2011年10月07日

「銅メダル英語」をめざせ!を読んで

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今日は、書評記事となります。
最近読んだ本、
「銅メダル英語」をめざせ! 発想を変えれば今すぐ話せる (光文社新書)
のレビューになります。

この本は、新聞広告でそのタイトルを見た時に「面白そうな本だな」と思い、近いうちに読もうと思っていた本ですが、実際にその本を買って読もうと思ったきっかけは、
人気書評ブロガー smooth さんのブログ、マインドマップ的読書感想文 での以下の書評記事でした。
【裏ワザ?】 『「銅メダル英語」をめざせ! 発想を変えれば今すぐ話せる』 林 則行

そのレビューの内容が興味深かったので早速読んでみた、ということです。

smooth さんの記事を読んで何より興味をそそられたのが、

…本書ではそれ以上の「銀メダル英語」「金メダル英語」を目指す方のための勉強法も収録されています。
詳しくは本書の第6章「銀メダル、金メダルをめざす人のために」をご覧頂くとして、教材として推奨されていたのが、お馴染みの『フレンズ』。


という部分。
そうなのです、私もおすすめの『フレンズ』が、林さんの『「銅メダル英語」をめざせ!』でも推奨されている!のですね。

そして、smooth さんの記事を読んでさらに嬉しかったのが、

フレンズDVDのジャケット画像の下に、
そして、フレンズを観るなら、こちらのブログもお忘れなく。
という言葉と共に、拙ブログへのリンクをはって下さっていたことです。
コメント欄でも、
私にとっては、『フレンズ』=Rachさんのブログ、と言ってもいいくらいですので、
との温かいお言葉も頂戴し、大変光栄で嬉しく思っております。
smoothさん、いつも温かいお心遣い、ありがとうございます!

林さんの本の全体的な内容については smoothさんの書評記事をご覧になっていただくとして、私の今日のレビューでは、『フレンズ』をおすすめして下さっている箇所を中心に、私の認識と共通するところが多い部分について、語らせていただきたいと思います。

『フレンズ』について語られているのは、p.207 から始まる
第6章 銀メダル、金メダルをめざす人のために
という章です。

p.220 6-2 笑いながら耳を鍛える
の中で、
空前の大ヒットドラマが最高の教材
わかるまでは字幕を見ないのがコツ
コメディーは最高の教材だ
おすすめのDVDはこれ

というタイトルで、テレビドラマを見て英語を学ぶ方法について語っておられます。
その「おすすめのDVD」として、p.227 で林さんが挙げておられるのが、『フレンズ』なのです。
おすすめする理由はとにかく笑えること」とのことで、その理由にも大いに共感を覚えました。

ちなみに、『フレンズ』以外のおすすめとして、『24 (TWENTY FOUR)』も挙げておられます。
実は私も最近、『24』の初期のシーズンを見始めたのですが(現在はシーズン2の後半を視聴中)、やっぱり噂に違(たが)わず面白いですね。
『フレンズ』と違い、作品の性質上、どうしてもアクションシーンなどが多くなる関係で、「英会話」的なセリフが少なくなってしまうのでは?と最初の頃は危惧していたのですが、実際に何話か見続けていると、ドラマの中で交わされる会話は結構しゃれていて面白いことがわかってきて、英語学習にも向いているなと思えました。
ジャック・バウアーは置かれている状況も状況ですし、彼自身、生真面目すぎるくらいの人なので、あまりジョークを言うチャンスもありませんが(笑)、例えば、CTU(テロ対策ユニット)でのジャックの上司に当たるジョージ・メイソンのセリフは、皮肉ながらもクスッと笑ってしまうものも多く、気づけばジョージのセリフばかりをメモっている自分を発見したりもします(笑)。

林さんは、「空前の大ヒットドラマが最高の教材」の中で、次のように書いておられます。

みなさんが作品を選択するなら、世の中の評判が空前に高いものをおすすめします。英語の教材として長い間付き合っいくわけですから、「ちょっとおもしろい」という程度ではすぐに飽きてしまいます。「早く続きが見たい」と思うくらいおもしろい作品を探してください。大好きなら、「細部まで理解したい」という気持ちになるでしょう。

「早く続きが見たい」「細部まで理解したい」という気持ちはまさに、私が『フレンズ』を使って英語を学ぶ原動力となってきたものです。
やはり「知りたいという欲求」がなければ、深くは学べないと思うのですね。

また、「わかるまでは字幕を見ないのがコツ」の中で、そのタイトル通り、最初は字幕を出さずに見る方法を推奨しておられます。
林さんは、「洋画ファンというだけではリスニングができるようにならないのは、最初から字幕を見てしまうからです。」という意見を述べられていますが、私もその意見に同感です。

私のおすすめする Rach流DVD学習法では、「完全5段階」でも「はしょる3段階」でも、第1段階は必ず、「ネタバレ禁止、英語音声、字幕なし」で見ることをおすすめしており、それが自分の学習法のキモだと思ってもいるわけですが、それは「音、プラス映像」だけで、英語のセリフの内容がわかるかどうかを自分自身で確認する必要があると強く思っているからです。
内容理解のヒントになるような、日本語字幕・日本語音声という情報はカットして、「ネイティブが見ているように見る」ことで、自分のわからない部分、つまり弱点が見えてくるはず、という考え方ですね。
その件については、過去記事で一つの例えとして、「家で TOEIC の問題集を使ってリスニングの問題を解く時に、先に解答編の英文スクリプトや日本語訳を読んでから取り組む人はいない。ドラマで英語を学ぶ時も、私は同じやり方をしているということ」などと語ったこともありましたが、つまりはそういうことで、「最初から字幕を見てしまう」=「答えをあらかじめ知った状態で見ている」→「わかったとしても、それが自分の実力かどうかわからない」、それではいつまで経っても自分の弱点がわからない、ということだと思うのです。

最初の段階が「字幕なし」というところは、私の学習法で大切な部分なので、最近、自身の学習法を掲載していただいた「THE21」や「クーリエ・ジャポン」の記事の中でも、そこは強く主張させていただきました。(掲載していただいた件については、以下の過去記事で触れています)

2011年08月10日の記事 THE21で紹介されました!
2011年09月24日の記事 クーリエ・ジャポンで紹介されました!

欧米の金融機関で金融のプロとして活躍されている林さんのような方が、「金メダル英語」をめざすための教材として『フレンズ』を挙げて下さったことは、『フレンズ』のブログを6年以上やってきた私としては、本当に嬉しいことでした。

林さんのこのご本は、「話す」こと、「スピーキング」に重点を置いて語られています。
スピーキング力を高める方法を語る場合、どうしても「とにかくネイティブと話せ、話す機会を増やせ」という方向に話が進んでしまいがちですが、この本では「通じる英語」という部分にポイントを置いて語られています。

タイトルの「銅メダル英語」をめざせ!というのは、「銅メダル英語」ができればそれで十分だから、それ以上は学ぶ必要はない、という意味ではありません。
まずは「銅メダル英語」から始めて、「しゃべれる」「通じる」という体験を重ねることで、さらなる英語力の飛躍も望める、という考え方なのですね。
「しゃべれない、話せない」と思っている人も、「発想を変える」ことで、結構話せて通じることに気づける、そのためのヒントを林さんはこの本で提示してくれています。
日本人はどうしても「話す」ということに億劫になってしまいますが、そういう人もこの本を読めば、「話す」ことはそれほど怖くない、と思えるようになる気がしました。
「話す」ことに一歩踏み出せないでいる方は是非、この本をご覧になっていただければと思います。


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posted by Rach at 15:17| Comment(4) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Rachさん、ご紹介ありがとうございました!
素晴らしいエントリーに脱帽でございます。
私の記事とはえらい違いです(涙)。

また「THE21」や「クーリエ・ジャポン」にも登場されていらっしゃったとは!
すいません、チェック不足で……(汗)。

当ブログでは、あまり英語学習本はご紹介してないのですが、私の中では『フレンズ』といえば『Rachさん』としっかり条件付けされております。
ゆえに、またいきなりリンクするかもしれませんが、どうかお許しを。

今後ともよろしくお願いします!
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2011年10月07日 15:59
smoothさま
早速ご訪問下さり、ありがとうございます! 大変光栄で嬉しいです!

「えらい違い」だなんてとんでもないです。私は書評記事には慣れていなくて、結局は「自分の学習法の宣伝」みたいになってしまうことをいつも反省しているのですが…。
また、smoothさんの中で、『フレンズ』=Rach と条件付けしていただいているとのこと、本当に嬉しく思います。

私は英語ブロガーということで、どうしても英語ブログ以外の方、英語学習者以外の方とはご縁が薄くなってしまうわけですが、「THE21」「クーリエ・ジャポン」のようなビジネス誌、国際情報誌、そして、smoothさんのような人気書評ブロガーの方とこうしてご縁を持てることは、自分の世界が広がる気がして、本当に嬉しいです。雑誌での紹介に続いて、smoothさんにご紹介いただけて、、8月9月10月は私にとってとてもラッキーな月となりました。

こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします!
温かいコメント、ありがとうございました!
Posted by Rach at 2011年10月07日 16:24
英語圏に行けば、片言の英語でも通じる。暮らしてゆける。
完全な英語でなくても、英語環境がととのっているから通用するのである。
英語環境がととのっている環境で生活していれば、そのうちに、英語も上達する。

我が国においては、どんなに英語が堪能であっても就職先に困る。
それは、人々が英語を使わないからである。これでは、暮らしそのものが成り立たない。

日本の学校で6年間英語の授業を受けてもまず話せるようにならないのは、英語環境が整わないからである。
一歩学校の外に出ると英語を使わないのでは、せっかく習った英語も錆ついてしまう。
日々の学習努力も賽の河原の石積みとなっている。

日本の学生のために英語環境を整えることが、語学力を増すことにつながると考えられる。
それには、英語を我が国の第二公用語にするのがよい。
国民も政治指導者も、英語の使用を日本人のあるべき姿と考えることが大切である。

国際社会において、我が国を代表する政治家にも英語の堪能さが見られない。
日本語のみを使用する社会において、実用にならない言語の学習は空しいばかりである。それにもかかわらず、我が国においては英語教育に名を借りた序列争いばかりが激しく行われている。
英語の学習を民間に奨励するだけでは充分ではなく、英語を習得したことに対する国家の強力な報奨(incentive)が必要であります。
英語を実用の言語とする政治指導者のさきを見据えた努力が大切です。
たとえば、公務員採用試験に英語の能力にすぐれた人物に優遇処置を施すなどの法的裏づけなどが効果的でありましょう。

英米人には、手先・目先の事柄に神経を集中する特技は得られないようである。かれ等は、生涯、歌詠みにはなれないでしょう。
日本人には、英語を使って考えることはきわめて難しい。しかし、これは不可能ではない。全員ではないが、知識人には為せばなる学習であると私は考えています。
わが国民の作る細工物は出来栄えが良い。なおその上、英米流の哲学にも良き理解を示す民族となれば、未来の日本人は鬼に金棒ということになるでしょう。
だから、英語を我が国の第二の公用語とすることには大きな意義があります。実現の暁には、我が国民のみならず、世界の人々に対しても大きな未来が開けることと考えられます。

一見我が国は教育大国を目指しているようであるが、大人の教育はない。つまり、子供が大人になるための教育はない。
我が国においては、教育といえば子供の教育のことを指している。目先・手先のことのみを述べる人は、子供のようである。
大人には考える教育が必要です。一人一人に哲学が必要です。
現実と非現実の間に区別を置くことなく語る人の内容には意味がない。だから、日本の知識人には価値がない。

「感情的にならず、理性的になれ」と国民に訴える指導者がいない。
「国民の感情に反する、、、、、」と言うのでは、主張の論拠にならないが、それのみを言う。
感性 (現実) あって理性 (非現実) なし。我が国は、一億総歌詠みの国にとどまっている。

大学生は入学しても、キャンパスで4年間遊んで過ごすことになる。
無哲学・能天気の大学生は、平和ボケ・太平の眠りの中にいる。
「入学を易しく、卒業を難しく」というような教育方針は現状を観察すれば空しい限りである。

日本人は、国連中心主義が好きなようだ。
国連の議場で世界の人々を説得するためには、自己の言葉が冴えわたる必要がある。
議論のできない人があえて国連中心主義を唱えるのは、自己の他力本願を表明するための手段ということになるのであろうか。

http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/terasima/diary/200812

Posted by noga at 2011年10月07日 20:18
nogaさんへ
コメントありがとうございます。
確かに日本国内では英語力を発揮する場が少ないでしょうね。実際に仕事で英語が必要な方も多いでしょうが、「実際にはそれほど英語を使うわけでもないのに、会社の方針で英語の資格を要求されている」という方もいるでしょう。
ですがやはり、現代のようなグローバル社会においては、日本という国としての意見、考えを世界にアピールするためにも、「日本人は英語が不得意、苦手」とばかりも言っていられないだろうと思います。

私自身は、外からの強制、もしくは何らかの必要性に駆られてやむを得ず英語を学んできたわけではなく、英語を学び、理解し、そして自分で使えるようになるのが楽しかったから英語学習を続けてきただけなのですが、そのような「他の言語を学ぶ楽しさ」を一人でも多くの人に伝えられるよう、これからも学び続け、意見を発信し続けていきたいと思っています。

ご意見、ありがとうございました。
Posted by Rach at 2011年10月08日 07:38
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