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レイチェルとフィービーは、モニカが隠しているクリスマスプレゼントを発見しようと、部屋中を探し回っています。
とうとう、そのプレゼントを発見し、中身を見ようとするレイチェルたちを制して
チャンドラー: I don't wanna know what Monica got me. Y'know? I mean, look, I'm sure she worked really hard at getting you a present, and wanting to surprise me. And you guys are gonna ruin that, and I... Look, we have to put these back. This is not what Christmas is about. (モニカが俺に何を買ってくれたかを俺は知りたくないよ、だろ? つまり、ほら、モニカがプレゼントを買って、俺を驚かせようとするのに、ものすごく一生懸命になってくれたってよくわかるから。そして君たちはそれを台無しにしようとしてる、それに俺は、ねぇ、俺たちはこのプレゼントを元に戻さなきゃだめだよ。こんなのはクリスマスじゃない[クリスマスっていうのは、こういうものじゃない])
レイチェル: Whatever, Linus. I'm opening mine. (どうでもいいわ、ライナス。私は自分のプレゼントを開けるわよ。)
今回のエピソードでは、レイチェルとフィービーが、モニカが隠したクリスマスプレゼントをあちこち探し回る、というのがプロットの一つになっています。
現実世界では、もう年を越してしまったというのに、何だか話が年末に逆戻りしたみたいですみません(笑)。
とうとう、モニカのプレゼント隠し場所を見つけ、いそいそとそのプレゼントを開けようとするレイチェルたちに、チャンドラーは「俺はモニカが何を俺に買ってくれたかを知りたくない」と言っています。
その後、モニカがプレゼントを買うために、俺を驚かすために頑張ってくれたって俺にはわかる、君たちはそれを台無しにしようとしてるんだ…と訴えかけています。
だから、そういうモニカの気持ちを考えて、そのプレゼントを元の場所に戻さないとだめだ、とも言っていますね。
This is not what Christmas is about. は、過去記事、クリスマスってそういうものでしょ フレンズ6-10その1 で説明した、まさに、A is not what Christmas is about. 「A はクリスマスの本質ではない、クリスマスって A みたいなことじゃない」の形です。
プレゼントの中身だけが興味の対象みたいに君らは思ってるようだけど、クリスマスってそういうもんじゃないだろ? と言いたいわけですね。
自分の恋人モニカの気持ちを汲んで、そういう感動的なことを話しているチャンドラーですが、レイチェルはその言葉にちっとも感動しない様子で、Whatever, Linus. I'm opening mine. と言っています。
投げ遣り(なげやり)に、捨て鉢(すてばち)な感じで、Whatever! と言うセリフは、これまでのフレンズでも何度も登場しましたが、「何でもいいわ、どうでもいいわ」みたいなニュアンス。
「あなたが何を言おうと、私にとってはどうでもいい。私は自分のプレゼントを開けるからね」と言っているわけですが、そのセリフの中に、Linus という呼び掛け語が入っていますね。
ライナスは日本でも有名な、(スヌーピーの出てくる)「ピーナッツ」のキャラクターのあの「ライナス」です。
スヌーピー公式サイト ピーナッツの仲間たち
そのサイトでの、ライナスの説明を見てみると…
Linus ライナス
彼はピーナッツタウンきっての知性派で、哲学的な話でみんなを煙にまくのが得意です。
指をしゃぶって、security blanket (安心毛布)を手放さないあのライナスですが、上の説明にあるように、実は「知性派、哲学的」少年なのですね。
クリスマスってそういうものでしょ フレンズ6-10その1 で、ちょうどその日がクリスマスだったこともあり、タイムリーだということで先にご紹介しましたが、1965年の「スヌーピーのメリークリスマス」(原題:A Charlie Brown Christmas)という作品があります。
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その作品の中で、妹のサリーがプレゼントのことばかり言っているのにげんなりしたチャーリー・ブラウンは、「クリスマスって何なのか?」と悩み始めることになります。
そして、作品のラスト近くに、「クリスマスとは何か?、クリスマスの本当の意味」について、チャーリー・ブラウンとライナスが話し合う場面があります。
過去記事よりも詳しめに、以下に引用させていただくと…
チャーリー・ブラウン: I guess I really don't know what Christmas is all about. Isn't there anyone who knows what Christmas is all about? (クリスマスって何なのか、本当にわからなくなったよ。クリスマスって何なのか(どういうことなのか)知ってる人は誰かいる?)
ライナス: Sure, Charlie Brown. I can tell you what Christmas is all about. (もちろんさ、チャーリー・ブラウン。クリスマスが何なのかを僕が君に教えてあげられるよ。)
舞台の真ん中に進み出たライナス。
ライナス: Lights, please. (ライト(照明)をお願い。)
ライナス: And there were in the same country shepherds abiding in the field, keeping watch over their flock by night. (そして、同じ国では、野にとどまっている羊飼いたちがおりました。夜、羊飼いたちが羊の群れを見張っていると…)
この後、新約聖書のルカの福音書2章8節から14節までをライナスは暗唱する。
その暗唱を終えた後、
ライナス: That's what Christmas is all about, Charlie Brown. (今のがクリスマスが何かってことなんだよ(クリスマスの意味なんだよ)、チャーリー・ブラウン。)
その後、夜の帰り道に、チャーリー・ブラウンは夜空を見上げながら、ライナスの言っていた言葉を思い出し、
チャーリー・ブラウン: Linus is right. I won't let all this commercialism ruin my
Christmas. (ライナスは正しい。僕はこういう商業主義(営利主義)に自分のクリスマスを台無しにはさせないぞ。)
でも、その後、スヌーピーの家が電飾コンテストで1位に選ばれたのを知って、
チャーリー・ブラウン: Oh, well. This commercial dog is not going to ruin my Christmas. (まぁ、ともかく、この商業的な(営利主義の)犬も僕のクリスマスをダメにしたりはしないんだな。)
プレゼントの中身ばかりを気にする商業主義のクリスマスの風潮に疑問を感じているチャーリー・ブラウンに対して、ライナスはただ、聖書の一節を述べることで、クリスマスとは「キリストの誕生を祝う日」であることを教え、チャーリーはその聖書を語るライナスの言葉から、クリスマスの本質に気付いたようです。
commercialism 「コマーシャリズム」にクリスマスを台無しにさせたりはしない!と言っているチャーリーではありますが、スヌーピーが電飾で飾った彼の家(犬小屋)が第1位に選ばれたのを知ると、「それはそれで悪くないかも」と思ったりもしているのですね。
クリスマスはキリストの誕生を祝う日、でも、派手に飾ったりして盛大に祝うのも別に悪いことじゃない、みたいな「悟り」が感じられる作品だと私は思いました。
悩んでいるチャーリー・ブラウンにとって、ライナスの聖書の暗唱はそのように大きな意味のあるものだったのですが、聖書を噛み砕いて、そこから世俗的な言葉で説教したりするのではなく、「ただ聖書を暗唱する」ことでチャーリーに何かを気づかせたところが、まさにライナスの「知的で哲学的」な部分を見せてくれているように思いました。
この作品の映像特典として収録されていた「メイキング・オブ・スヌーピーのメリークリスマス」の中でスタッフが、
「(この1965年の作品は)人気は衰えず、魅力も色あせない。毎年、放送されているんだ。再放送回数、世界一だろう。」
というコメントをしています。
つまり、毎年、クリスマスシーズンになると、この作品が再放送される、ということですね。
1965年の作品ということだと、フレンズたちが生まれる前の作品ということになりますが(私は彼らと同世代だから瞬時にそれがわかるのです…笑)、フレンズたちもそういう「再放送」でこの作品を知っていて、だから、「クリスマスとは何か」について「語る」チャンドラーを見て、「あなたはあの作品のライナスのつもり?」と言っているわけでしょう。
あの作品の中で、ライナスが、"That's what Christmas is all about." と語っている姿を多くの人が知っているからこそ、レイチェルがチャンドラーに「ライナス」と呼び掛けたセリフに、観客が反応できるということでしょうね。
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