2011年07月28日

お祝いギフトを登録する フレンズ6-1その5

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酔っぱらった勢いで、ベガスでレイチェルと結婚式を挙げてしまったロス。
最初は、婚姻無効の手続きをすると言っていたのですが、「婚姻無効は申請せず、法律上夫婦のままでいても別に問題ないんじゃない?」などとロスが言い出し、レイチェルと口論になります。
それからしばらく後のシーン。
[Scene: Monica and Rachel's, Ross is entering.]
モニカとレイチェルの部屋。ロスが入ってくる。
ロス: Listen. I know you wanted to talk to me, but I have an idea that may make you wanna stay married. (Rachel shakes her head.) We register, and you get to keep all the presents. (ねえ聞いて。君が僕に話をしたいのはわかってるけど、レイチェルに結婚したままでいたいと思わせるようなある考えがあるんだよ。[レイチェルは(そんなの無理だわというように)首を横に振る] 僕たちは結婚祝いの贈り物を登録して、レイチェルがそのプレゼントを全部キープすることができるんだ。)
レイチェル: (thinks about it for a second) No, Ross, come on. No, listen. Look, I've thought a lot about how to tell you this, and the bottom line, Ross, is, we cannot stay married. ([それを少しの間考えて] だめよ、ロス。よしてよ。無理よ。聞いて、ねぇ、あなたにこのことをどう言おうかとよく考えたんだけど、つまりはね、ロス、私たちは結婚したままではいられない、ってことよ。)
ロス: I don't know if that's true-- (それが本当かどうかわからないけど…)
レイチェル: Oh, b-b-but it is! (あぁ、でも、それは本当のことなのよ!)

婚姻無効手続きをしたくないというロスと、絶対に手続きしてもらわないと困るというレイチェル。
二人の意見が分かれた状態のまま、ロスはレイチェルの部屋に入ってきます。

レイチェルがとにかく手続きして欲しいと思っていることはロスにもわかるので、「僕に言いたいことがあるだろうけど、まずは僕の話を聞いてくれ」という感じで、I have an idea that may make you wanna stay married. と言っています。
make は使役動詞で、「君が結婚したままでいたいと思わせるような」、あるアイデア、考えが僕にはあるんだ、という感覚。

register は「登録する」ですが、その後の文でプレゼントの話が出ていることからわかるように、これは「祝いの品を登録する」ことを示しています。

フレンズ1-19その1 でも、元婚約者バリーと友人ミンディの婚約記事が載っているニュースレターの上に、お猿のマルセルがうんちをしてしまった時、以下のセリフを言っていました。

レイチェル: Sorry, Barry. A little engagement gift. (ごめんね、バリー。ちょっとした婚約プレゼントよ。)
I'm sure you didn't register for that. (そんなもの、ギフト登録してないと思うけど。)

その過去記事で詳しく説明してありますが、アメリカには、gift registry system (ギフト登録制度)というシステムがあるのですね。
結婚や出産などのお祝いをもらう立場にいる人が、あらかじめ大型店舗に自分の欲しい商品を登録しておいて、贈り物を贈る側の人が、そのリストの中から商品を選んでプレゼントする、というシステムです。
そうすることで、自分が欲しいと思っているものをもらえる、相手が喜ぶものをプレゼントできる、という双方に利点があるのですね。

過去の記事では、英英辞典の語義までは説明していなかったので、今回改めて、英英辞典の説明を紹介させていただきます。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、registy として、また、bridal registry としても載っています。

registry : a list of gifts that people would like to receive when they get married, usually kept at a store
例) the bridal registry at Robinson's Department Store

つまり、「結婚するときに受け取りたい(欲しい)と思う贈り物のリスト、たいていは店で管理されている」。
例文は、「ロビンソンズ百貨店での結婚ギフト登録リスト」。

bridal registry :
a) a list of things from a particular store that a couple who are getting married would like to receive as gifts
b) the service, provided by the store, of arranging this list

つまり、a) は、「結婚予定のカップルがギフトとして、ある店から受け取りたいと思う品物のリスト」。b) は、「店によって提供される、このリストを用意するサービス」。
すなわち、a) は、リストを指し、b) は、店が提供するサービスを指す、ということですね。

ロスのセリフは、「結婚するとしたら、ある店に結婚祝いのギフト登録をすることになる、その時、君が好きなものを登録して、君がそのプレゼントを全部キープすることになる、全部レイチェルのものにしちゃえるんだよ」と言っていることになります。

普通なら夫と妻が半々?みたいになるのでしょうが、そのギフトの権利を全部、君にあげるよ、と言っているわけで、一瞬それに心が動いたように、少しの間考えているレイチェルがいかにも彼女らしいです。
ですが、ちょっと考えた後、「いくらプレゼントを全部もらえるとしても、やっぱり結婚するわけにはいかないわ」とレイチェルは否定します。

I've thought a lot about how to tell you this という現在完了形は、「あなたにこのことをどう言おうかということについて[あなたにこのことを言う方法について](今までずっと)いっぱい考えたの」という感覚ですね。

the bottom line は「最終結果、結論」「肝心なこと、大事なこと、重要なこと、要点」。
The bottom line is that... の形で、「つまりは、要は、大事なことは…ということだ」のように使います。
フレンズ3-7その25 にも出てきました。

どう言おうかいろいろ悩んだんだけど、結局はこう言うしかないのよ、という感じで、「私たちは結婚したままの状態でいることはできない」と言います。
何がどうなろうと、とにかく結婚したままっていうのは絶対にムリなの、というニュアンスですね。


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posted by Rach at 16:41| Comment(0) | フレンズ シーズン6 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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