2011年10月14日

話を急に持ち出す フレンズ6-6その2

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前回の続きです。
チャンドラー: That's our phone number. Now look, I know I kinda sprung this whole me-moving-out-on-you thing. So why don't I just, why don't I just cover you for a while? (それはここの電話番号だよ。なぁほら、俺がお前を置いて引っ越すっていう今回の件を急に持ち出したのは俺だ、ってわかってる。だから、俺が、俺がお前の費用をしばらくカバーする[賄う(まかなう)]っていうのはどうかな?)
ジョーイ: No, no! No way! Joey Tribbiani does not take charity... anymore. (だめだ、だめだ! 絶対だめだよ! ジョーイ・トリビアーニは、施しを受けない…もうこれからは。)
チャンドラー: It's not charity, Joe. (施しじゃないよ、ジョーイ。)
ジョーイ: No! Forget it! Okay, I mean thanks, but I'm done taking money from you. All right, I can take care of myself. Now, what's next? Come on. (いいや! 忘れてくれ! いいか、ありがたいと思ってる、でもお前からお金をもらうのは終わったんだ。いいか、俺は自分のことは自分でできる。で、次は何だ? さあ。)
チャンドラー: Okay uh, here's the electric bill. (Hands it to him.) (よし、あー、これが電気代の請求書だ。[それをジョーイに手渡す])
ジョーイ: This is how much we pay for electric? (俺たちって、電気にこんなに払ってるの?)
チャンドラー: Well, yeah. (あぁ、そうだよ。)
(Joey runs over and shuts off the lights.)
ジョーイは走って行って、明かりを消す。(すると部屋が真っ暗になり、何も見えない。)
チャンドラー: So, we'll do the rest of the bills later, then? (それじゃあ、残りの請求書については後にしよう、な?)

前回は、move out on まで説明しました。
今回は、sprung という動詞について説明します。

sprung は、spring の過去形。
「スプリング」という日本語になっていますが、名詞では「ばね」、動詞では「(ばねのように)跳ねる、跳ぶ」という意味ですね。
このセリフでは、他動詞として使われています。
以下の研究社 新英和中辞典の語義がわかりやすいと思います。

spring (他動詞)
〔+目(+【前】+【(代)名】)〕〈…を〉〔人に〕急に持ち出す[言いだす] 〔on, upon〕
spring a joke on a person 「人に急にジョークを言う」
spring a surprise on a person 「突然人を驚かす」


ばねみたいに、「突然、急に、ビュンと」何かを出してくる感じがある、ということでしょう。

LAAD では、
spring something on somebody [phrasal verb]
to tell someone some news that surprised or shocks them
例) It's not fair to spring this on her without any warning.

つまり、「誰かを驚かせるような、またはショックを与えるようなニュースを言うこと」。
例文は、「何の警告もなしに、彼女にこのことを言うなんて、フェアじゃない。」

辞書の説明からもわかるように、このような spring のニュアンスの場合は、spring something on someone のように、on と組み合わせて使われる場合が多いのですね。
そういう意味では、I know I kinda sprung this whole me-moving-out-on-you thing. の on you は、spring A on you の on である可能性も考えられなくはないですが、今回のセリフに関しては、me-moving-out-on-you がハイフンで結ばれてひとかたまりになっているので(DVDの英語字幕でそのように表記されています)、move out on が一つのフレーズのかたまりと考えるのが妥当だと思いました。
この文章をシンプルな構造で考えると、I know I sprung this... thing. 「俺がこの…という件を急に言い出したってこと、自分でもわかってる」ということですね。
もし、I kinda sprung this whole me-moving-out thing on you. 「この、俺が引っ越しするって件を、お前に急に持ち出した」のような形であれば、spring something on you の形、つまり「”お前に”この件を持ち出した」という意味になっていたと思います。

cover は日本語で「カバーする」と言っても意味が通じる気がしますが、「(費用などを)賄う(まかなう)、補う」という感覚ですね。
俺の都合で出て行くって急に決めちゃったから、お前には悪いと思ってる、だから部屋にかかる費用を当分の間、俺にカバーさせてくれ、ということです。
その申し出を強く否定したジョーイは、Joey Tribbiani does not take charity. と言うのですが、その後、小さな声で、anymore も付け足しています。
俺様は、チャリティー、つまり、施しなんかは受けないぞ、と強く言った後で、これまでずっと家賃や光熱費をチャンドラーに支払ってもらっていたことを思い出して、(not) anymore 「もう・もはや…しない」と言い直した感覚です。
確かにこれまでは、チャンドラーに施しを受けていた感じだったけど、今後はそういうことは受け付けないからな、と言っている感じですね。
強気な発言をしたジョーイは、さぁ、次の請求書を見せてみろよ、とばかりに催促します。
電気代の請求書を見て、またジョーイは驚いていますね。
This is how much we pay for electric? の how much we pay for electric は、「俺たちが電気にどのくらいの金額支払うか」ですから、つまり、自分たちが支払う電気代、ということで、「この請求書に載ってるこの金額が、俺たちの電気代?」という意味ですね。
高い電気代を払っていると知って、ジョーイは慌てて部屋の電気を消しに行きます。

チャンドラーは、「残りの請求書は後で」と言っています。チャンドラーとしては、他にもいろいろとジョーイに説明したい請求書があるけれど、真っ暗な部屋では何も見えないからですね。
今、そういう光熱費について話を聞いている最中なのに、電気代が高い!と思ったら後先考えずに即スイッチを消してしまう、という、いかにもジョーイらしい行動でのフレンズらしいオチだと思いました。


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posted by Rach at 13:49| Comment(2) | フレンズ シーズン6 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
be headedの用法を調べていてたまたまこのサイトを見つけました。内容が面白くて気に入ったので早速リンクさせてもらいました。えーっ、勝手にリンクしないでよ〜、という場合は、すぐリンクを外しますのでお手数でしょうがご連絡下さいm(_ _)m。

私はアニメ専門ですが、アメリカのピッツバーグに住んでいたときシットコムで日常英会話を勉強してました。お気に入りはdharma&gregとSpin City。後者は日本ではあまり知られていませんが、マイケル・J・フォックスがNY副市長役を務める異色コメディでとても面白かったです。アニメ英語についてご質問があればお気軽にうちのサイトに遊びに来てくださいね^^。
Posted by Pukuro at 2011年10月17日 15:43
Pukuroさんへ
コメントありがとうございます。
「内容が面白くて気に入った」と言っていただけて光栄です。また、リンクの件も光栄です。ありがとうございます。

私は挙げていた2作品のどちらも見たことはないのですが、ダーマ&グレッグは、日本でも放映していましたので有名ですよね。スピン・シティもタイトルと内容については聞いたことあります。マイケル・J・フォックスは私も好きなので、また機会があれば見てみたいなと思います。

アニメの英語で学ぶ、というのも興味深いですよね。好きな作品の中のセリフとして学ぶと、言葉の理解はより深まる気がします。
これからもよろしくお願いします。
Posted by Rach at 2011年10月18日 16:53
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