2011年08月19日

本物のアーケードゲーム フレンズ6-3その1

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シーズン6 第3話
The One With Ross' Denial (ルームメイト獲得大作戦!)
原題は「ロスの否認の話」


モニカの部屋で同居することを決めたチャンドラーとモニカは、今後の計画について話し合っています。
モニカ: Okay listen, y'know when you move in, Rachel's room is gonna be empty. You wanna talk about what we want to do with it? (ねぇ、聞いて。ほら、あなたが引っ越してくると、レイチェルの部屋が空くことになるでしょ。その部屋をどうするかについて話したい(と思わない)?)
チャンドラー: Sure! (もちろん!)
モニカ: Okay, I was thinking we should have a beautiful guest room, right? With a mahogany sleigh bed and bedside tables with flowers on them all the time! And we could have a roll top desk with little comment cards so people could tell us how much they loved staying here! Okay, whatever, I really haven't thought about it that much. (オッケー。私は素敵な(美しい)ゲストルームにすべきだって思ってたのよ。マホガニーのスレイベッド(そり型ベッド)があって、いつも花を置いてあるベッドサイドのテーブルもあるの! そして、ロールトップデスク(上部が畳み込み式になっているふた付き机)を置くこともできるのよ、ちょっとしたコメントカードも載せておくの。(そこに泊まった)人がここでの滞在がどれほど気に入ったかを私たちに伝えることができるようにね! いいわ、とにかく、ほんとにそれについてはそんなには(まだ)考えてはいないのよ。)
チャンドラー: Well, I like that idea... obviously. I was thinking maybe, maybe, maybe it could be a game room, y'know? I mean you can buy old arcade games, like uh, like Space Invaders and Asteroids for $200. The real ones. The big, big, big ones! (そうだね、そのアイディアもいいと思うよ、もちろんね。俺が考えてたのは…多分、多分、多分…ゲームルーム(ゲーム部屋)にもなるかな、って、だろ? つまり、古いアーケードゲームの、例えば、スペース・インベーダーとかアステロイドとかを200ドルで買えるしね。本物のやつさ。あの、デカい、デカい、デカいやつをね!)
モニカ: No. ([一瞬、すごく嬉しそうな顔をするが、しばらくしてから首をすくめて、でも顔は笑顔のままで] ノーよ[ダメよ]。)

何かを一緒に決めましょう、と言いながら、すでにモニカが事細かに計画を立ててしまっている…というシーンはこれまでも何度も出てきましたが、今回もその「仕切り屋」の部分が前面に出てきています。
高級木材であるマホガニーでできた sleigh bed と言っていますが、sleigh とは「(雪や氷などの上を滑る)そり」のこと。
その「そり」に似ているベッドを、スレイベッドと呼ぶようです。

詳しくはウィキペディアで。
Wikipedia 英語版: Sleigh bed
ウィキペディアには写真も載っていますのでわかりやすいと思います。
その冒頭の説明を引用させていただくと、
A sleigh bed is a style of bed with curved or scrolled foot and headboards, thus resembling a sled or sleigh.
訳しますと、「スレイベッドは、カーブした、または渦巻状になった、フット(ボード)とヘッドボードを持つベッドのスタイルで、そのため、(形状が)そり(sled, sleigh)に似ている」。

また、roll top desk というのは、「上部が畳み込み式になっているふた付き机」。
これも、ウィキペディアに画像がありますので、それを見ていただけるとわかりやすいと思います。
Wikipedia 英語版: Rolltop desk

今回のような家具であれば、どちらも、Google 画像検索を使うと、いろんな角度の写真を一覧で見ることができて、イメージがつかみやすいと思います。
「それがどんなものかを知ることが、直接、英語力向上に結び付くわけではない」ですし、「モニカが好きそうな、そういう家具があるんだな」程度の理解でも十分と言えば十分ですが、時間が許すのであれば、そういうものも、ちょこちょこっと検索して、ふーん、こういうものかぁ、と知ることも、決して無駄ではないと私自身は思っています。
(記事の後半も、「モノの説明」が続くので、ここで予防線を張っておきました…笑)

モニカは、「その机の上には、そこに泊まった人が感謝の気持ちを綴れるようにコメントカードを置いておくの」とも言っています。
そこまでいろいろと案を述べておいて、I really haven't thought about it that much. 「そのことについてはそんなにたくさん考えてはいない」というのもまたモニカらしいですね。
「それだけ綿密にしっかり計画してたら、他にはもう考えることなんかないだろっ?」とツッコミたくなるところです。

その長く細かい具体案を聞かされたチャンドラーも、その後に自分の意見を述べています。
君のアイディアも好きだよ、と言っておいて、I was thinking maybe it could be... の後、自分のアイディアである a game room 「ゲームルーム、ゲーム部屋」を提案しています。
I was thinking we should と言ったモニカに対して、I was thinking maybe it could とチャンドラーが言っているのは、「俺は考えてたんだよね、多分、こういうのもアリかなって…」というような「より遠回しな言い方」になるでしょう。
maybe を3度も繰り返していますが、「多分、多分だよ、あくまで多分の話だけど(こういうのもあり得るんじゃないか)」みたいな感じに聞こえる気がします。

arcade は日本語の「アーケード」のように、「商店街のような屋根で覆われた通り」の意味がありますが、ここでの意味は「ゲームセンター」。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
arcade :
1. a special room or business where people go to play video games
2. a passage or side of a building that has small stores next to it and is covered with an arched roof


つまり、1. は、「人がビデオゲームをするために行く特別な部屋、または事業(営業・商業)」。
2. は、「隣に小さな店がある通路、または建物の側面、そしてそれはアーチ型の屋根で覆われている」。

1. がいわゆるゲームセンターのことで、2. が日本語の「商店街のアーケード、アーケード商店街」の意味ですね。

LAAD には、video arcade という言葉も載っています。
video arcade : a public place where there are a lot of video games that you play by putting money in the machines

つまり、「機械にお金を入れることでプレイするビデオゲームがたくさんある公共の場所」。

ですから、チャンドラーが言っている arcade games とは、家庭用ゲーム機のことではなく、そういうゲームセンターに置いてあるような機械のことを指すわけです。
そして、具体的な名前として、Space Invaders and Asteroids の名前を挙げています。

「スペース・インベーダー」は、日本でも大ブームとなりましたね。
その当時の世相を反映するニュース映像などでもよく登場する、時代を代表する現象とも言えるでしょう。

「アステロイド」というゲームは私はよく知らないのですが、Wikipedia 日本語版: アステロイド に、
1979年にアタリが作ったアーケードゲーム用テレビゲーム。ベクタースキャンを使っており、日本ではセガとタイトーからライセンス生産された。
とありますので、日本のゲームセンターにもあった…んですね??

以下の英語版では、詳しく説明されています。
Wikipedia 英語版: Asteroids (video game)

冒頭の説明を引用させていただくと、
Asteroids is a video arcade game released in 1979 by Atari Inc. It was one of the most popular and influential games of the Golden Age of Arcade Games.
つまり、「Asteroids は、アタリ社によって1979年に発売されたビデオ・アーケード・ゲーム(ゲームセンター用のゲーム)。ゲームセンター黄金期の最も人気があり影響力の大きいゲームの一つであった」。

チャンドラーはゲームセンターの代表的なゲームの名前を2つ挙げたということになります。
ちなみに、ゲーム名は日本語では、「スペース・インベーダー」「アステロイド」のように「単数形」になっていますが、オリジナルの英語での名前はどちらも、Space Invaders, Asteroids のように複数形になっていることにも注目したいところです。
あのポケモン、「ポケット・モンスター」も、英語表記は、Pocket Monsters と複数形になっています。日本での略称がそのまま英語化された、Pokémon という英語表記もありますが、そのように略さない場合はやはり、monsters と複数形でないと、ネイティブには違和感がある、ということでしょう。

You can buy old arcade games, like, ... for $200. は、「…のような古いゲームセンターのゲームを200ドルで買える」ですね。
この you は(これまで何度も説明してきましたが)、聞き手のモニカを指しているのではなくて、「(自分を含めた)一般の人々」を指しています。
「誰だって200ドルも出せば、そういうアーケードゲームが買える」という意味ですね。
それはもちろん、チャンドラー自身も買えることを示唆しています。

The real ones. The big, big, big ones! の ones は、同じ名詞の繰り返しを避けるための one です。
The real arcade games, the big arcade games! ということになります。
ゲームセンターに置いてあるような本物のゲーム、それもこーんなにでっかいヤツをね!という感じで、両手を使って、その背の高さを示しています。

モニカは嬉しそうな顔をしてその案を聞いていたのですが、しばらくした後、首をすくめて、No. と一言、言います。
顔は笑顔のままだけど、言葉では完全否定、という感じですね。


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posted by Rach at 16:59| Comment(0) | フレンズ シーズン6 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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