2011年04月13日

とにかく何かを始めてみる

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進学・進級の春だから…でしょうか、今日は「とにかく何かを始めてみる」ことについて、語ってみたいと思います。

私は今から10年前の2001年4月に、海外ドラマ「フレンズ」を使った DVD英語学習を始めました。
それからは毎年春になると、そのことを思い出します。

最初、全く聞き取れなかった時のことは今でもよく覚えています。
でも、英語字幕を止めて、辞書や文法書で調べたら、「あぁ、こういう意味だったのか!」とわかって、「生きた英語」に触れられたと感じた…その時の感動もまた、心に深く刻まれています。

過去の記事で触れたことがありますが、私が「フレンズ」を教材として選んだのは、「日経WOMAN」の英語特集で「フレンズ」がおすすめされていたからです。
その時に「フレンズ」に出会うことがなければ、私は今頃何をしてたんだろうなぁ、と思ったりもします。

あの時、躊躇せず DVD学習を始めたことが、全ての始まりでした。
その時、「そういうのも良さそう、楽しそう」とだけ考えて実行に移さなければ、私が今ここで、こんなブログを書いていることもないでしょう。
その後の、英検1級合格、本の出版、TOEIC満点…という嬉しい出来事も起こらず、ブロガー Rach とは全く違った人生を歩んでいたと思います。
ですから、今、「英語を学びたいけれど…」と思っている方には、是非、何かの第一歩を踏み出していただきたい、そういう気持ちで、この記事を書きました。

今の社会のニーズは、「資格」としての英語から、「使える英語」へと変化しているように思います。
英語が使えるようになるには、実際に英語が「使われている」様子を、じっくり観察するしかない、と私は思っています。
単語や文法という「知識」も必要だけれども、そういう知識をうまく「使える」ものへと変えていくには、「英語が使われている現場」をたくさん見ることがどうしても必要になってくると思うのです。

私は海外ドラマの「フレンズ」をおすすめしていますが、別にそれは「フレンズ」でなくてもいいのです。
他の海外ドラマでも、洋画でも、英語ニュースでも、英語の原書でも、それこそ何でもいい。
でも何か、「テスト」でも「作られた教材」でもない、「生きた英語」に触れる機会を設けて欲しいと強く思います。

何かを始めるには、勢いや力が必要です。それと、「それをやれば、きっと上手くいく」というような希望や確信も。
私が DVD学習法を、躊躇なく、すんなり始められたのは、「楽しく続けられる」という確信があったから。

大学生の時に、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のスクリプト本を買って、カセットテープに録音したものを聞きながら英語を学ぼうとしたことがあったのですが、何しろカセットテープですから、巻き戻しなどの操作が煩雑で、そういうのが面倒くさくなって、やめてしまった経験があるのです。
その時、「セリフのない部分とかを、もっと簡単に早送りできたりしたら、聞き取れなかった部分を何度も繰り返し再生できたりしたら、この方法で生きた英語が学べるのに…」と強く思いました。
だから、海外ドラマのDVDを使って学ぶ、という方法に私は飛びついたのです。
カセットテープの操作が面倒くさくてやめてしまっただけで、そういう学び方が「楽しい」ことをすでに知っていたから。

一度、そういう経験があったことは、私にとってはラッキーだったのでしょう。
私は何の迷いもなく、その方法を続けることができました。
この学び方が私にとってのベストであることは今でも変わりません。

フレンズのシーズン1第1話(Pilot)のタイトルは、
The One Where It All Began 「すべてはここから始まった、の話」です。
フレンズはその後 10年間、シーズン10まで続きました。
私にとっても、まさに「すべてはここから始まった」のです。
ファンに愛され10年間も続いた「フレンズ」というドラマはとても幸せな作品だと思うし、10年経った今も、大好きな作品を教材として使い続けている私も、とても幸せな人間なのだろうと思います。

自分が「これだ!」と言えるものにまだ出会えていないという方には、是非、そういう「何か」を見つけて欲しい、10年経っても、「これを信じてきて良かった」と思えるものに、出会っていただきたいと思います。

上に述べたことはあくまで「私の体験談」なので、それは万人に当てはまるものではありません。
それぞれの方が、自分の性格や好みにあったものを、是非見つけて下さいね。

また、英語ブロガー Rach としては、皆様が「自分に合った何か」を探される中で、「Rach が「ガイド」とやらを書いてるから、いっちょ「フレンズ」を試してみるか…」と思っていただけたら嬉しいなと思っていますし、これからもそういう存在でい続けたいと願っています。


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posted by Rach at 18:53| Comment(7) | 英語学習のコツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Rachさんこんばんは。この1カ月間夜は毎日震災、原発のニュースや解説見たり、放射線や被曝の知識詰め込んだり、まだ余震が続いてたりで、通常モードに切り替えられずに来ています。したがって時々のぞかせていただいた程度でなかなか追いつけ無いのですが、何はともあれ10周年おめでとうございます。ご自分の成長もさることながら、他の多くの人と同様私自身が一緒に楽しみ勉強させてもらっておりまして、本当に感謝しております。(と言っても私も最近の2年間程度ではありますが。)

最初本屋さんで「シットコムで笑え」を拝見し、ブログを見させてもらったのですが、理知的な美人の微笑みにつられて、DVD買ってお付き合いをさせてもらった次第です。最近どなたかのコメントで、「丁寧、正確、隙がない」とありましたが、私はプラスして、日本人目線からの着眼点と、そこから掘り下げた深い解説や豊かな感性に敬服し感心しております。

そろそろ平常の生活リズムに戻る時期かと思いますので、また今後とも一層お世話になりますので、(このペースですとあと10年ですか?)なにとぞよろしくお願い申し上げます。
Posted by koroyakun at 2011年04月13日 22:14
koroyakunさんへ
震災後、不安な毎日をお過ごしの中でのコメントありがとうございます。
いつもながらの、解説に対する温かいお褒めの言葉も(また容姿に関する過大な評価のお言葉も…笑)ありがとうございます。本当にいつもとても励みになっています。

この4月でフレンズDVD学習を始めてちょうど10年、ということもあって、このような記事をふと書きたくなったのですが、あの大震災の後で自分の人生を振り返らずにはいられない心境になっていることもあるのかな、とも思います。

「日本人目線からの着眼点」という部分を評価していただけていることも大変嬉しく思います。「英語は英語のまま理解すべき」という考え方もあるのですが、やはり、「母国語の日本語が染み付いている日本人として、日本語と英語と比較することで見えてくるもの」もある気がするのですね。比較してわかる「違い」は、思想や発想の違いに基づくものもあるように思いますし、そういうことも合わせて学ぶことが、これからの国際化社会には必要なことなのかな、と思っています。

今のペースで解説を続けると、ファイナル到達まで、あと5年くらいになりそうです。そういう意味では、今はちょうど、折り返し地点くらいですね。
ゴールにたどり着けるのかどうかはわかりませんが、私にとってはライフワークみたいなものになっていますので、できる限り続けていきたいと思っています。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします。
Posted by Rach at 2011年04月14日 16:42
わたしもこのブログを見させて頂いて、DVD鑑賞始めました☆
わたしは今アーリーマイラブを見ています。インプットは強くなったのですが、アウトプット(スピーキング)が不安で、オンライン英会話も始めてみました。格安ですし、マンツーマンの英会話レッスンですごいいいです。

http://www.green-english.com/

他にもアウトプットが強くなるおすすめがあれば教えてもらいたいです☆
Posted by れな at 2011年04月15日 03:06
れなさんへ
コメントありがとうございます。
DVDでアリーをご覧になっておられるとのこと、私もアリーは大好きなので嬉しいです。アリーも印象的なセリフが多くて、大いに英語の勉強になりますよね。

DVD学習ではどうしてもインプットに重点がおかれるため、アウトプットが不安になる、というお気持ちはよくわかります。最近は低料金のオンラインレッスンも増えているので、そういうものを上手く利用していくことも効果的でしょうね。

私はそういうオンライン英会話は試したことがないのですが、ライティングをすることがスピーキングにも効果的だな、と感じたことはあります。今は Twitter などで英文を気軽に投稿することも可能ですし、そういう短い文章をあまり考え込まずにささっと書けるようになってくれば、スピーキングの際も、よどみなく言葉が口から出てくるようになる気がします。

是非これからもインプット、アウトプットの両方を頑張って下さいね。
Posted by Rach at 2011年04月15日 08:37
こんにちは。

フレンズの学習を初めてちょうど10年になるんですね。
継続は力なり、努力は人を裏切らないといいますが、rachさんの記事を見ているとまさにそう思います。

これからも是非、ファイナルシーズンまで続けて下さい^^
そして、ファイナルシーズンが終わったら燃え尽きることなく、次のドラマ見つけて下さい(笑)頑張ってついていきます!

私の場合、英語はもともと好きな科目だったんですが、社会人1年目のTOEICが460点でショックを受けて真剣に取り組み始めました。

その後5年位かけて、ラジオ英語聞いたり読書したりしてなんとか740点位まで上がりました。その時(2004年位です)、rachさんのブログを見つけて、これだと思ってDVDを買ってみました。

最初聞いたときは、ほんと聞き取れませんでした。
極端な話、違う言語じゃないの?って位何を言ってるかわからずでした。
で、嫌になったのと、異動で忙しい部署に行ったのもあって1年ほど英語から離れていました。

その後また異動で暇になったんで、2006年にTOEICを久々に受けたら630点まで下がっていました。これにショックを受けて、英語の勉強を再開しだしました。
私の場合、これまでは英語ってただ何となくやってたんですが、再開後は「本や映画を原文で楽しみたい」という目標に設定しました。

そのため、フレンズを見ること、本を読むことを中心に英語に取り組んでいます。
あと、私の場合は、ボキャブラリーが根本的に足りないので、「単語暗記」という作業を1日1,2時間費やしています。
かれこれ2年以上続けていますが、覚えたと思ったら忘れてるの繰り返しなんで、終わることなく続けようと思っています。

まずは10年。10年取り組んだ結果見えてくるものがどんなものかを楽しみに頑張ります^^

これからも記事更新楽しみにしています☆
応援のポチっ
Posted by muramasa at 2011年04月15日 21:50
コメントありがとうございます☆
感激です 笑

はい、アリーは早口ですが、せりふが多くていいかなって思ってます!なるほどライティングですね!頑張ってやってみます。

これからも楽しみ&応援してます☆
Posted by れな at 2011年04月16日 05:55
muramasaさんへ
コメントありがとうございます。
私の記事を見て、「継続は力なり、努力は人を裏切らない」というような言葉を思い出していただけたとしたら、大変光栄で嬉しいです。

ファイナルまで行けるかどうかもよくわからないのですが、おっしゃるように、最終回が終わると燃え尽きちゃいそうな感じですよね(笑)。最近、少し時間ができた時に、他の海外ドラマなども見てみたりもしていますが、やはり有名どころはどれも面白いし、セリフも凝ったものが多いので解説しがいがありそう…などと思いながら見ています。

ドラマのような「生の英語」を初めて聞いた時って、ほんとにびっくりするくらいわかりませんよね。私もこんなのがわかる日がいつか来るんだろうか?と思いましたから。それが、簡単な短い決まり文句だけでも聞き取れるようになってくるのがとても嬉しかったのを覚えています。

英語を学ぶ、にもいろいろ目標がありますよね。とりあえず、TOEIC の点数を上げたい、という方は、公式問題集などを何回もこなして、あの独特のパターンと語彙に慣れることが何よりもの近道だと思っていますが、「本や映画を原文で楽しみたい」ということであればやはり、実際にそういうものに当たって、少しずつ着実に学んでいくしか方法はないと思っています。

語学を学ぶには何よりも「継続」が大事だろうと思います。是非、ご無理をされずに楽しみながら続けていって下さいね。
「応援のポチっ」もありがとうございます。これからも頑張りますのでよろしくお願いいたします。


れなさんへ
こちらこそ、お返事ありがとうございます。
アリーはほんとに早口ですよね。「まくしたてる」という表現がぴったりです。職業が弁護士なので、口が達者でないとつとまらない、ということもありますしね。アリーは、法廷用語とかが学べるのも面白いのですが、男女の恋愛観にまつわるセリフには、いつも、ほほぉ〜と感心してしまいます。

応援ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
Posted by Rach at 2011年04月22日 12:57
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