞こえてしまいますね。
恋人モニカの性格をよく知っているチャンドラーは、「こういう競争心はやめにしないといけないよ」と諭(さと)します。
impress は「印象・感銘を与える、印象づける、強く・深く認識させる」。
あの二人に、「モニカとチャンドラーもラブラブなんだ」と思わせるためだけに、そういう印象を与えたいためだけに、モニカは俺にこういうことをして欲しいって言うのか?と言いながら、モニカが自分に求めている行為を、言葉にして述べています。
モニカがさっき言った言葉とほぼ同じ内容を繰り返しているようですが、エッチの部分が微妙に違っていますね(笑)。
モニカが have a lot of sex と言った部分を、have sex with you over and over and over と言い換えていますが、over を3回繰り返すのはまさに「オーバー」な表現ですよね。
普通なら、over and over くらいで止めておくところを、over and over and over と言ってしまっているのは、その状況を頭で想像しながら言っているうちに表現がエスカレートしてしまった、言っているチャンドラーの気持ちがちょっと盛り上がってしまった(笑)ような感覚が出ている気がします。
君はそういうことを俺に望んでるのか?そしてそれに対して俺はノーと言って拒否するつもりだ…と言った後、すぐに why? と言っていますね。
自分が言おうとしている返事に、自分自身が疑問符をつけている感覚です。
Why am I saying no to this? 「どうして俺はノーと言おうとしてる?」、または、Why do I have to say no to this? 「どうして、俺はノーと言わなければならない?」みたいな感じで、決まり文句の Why not? と似た感覚ですね。
Why not? は、文字通りの意味の「どうしてだめなの?」から転じて、「いいじゃないか。もちろん(いいよ)」という意味になりますね。
今回の場合も、「どうして俺はその申し出を拒もうとしてるの? 別に拒む必要ないじゃんか!」みたいに、そのことを言葉として発しているうちに、別に拒む理由がないということに気づいた感覚です。
Get your coat! は、モニカに対して、「モニカは君のコートを取りなよ」と言ったセリフ。
つまり、コートを着て今からうちに帰って、早速その計画を実行しよう(笑)、ということですね。
最後のこのチャンドラーのセリフを英語で聞いていて、彼の心境の変化というか、彼の「気づき」のポイントがわかれば「いい感じ」ですね。
「フィービーたちに証明するためにそんなことをするなんてバカげてるよ」と最初は思っていたわけですが、その行為の内容を話している間に、「そういう内容なら、別に俺がいやがる必要ないわけだな」ということに気づき、その計画に乗っかることにした、そのチャンドラーの「ころっと変わる」具合を感じられたら楽しいなと思います。
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2011年03月11日
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