皆様の応援のお陰で、現在、「人気ブログランキング」は7位、「にほんブログ村」も7位です。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
テレビドラマ「マック&チーズ」(Mac and C.H.E.E.S.E.)のマック役のオーディションを受けてきたジョーイは、上出来だったと喜んでいます。
ジョーイ: Yeah-yeah, it's down to me and two other guys. (そうなんだよ、俺とあと2人のやつに絞られてるんだ。)
チャンドラー: Oh, my God! (なんてこった!)
ロス: Wow! (わお!)
ジョーイ: And I know both of them, they're really good. One of them is the guy from those allergy commercials who's always getting chased by those big flowers.... (それで、俺はそいつらを両方とも知ってるんだ、すっごく(演技が)うまいんだぜ。一人は例のアレルギーのCMのやつなんだよ、いっつもあの大きな花たちに追いかけられてばかりいる…)
ロス: Oh, I love that guy! (Laughs.) (あぁ、僕、あの男、好きだなぁ! [笑う])
チャンドラー: Oh-oh, what are you doing? (おいおい、お前、何やってんだよ[何言ってんだよ]。)
ロス: (stops laughing) What am I doing? ([笑うのをやめて] 僕、何やってんだろ。)
ジョーイ: I'm just so nervous, y'know? The callback isn't until tomorrow at five. I feel like my head's gonna explode. (俺はすっごくナーバスになってるんだよ、だろ? 次の面接(次の呼び出し)は、明日の5時までないんだ。俺の頭が爆発しそう、って感じだよ。)
チャンドラー: Well, it is overdue. (そうだな、爆発の機は熟してるよな[爆発の期限は(とっくに)過ぎてるもんな]。)
ロス: Look, don't worry, okay? You're gonna be fine. (ねぇ、心配するなって、いい? きっと大丈夫だよ。)
ジョーイは、マック役の候補が、自分と他の2人に絞られたことを、be down to を使って表現しています。
この、be down to は、be narrowed down to と同じようなニュアンスでしょうね。
narrow down は「(範囲を)狭める、絞る、絞り込む」。
この場合の down は「量が少なくなるまで」という感覚になるでしょう。
フレンズ5-18その2 でも、どちらの服を仕入れるかという話で、
キム(レイチェルの上司): So it's down to these two. (それでこの2つに絞られたわね。)
のように、be down to を使っていました。
俺と他の2人に絞られたけど、俺はその2人を知っていて、やつらはすっごく good なんだ、とジョーイは言っています。
One of them is the guy... 「そのうちの人は、…の男で…」と言って、さらに詳しい説明をしていますね。
こういう長い文は、「聞いたままの順序でイメージしていく」ことが必要です。
前からイメージしていくと、
そのうちの一人は、…の男である→あの・例のアレルギーのコマーシャルからの(そのコマーシャルに出ている)(男である)→その人物はいつも追いかけられてばかりいる→あの大きな花たちに
という感じになるでしょう。
自然な日本語にしようとすると、「そのうちの一人は、例のアレルギーのCMで、あのでっかい花に追いかけられてばかりいるやつだよ」になるでしょうか。
those という指示語が二度も出てきているのは、「ほら、お前らもよく知ってる、よく見かける例のあれだよ」という感覚ですね。
「でっかい花に男が追いかけ回されているアレルギーのCM知ってるだろ? 一人はあの男なんだよ」ということです。
get chased は、単なる受動態の be chased 「追いかけられる」よりも、「追いかけられてしまう、追いかけられちゃう」のような「被害」のニュアンスが出る気がします。
その get chased が、be always getting chased という「always+現在進行形」の形になっていることで、「いつも…してばかりいる」という反復のニュアンスも出ますね。
行く先々で、大きな花に追い回されてばかりの男、という感覚です。
ちなみに、「巨大な花に追いかけられる男が出ているアレルギーのCM」というのは、日本で言うところの「花粉症」のCMのようですね。
「花粉症」は英語では、hay fever 。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
hay fever : a medical condition in which you sneeze a lot and your eyes produce water, that is caused by breathing in pollen (= dust from plants)
つまり、「たくさんくしゃみをし、目から水分が出る(涙が出る)ような医学症状。それは花粉(植物から出る粉末)を吸い込むことによって起きる」。
花粉によって、くしゃみや涙が出る、というところは、まさに日本の花粉症の症状と同じですね。
「あの有名なアレルギーCMの男なんだよ」と説明したジョーイに、ロスは Oh, I love that guy! と言います。
それを聞いたチャンドラーが、「ロス、お前、何やってんだよ?」みたいに怖い顔でにらんでいますね。
ジョーイがどうしてもゲットしたい役のライバルなのに、そいつを褒めてどーすんだよ!という怒りです。
つい口が滑ってしまったロスも、その発言の無神経さに気付いて、「ほんとに僕、何やってんだろ、何言ってんだろ」と反省したわけですね。
callback は「コールバック」、つまり、「呼び戻し」「再呼び出し」みたいなことなので、この場合は、次のオーディション、二次面接ということ。
The callback isn't until tomorrow at five. を直訳すると、「そのコールバックは明日の5時まではない」。
つまりは、「次のオーディションは、明日の5時にある」ということで、実際、DVDの英語字幕では、The callback is tomorrow at 5:00. 「そのコールバックは明日の5時である、5時にある」という英文になっていました。
not ... until 〜 が「〜までは…しない、〜になって初めて…する」という意味でよく使われますが、それと同じ感覚ですね。
事実としては、「次のコールバックは明日の5時」ということですが、「明日の5時までハラハラしながら待っていないといけない」ことを自分が今ナーバスである理由として言いたいので、「次のオーディションが明日の5時まで”ない”」という、「ない」部分を強調しているわけでしょう。
同じ事実を述べるにしても、話者がどの部分を強調したいのか、つまり、「5時にある」のか「5時までない」のかのどちらにポイントがあるか、によって、選ぶ言葉も違ってくるし、聞く方もその相手の意図を汲んであげないといけない、ということですね。
明日の5時まで待つなんて、頭が爆発しちゃいそうだ、とジョーイは言っています。
日本語でもドキドキしたり、頭がパニクったりしている時には、心臓や頭が爆発しそう、破裂しそうなどと言いますので、その感覚は同じですね。
そんな風に、友人が心配している様子を見た場合は、その後のロスのセリフのように、"Don't worry. You're gonna be fine." 「心配するなよ。きっと大丈夫だよ」と言うのが、友人としての普通のパターンでしょう。
ですが上のやり取りでは、ロスがその定番を言う前に、チャンドラーが彼らしいジョークを一発入れています。
due は「期限が来て、締切で」という意味でよく使われますね。
そこに over- がついた overdue はまさに「期限がオーバーした」感覚で、「期限・期日が過ぎた、予定を過ぎた」という意味になります。
またそのような「本来起こるべき時期が過ぎた」という感覚から、「機が熟している、機が来ている」という意味にもなります。
LAAD では、
overdue : something that is overdue should have happened or been done a long time ago
つまり、「overdue であることは、ずっと前に起こるべきだった(のに起こっていない)、またはなされるべきだった(のになされていない)こと」。
「本当ならもうすでに起こっているべきことで、いつそうなってもおかしくない」→「その機は熟した」という感覚になるわけですね。
ですから、チャンドラーは、「本来なら、ジョーイの頭の爆発は、もっと前に起こるべきことだった」みたいに言っていることになります。
「(このままだと)頭が爆発しそう」と言っているジョーイに対して、「いつ爆発してもおかしくないよな、爆発期限はとっくに過ぎてるはずだから」と言っているわけです。
心配で頭がパニクっていることを「頭が爆発する」と表現しているだけなのに、「お前の頭の爆発期限は過ぎてるから、爆発も時間の問題だな」「お前の頭が今まで爆発せずに機能していたのが不思議なくらいだもんな」みたいに、ジョーイの頭を、爆発寸前の機能不全の機械か何かのように言って、からかっているわけですね。
ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。
nature calls 試してみました。
結果は成功です!
nature calls!っていったらOKって言われましたよ。
他にトイレ行きたい!っていう意味で婉曲的なものはあるかどうか尋ねたところ
I'm gonna go roo. と言ったらいいそうです。このrooがなんなのかはわかりません。がもしかするとレイチェルのお父さんにロスがいってしまったAll righty-roo. のような、特に意味はないけれど、くだけたかんじを出す言葉なんでしょうかね。そのあたりレイチさんどうおもいます??
P.S 地元のソフトボールチームに入っているんですが、Rachelという友達ができました笑 Oh,Rachel!!と勝手にテンションあがってしまいました(●^o^●) では、また何かあれば報告させていただきたいと思います。この情報がhelpfulであることを願いますw
コメント、そしてご報告ありがとうございます。
Nature calls. ですんなり通じたんですね。それは良かったです。日本語で言うところの「催す」というニュアンスがありますが、そういう行為をダイレクトに指す言葉ではないので、表現としては無難なもの、と言えるんでしょうね。
また、その roo というのは、loo のようですね。
研究社 新英和中辞典では、
loo 【名】【C】 《(複) 〜s》
《英口語》 便所、トイレ
と出ています。
Macmillan Dictionary では、
loo [noun] [countable] (British) (informal) : a toilet, or a room that contains a toilet
例) I need to go to the loo.
例) Where are the ladies' loos?
つまり、「トイレ、またはトイレを含む部屋」。
例文は、「トイレに行かなくちゃ」「女性用トイレはどこですか?」
辞書にもあるように、British English(イギリス英語)のようです。
その表現を教えてくれた方が、イギリス出身の方だったのかもしれませんね。
それにしても、「他に婉曲的なものがあるかどうか尋ねた」というところが、英語学習者の姿勢として、実に素晴らしいです! そうやって、ご友人が教えてくれた表現だとイメージもしっかり残りますしね。是非今後もそのようにして語彙を増やしていって下さい。
Rachel さんというお友達ができたなんて、素敵ですね。ますます、英語を話すことに積極的になりそうで(笑)何よりです。
私はたまたま、loo 「トイレ」という単語をどこかで聞いた記憶があったのですが、実際に、loo を使った「トイレに行きたい」というセリフに出会った記憶が(今思い出す限りは)ありません。
ですから、そうやって、ネイティブの方が loo を使う、という話を聞くと、とても参考になります。有用な情報ありがとうございます。
また、これからも、楽しい情報、お待ちしております。:-)
今イギリスに留学中なのですが、なかなか聞き取り力が上がらず、RachelさんのページとフレンズDVDを見ながら勉強させて頂いてます。
始めは英語の先生から勧められて見始めたのですが、すっかりドラマのファンになり、楽しく鑑賞しています。
今イギリスでウェイターをしているのですが、お客様(お子様でしたが)が where's loo? と聞いて来て何の事か最初は分かりませんでした。イギリス英語なんですね。 フレンズ英語は本当に生きた英語のようで、ネイティブにフレンズで聞いたフレーズを使うと喜ばれます(^^)
自分がフレンズを観てここのサイトに来出したのは二年前になるのですが、Rachelさんが全ストーリーに全力で取り組んでいらっしゃる姿勢に感服しています。まずはDVDを観てからこのサイトで復習するようにしてる為に今どのシーズンをアップしているのか分かりませんが、最後まで完走されるよう応援しています!
この様に過去記事に書き込むのは問題ないでしょうか? 不都合がらあれば申し訳ありません
はじめまして。コメントありがとうございます。
イギリスに留学されているとのこと、素晴らしいですね。英語の先生がフレンズDVD をお勧めされていた、というお話、大変嬉しいです。
上のコメント欄でのやり取りにあるように、私はたまたま、loo という単語をどこかで知ったのですが、アメリカ英語のフレンズにはあまり出てこない単語です。イギリスでの生活でそのように loo という言葉が使われる、というのがわかって、とても参考になります。ありがとうございます。ドラマのセリフを日常生活に応用すると、本当に会話が生き生きしてきますよね。これからも是非どんどん使って行って下さい。
今日投稿する最新記事は、フレンズ7-15 で、シーズン7を半分過ぎた、というあたりです。シーズン7まで来ると、やはりファイナルまで完走したい!という野心(笑)が湧いてくるので、これからも頑張りたいと思います。
それから、過去記事にコメントをいただけるのは、本当に嬉しいです。私にとっては、どの記事にも愛着があるので、過去記事を読んでいただけることが、とても幸せなのです。不都合どころか感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます!
これからもよろしくお願いします。
お返事ありがとうございます(^^)
7-15ですか! Rachelさんのペースでこれからも頑張ってください!
これからは応援クリックもさせて頂きますね。記事上部にあるボタンをそれぞれクリックするだけで、これも過去記事のもので問題ないですよね? ブログ読者になるのも初めてなので、素人質問ばかりですみません。
こちらこそお返事ありがとうございます(^^)
また、応援クリックもしていただけるとのこと、重ねてありがとうございます! そう言っていただけると、とっても嬉しいです。
「人気ブログランキング」と「英語ブログ」(にほんブログ村のもの)のバナー(絵のついた四角いボタン)をそれぞれクリックしていただくと、それぞれのランキングサイトの IN カウントとなり、そのカウントの合計でランキングの順位が決まる仕組みになっています。
応援していただけると大変励みになりますので、クリックしていただけると本当に嬉しいです。どうかよろしくお願いいたします。
また、私の方も、そのように応援していただけるだけの解説記事が書けるように、これからも全力で頑張ります!