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チャンドラー&モニカ、ジョーイ&ジャニーンは、今度こそ仲良くなろうと、また4人で出掛けました。
前はあんな態度を取ってごめんなさい、今日は楽しかったわ、と言うジャニーン。
廊下でさよならして、それぞれが部屋に入ります。
[Cut to Joey and Janine's, they're entering.]
ジョーイとジャニーンの部屋に画面がカット。二人が入ってくる。
ジョーイ: See? Eh, wasn't that fun? (ね? あー、今のは楽しくなかった?[楽しかっただろ?])
ジャニーン: We have got to move! (私たち、引っ越さないといけないわ!)
ジョーイ: What? (何だって?)
モニカ: (bursting in) I knew it! Y'know, you're not so quiet yourself, missy! ([勢いよく部屋に入ってきて] やっぱりね!(わかってたわ!) ほら、あなた自身もそんなに声が静かじゃないわよ、お嬢ちゃん!)
チャンドラー: And I'm blah? Listen, the only thing more boring than watching modern dance is having to listen to you talk about it. (Imitating her) "Oh, Chandler, I just lost myself in the moment." (で、俺がつまらない、だって? ねぇ、モダンダンスを見るよりも、もっと退屈なことが1つだけある。それは君がモダンダンスについて話すのを聞かないといけないことだ。[ジャニーンの口真似をして] 「あー、チャンドラー、その瞬間に夢中になっちゃうのよね。」)
ジャニーン: Y'know, I know you're talking, but all I hear is blah-blah-blah-blah. (ねぇ、あなたが今、話してるってことはわかってる。でも、私に聞こえるのは、ブラブラブラブラ…(何たらかんたら)ってだけよ。)
モニカ: (steps up and points at her) All right, you and me! Let's go, right now! ([一歩前に出て、ジャニーンを指差して] いいわ、あなたと私! 外に出ましょう、今すぐ!)
ジャニーンが楽しかったという顔をしながら別れたので、今度こそ仲良くなれたと思ったジョーイでしたが、やっぱりそれも「演技」だったようです。
have got to = have to で「…しなければいけない」ですね。
アメリカ英語だと、have got to は、got to となり、さらにはそれを gotta と発音する場合が多いですが、ジャニーンはオーストラリア出身(つまり、オージーイングリッシュ)であるため、gotta ではなく、have got to を使っている、ということになるでしょう。
廊下と部屋の中で、態度や言うことがコロっと変わるジャニーンですが、今回はモニカもそれを察していたらしく、廊下から中の話を聞いていたようです。
部屋に乱入してきたモニカたちは、I knew it! と言っていますね。
I knew it. を直訳すると、「私はそれを知っていた、わかっていた」ということですから、「やっぱり、こんなことだろうと思っていた、私には前からわかってた」みたいなニュアンスになります。
I knew は、意味としては「前からわかっていた」ということですから、必ずしも「こんなこったろうと思ってた」みたいな悪い意味ばかりではなく、例えば、I knew you could do it. だと「君はそれができると思ってた」→「それができるなんて、さすがは君だね」という感じの「さすが!」というニュアンスで使うこともできます。
You're not so quiet yourself. は「あなた自身も[あなた本人も]、それほど静かではない」。
モニカのことを「(体が小さいのに)声がデカい」と言ったことに対して、「あんただって、人の声のデカさを非難できるほど、声が小さいわけでもないわよ!」と言っているのですね。
「(モニカたちに耐えられないから)引っ越さないと」と言った声が、廊下まで筒抜けだったわよ、ということです。
missy は「お嬢さん」。ここでは喧嘩の時に相手に挑むような感じで「お嬢ちゃん!」と言うニュアンスになるでしょう。
チャンドラーはここで、、自分のことを blah だと言ったことをジャニーン本人に向かって非難しています。
The only thing more boring than watching modern dance is having to listen to you talk about it. は、主語が長いですが、構造を簡単にすると、
The (only) thing... is having to listen 「…である(唯一の)ことは、聞かなければならないことである」になります。
長い文章であればあるほど、前から順番にイメージしていく必要があります。
唯一のこと→…よりもっと退屈な(こと)→(何より退屈かというと)→モダンダンスを見る・鑑賞すること
ここまでが主語で、そういう「モダンダンスを見るよりももっと退屈な唯一のこと」というのは、それ以下の動名詞 having to listen 「…を聞かなければいけないこと」→何を聞かなければならないかと言うと→君がそれについて話すのを(聞かなければならないこと)、になります。
上の構文解釈では、ちょっと細かくフレーズを切り過ぎた感はありますが、こういう文章を聞き取る時に、「予期すべきこと」は、
1. The only thing で始まっていれば、「唯一のことは…である」というような構文であることを想像する。
2. more が出てきたら、その後に比較の対象である than が出てくる可能性を想像する。
(出てこない場合は、何と比べての比較級なのかをイメージして聞く)。
3. is doing のような is +動名詞、が、主語の「唯一のこと」を説明した、述部「…することである」であると確認する。
などが挙げられるでしょう。
lose oneself in は「…に夢中になる」。
直訳すると、「自分自身を失う」ということですが、日本語でも、何かに夢中になることを「我を忘れる」と言いますから、その感覚は同じですね。
ト書きの通り、チャンドラーはジャニーンの口真似をしていますが、彼女のオージーイングリッシュをわざと特徴的に真似ている感じがします。
モダンダンスを見るのはすごく退屈だけど、ジャニーンがその話をするのを聞くのはさらに退屈だ、と言われたジャニーンも負けていません。
自分がチャンドラーのことを blah と言ったことをさらに強調するように、「あなたは今、何かしゃべってるみたいだけど、私には、blah-blah-blah-blah としか聞こえないわ」みたいに言い返します。
あなたのしゃべってる内容がよくわからない、あなたの話すことなどどうでもいい、という感じの、ブラブラブラ…ですね。
もはや完全な対決状態となったジャニーンとモニカ。
All right, you and me! Let's go, right now! は、「このあなたの部屋じゃなくて、廊下に出て、勝負しましょう!」みたいなノリですね。
人の家で喧嘩するのは気が引けるのか、中立地帯(?)である廊下に出て、勝負をつけようじゃないの、みたいな喧嘩を売るセリフだということですね。
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今回のシリーズでblah-blah-blahがなんだかんだとかべらべらとか、よくないニュアンスで使われているので、もしかしたら当時自分で気軽に使っていたのはまずかったかな、やっぱり単なる表面的なまねは良くなかったかな、と反省しているところです。結構しゃべり言葉での言い回しは難しいですね。
こんにちは。コメントありがとうございます。
blah blah blah って、とても「ネイティブっぽい」感じがするので、気軽に使いたくなってしまいますよね。今回、チャンドラーに対する悪口として、blah という言葉が使われていたように、やはり、「重要でないこと、つまらないこと」であるから、「なんちゃらかんちゃら」みたいに省略しちゃう、というニュアンスが、blah blah blah にはあるのでしょう。そういう意味では、使い方には気をつけないといけないフレーズということになるのでしょうね。