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カウントダウンの番組にジャニーンと一緒に参加したジョーイですが、その番組のディレクターが、ジャニーンと背の高い男(Tall Guy)をペアにしてしまいます。
ジャニーンと楽しそうに踊っている Tall Guy を見た後、トイレで彼に会ったジョーイは、「自分は今日ジャニーンと一緒に来た連れで、新年のカウントダウンのキスをするつもりなんだ」と言って、自分のパートナーと交換してもらおうとするのですが…
背の高い男: Look, are you dating this girl you came with? (なぁ、君は一緒に来た子とデートしてるのか[付き合ってるのか]?)
ジョーイ: Well, I was hoping after tonight that maybe I could you know.... (そうだな、今夜の後、多分、そうできるって願ってたんだけど…)
背の高い男: No, no. She's fair game if you ask me. Sorry, buddy. (いやいや、俺に言わせると、彼女はかっこうの的なんだよ。悪いね、君。)
ジョーイ: Alright, hey, y'know, fair is fair, (he pretends to wash his hands) if you're right, you're right. What can I say, but, hey! Oh no! (He throws water on the guy's pants) (そうかい、じゃあ、お互い公平に行こう、[ジョーイは自分の手を洗うふりをする] もし君が正しいなら、(それは)正しいんだ。俺に何が言える? でも、ほら! あーあ! [ジョーイは水をその男のパンツ(ズボン)にかける]
背の高い男: God! What, are you in second grade? (なんてこった! 何だよ、お前は小学2年生か?)
ジョーイ: Hey, man. You're the one who wet his pants. (He throws another handful on him and runs out) (おい、自分のパンツを濡らしてるのはお前だろ。[もうひとすくいの水を彼にかけて、走り去る])
ジャニーンとペアに戻りたいから、パートナーを交換してくれ、と頼むジョーイに、背の高い男は、「君は彼女とデートしてるのか? 付き合ってるのか?」と尋ねています。
ジャニーンに告白もしていないし、付き合ってもいないジョーイは、嘘をつくこともできず、I was hoping... 「…ということを願ってたんだけど」と言って、今夜のダンスパーティーが終わった後にそうできるようにと願っていたんだ、と説明します。
「彼女と付き合えることを願っていた」ということはまだジョーイの彼女ではない、ということなので、それを聞いた彼は、ジョーイの発言を遮るように、パートナーの交換を拒否しています。
fair game の game はいわゆる「ゲーム」ですが、狩猟においては「(猟の)獲物」という意味があります。
そして、fair game だと「(攻撃・嘲笑などの)かっこう(恰好・格好)の的、かっこうの餌食(えじき)、いいカモ」のような意味になります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
fair game [noun] [uncountable] : if someone or something is fair game, it is acceptable, reasonable, or right to criticize or attack them
例) Politicians are fair game for the press.
つまり、「誰かや何かが fair game であるとは、それらを批判、または攻撃することが容認できる、道理にかなっている、正しい、ということ」。
例文は、「政治家は報道機関のかっこうの餌食だ」。
She's fair game if you ask me. の if you ask me について。
If you ask me は「私の考えでは、私の意見では、私に言わせれば、私の考えを言わせてもらうとすると」。
「もし君が僕に意見を求めるとしたら、僕の意見はこうだよ。」と、自分の意見や考えを述べる時に使うフレーズのようです。
if you ask me は、フレンズ3-10その15 にも出てきました。
また、フレンズ1-6その1 のコメント欄 では、if you have to ask というフレーズについて解説していますが、if you have to ask は、if you ask me の「have to バージョン」だと考えたら良い、ということなのでしょうね。
ですから、She's fair game if you ask me. は「君はどう思ってるか知らないけど、僕にしてみたら、彼女は恰好の的だよ、落とすべき、狙うべきターゲットだよ。君がどう思おうが、僕には関係ない」みたいな感じのことが言いたいわけでしょう。
このシーンの前にあったジョーイとの会話の中で、トールガイは「もう少しで妻を連れてくるところだった」と言っていました。
つまり、彼は既婚者なわけですが、それでもいい女がいたら手を出してもいいだろ、みたいなタイプの人だと言うこともわかります。
Fair is fair. / Fair's fair. は「お互いフェアでいこう、公平にやろう」というニュアンス。
If you're right, you're right. は「君が正しいのなら、やっぱり正しいんだ」みたいな感じで、「君がそれを正しいっていうんなら、それは正しいってことなんだろう」と相手の言い分を認めたようなセリフになるでしょう。
What can I say? を直訳すると、「俺は何を言うことができる?」ですから、「君が正しいと言うのなら、俺はそれ以上は何も言えない、どうすることもできない」というニュアンスなのでしょう。
そうやって、ジャニーンとペアに戻ることをあきらめたかのようなセリフを言っていたジョーイですが、手を洗いながら、いきなり水をトールガイのパンツ(ズボン)にかけます。
相手に対するいやがらせで、パンツに水をかけたわけですが、その行為が小学生の子供がやりそうなことなので、トールガイも思わず、"What, are you in second grade?" 「何だよ、お前は(小学)2年生か?」みたいに言っています。
ただ、ジョーイも負けておらず、「自分のパンツを濡らしているのはお前だぞ」みたいに返していますね。
「お前は小学生かっ?!」と言ったトールガイに対して、「自分のパンツを濡らしておもらししてるお前の方が小学生じゃないのかな?」と言い返しているわけです。
ちなみに、「お前は子供か? ガキか? 小学生か?」みたいなニュアンスのセリフとして、フレンズでは、「8歳」という年齢がよく登場していました。
過去記事、
何故8歳なのか? フレンズ1-1その8
やっぱり8歳だった フレンズ5-9その7
という記事で、「8歳」という言葉が出てきたセリフについて触れています。
今回のセリフは、その「8歳」が「小学2年生」という「学年バージョンになった」と理解すると良いですね。
「小学校低学年レベル」というガキっぽさを表現するには「8歳」または「小学2年生」が例えとして最適だということでしょう。
彼を困らせるにしても、パンツに水をかける、なんて子供じみているし、また卑怯な手という感じもするわけですが、妻がいるというのに、ジョーイの恋路を邪魔して、彼女を獲物のように狙うトールガイに対しては、ジョーイとしてはそれくらいしないと気が収まらなかった、ということなのでしょうね。
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