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レイチェルが出て行った後の空き部屋を、ゲストルームにするかゲームルームにするかで、チャンドラーとモニカは喧嘩してしまいます。
プリプリ怒りながら、ジョーイのいる部屋に戻ってきたチャンドラー。
ジョーイ: Hey, what's up? (よお、どうした?)
チャンドラー: Nothing. Monica and I had a stupid fight. (何でもない。モニカと俺は、バカな喧嘩をしたんだよ。)
ジョーイ: But you're still moving in together, right? Because my ad came out today. (Shows him the paper.) (でも、お前はまだモニカと一緒に住む予定だよな? っていうのは、俺の広告が今日出たからさ。[チャンドラーにその新聞を見せる])
チャンドラー: (reading the ad) "Wanted: Female roommate, nonsmoker, nonugly." Nice! ([広告を読んで] ”求む: 女性ルームメイト、タバコを吸わない人、不細工(ブサイク)ではない(人)。” ナイス!)
(注:この後のシーンの解説を一部省略し、フィービーとレイチェルの会話シーンの解説に飛びます)
チャンドラーがモニカの部屋で同居することを決めたため、レイチェルは自分が住む部屋を探しています。
フィービーがいるセントラルパークに、レイチェルが入ってきます。
レイチェル: Pheebs, this whole apartment thing is a nightmare. Every place I can afford comes with a roommate who is a freak. I mean, look at this. (Points to one and starts to read it.) "Wanted: Female roommate, nonsmoker, nonugly." It's just, there's nothing! The city is full! (フィービー、このアパートメントの件は悪夢よ。私がお金を払える場所はどこも、変人のルームメートがついてくるの。ほら、これ見てよ、[一つ(の新聞広告)を指差して、それを読み始める] ”求む: 女性ルームメイト、タバコを吸わない人、不細工(ブサイク)ではない(人)。” ただもう、何もないのよ! この町は全部埋まってるのよ!)
フィービー: Wait! No, look at this! (Points to one.) (Reading) "Two bedroom, two bath. Must be nonsmoker. Satan worshipers okay." Oh, yeah, but it's on the ground floor. (待って! 違うわ、これを見て! [ある広告を指差す] [読む] 「寝室2つ、浴槽2つ。タバコを吸わない人に限る。悪魔教の信者はオッケー」。あぁ、でも、1階だわ。)
不機嫌に部屋に入ってきたチャンドラーは、「モニカとバカな喧嘩をしちゃって」と言っています。
それを聞いたジョーイは、「喧嘩したからって、引っ越しが取りやめとかにはならないよな?」みたいに言って、「(どうして俺がそういうことを言うかっていうと)俺の広告が今日(新聞に)出る・載るから」とも言っています。
その広告の内容が、下心ミエミエな感じで、いかにもジョーイっぽくて笑えます。
女性のルームメイトに限定しているのもそうですが、nonugly (non-ugly) の部分が特にヒドいですね。
ugly は「(容貌が)みにくい、不細工な」で、nonugly だと「ugly でない人」、つまり、「ブサイクじゃない人を求む」と言っているわけですが、ジョーイの本音としては、ホットな美人が来てくれることを期待しての広告と言えるでしょう。
他にもいろいろ言いようがあると思うのに、「ブサイクな人はムリ」と言っているようなものですから、あまりにも自分の気持ちを正直に吐露しすぎた(笑)募集広告…という感じですね。
いくら non- で否定していても、ugly というキツすぎる言葉を使ってしまってはダイレクト過ぎるだろ、というところ。
「いかにもジョーイらしい」募集記事に、チャンドラーもナイス!と言って喜んでいます。
その後、一部、シーンを省略して、今度は女性陣のやり取りを見てみます。
レイチェルのセリフの this whole apartment thing を直訳すると、「このアパートメントの件、全部(全体)は」という感じで、「この一連のアパートメントの件は」「私がアパートを探してるっていう今回の件は」みたいなニュアンスになります。
Every place I can afford は、「私がお金を出して借りることができる、あらゆる場所」で、自分の支払能力で借りることが可能なアパートを意味しています。
come with を直訳すると、「…と一緒に来る」ですから、つまりは、「…が(もれなく)付いてくる・付いている、…が付属している、搭載・装備している」というようなニュアンス。
freak は「変人」ですから、私が家賃を払えそうなアパートメントには、変人のルームメートがおまけでもれなくついてくるのよね、みたいにボヤいているセリフになります。
そして、具体的に新聞のルームメイト募集の広告を見せるレイチェル。
それを読み上げると、さっきのシーンで登場した、ジョーイの出した募集広告だった…というオチですね。
「ほら、こんなことを書くような、ヘンなやつばっかりなのよ」と言いたいレイチェルなのですが、実はこの広告は自分の友人ジョーイが出している広告だとも知らずに、あきれてボヤいている…という面白さです。
ジョーイの作った広告の文言そのものもジョークとして笑えるわけですが、それをしばらく時間が経ってから、また別の場面のジョークに使う、という、「コメディの王道」とも言えるものだと思います。
The city is full! の full は「満員で、満室で」のニュアンスでしょうね。
良い部屋は全部、すでに人が住んで埋まってしまっていて、空いている部屋と言えば、こんな変なルームメイトがいる部屋だけ…このNYは空き室がないのも同然よ!みたいな感じでしょう。
広告欄を見ていたフィービーは、「ちょっと待って」と言って、別の広告を読み上げます。
Must be nonsmoker. は「ノンスモーカーでなければならない」ですから、タバコを吸う人は絶対ダメ、ノンスモーカーに限る、ということ。
さっきのジョーイの広告もそうでしたが、「ノンスモーカー」という条件はよく使われるようですね。
Satan は「魔王、サタン」ですが、英語の発音は「セイトゥン」のような感じになることにも注意しましょう。
その後、フィービーは残念そうな声を出して、「でも、そのアパートは1階にあるわ」と言っています。
つまりフィービーは、「悪魔教信者はオッケー」という部分には特に何も感じずに、その次に書いてあるらしい、「部屋が1階にある」という部分にひっかかり、「いい部屋かと思ったけど、1階なんだったら、この部屋もダメね」と言っているセリフになります。
1階は泥棒に狙われやすいというようなデメリットもあるのかもしれませんが、たいていの場合はそっちよりも、「悪魔教の信者はオッケー」の部分で、「オッケーってことは、この人はそういう信者の一人なの?」と思ってビビるのが普通ですよね。
悪魔教の部分はスルーして、1階の部分に反応するのが、ちょっと感覚のズレたフィービーらしいオチだと思いました。
「食いつくのは、そこ?!」みたいな面白さですね。
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