2011年05月16日

フラッフィーと呼べない猫 フレンズ5-21その1

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シーズン5 第21話
The One With the Ball (フィービーが同棲?)
原題は「ボールの話」


レイチェルは、「小さな頃からずっと欲しかったものを買ってきたの」と言って、毛のない猫(hairless cat)をロスとジョーイに見せます。
普通の猫とは全然違うその姿に、ロスとジョーイは驚いて、
ロス: What-what is it?! (何、何だ、それ?)
ジョーイ: What the hell is that? (一体、それは何なんだよ?)
レイチェル: It's a, it's a cat! (猫よ!)
ジョーイ: That is not a cat! (それは猫じゃない!)
レイチェル: Yes, it is! (いいえ、猫よ!)
ロス: Why is it inside out? (どうして、裏返し(裏表逆)になってるの?)
レイチェル: Excuse me! But this is a purebred, show-quality sphinx cat! (悪いけど、でもこれは、純血種の、ショーに出るほど質の高い、スフィンクス・キャットよ!)
ロス: How much did you pay for that? (それにいくら払ったの?)
レイチェル: Well, it was a little extravagant, but I got a pretty good deal. (そうねぇ、ちょっと高すぎる値段だったけど、でも、かなりいい買い物をしたわ。)
ロス: Yeah? How much? (そう? いくら?)
レイチェル: Thousand bucks. (1,000ドル。)
ロス: On a cat? (猫に?)
ジョーイ: It's not a cat! (猫じゃないって!)
レイチェル: All right. Listen, ball boys! My grandmother had one of these when I was a little girl and it was the sweetest thing! I mean it was so cute, it would sit in my lap and purr all day long, and I would drag a shoestring on the ground and he would chase it. (いいわ、聞いて、ボール・ボーイズ!私が小さかった頃、おばあさまがこういう猫を飼っていたの、そしてそれはすっごく素敵だったのよ! つまり、すっごく可愛くて、私の膝に座って、一日中、のどを鳴らしていたものだったわ。それから、私が地面に靴ひもを引きずると、その猫はそれを追いかけたものだったの。)
ロス: Free cats do that too, y'know. (ただの(無料の)猫もそういうことするよね。)
ジョーイ: It's not a cat! (猫じゃないって!)
レイチェル: Ugh! Look, you guys, I'm really excited about this, okay? I don't care what you think! I'm gonna set up a little litter box for Mrs. Whiskerson. (They both glare at her.) Well, what am I gonna call her? Fluffy? (あー! ねぇ、あなたたち、私は本当にこのことに興奮してるのよ、いい? あなたたちが思うことなんかどうでもいいわ! 私は、ミセス・ウィスカーソンのために、小さな砂のトイレを用意するつもりだから。[ロスとジョーイは二人とも、レイチェルをにらむ] じゃあ、この子を何て呼べばいいの? フラッフィー?)

体の表面に毛がないヘアレスキャットなので、ロスとジョーイは「それは何だ?」と驚いています。
「何、って…猫よ」と答えるレイチェルですが、ジョーイは「そんなの、猫じゃない!」と叫んでいます。
それに対するレイチェルの返事、Yes, it is! は、Yes, it is a cat! ということですね。
「猫ではない」という否定文を使ったジョーイに対して、肯定文を使って「猫である」と反論している形になります。
Yes, it is. と聞くと反射的に「はい、そうです」と訳してしまいそうになりますので注意したいところですね。

inside out は、「インサイドがアウトの状態になっている」みたいなことで、つまりは、「裏返しに、裏表(うらおもて)に(なっている)」という意味。
皮膚に毛が生えていなくて、生々しい肌になっているために、皮をはいだみたい、というか、中身をひっくり返したみたいに見える、という意味で、そう表現しているのですね。

purebred は「(動物が)純血の」。
「純血の」という意味では、pureblood, pureblooded という単語もありますが、purebred の bred は、breed 「育てる、繁殖させる」の過去分詞形。
純血の血統を保持するために、他の品種が混ざらないように繁殖させられた、ということでしょう。

show-quality は「ショーに出るようなクオリティーの」という感覚だと思います。
キャットショーに出場するような、珍しい、品質の高い猫なのよ、ということですね。
sphinx はいわゆる「(エジプトのギザにある)スフィンクス」のことですが、今回はこういう猫の品種名です。

Wikipedia 日本語版: スフィンクス (ネコ)

extravagant は、「浪費する、ぜいたくな」「高価な、(値段が)法外な」。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
extravagant : spending a lot of money, especially on things that are not necessary or that you cannot afford.
つまり、「たくさんのお金を消費すること、特に、必要でないもの、または買うお金がない(とても手が出ない)ようなものに対して」。

deal は「取引」なので、good deal は「良い取引」→「良い買い物」になるでしょう。
ちなみに、a good deal (of) は「かなりたくさん(の)」という意味でも使われますね。
1,000ドル払ったと聞いて、ロスは、On a cat? と叫んでいます。
the cat ではなく、a cat になっているので、「たかが猫1匹に、1,000ドルも払ったのか?」という驚きのニュアンスが感じられます。
それに対してジョーイがまた、It's not a cat! 「猫じゃない!」と言っているのも面白いです。
「ロスは猫に大金をはたいた、って言うけど、それは猫じゃないったら!」みたいに、そのスフィンクスは絶対にネコじゃない、とまだ自説を曲げていないわけですね(笑)。

レイチェルが二人のことを、ball boys と呼んでいるのは、二人がずっとキャッチボールをしているため。
今回のエピソードタイトルは、The One With the Ball 「ボールの話」ですが、ロスとジョーイが全くボールを落とさずにキャッチボールをしていることに気付き、どこまで記録が伸ばせるかに挑戦する、というのが今回のプロットの一つになっているのですね。

レイチェルは、スフィンクスへの思い入れを語ります。
one of these は「こういうものの一つ」という感覚で、「こういう感じのスフィンクスキャットを1匹(飼っていた)」ということになります。
it would, I would, he would など、would が多用されていますが、これは、「…したものだった、よく…した」という「過去の習慣・反復動作などの回想」を表す would ですね。
「小さい頃、その猫とこういうことをしたものだったわ…」と懐かしく回想する感覚でしょう。

purr は「(猫などが)気持ちよさそうにゴロゴロとのどを鳴らす」。
ひざの上に座る、のどを鳴らす、ひもを追いかける、など、猫がよくすると思われる行動の表現が使われています。

free cat は「無料の猫」ということでしょう。
「自由な猫」と解釈すれば、「野良猫」のニュアンスも出るかもしれませんが、通常、「野良猫」だと、a stray cat (直訳は「迷った、はぐれた猫」)になりますね。
ロスは、1,000ドルも出したと聞いて、「のどを鳴らすとか、ひもを追いかけるとかなら、そんな高い猫を買わなくてもいいんじゃない。ただで手に入る猫でもそういうことはするよ」と言いたいのですね。
ただで手に入る、という意味ではもちろん「野良猫」も含まれるわけですが、人から猫をもらうとかも含まれると思いますし、1,000ドルの猫との対比として使われていることをはっきりさせるために、「ただの(無料の)猫」と訳してみました。
レイチェルの思い出話が、特に高級な猫ならではの話ではなく、どこにでもいる猫と同じような思い出だったので、そのように言ってみたわけですね。
そこにまた、「猫じゃないって!」とツッコミを入れてくるジョーイにも笑えます。
スフィンクスのことを猫だと言うと、必ずそう言いたくなるようですね。
今回のエピソードでは、この後も、ジョーイの "It's not a cat!" が何回も登場することになります。
ジョーイが注目してるのはそこだけ?みたいな面白さもありますね。

litter box は「猫のトイレ」。litter は猫のトイレに入れる砂のことですね。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
litter : CAT'S TOILET small grains of a dry substance that is put in a container that a cat uses as a toilet indoors (SYN: cat litter)
つまり、「猫のトイレ。猫が屋内のトイレとして使う箱に入れられた、乾燥した物質の小さな粒子。同義語:cat litter 」

Mrs. Whiskerson は、レイチェルがこの猫につけた名前。
「猫などのひげ」を whisker と言うので、それをもじった名前を付けたのですね。
日本語で言うと、「ひげ田夫人」(??)みたいな感じでしょうか。

「ミセス・ウィスカーソン」という名前には、ちょっと気取った響きが感じられるのでしょうね、たかが猫にそんなたいそうな名前をつけるのか、と言わんばかりの顔で、ロスとジョーイはレイチェルを見ます。
その非難めいた顔に対して、レイチェルは、「じゃあ、どういう名前にすればいいっての? Fluffy ってつけろとでも言うわけ?」みたいに返しています。
fluffy は「ふわふわした」という意味の形容詞なので、「フラッフィー」は猫にふさわしそうな名前ですが、今回の猫はヘアレス・キャット、つまり、毛がなくて「ふわふわではない」ので、そんな名前は似つかわしくないでしょ、とレイチェルは言いたいのですね。
フワフワ系の猫の名前は付けられないんだから、こんな名前にならざるを得ないじゃない、というところでしょう。

フレンズ1-5 で以下のセリフがありました。

レイチェルがコインランドリーに行くと聞いて、ロスは自分も行くつもりだと言うのですが、
レイチェル: Don't you have a laundry room in your building? (あなたのアパートのビルには、洗濯室(ランドリー・ルーム)があるんじゃないの?)
ロス: Yes, I do have a laundry room in my building, um, but there's a... rat problem. Apparently they're attracted to the dryer sheets, and they're goin' in fine, but they're comin' out all... fluffy. (あぁ、確かに僕のアパートには洗濯室があるよ。でも、ネズミの問題があってね。どうやら、ネズミは、乾燥機に入っている(柔軟剤)シートに引き寄せられるらしいんだ。それで、入った時はいいんだけど、出てくるとみんな、フワフワなんだ。)

自分のビルにも確かに洗濯室はあるけど…と言いながら、とっさに考えた言い訳だったために、最後にはネズミがフワフワになって出てくる…という、わかったようなわからないような話で終わってしまっているのがポイントですが、「柔軟剤の入った乾燥機から出てきたネズミは、柔軟剤のおかげでフワフワだ」という部分も面白いわけですね。
そういう「ふわふわネズミ」を想像すると、今回のスフィンクスはそういう「ふわふわ感」が全くない猫なので、そんな名前はふさわしくない、ということが納得できる気がします。


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posted by Rach at 12:33| Comment(10) | フレンズ シーズン5 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めてコメントをさせていただきます。
以前から、DVDを使っての学習方法に興味を持ちつつ、今一歩、踏み出せない状態でしたが、昨日、ふと思い立って、タワーレコードに仕事帰りに向かい、3枚組で1000円という大幅なプライスダウンになっていた、フレンズを買ってきました。
今日から、Rach さんの学習方法に沿って、はしょらないやり方から始めます。

質問なのですが、このDVD学習で、会話の力も向上も図れるでしょうか?会話ができるようになりたいというのが、一番の目的なので、会話の学習についてのお考えをお聞かせいただければ幸いです。

よろしくお願いします。
Posted by owari at 2011年05月17日 12:49
フレンズと全然ジャンルは違う話なので最初にお断りしておきますがちょっとしたサプライズを報告します。
NHKオンラインのニュースで英会話というのを1年以上やっているんです。そのまとめのテストであるweekly testを最近はかなり抜かしていました。
そのテストに8分くらいかかってしかも1,2問は間違うのに最新の5/14付のを今日やってみたら3分を切って2分59秒のタイムでしかも2063人中1位という表示だったので自分でも驚いたというわけです。
TOEICの試験とは違い質問は日本語で内容は1週間分の復習ですからそれを覚えてさえいれば答えること自体は簡単なことなので大したことでもないのですがその問題を読むのに多くの時間が必要だったわけです。
一度だけのまぐれと言ってしまえばそれまでですがこれが定着したとするとフレンズとの関連を考えると可能性としては僕の第2段階の日本語の音声・英語字幕の段階で(会話は日本語なので自然に聞こえてくるのですが)意識的に英語字幕を全部読むようにしてることで脳に良い刺激になって速読のトレーニング効果として表れたと考えてもよさそうです。
コメディを楽しみながら英語のお勉強もはかどるとなれば一石二鳥ですね。
Posted by teruchan at 2011年05月17日 23:09
owariさんへ
初めまして。コメントありがとうございます。
「ふと思い立って…フレンズを買ってきた」というお話、こういうブログを書いている人間としてとても嬉しいです。

私は、このDVD学習で会話力向上も図れると思っています。会話力をつけるには、やはり「実際の生きた会話」を観察することが何より大切だと思っているからです。会話ができるようになるためには、やっぱり実際にネイティブと話さないと…という考えもあるとは思うのですが、そうやってネイティブと会話する練習をする前に、自分の中にある程度のインプットが必要になってくると思うのです。

DVD学習では、生きた英語のフレーズを学ぶと同時に、その「こういう状況、こういう気持ち」の時に使う、という「使いどころ」がわかるという利点があります。ただ、有用なフレーズを丸暗記するだけでは掴めない「会話の流れや感覚」がわかるようになると思っています。

どうか無理をされず、マイペースで楽しみながら続けて下さいね。


teruchanさんへ
「ニュースで英会話」は、タイムリーなニュースの英語が学べる良い番組ですよね。
そのテストで、1位を取られたとのこと、おめでとうございます。またそれが「フレンズ学習による効果」だと考えていただけたとしたら、大変光栄で嬉しいです。ありがとうございます。

「日本語音声、英語字幕」というのは、意外とすんなり頭に入ってくるんですよね。英語を聞いてないのに、日本語と英語のセリフを同時に聞いたような気になる、という感覚と言いますか。
英語字幕が出ている短い時間に英文を全部読む、というのは、フラッシュカードで英文を読む訓練をしているのに通じる部分がある気がします。それにだんだん慣れてくると、パッと見て、構造がさっとわかるようになる気もしますよね。

「コメディを楽しみながら英語のお勉強もはかどる」と言っていただけて嬉しいです。今は「英語を勉強しなければ」という苦行の面ばかりが協調され過ぎている気がするので、多くの人に楽しみながら英語を学ぶ方法をこれからも伝えていけたらと思っています。
援護射撃となるような貴重な体験談、ありがとうございました。
Posted by Rach at 2011年05月19日 13:34
Rach様
昨夜、初めて5段階でやってみました。
1段階〜2段階:「何にもわからない!!!このニコラス・ケイジ似の人(←ロスのことです)がだれかにふられちゃったみたいな感じ??あーわからない!!」
3段階〜4段階:「アー英語は見えたけど、単語の意味がわからない!!(4段階で)あーそーいうことだったのか」
5段階「・・・・・・(疲れて朦朧としている)・・・・」

でもとても充実した疲れ方でした。5回もみたものですから、各場面の残像が残っていますし、それからなんとなく気に入ったフレーズも頭に残っていたりして。。。。
一番残っているのは「Push her down the stairs!」です!!

それでは、本日もがんばりま〜す!
Posted by owari at 2011年05月19日 14:11
Rach様
5/16送付の私のコメントにお返事をいただき、お礼の言葉もないままでした。
『ネイティブと会話する練習をする前に、自分の中にある程度のインプットが必要になってくる』のご意見、まったく同感です。年に2回ほど2週間ぐらい海外に行くのですが、自分の引き出しの少なさにいつも落ち込んでいます。でも、どうしたら引き出しを多く持てるのかが、わからなかった。フレンズでの学習で、少しでも引き出しを多くできるようにしたいです。
また、コメント送りますので、よろしくお願いします。
Posted by owari at 2011年05月19日 14:19
owariさんへ
こちらこそご丁寧なお返事ありがとうございます。

ロスとニコラス・ケイジ…確かにどことなく似ていますね。(輪郭とか?…笑)
早速5段階で見て下さったとのこと、大変お疲れ様でした。「とても充実した疲れ方」と表現していただけてとても光栄です。今後続けて行かれるに当たっては、「はしょる3段階」に変えていっていかれたら良いと思うのですが、英語字幕、日本語字幕、日本語音声のそれぞれから得られる情報の違いを、「5段階」を使って一度ご自身で確認していただくのも大切なことかな、と思っています。
Push her down the stairs! はとてもリズミカルなセリフでしたし、耳に残りますよね。

「自分の引き出し」を増やすのは難しいことですが、それはやはり、実際の会話を大量に浴びることで増やしていくしかないと思うのです。こういうやり取りをどこかで見たことがある、と思えることで、自分も会話の輪に加われるようになると思うのですね。
どうか楽しみながら頑張って下さい!
Posted by Rach at 2011年05月21日 07:10
Rachさん

毎日少しずつ、このブログで英語勉強させていただいております。 ありがとうございます。

またご著書の重版もおめでとうございます。ますますのご活躍こちらもうれしく思います。
是非また東京でもセミナーを開催してください。

ようやくフレンズも半分まできて面白さが分かりかけてきております(笑)

今回の質問ですが、
一番初めのシーン

チャンドラー: Yeah, see, I can't pull of baby-doll can I?

モニカ: No. I think we learned that from the sugarlips incident. I'm gonna get some tea.

の部分なのですが、、、

日本語では
チャンドラー:オレはお人形ちゃんって呼んじゃだめだっけ?
モニカ:ええあなたには似合わないもの(あなたが言うといやらしいって証明されたもの)

ってなっています。

ここのところがちょっとわからなくて・・・
pull of(英語字幕だとpull offでたぶんoffの方ではないかと・・・)
pull off だと服を脱がすで、人形(あるいはモニカの)の洋服を脱がすってなりますね。
次のモニカのsugarlips incidentっていうのもまたちょっと分からず・・・

なんかいやらしいことをいったんだろうなって推測は出来るんですが・・・

これってどういう感じなんでしょうか?

次の
チャンドラーとフィービーの会話も
チャンドラー: Hiya doin' pumpkin?

フィービー: Nope.

How(are) you doing?(ジョーイの必殺セリフですね)
と言って 
Nopeって会話あるのかなって・・・
日本語で「ヘタ」っていうの聞いて分かったんですが・・・
how are you doing ?
と聞かれたら
Fine になるって思いこんでいるので
こういう微妙なニュアンスが難しいと思いました。

要はチャンドラーが恋人にこのような甘いセリフをいうのは似合わないっていうことを表しているんだと思いますが・・・

細かいですが、よろしくお願いいたします。
Posted by katuo at 2019年04月12日 09:33
katuoさんへ
コメントありがとうございます。拙著重版についてのお祝いのお言葉もありがとうございます! また東京でセミナーをさせていただく機会があれば、その時にはどうかよろしくお願いします(^^)

それではご質問につきまして。
Netflix の字幕では、pull off になっていましたので、やはり pull off が正しいようですね。
pull off は「引く+分離」で「引っぱって取る」「はぎ取る」という意味があり、今回は「ドール=お人形さん」なので「服を脱がせる」という連想も働きますが、pull off にはその他に「成功する、やってのける」という意味もあります。
研究社 新英和中辞典では、
pull off=〈難しいことを〉見事にやってのける
pull off a deal 取引を見事に成功させる
pull off a spectacular holdup あっといわせるような強盗をやってのける
のように出ています。

そして今回のセリフでは「やってのける」という意味で使われているような気が私にはしました。
ギャリーがさらっと「ベイビードール」という言葉を使ったのを見た後なので、「俺はベイビードールなんて言葉を、さらっとうまく言えないよね」という意味だろうと思います。

それから、sugar lips についてですが、Urban Dictionary に以下の意味が出ていました。
Urban Dictionary : sugar lips
https://www.urbandictionary.com/define.php?term=sugar%20lips
sugar lips : A term of endearment used to convey the pleasure and desirability of kissing another's lips as if they taste sweet like sugar.

つまり「まるでその唇が砂糖のような甘い味がするかのように、ある人の唇にキスする喜びと好ましさを伝えるために使われる親愛語」。

キスする時に、その唇のことをシュガーリップスと表現するということですね。

sugar lips が baby doll と同じような親愛語ということだと、the "sugar lips" incident は、「あの”シュガーリップス”事件」というところでしょう。
恐らく以前にチャンドラーがモニカの唇を「シュガーリップス」と表現したことがあり、その時に「なんか変ね、似合わないわね」みたいに、全然ロマンチックな感じで使えずに終わったことがあったと想像される気がします。

ですから、このやりとりは、
チャンドラー:ねぇ、俺は「ベイビードール」とかうまく使えないよね?
モニカ:無理ね。私たちはそのことを例の「シュガーリップス」事件から学んだって思うわ。

という感じになると思います。
「シュガーリップス」って言って、失敗したことあるじゃない、とモニカは言っているのだろうと。

モニカが席を立った後、チャンドラーが試しにフィービーにパンプキンと呼び掛けたのが次のシーンですね。
この Nope. は、おっしゃるように「チャンドラーが恋人にこのような甘いセリフをいうのは似合わない」というニュアンスだと思います。
How you doing? という挨拶に答えたものではなく、「もう、そういうのやめてよね」または「全然だめ」という感じの否定語でしょうね。
Posted by Rach at 2019年04月15日 22:45
Rachさん

ご丁寧なご返答ありがとうございました。
よく理解できました。
pull offが分かっていませんでした。
もっとしっかり辞書を調べないといけませんね。
勝手にいやらしい会話になっているんだって妄想していました・・・(笑)
sugar lip incidentっていうのも、そういうことがあったんだって、視聴者に推測させているんですね。。。

これからもコツコツ、フレンズ勉強していきます。よろしくお願いいたします。

p.s.今回のレイチェルのTシャツの漢字なんて読むんでしょうね?(笑) 現在もですがこのころのジェニファーアニストン ムッチムッチでホントきれいですね。



Posted by katuo at 2019年04月16日 09:38
katuoさんへ
ご丁寧なお礼のお返事ありがとうございます。
pull off には「脱がす」という意味もあるし、doll は「お人形ちゃん」ですから、そういう妄想もしちゃいますよね^^

incident 「事件」という大袈裟な言い回しをすることで、過去にもそういう系統の出来事があったと推測させているんですよね。

それから、レイチェルのTシャツの漢字、確かに妙な文字ですよね。黄+萬、みたいな??
そのTシャツ姿の時、彼女のセクシーなボディラインがはっきりしていて、ほんとムッチムッチ^^ ですねぇ〜。私もいつもうっとりして見ています♪

こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします(^^)
Posted by Rach at 2019年04月17日 20:00
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