2011年05月27日

猫よりむしろ投資物件として見る フレンズ5-21その6

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1,000ドルも出して買ったスフィンクスキャットがちっともなつかず、店に返品もできないと知ったレイチェルは、セントラルパークの外の通りで、その猫を売ろうと叫んでいます。
ある女性が話しかけてきますが、その人は猫は嫌いだと言って去って行き…。
(Another woman approaches.)
別の女性が近づいてくる。
女性2(Woman No. 2): Wow! What an unusual cat! (わあ! なんて珍しい猫なの!)
レイチェル: Yes! Thank you! Exactly! You want it? (そうよ! ありがとう! その通りよ。欲しい?)
女性2: Maybe. I was thinking about getting a cat, I was just going to go to the shelter but... Okay, why not? (もしかしたら(多分)ね。私、猫を手に入れようと思っていたの。私はちょうどシェルター(捨てられたペットの保護施設)に行こうとしていたところだったのよ、でも…。いいわ、ぜひ買うわ!)
レイチェル: Oh, terrific! That'll be $2,000. (わぁ、すごいわ! その猫は 2,000ドルよ。)
女性2: What?! (何ですって?)
レイチェル: Okay, 1000. (いいわ、1,000ドルよ。)
女性2: I thought you wanted me to adopt your cat. (あなたは猫を引き取って欲しいと思ってるんだと思ってた。)
レイチェル: Well, I do, but you're just gonna have to actually look at this as more of an investment than a cat. (そうね、そう思ってるわよ。でも、実際には、(ただの)猫というよりはむしろ投資の対象として見ないといけないことになるわ。)
女性2: Okay, yeah, I just wanted a cat. (Starts to leave.) (いいわ、わかった、私はただ猫が欲しかっただけだから。[立ち去ろうとする])

「この猫欲しい?」と聞かれた女性は、「猫を手に入れる(入手する)ことを考えていた、これからシェルターに行こうとしていたところだった」と言っています。
シェルターは「避難所」ですが、ペットなどの動物に関して言うと、「捨てられたペットなどを保護する収容所」の意味で使われます。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
shelter : a safe place where people or animals who have no homes or are in danger can go to live and receive help (SYN: refuge)
例) We got our dog from the animal shelter.

つまり、「家がなく、危険な状態にある人々や動物が、生活し援助を受けるために行く安全な場所」。
例文は、「私たちの犬は、動物シェルターからもらったの[で手に入れたの]」

Why not? は、「どうしてだめなの?」→「いいじゃない。ぜひそうしよう」という意味ですね。
猫が欲しい?と聞かれた女性は、ちょうど猫を欲しいと思ってて、シェルターにもらいに行こうとしていたところだったんだから、ここで猫が手に入るのなら断る理由なんかないわ、ええ、是非もらうわ!というニュアンスの Why not? になります。
買い手がついて喜んだレイチェルは、That'll be $2,000. と言っています。
これは、日本語で言うところの、「そちらは 2,000ドルになります」みたいな感じと似ているでしょうか。
もっと気さくな感じにすると、「じゃあ、それは 2,000ドルになるからね」みたいなニュアンスでしょう。
元値が 1,000ドルだったのに、すました顔でその2倍の金額をふっかけているレイチェルに笑えます。

相手が驚いたので、やはり高すぎたかと思ったレイチェルは、元値の1,000ドルに下げるのですが、そもそも女性が驚いていたのは金額の高さではなかったようです。
adopt は「…を養子として引き取る」という動詞なので、この場合は、「猫をお金を出して買う」のではなく、「無料で引き取る」んだと思っていた、と言っていることになります。
それなのに、レイチェルが金額(それもべらぼうに高い金額)を言ってきたので驚いているわけですね。

レイチェルは、I do. と言うことで、「えぇ、確かに私はあなたにこの猫を引き取ってもらいたいと思ってるわ」とひとまず同意した後、「でも実際にはあなたはこの猫を…として見なければいけないことになる」と言っています。
as 以下で、その「…として見る」という見方を説明しているわけですが、more of A than B は「B というよりはむしろ A」という意味ですね。
investment は「投資」ですが、「投資物件、投資対象」という意味もあります。
「投資」という抽象的な意味の場合は、不可算名詞(具体的なものを指す場合は可算名詞になる)ですが、具体的な「投資物件」という意味になると可算名詞扱いになります。
上のセリフでも、an investment のように冠詞 an がついているのはそのためです。

一匹の猫としてよりはむしろ、投資の対象、投資物件として見なければいけなくなるのよ、と言っていることになります。
珍しい種類の貴重な猫だから、ペットとしてかわいがるだけではなく、投資目的にも使えるのよ、結局、投資物件としての価値を無視できなくなるんだから、みたいに説得していることになるでしょう。
それを聞いた女性は、「私はただ猫が欲しかっただけだから」と立ち去ろうとします。
猫が欲しかっただけ、つまり、投資の対象としての猫になんて興味はないもの、というところですね。

この続きのレイチェルのセリフがなかなか面白いので、明日か明後日に「フレンズ5-21その7」として投稿する予定です。


(Rach からのお詫びと訂正)
非公開コメントにてご指摘がありました。
同居すると切手代が減る フレンズ5-21その4 で、
ギャリー: Okay, I'll see you at the station later. (わかったよ、後で駅で会おう。)
と日本語訳を書いたのですが、「駅」という訳語は間違いです。
この場合の station は「(電車の)駅」ではなく、「警察署(police station)」でした。

私もその日本語訳を書きながら、「へぇ〜、二人は駅で待ち合わせをするのかぁ〜」とちょっと不思議な感覚を覚えていたのですが、そのまま確認することなく投稿してしまったようです。
実際、その後で、フィービーがギャリーのいる警察署を訪ねるシーンが出てきますので、ここはやはり、police station のことを言っているのは間違いありません。
ご指摘下さった方、ありがとうございました!
(細かい部分まできっちり読んでいただけているのがわかって、とても嬉しいです。)


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posted by Rach at 12:43| Comment(2) | フレンズ シーズン5 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Rachさんこんにちは。いつもRachさんのブログを参考に楽しく勉強させていただきありがとうございます。

why not?の日本語訳は「ぜひ買うわ」とされていますが、その女性は買うつもりはないわけですから、解説のとおり、「是非もらうわ」とされた方がしっくりくるような気がしますが、いかがでしょうか?

例えば八百屋さんで、「その大根もらうわ」と言った場合、その「もらう」は「買う」の意味ですよね。「もらう」という日本語が「タダでもらう」意味と「買う」意味の両方の意味で使われているので、「もらう」と訳した方がレイチェルのThat'll be $2,000. というセリフとうまくつながると思いました。
Posted by keme at 2011年05月27日 19:35
kemeさんへ
ご指摘ありがとうございます。
まさにおっしゃる通りですね。
「ぜひ買うわ」と訳してしまうと、その後、値段を言われて驚いたこととつじつまが合わなくなりますものね。書いた後に見直した時の注意が足りなかったようです。

kemeさんのお話の通り、日本語の「もらうわ」だと、「タダでもらう」ことも、「お金を出して買う」ことも、どちらも示すことができますので、この場合は「ぜひもらうわ」という日本語がぴったりですね。

貴重なご指摘、ありがとうございました!
Posted by Rach at 2011年05月29日 09:30
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