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2012年04月23日

翌朝、友達の君がそばにいた フレンズ6-16その6

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少し前の記事、フレンズ6-16その3 で、「もしもの世界」のチャンドラーとモニカの間で「エッチをする、しない」のやり取りがあった後、結局、二人は一晩を共にすることになります。
お互い、相性がいいと思ったようですが(笑)、その後、「また今晩もどう?」と誘ってきたチャンドラーに、モニカは「今晩はロジャーが来るの。もう初体験をチャンドラーと経験済みだから、ロジャーとの初エッチも緊張しないわ」と、ロジャーとのエッチを楽しみにしている様子。
そのしばらく後のシーン。
[Scene: Monica and Phoebe's, Monica is blowing out a candle as Chandler enters.]
モニカとフィービーの部屋。モニカがキャンドルを吹き消している時に、チャンドラーが入ってくる。
チャンドラー: (sticking his head in the door) Okay to come in? ([ドアに頭を突き出して] 入ってもいい?)
モニカ: Yeah, come in, eat, whatever you want. Dr. Roger got beeped again. (ええ、入って、食べて、何でもあなたが好きなものを。ドクター・ロジャー[ロジャー先生]は、またポケベルで呼び出されたわ。)
チャンドラー: Yeah, I know. Guess who beeped him? (あぁ、知ってるよ。彼をポケベルで呼び出したのは誰だと思う?)
モニカ: What? (何ですって?)
チャンドラー: I'm the ruptured spleen. (Laughs.) (俺がその脾臓破裂(の患者)なんだ。 [笑う])
モニカ: Why would you do that? (どうしてそんなことしたりしたの?)
チャンドラー: Because you shouldn't be with him. (Pause.) You should be with me. (だって、君は彼といるべきじゃないから。[少しの間] 君は俺といるべきなんだよ。)
モニカ: Really? (ほんとに?)
チャンドラー: Yeah! When you were talking about Roger, that was killing me. Look, things like last night they don't just happen. Y'know? Or at least not to me. Or with the other two women, in the morning y'know I was just lying there and I couldn't wait to just go hang out with my friends, but with you... I was, y'know, already with a friend. (そうだよ! 君がロジャーのことを話している時、俺は死ぬほど苦しかった。ねぇ、昨日の晩のようなことって、ただ起こったんじゃないんだよ。だろ? もしくは少なくとも俺にはそうじゃなかった。他の2人の女性と一緒だった時は、その朝、俺はただそこに寝転んで、自分の友達と遊びに行きたくてたまらなかった。でも、君との時は、俺は、ほら、すでに友達といたんだよ。)
モニカ: Chandler! ([感動したように] チャンドラー!)

チャンドラーがひょこっと頭を出し、「入ってもいい?」と聞くので、モニカは「どうぞ入って、好きなものを何でも食べて」と言います。
beep は過去のフレンズに何度も出てきましたが、「ポケベルで人を呼び出す」という動詞。
ですから、Dr. Roger got beeped again. は、「ドクター・ロジャーは、またポケベルで呼び出された」という意味になります。
モニカとロジャーは現在、お付き合い中、ということなので、いつもは Roger と呼んでいるのですが、このようにわざわざ Dr. をつけたのは、「お医者様であるロジャー先生」みたいなニュアンスを込めているのでしょう。
医者である彼は忙しく、すぐに病院から呼び出しを受ける、それでいつもデートが中断されるのを残念に思うモニカが、「彼はお医者様だから、また呼び出されちゃった」という感覚で、Dr. をわざと付けた、ということになるでしょう。

「ロジャーのために用意した料理も無駄になっちゃったから、チャンドラーが好きなものを食べてくれていいわ」と説明したわけですが、チャンドラーは驚く様子もなく、「ああ、ロジャーが呼び出されたのは知ってるよ。誰が彼のポケベルを鳴らしたと思う?」と返します。
それを聞いて、観客から、歓声やざわめきが起こっていますね。
直後にチャンドラー自身のセリフからもわかるように、その呼び出しは、本当の病院からのものではなく、それを騙(かた)ったチャンドラーがしたことだった、とわかったからですね。

spleen は「脾臓(ひぞう)」、rupture は「破裂させる、破る、裂く」という動詞なので、ruptured spleen は「破裂させられた脾臓」、すなわち、「脾臓破裂」になります。

「どうして嘘のポケベルでロジャーを呼び出したりしたの?」と尋ねるモニカに、チャンドラーは自分の正直な気持ちとして、「君はロジャーといるべきじゃない。俺といるべきだ」と言います。

When you were talking about Roger, that was killing me. について。
kill は「殺す」ですが、この場合は「(死ぬほどの)ひどい苦痛を与える、苦しめる」という感覚ですね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
kill : ANNOYED/SAD [transitive] (informal) to make someone feel extremely unhappy, tired, angy etc.
つまり、「人を非常に不幸にする、疲れさせる、怒らせること」。

LAAD の語義では、extremely unhappy にする、という感覚が、今回のセリフに一番近いと思います。
「君がロジャーのことを話している時、そのことが俺を死ぬほど苦しめていた、俺は不幸のどん底だった」みたいなことですね。

チャンドラーは、「昨日の夜のようなこと」、つまり、「モニカと自分がエッチした夜のこと」は、ただそういうことが起こった、ってだけじゃないんだ、みたいに言っています。
その後、「少なくとも俺にとっては、”ただ起こっただけのこと”じゃない」と言い変えていますね。
何となく流れでそうなっただけのささいな出来事じゃなくて、もっと意味のあることだったんだ、みたいなことです。

チャンドラーは、with the other two women, in the morning と言って、「俺が経験した他の2人の女性と一緒の時の朝には」みたいに話を続けています。
the other two women のところで、モニカが「ん?」みたいな顔をしていますが、それは「俺が過去に経験した女性は3人」と以前は言っていたのに、それがさりげなく(笑)「2人」に減っているからですね。
過去記事、フレンズ6-16その3 では、最初は「4人」と言っていたのに、それを「3人」と訂正した、というやり取りがありました。
今回はそれが「2人」になり…とだんだん減ってきているのに笑ってしまう、ということです。
今は2人となってしまった(笑)、過去の女性とエッチした翌朝の話として、チャンドラーは、「俺はそこ(ベッドの上)にただ横たわって・寝転んで、友達と遊びに行くのが待ちきれなかった」と説明しています。
can't wait to は「…するのを待つことができない」なので「…するのが待ち遠しい、待ちきれない、早く…したい」という意味になるんでしたね。

「でも君とは…」と対比の形を取って、「君と迎えた朝は、僕はすでに(君という)友達と一緒にいたんだ」と言っています。
昔の俺は、女性と寝た翌朝、すぐに友達と遊びに行きたくなったけれど、モニカの場合は、友達と遊びに行きたいって思わなくて済む、だって「ガールフレンド、かつ、友達」であるモニカがすでに俺と一緒にいるんだもん、ということですね。
友達から恋人に発展したカップルとして、こんな風に相手が思ってくれているのは最高!な気がします。
シーズン6の現実の話で、深い絆で結ばれたカップルとなっている二人なので、こういう「もしもの世界」において、こんなセリフが登場しても、それを観客もすんなり受け入れられるのかな、と思います。

正直な気持ちを言ってくれたチャンドラーに感動して、モニカは自分から抱きつき、キスをするのですが、その後にこんなセリフも出てきます。

モニカ: There was just one woman, wasn't there? ((過去に経験したのって)1人の女性だけだったんでしょ?)
チャンドラー: No, there were two. (違うよ、2人いたよ。)
モニカ: Including me? (私も含めて?)
チャンドラー: Oh yeah. (ああ、そうだ。)

「最初の話からどんどん数が減っていって、さっきは「2人」って言ってたけど、本当はたった1人いただけじゃないの?」とモニカは尋ねています。
チャンドラーは、「いや、2人いたよ」と、それを否定していますね。
モニカはさらに、「2人、っていうのは、私も含めて2人ってこと?」と問い返し、ついにはチャンドラーもそれを認めることになります。
結局、「今夜が初めての夜になるの」というモニカの発言にえらく驚いていたチャンドラーでしたが、結局チャンドラーも、過去に経験した女性は1人だけだった、お互い、数はそんなに変わらない似た者同士だった、ということがここでわかるわけですね。
そういうことも含め、何とも微笑ましいシーンだと思いました。


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posted by Rach at 16:36 | フレンズ シーズン6

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