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モニカの両親はチャンドラーを毛嫌いしているのですが、それは、ロスが大学生の頃、自室でマリファナを吸っていたことが親にばれそうになった時、吸っていたのは自分ではなくチャンドラーだ、と嘘をついたことがきっかけだったことがロスの口から明らかになります。
自分でその事実を両親に告げようとしない兄ロスに怒ったモニカは、そのことを両親にばらします。
怒りのモニカはその他にも秘密の暴露を始め…
モニカ: And Dad, y'know that mailman that you got fired? He didn't steal your Playboys! Ross did! (それにね、パパ、パパが解雇したあの(郵便)配達人を覚えてるでしょ。彼はプレイボーイを盗んでないわ! ロスが盗んだのよ!)
[The Gellers stare at Ross. Ross looks at his parents with an afraid, shocked look.]
ゲラー夫妻(ロスの両親)はロスをじっと見つめる。ロスは恐れとショックの表情で両親を見る。
ロス: Yeah, well, Hurricane Gloria didn't break the porch swing. Monica did! (そうさ、それに、ハリケーン・グロリアがポーチのブランコを壊したんじゃないよ。モニカが壊したんだ!)
[The Gellers glare at Monica.]
ゲラー夫妻はモニカをにらむ。
[Joey, Phoebe, and Rachel are sitting at the table, looking at the Geller siblings like they're weirdos.]
ジョーイ、フィービー、レイチェルはテーブルの前に座っていて、ゲラー兄妹がまるで変人であるかのように見ている。
モニカ: Ross hasn't worked at the museum for a year! (ロスは1年間、あの博物館で働いてないのよ!)
[The Gellers glare at Ross.]
ゲラー夫妻はロスをにらみつける。
ロス: Monica and Chandler are living together! (モニカとチャンドラーは一緒に住んでる!)
[The Gellers glare at Monica, shocked]
ゲラー夫妻はショックを受けた表情でモニカをにらむ。
[Monica and Chandler both are shocked. Ross gives Monica a "take that!" look.]
モニカとチャンドラーは二人ともショックを受けている。ロスはモニカに「これでどうだ!」という顔をする。
モニカ: Ross married Rachel in Vegas! And got divorced! Again!!!! (ロスはベガスでレイチェルと結婚したのよ! そして離婚したの。またもやね!)
[The Gellers glare at Ross.]
ゲラー夫妻はロスをにらむ。
フィービー: (joining in) I love Jacques Cousteau! ([話に加わって] 私はジャック・クストーが大好き!)
レイチェル: (reading the recipe magazine, finally figuring out that...) I wasn't supposed to put beef in the trifle! ([レシピ雑誌を読んでいて、とうとう気づいて…] 私はトライフルに牛肉を入れちゃいけなかったのに(入れちゃった)!)
ジョーイ: (pounding the table) I wanna gooooooo! ([机をドンドン叩きながら] 俺は出かけたいんだー!)
ミセス・ゲラー(ゲラーママ): (rubbing her temples) That's a lot of information to get in 30 seconds. ([こめかみをこすりながら] 今のは、30秒で得るには多すぎる情報だわ。)
学生時代のマリファナの話以外にも、両親が知らなかったロスの悪事をモニカはここぞとばかりにバラしています。
プレイボーイ誌の話をしていますが、パパがプレイボーイ誌を盗んだとして解雇したメイルマンがいたようですが、実は盗んだのは彼じゃなくてロスだったのよ!とモニカは言っています。
いろいろなことを両親に告げ口されて、ロスも負けじとモニカの秘密をバラしています。
swing は動詞で「揺れる」ですが、名詞では「ブランコ」の意味があります。(ちなみに、slide (スライド)は「すべり台」)
玄関ポーチにぶら下がっているブランコを porch swing というようです。
A didn't do.... B did! 「A は…してない。B が…した! (…したのは A じゃなくて B だ!」というモニカと同じ言い回しを使って、ロスも対抗しているのが面白いですね。
Hurricane Gloria は台風についている名前で、アメリカではこのように台風には女性の名前がつくんでしたね。
甚大な被害をもたらした2005年のハリケーン・カトリーナ(Hurricane Katrina)はニュースで何度も登場しましたので、その名前をご記憶の方も多いでしょう。
ブランコが壊れたのを台風のせいにしてたけど、あれは、子供の頃非常に太っていたモニカが乗って壊したものだったんだ、という告白ですね。
モニカは「継続を表す現在完了形」を使って、「ロスはもう1年間、あの博物館で働いていない」みたいなことを言っています。
イギリス人エミリーとの結婚が破局して情緒不安定だったロスは、自分のランチのサンドイッチを食べた上司を怒鳴りつけてしまい、休職を命じられていたんでしたね。
フレンズ5-10その1 でロス自身は以下のように語っていました。
ロス: Hey, I am not unemployed. I'm on sabbatical. (おい、僕は失業してるんじゃない。僕は有給休暇[研究休暇]中なんだ。)
このように主張していたことからも、少なくとも解雇されたわけではないようですね。
ですからモニカも He got fired 「クビになった」みたいには言わず、「1年ほど勤務してない」みたいに表現しているわけでしょう。
ロスはそれに対する仕返しとして、モニカとチャンドラーが一緒に住んでいること、二人が同棲していることを両親に告げます。
ト書きの、Ross gives Monica a "take that!" look. がなかなか面白いですね。
Take that! というのは直訳すると、「それを取れ!今のを受け取れ!」みたいな感じでしょう。
わかりやすい日本語で言うと、「これでもくらえ! これでどうだ!」みたいなニュアンスになります。
モニカが両親に隠していたチャンドラーと同棲しているという秘密を、僕が暴露してやったぞ、ざまあ見ろ、みたいな気持ちですね。
恋愛がらみの話を暴露されたので、モニカもロスの異性関係の秘密をバラします。
ロスがベガスでレイチェルと結婚したこと、さらには離婚したことまで告白していますね。最後の Again! を憎々しげに付け加えていますが、ロスはキャロル、エミリーに続いて、これが3度目の離婚になるために、「また離婚したのよ、3度目の離婚をしたの!」と、「また離婚した」ことを必要以上に強調しているわけですね。
そのことで両親がショックを受けるのをわかって、わざとその部分を強調しているわけです。
ロスとモニカの兄妹喧嘩を、クレイジーなものでも見るような顔で傍観していたフレンズたちですが、二人が叫んで盛り上がってきたのを見て、自分たちも参加したくなったようです(笑)。
まずフィービーが、ゲラー兄妹と同じように叫んで、「ジャック・クストーを愛してる!」と言っていますね。
ブログの解説ではその顛末を割愛してしまいましたが、最初は、ジャック・ゲラー(ゲラーパパ)の夢を見て以来、ジャックに夢中だったフィービーが、また別の夢の中で今度はジャック・クストーに救われて彼に惚れてしまう、という話が今回のプロットの1つになっています。
何ゆえ唐突にジャック・クストー?というところですが、多分、ただの「ジャック繋がり」だけだったのでしょうね(笑)。
ジャック・クストーというのはフランスの海洋学者。
詳しくは以下のウィキペディアで。
Wikipedia 日本語版: ジャック=イヴ・クストー
Wikipedia 英語版: Jacques Cousteau
上の英語版ウィキペディアでは、In popular culture の項目に、今回のフレンズのエピソードで彼の名前が言及されたことが書いてあります。
自分が参考にしたレシピ本を読んでいたレイチェルは、自分が2つの料理のレシピを混ぜてトライフルを作ってしまったことについに気づきます。
be supposed to は「…することになっている、…するはずである」なので、その過去形を否定文にした I wasn't supposed to... は「…しないはずだった(のに…してしまった)、…してはいけなかった(のに…してしまった)」というニュアンスになります。
ジョーイは興奮気味にテーブルをドンドン叩いて、I wanna go! と叫んでいますね。
ルームメイトのジャニーンが誘ってくれたダンサーたちの感謝祭パーティーに行きたいのに、レイチェルのデザート失敗に続いて、ゲラー兄妹の兄弟喧嘩に巻き込まれてしまい、なかなかこの部屋を出られないことを嘆いているセリフです。
みんなが思い思いに自分の気持ちを述べた後(笑)、ゲラーママは、頭がクラクラする、とでも言うように、こめかみをこすっています。(ジョーイが信じがたいほどおバカなことを言った後に、チャンドラーがよくこのしぐさをしますね。)
テンプルと言うと、「寺」の temple を思い出す方が多いでしょうが、額の両端にある「こめかみ」も temple という綴りになります。
That's a lot of information to get in 30 seconds. を直訳すると、「今の(話)は、30秒でゲットする多くの情報である」という感覚でしょうか。
ニュアンスとしては、That's too much information to get in 30 seconds. 「今のは、30秒で得るには多すぎる情報である」のような too... to 〜 構文に近い感覚だと思います。
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やっといつもの「フレンズペース」に戻りました♪(・・・またしてもTOEICには飲まれましたが・・・)
早速質問させてください。
この後のママのセリフ
Why you felt you had do hide the
fact that you're in an important relationship is beyond me
文の構造は判りましたが、このbeyond meが今一つ・・・字幕でも音声でも「水臭いじゃない」となってましたが、つまり「私の(理解?)を超えている→理解出来ない→水臭い」という解釈なんでしょうか?このbeyond
は前置詞なんですよね?Rachさんお勧めの基礎と完成にも同じような例文を見つけたんですがP487にある"否定の意味を含む肯定文"でいいのでしょうか?
こんにちは。コメントありがとうございます。
beyond me というのは「私(の理解できる程度・範囲)を越えて」ということから、「私にはわからない、私にはできない」という意味で使われる表現ですね。
おっしゃるように「基礎と完成 新英文法」の p.487 「否定の意味を含む肯定文」の例文と同じニュアンスになります。
beyond description だと「言い尽くせない、筆舌に尽くしがたい」という意味になりますが、これも、「描写・記述(できる程度・範囲)を越えて」ということですね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
beyond [preposition] : too difficult for someone to do or understand
例1) I liked science, but physics was completely beyond me.
beyond somebody's abilities/capabilities
例2) Is the job beyond his capabilities?
つまり、「(前置詞) ある人にとって、行うこと、または理解することが非常に難しい」
例文1は、「私は科学は好きだったが、物理は全くわからなかった」。
例文2は、「その仕事は彼の能力を越えますか?[彼にはその仕事をすることが非常に難しいですか?]」。
例2のように「人の能力を越える」と表現してもいいし、それと同じようなニュアンスで「人を越える」と表現することもできる、ということですね。
DVD の音声では、「モニカ、どうしてそういう大切なことを黙ってたの。水くさいじゃないの。信じられない」と訳されていましたが、beyond me の本来のニュアンスは「理解できない、わからない」なので、「信じられない」という言葉の方に、より beyond me のニュアンスが出ているような気がします。
直訳すると、「あなたが(ある人と)大切な関係にあるという事実を隠さなければならないと、あなたがなぜ感じたのかが私にはわからない」ということですよね。
訳者のかたは「そんな大事なことをどうして(実の親の)私に隠さなければならないと思ったの?」という部分のニュアンスを汲んで、「そんな大事なことを私に隠していたなんて水くさい」という訳にされたような気がします。恐らく(私の想像ですが) beyond me の部分ではなく、you felt you had to hide the fact that 「事実を(家族にも)隠さなければならないと感じた」という部分が「水くさい」という日本語に該当するのだろうと。
ですから、beyond me に「水くさい」というニュアンスがあるのではなくて、意味としてはやはり「私にはわからない」になると思います(^^)
どうも個々の言葉をあてはめようとする癖?直りません・・・ここもbeyond meが水くさい、ではなくて全体の意味から捉えるべきでしたね・・・言葉が違うのだから=にはならないと判っているつもりなのに・・・こうなると国語力かしら?
昔は得意だったけど自信なくなりました・・・
こちらこそご丁寧なお返事ありがとうございます。
いえいえ、そんなに凹まれる必要はないですよ(^^)
私がオススメする「DVD学習法」は、日本語訳を「答え」として活用する方法ではありますが、私がよく言っているように「DVDの日本語訳は英語学習者のために作られたものではない」ため、必ずしも直訳とは限らない場合も多いんですよね。
私も今でも「日本語訳」に引っ張られてしまうことはありますし、「活用したいけれど、引っ張られてしまいたくない」という兼ね合いもなかなか難しいですね。おっしゃるように「個々の言葉をあてはめよう」とするよりも、「日本語でいうとだいたいこんな感じなのね」という「全体的なイメージとしての答え」という感覚で受け止めた方がいいのかな、という気はします。自分で辞書などで意味を探す時の「とっかかり、手がかり」的な感じで捉えた方がいいかもしれませんね。
やっちんさんがその部分が気になった、ということは、それだけフレンズのセリフを細かくチェックされていることの証ですから、たまにそのような勘違いがあっても、どうか気を落とされずに、「これで beyond me は絶対に忘れないぞ!」と思えることを自信にしていただけたらと思います(^^)
Wishing you a joyous holiday season
and happy New Year.
こちらこそいつもご丁寧なお返事ありがとうございます。
また「おバカな質問」だなんてとんでもないですー。日本語訳を確認しながらきっちり学んでおられることがよくわかるご質問ですし、いただいたご質問にお答えすることが、私にとっても非常に勉強になっています。
私はいつでもここで待機しておりますので、どうかこれからもお気軽にご質問なさって下さいね。「なんたってRachさんもついていてくれることだし」のように「頼ってもらえる」のは本当に光栄で嬉しいことです。このブログの存在意義を実感できる瞬間で、私はますます張り切ってしまいます(^^)
素敵な英語メッセージもありがとうございます。では私は別バージョンでw
Season's Greetings and Best Wishes for the New Year! :)