2011年10月18日

最後の夕食に先祖の食べ物を フレンズ6-6その3

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[Scene: Chandler and Joey's, Joey is entering carrying two pizzas.]
チャンドラーとジョーイの部屋。ジョーイは2つのピザを持って入ってくる。
ジョーイ: Here it is! Our last pizzas together as roommates. (はいどうぞ! 俺たちがルームメイトとして一緒に食べる最後のピザだぞ。)
チャンドラー: Oh, I wish I'd know you were going to do that. I ordered Chinese. (あぁ、お前がそうする[ピザを買ってくる]つもりだったってわかってたら良かったのに、って思うよ。俺は中華を注文しちゃったんだ。)
ジョーイ: Oh, well, that's okay. Hey, actually, in a way it's kinda nice. You know? Our last dinner together. Me, bringing the food of my ancestors, you, the food of yours! (あぁ、そうか、そんなのいいよ。ほら、実際、ある意味、何だかナイスだろ? 俺たちが一緒の最後のディナー。俺は、俺の先祖の食べ物を持ってくる。お前は、お前の先祖の食べ物だ!)
(Chandler stares at him, dumbfounded, then finally agrees.)
チャンドラーはジョーイをじっと見つめる、あぜんとした顔で。それから最後には同意する。
チャンドラー: Say, Joe, I had a strange idea for what we could do for our last night. What do you say we play a little uh, foosball for money? (なぁ、ジョーイ、俺たちの最後の晩にできることについて、ある変わったアイデアが浮かんだんだ。俺たちが、ちょっとした、金をかけたフーズボールをするってことについて、どう思う?)

今日はルームメイトとして一緒に食べる最後の夕食になると言って、ジョーイはピザを持って帰ってきています。
それを見たチャンドラーは申し訳なさそうに、Oh, I wish I'd know you were going to do that. I ordered Chinese. と言っていますね。
do that はジョーイがピザをテイクアウトしたことを指しています。
俺は俺で中華のテイクアウトを注文しちゃったけど、お前がピザを持って帰ることを知ってたら中華の注文はやめといたのに、という感覚ですね。
お互いそれぞれが注文したから、夕食メニュー多すぎちゃったね、みたいなことです。

ジョーイはそんなこといいよ、と言いながら、何かに気づいたように、in a way 「ある意味では、見方によれば」、ナイスって感じだよ、と言っています。
ancestor は「先祖、祖先」。ピザをテイクアウトしたことを、「自分の先祖の食べ物を持ってくる」と言っているわけですが、それはジョーイがイタリア系アメリカ人だからですね。
you, the food of yours! は、その前の文章の繰り返しの部分を省略した形になっており、You, bringing the food of your ancestors! と言っていることになります。
つまり、中華料理をテイクアウトしたチャンドラーに、「お前はお前の先祖の食べ物を持ってきた」と言っていることになるのですが、それを聞いたチャンドラーは、あぜんとした顔でジョーイを見つめていますね。
そのジョーイのセリフだと、チャンドラーは中国系アメリカ人だということになってしまいますが、そんな話、今まで聞いたことがありません(笑)。
たまたま自分が注文したのがイタリアンだったので、これは俺の先祖の料理だよな、と気づいたジョーイが、その流れで「お互いが先祖の料理を注文するなんて、最後の夕食としてはなかなかしゃれてるじゃないか」と適当なことを言ったように思います。
あまり深く考えずにしゃべっているところが、「いかにもジョーイ」というところでしょう。
「じゃあお前は、俺が中国系アメリカ人だと思ってるのか。俺が中国系だなんて話、今までしたことあったか?」みたいに、チャンドラーはジョーイを見つめるのですが、その間違いに全く気付かない様子のジョーイに、訂正するのをやめ、とりあえずはうなづくしかないチャンドラーにも笑えます。

そのように、ジョーイは深く考えずにその場の流れと思いつきで、チャンドラーがまるで中国系であるかのように言った…のだとは思うのですが… Bing という音の響きにはどこか中国系の香りがするようにも思います。
チャンドラーのビング(Bing)という名字は珍しいようで、フレンズの過去のエピソードでも、
フレンズ3-6その3 では、留守電メッセージの発信音に間違えられたり、
フレンズ3-20その1 では、素敵な名前と褒められたチャンドラーが、「Bing はゲール語で「汝のターキーは焼けた」という意味なんです」と自ら説明してみせたりもしていました。

Bing という名前が中国っぽいかどうかをネットで検索してみたところ、Bing という名前の中国系の人物を以下のウィキペディア内に発見。
Wikipedia 日本語版: アメリカンチェリー
このウィキペディアによると、アメリカンチェリーの代表品種にビング種(Bing cherry)というものがあり、その開発に関わった人物、中国満洲族のAh Bing 氏の名前から、ビングの名がついたとのこと。
中国系の Bing さんがいらっしゃったということだと、ジョーイがチャンドラーを中国系だと決めつけたような発言をしたのも、実はそれほど無茶な連想でもなかったのかな、とも思えますね。

I had a strange idea for は「…に対する(…についての)ある1つの変わった・奇妙な考えが浮かんだ」。
I had an idea ではなく、わざわざ strange とつけているのは、その後、ちょっと意外とも思われることを言うけど、俺自身もちょっと変だってわかってるけどね、みたいなサインですね。
そのように先に自分で strange だと言っておくことで、相手が「そんな変な考え」みたいにあきれたり、否定・非難したりするのを先に回避しておくことができる、というような感覚でしょう。
what we could do for our last night は、「俺たちの最後の晩に[晩のために]俺たちができること」。
What do you say...? は「…をどう思いますか?」。
say 以下に、今回のセリフのように文章が続く場合は、that は省いて、そのまま文章(SV)の形が続きます。
say の後に文章ではなく名詞が続く場合は、What do you say to 名詞? の形になります。
この to は、「(名詞)”に対して”、あなたは何と言いますか?」のようなニュアンスですね。
for money は「金のために」ですから、play a little foosball for money は「金のためにフーズボールゲームをプレイする」→「金を賭けてフーズボールゲームをする」ということになります。


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posted by Rach at 16:30| Comment(0) | フレンズ シーズン6 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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