2011年05月09日

多くの同じ人間が関与している フレンズ5-20その5

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ロスの元妻エミリーからの留守電メッセージをロスに聞かせるかどうかでもめているモニカとレイチェル。モニカは、ロスが聞いてしまう前にメッセージを消そうと提案しますが、レイチェルは、「エミリーとよりを戻して欲しくはないけど、留守電を消す権利は私たちにはない」と主張します。
モニカ: No, look, she's obviously unstable, okay? I mean she's thinking about running out on her wedding day. (Rachel slowly turns and glares at her.) (Realizing what she just said.) Okay, fine! But I mean, look at the position she's putting him in. And what's he gonna do? Ross is gonna run over there on the wedding day and break up the marriage? I mean, who would do that? (Rachel again turns and glares at her in disgust.) Okay, fine, all right, but that's y'know, that was different! Although it did involve a lot of the same people. (だめよ、ねぇ、エミリーは明らかに不安定だわ、そうでしょ? つまり、エミリーは結婚式の日に逃げ出すことを考えているのよ。[レイチェルはゆっくり振り向いて、モニカをにらみつける] [モニカは自分がたった今言ったことに気付いて] いいわ、わかったわ! でもね、エミリーがロスをどんな立場に置こうとしているか見て。それでロスはどうするの? ロスはその結婚式の日にエミリーのところに走って行って、結婚式をぶち壊すことになるの? つまり、誰がそんなことをするって言うのよ。[レイチェルはまた顔を向け、不快そうにモニカをにらむ] いいわ、いいの、わかった、でも、あれは、ほら、あれは(事情が)違ったのよ! 実際、同じ人間がたくさん関わっていたけどね。)
レイチェル: Ugh! (あー!)
モニカ: Y'know what, this is obviously some twisted joke she's trying to play on him. (ねえ、これは明らかに、エミリーがロスにしかけようとしている、ひねくれた[ゆがんだ]ジョークよ。)
レイチェル: Okay, you are crazy. I'm sorry, but she sounded genuinely upset! I mean, listen! (She hits a button on the machine.) (ねえ、モニカはおかしいわ。ごめんなさい、でもエミリーの声は、本当に混乱している様子だったの。聞いて! [レイチェルは電話機のあるボタンを押す])
留守電(Answering Machine): Your messages have been erased. (あなたのメッセージは(たった今)消去されました。)
レイチェル: Noooooooo! (ノーーーーー!)

run out は「外に走り出る」ということですから、「飛び出して逃げる」みたいなニュアンスですね。
run out on somebody の形だと、「(人)を見捨てる」という意味になります。
今回のセリフも、run out on とはなっていますが、その on は、on+人、ではなく、on her wedding day で「自分の結婚式の日に」という意味ですね。
エミリーは心が不安定になっていて、明日の結婚式の日に逃げ出そうとしている、とモニカは言っています。
「結婚式の日に逃げ出す」というのは、レイチェルがフレンズ1-1 (Pilot)でやったことですから、「それって私に対するイヤミかしら?」みたいな意味で、レイチェルはモニカをにらんでいるわけですね。

look at the position she's putting him in を直訳すると、「エミリーがロスを置こうとしている立場、境遇を見て」みたいになるでしょう。
つまり、エミリーはロスをどういう状況に追い込もうとしてるかわかるでしょ?みたいな感じですね。
エミリーが明日の結婚式に乗り気でなく、まだロスに未練があると知ったら、ロスはどうするかしら?と言って、その後、ロスはエミリーの結婚式の場に行って、結婚を壊すことになるの?のように疑問調で語っています。

Who would do that? は「一体誰がそんなことをするっていうの?(そんなことする人はどこにもいないわ)」という修辞疑問文。
こんなもの誰が買うの? フレンズ5-20その1 で説明した、Who would buy this? と全く同じ、反語のニュアンスです。
I mean, who would do that? のように、I mean がついているのは、「エミリーの気持ちを知って、ロスが結婚式をぶち壊しに行く? つまり、そんなことをする人間がどこにいるの?(そんなことするわけないでしょ)って話よ」みたいな感じでしょう。
結婚式をぶち壊しに行くなんてこと、ロスがするはずない、だいたいそんな非常識なことをする人なんているわけないじゃない、みたいなことを言いたいわけですね。
ロスにエミリーの気持ちを伝えたところで、そこまで大胆なことをするとは思えない、だから、ロスを辛い立場や気持ちに追い込むだけにしかならない、と言いたいのでしょう。
「誰がそんな非常識なことするっていうのよ?」みたいな発言に対して、レイチェルはまたもやモニカをにらんでいます。
それは、フレンズ4-24 で、レイチェルが、ロスとエミリーの結婚式に行って、ロスを愛しているという自分の気持ちを伝えようとしたことがあったからですね。
結局、ロスに気持ちを伝えられなかったレイチェルでしたが、レイチェルの顔を見たことで、ロスはつい誓いの言葉で、エミリーの名前の代わりにレイチェルの名前を口に出してしまったのでした。
つまり、レイチェルが行ったことで「結婚式をぶち壊した」ような結果になってしまったわけなので、「それもまた、私のことを言ってるのかしら?」と、不満そうな顔でにらんでいるわけです。
また、レイチェルの機嫌を損ねる発言をしてしまったので、モニカは、あれとこれとは違うわ、という感じで、that was different と言っています。

involve は「(人)を巻き込む、関与させる」で、did はその動詞を強調しているので、Although it did involve a lot of the same people は、「たくさんの同じ人が確かに関連してたけどね」という意味になります。
別にレイチェルがやったことを持ち出してるわけでも、非難してるわけでもないわ、事情が違うもの、と否定しつつも、although で付け足す形で、「とは言っても、関係している人間、登場人物はかなりの部分同じだけどね」と言って、「まぁ、全くの無関係とも言い切れないほど、同じ人間が関与してるわけだけど。ロス、レイチェル、エミリーと役者は揃ってるけど」みたいに言いたいわけですね。

play a joke on someone は、「人にジョークをしかける」というようなことで、「人をからかう、人に悪ふざけをする」という意味。
some twisted joke she's trying to play on him は、元々、she's trying to play some twisted joke on him 「エミリーはロスにひねくれたジョークをしかけようとしている」という文章の目的語である、some twisted joke が前に出た形ですね。
ですから、「これは、エミリーがロスにしかけようとしているひねくれたジョークよ」という意味になります。
聞こえた順序でイメージしていくと、「これは明らかにひねくれたジョークよ、エミリーはそういうジョークをロスにしかけようとしてるんだわ」みたいに理解すると良いでしょう。
she sounded genuinely upset は、sound 「…に聞こえる」という動詞が使われているので、「彼女の電話の話しぶりはこういう感じだった、話し方を聞くとこういう印象を持った」というニュアンスになりますね。
音を聞いた印象では、という意味で sounded になっているわけで、これが見た目の印象を語るなら、look が使われることになります。

ネットスクリプトでは、generally となっていましたが、英語字幕と実際の音声は、genuinely でした。
genuinely は、「心から、純粋に、偽りのない」「正真正銘、本当に」という意味なので、モニカが言うように、ロスをだまそうというつもりで演技しているのではなくて、心から、本当に混乱している様子だった、そんな声に聞こえた、とエミリーを弁護していることになります。
実際にメッセージをもう一度聞いてみればわかるわ、という感じで、レイチェルは電話機のボタンを押すのですが、押した直後に聞こえてきたのは、エミリーのメッセージではなくて、「メッセージは消去されました」という留守電の声。
レイチェルは、留守電を聞くためのボタンを押したつもりが、消去ボタンを押してしまったということですね。
ト書きでも、She hits a button on the machine. と書かれています。a button 「(いくつかあるうちの)ある一つのボタン」であることを示す、不定冠詞の a が使われていることにも注目しましょう。
レイチェルが何かあるボタンを押したけど、それは消去ボタンだったんだ、ということがその後のセリフでわかる、という流れです。

Your messages have been erased. というのは留守電の決まり文句。
完了形+受動態の形になっていますね。
完了形はまさに「完了した」ニュアンスで、「たった今、メッセージが消去されました」という感覚になります。
たった今、消去されてしまったので、今はもう聞くことができません、という現在の状態をも示唆するために、「消した」という事実だけを伝える単純な過去形ではなく、現在とのつながりのある「現在完了形」が使われているわけですね。

「消しちゃだめだ」と主張していたにもかかわらず、うっかりボタンを押し間違えて大切なメッセージを消去してしまったので、レイチェルは Nooooo! と言っています。
これがいつものレイチェルの口癖の「ノー!」で、この少し前のシーンにあたる、お決まりの口癖が入れ替わる フレンズ5-20その4 で、モニカがレイチェルの真似をして Nooo! と言っていたのですが、そのシーンの最後で、本家本元が登場することになった、という面白さですね。


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posted by Rach at 13:54| Comment(0) | フレンズ シーズン5 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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