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前回からの続きです。
「私は既婚者でありながら、ジョーイと関係を持つためにこの部屋にやってきた…」と自己嫌悪に陥っているレイチェル。
ジョーイは、ドラマに登場した指輪のことを話した後、
ジョーイ: Wow! Uh okay, well uh... (He gets up, opens a drawer, and pulls out the ring.) (わぉ! いいや、それで、その… [ジョーイは立ち上がり、引き出しを開け、指輪を取り出す])
レイチェル: (seeing the ring and gasping) Oh, my God! They let you keep that stuff?! ([その指輪を見て息を呑み] なんてこと! スタッフはそんなものをあなたに持たせてるの?)
ジョーイ: Sure! As long as they don't find out, you can keep whatever you want! And I want you to have it. (もちろん! 彼らが気付かない限りは、欲しいものを何でも持っとけるんだ! それで、俺はそれを君に持ってて欲しい。)
レイチェル: No! No-no-no... (だめよ! だめだめだめ…。)
ジョーイ: Yes! Yes!! And every time you look at it, I want you to remember that you are a good person. Okay, now, you had the chance to cheat, and with me. But you didn't. And that's what this ring stands for. (いいんだよ! いいんだ! そして君がそれを見るたびに、君に思い出して欲しいんだ。君はいい人間だってことを。いいか、ほら、君には浮気をするチャンスがあった、それも俺とだぜ。でも君は(浮気)しなかった。そしてそのことを、この指輪が象徴してるんだ。)
レイチェル: But I thought that ring stood for Capri's undying love for her brother. (でもその指輪はカプリの、兄への不滅の愛を象徴するものだと思ってたけど。)
ジョーイ: Look, you want the ring or not?! (なぁ、その指輪を欲しいの、それとも欲しくないの?)
レイチェル: Yeah! (欲しいわ!)
指輪の話をした後、ジョーイは引き出しからその指輪を出してきます。
They let you keep that stuff?! の they は、番組制作者、スタッフを指すでしょう。
本来の管理者である彼らが、あなたにそれを keep させている、つまり「あなたにそれを持たせている」の?と驚いた顔で尋ねていますね。
keep は「(ものを)(ずっと)持っている、持っておく」という意味ですね。
「君がこれを持っとけよ」と何かを手渡す時に、Keep it. と言いますし、「おつりは取っといて」とチップ代わりに渡す時には、Keep the change. と言いますよね。
ジョーイは Sure! 「そうさ!」と言いながら、「彼らが気付かない限りは、なんでも好きなものを持っておける・取っておけるんだ」と言っています。
そのセリフから、実際には、「スタッフがジョーイにその指輪を持たせている(持つことを許している)」のではなくて、「ジョーイがこっそり黙って指輪を持ち去って、今のところ誰も気付いてないだけ」なのだということがわかります。
as long as は「…である限りは、…であるならば」ですから、後に否定文が続けば「…しない限りは、…でないならば」ということになりますね。
you can keep whatever you want の you は、これまでのフレンズに何度も出てきた、「一般の人を表し、回り回って自分をも示す you 」です。
「スタッフに知られることがなければ、君も、誰でも、もちろん俺も、好きなものを取っておくことができる」という感覚になります。
I can keep whatever I want だと自分の場合だけを言っている感じに聞こえますが、一般の人を表す you を使うことで、相手に共感を持って聞いてもらうことができる、という効果があるわけです。
ジョーイは、I want you to have it. と言って指輪を手渡そうとします。
つまり、I want you to keep it. ということですね。
every time you look at it, I want you to remember that... は「君がそれを見るたびに、…だということを君に思い出してほしい」。
恋人同士の会話でも使えそうな便利なフレーズだと思います。
You had the chance to cheat, and with me. But you didn't. というセリフが面白いですね。
cheat はここでは「浮気する」という意味で、「君は浮気するチャンスがあった、それも俺と。でも君は(浮気を)しなかった」と言っていることになります。
「浮気するチャンスや可能性もあったのに、君はそれをこらえた、だから君はひどい人間なんかじゃない、いい人間なんだよ」と言っているわけですが、and with me には「浮気のチャンスがあった、それも”この俺様”との浮気だぜ」みたいなニュアンスが感じられますよね。
「有名俳優の俺、こんなにイイ男の俺との浮気のチャンスがあったのに誘惑に負けなかった君は、a good person なんだよ」と言っているのが、プレイボーイのジョーイらしいセリフで笑ってしまいました。
stand for は「…を表す、…を象徴する」。
that's what this ring stands for の that は、その前にジョーイが言った内容「君は俺との浮気のチャンスがあったのに浮気しなかった」ことを表していて、「それが、この指輪が象徴することだ」という意味になります。
この指輪が、「君が俺と浮気しなかったこと、君はいい人間だってこと」を象徴してるんだよ、ということですね。
ジョーイにしては、なかなかシャレたことを言っているのですが(笑)、番組のファンであるレイチェルは、「でもその指輪は、カプリの兄への不滅の愛を象徴するものだと思ってた」と言います。
undying は前回の記事に出てきた dying に否定の接頭辞 un- がついたもので、「不死の、不滅の、永遠の」という意味になります。
ですから、undying love は「死なない愛、不滅の愛、永遠の愛」ということですね。
カプリが自分の兄に誓った永遠の愛、指輪はそれを象徴してたんじゃなかったっけ?と、番組のファンであるレイチェルは、ストーリーを思い出しながら言ったわけです。
ジョーイは「カプリが俺にその指輪を渡した」と言っていましたので、恐らく、カプリは(ジョーイ演じる)兄のドクター・ラモレーに「あなたへの永遠の愛を誓うわ」と言いながら死んでいった…というようなストーリーであっただろうことも想像できます。
いかにもソープオペラにありそうな設定で、クスっと笑ってしまえる感じですね。
ジョーイとしては、落ち込むレイチェルを励まそうと、「これを見て自分が浮気しなかったことを思い出してくれ」と言いながら指輪を渡そうとしているのに、レイチェルが「でもこれは、カプリの愛の証でしょ?」などと、いかにもファン的なツッコミを入れてくるので、いらいらしたように、You want the ring or not?! と問うています。
「で、その指輪をいるのかいらないのか? ごちゃごちゃ言ってないで受け取ったらどうだ」という感じで、レイチェルも慌てて受け取ることにします。
この一連のシーンでは、ソープオペラの人気俳優っぽい言動のジョーイと、昼メロファンの典型みたいな主婦レイチェルという、「もしもの世界では、ほんとにこうだったかも」と思えるようなやり取りが、ファンとしてとても楽しいと思いました。
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さて、ご質問のセリフですが、おっしゃるように「関係代名詞の嵐」ですね^^
関係代名詞が使われて、文章がどんどん長くなってしまっているようなこういう文章は、「とにかく前から順番に、読んだまま、聞こえたままをイメージしていく」ように私は心がけています。
私がどんな感じで「前から順番にイメージしているか」を、1文ずつ、以下に書かせていただきますね。
気が付いた点を全て書き出していたら、非常に長くなってしまいました。お時間のある時にゆっくり読んでいただければ結構ですので(^^)
There are some men who'll do whatever it takes to make their marriage work, okay? について。
There are some men は「ある男性たちがいる」という感覚。その後にすぐ、who'll が続いていることから、「will 以下のことをする男性が(世の中には)何人か(何人も)いる」と言っていることが想像できます。
「どんなことをする男性がいる」のかという、その男性たちがする行動の内容が、do whatever it takes to make their marriage work で、これも前からイメージすると、
do whatever 「何でも・どんなことでもする」、その「どんなこと」の内容が後ろに説明されていて、it takes to make their marriage work は、「自分たちの結婚をうまくいかせるのに[自分たちの結婚がうまくいくようにするのに]かかる[必要な](こと)」になります。
work は自動詞で「うまくいく、うまく働く、正常に機能する」。
make は使役動詞で、make their marriage work は、「彼らの結婚をうまくいかせる」になります。
そして、take は、It takes 10 minutes to walk there. 「そこに歩いて行くのに、10分かかる[必要である]」などの take と同じニュアンス。(おっしゃるように、necessary のニュアンスですね)
It takes (something) to make their marriage work. 「彼らの結婚をうまくいかせるのに、(何か)がかかる、必要とする」という文章があって、その something の部分を、whatever 「何でも、どんなことでも」と表現したのが、
whatever it takes to make their marriage work 「結婚をうまくいかせるのに必要な、どんなことでも」
になるわけです。
ですから、前から順番に言葉を繋げていくと、
「(世の中には)こういうことをする(意志がある)男たちが何人かいる。自分たちの結婚がうまくいくために必要なことならどんなことでもする男たちが」みたいな感じになります。
もっと日本語っぽくすると、「結婚(生活)がうまくいくように、必要なことは何だってする、というような男が、世の中にはいるんだよ」というところですね。
There are some men who will stand by and-and watch as their wives engage in-in what can only be described as a "twosome" with- with some-some woman she barely knows from the gym! について。
There are some men who will については、1文目と同じで、「こういう男がいるんだよ。こういう男がいるんだよ」と2回同じフレーズを繰り返すことで、強調している感じですね。
このセリフは、最初に漠然とした抽象的なことを言っておいて、2文目で「具体的にはそれはどういうことか」という行動の内容を説明していることになります。
stand by and-and watch as their wives engage in は、「そばにいて見ている、自分の妻が〜に従事する[〜という行為をしている]時」、になると思います。
この as は、「時を表す接続詞」ということで、
研究社 新英和中辞典によると、
1 [時を表わして] …している時、…したとたんに、…しながら
用法:when よりも同時性の意味が強く、while とほぼ同様に用いられる
研究社の説明の、「while とほぼ同様、同時性」というところがポイントになるでしょうか。
このエピソードのト書きに、
[Scene: Central Perk, Ross is there as Rachel storms in.]
というものがありますが、その as と同じ感覚ですね。
「同時性」であることを考慮にいれて、前からイメージすると、「男がそばにいて見ているその時に、妻は〜に従事している」という感じになるでしょう。
ロスはもちろん、自分の経験を言っているのですが、「世の中にはこういう男たちがいる」と表現して、some men を使っているので、それに合わせて妻も複数形の wives になっていることになります。
in-in what can only be described as a "twosome" with- with のように、in や with を繰り返しているのは、どう表現しようかと言葉を選び、考えている感じですね。
what can only be described as a "twosome" は、「”トゥーサム”として表現されることしかできないもの」。
threesome だと、「3P」(3人でするエッチ)になりますが、これより前に、「ロス、キャロル、スーザン」の3人でエッチするはずが、ロスがのけ者みたいになってしまう、というシーンがありましたよね。
「3Pのはずが、結局、キャロルとスーザンだけの2人のエッチになった」と説明するのに、「3Pじゃなくて、あれは2Pとしか言いようのないものだった」とわざわざ表現しているわけですね。エッチというのは普通は2Pなわけですが(笑)、「3Pのはずだったのに自分が外された、自分はする方ではなくて見る方に回った」という気持ちが、「2P」と表現させているわけでしょう。
with- with some-some woman she barely knows from the gym の with も、「その2Pの相手っていうのが…」と、相手のことを説明する言葉がすっと出てこない感じが出ています。
some woman は「ある女性」、あえて名前を言いたくなかったりする場合の「ぼかした」感じですね。
she はキャロルのことで、some woman she barely knows は「キャロルもほとんど知らない(ような)ある女性、キャロルがかろうじて知っている(程度の)ある女性」、from the gym は「ジムで知り合った」というニュアンスだと思います。
ですから、knows の目的語は some woman で、それが前に出て、「彼女(キャロル)もよく知らない、ある女性」という形になっていることになります。
ロスは、3Pの時に初めてスーザンに会ったので、「ジムでちょっと知り合った程度で、キャロルもスーザンのことをそんなに詳しくは知らないはずだ」と思っていたということが、そのセリフから感じられる気がします。
この長いセリフは、
「結婚がうまくいくようにと、何でもする男がいる。そいつはそばで見てるんだよ。自分の妻が(3Pのはずだったのに、自分をのけ者にして)2Pをするのを。それも! 妻自身がよく知らないような、ジムで知り合っただけの女性とだぞ!」
みたいな感じなのですね。
結婚生活を守るために、3Pの申し出も受けたのに、結果、妻が知らない女性とエッチするのをただ見さされるはめになった、、ということを、「こんなことを受け入れる男性だって世の中にはいるんだよ」と、他人の話のように語っているというセリフになります。
説明が長くなってしまいました。上の説明でわかりにくいところなどございましたら、どうかお気軽にご質問下さいね(^^)
こちらこそ、ご丁寧なお礼のお返事ありがとうございます。
最初にそうだと「思い込んで」しまうと、そこから抜け出すのはなかなか難しいですよね。私の説明が少しでもお役に立てたとしたら、とても光栄です。
また、「rachさんと一緒にファイナルまで行きたい」と言っていただけてとても嬉しいです(^^)
シーズン8まで来ると、私もやはりファイナルまで到達したい、という気持ちがどんどん強くなってきます。ファイナル到達まで、これからもよろしくお願いします!(^^)