2012年07月02日

インコースは有利な立場 フレンズ6-21その4

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ジョーイを捜して、彼の部屋にやってきたロスは、その部屋のカウチで抱き合ってキスしている、レイチェルとポール(ロスの彼女エリザベスの父)を発見します。
一人動揺するロスは、見て見ぬふりをするのですが、レイチェルとポールはまったく気にしていない様子。
「また電話するよ」と言ってポールが立ち去った後、
ロス: What-what-what the−how da-how did-what the-how did-what?! (何、何が、どうして、どうして…何が!?)
レイチェル: Well, y'know, he lost his keys. So he was looking for them.... (ほら、ポールは鍵をなくしたの。それで彼は鍵を捜していて…)
ロス: (incredulous) In your mouth?! ([懐疑的な様子で] 君の口の中で(捜していたのか)?)
レイチェル: No! Downstairs! And we got to talking y'know, for like two hours, and I really liked him. So I invited him up here for a cup of coffee. (いいえ! 下の階でよ! そして私たちは話し始めたの、2時間くらい(話したわ)。それで私はすごく彼を気に入ったの。だから、コーヒーでも、って彼をここに誘ったのよ。)
ロス: You were at the coffee house! (君(たち)はコーヒーハウスにいたのに!)
レイチェル: Ross, what's the big deal? So I kissed the guy! (ロス、何がそんなに大ごとなの? 私は彼にキスしただけよ。)
ロス: He is my girlfriend's father, okay? It's-it's, it's weird! (ポールは僕の彼女の父親だぞ、いいか? それって、それって変だよ!)
レイチェル: Wh−You dated my sister! (何、あなたは私の妹とデートしたでしょ!)
ロス: That was different! (あれは(今回のこととは)違ってたよ。)
レイチェル: What? Why?! (何が? どうして?!)
ロス: This is weird for me! (今回のことは、僕にとって変なんだ!)
レイチェル: Ross, look, look. This is good for you. Okay? Let's face it. So far the guy's not lovin' ya! But I can turn that around! I got the inside track. We can all go out to dinner, y'know? And I can talk you up! Plus the guy is a very, very successful lawyer! (ロス、ねえ。これはあなたにとって良いことなのよ、でしょ? 現実を見て。これまでのところ、その男性(ポール)はあなたのことを愛してない! でも私がそれを逆転させることができるのよ! 私は有利な立場にいるわ。私たち(4人)全員で夕食に行きましょうよ。そしてあなたを良いように話すこともできるわ! プラス、あの人はとってもとっても成功した弁護士なのよ!)
ロス: How is that important? (それがどんな風に重要なんだよ?)
レイチェル: Oh, it's important! (あぁ、(ほんとに)重要なのよ!)

レイチェルがポールとキスする現場を見てしまい、動揺しているロスは、what, how を連発して、文章にならない言葉を発しています。
レイチェルは落ち着いた様子で、「彼が鍵をなくして、彼はその鍵を捜していたの…」と冷静に状況を説明しています。
鍵はたいてい、2個以上の鍵をキーホルダーにつけた形で持ち歩くことが多いので、そういうものを指す場合には、当然、keys と複数形になります。
レイチェルのセリフでも、keys が使われており、代名詞も them と複数形になっていることに注意しておきましょう。

「ポールは鍵を捜していたの」というレイチェルのセリフに、ロスは懐疑的な様子で、"In your mouth?" と叫んでいます。
「鍵を捜してた、って言うけど、ポールは君の口の中で鍵を捜してたのか?」という意味ですね。
ロスは二人がキスしている現場を見てしまったので、「鍵を捜すことがどうしてキスに繋がるんだ? 口の中に鍵があってそれを捜してたとでも言うつもりか?」と言いたいわけです。

レイチェルは軽く否定して、鍵を捜してたのは下の階での話よ、と言った後、2時間ほど話したとも言っています。
get to talking は「話し始める」というニュアンス。
通常、get to do something という get to+動詞の原形の形で、「〜するようになる」「〜できるようになる、〜するチャンスを得る」という意味で使われますが、今回の get to doing は「〜し始める」という感覚になります。

Macmillan Dictionary では、
get to doing something : to start doing something
例) He got to thinking that it was all his fault.

つまり、「何かをし始めること」。例文は、「すべて自分のせいだったと彼は思い始めた」。

彼と話し始めて、結局2時間くらい話して、私は彼がとても好きになった、とレイチェルは言います。
それで彼にコーヒーでも、ってここに誘ったのよ、と説明しています。

You were at the coffee house! の you は、君(レイチェル)、もしくは君たち(レイチェルとポールの二人)のどちらともとれますが、「君たち二人は」とした方がこの場合はふさわしいように思います。
彼をコーヒーに誘ったって言うけど、君らはその時、まさにコーヒーを出すコーヒーハウスにいたんだろ?と言っているわけですね。
コーヒーハウスにいたくせに、どうしてわざわざ自分の部屋まで上がってくる必要があるんだよ、と言いたいわけです。

ロスが一人で大騒ぎしているので、レイチェルは、「何がそんなに大ごとなの?」とあきれた様子で言っています。
お茶に誘って、キスしただけなのに、という感じですね。
それでもロスは、「ポールは僕の彼女の父親だ。それって変だよ、妙だよ」と言っています。
それに対してレイチェルも、「あなただって、私の妹とデートしたくせに」と返します。
That was different! は「それは・あれは、今回のこの話とは違う、違ってた」という感覚。
それとこれとは別だよ、という気持ちです。
「何が違うのよ?」みたいに問うレイチェルに、ロスは、This is weird for me! と言っています。
つまり、「今回の件は僕にとって weird なんだ、その点が前回とは違う」ということ。
お互い、複雑な関係の人とデートをしたわけだけど、前回は君にとっては奇妙で居心地悪かっただけで、僕にとっては「気に入った女性とデートした」という意味では、別に奇妙でも何でもなく普通のことだった、今回は僕が気持ち悪い、変な感じがする、という意味で、前回とは違うんだよ、ということですね。
他者の目から客観的に見れば、どちらも同じように「奇妙な関係」になりますが、ロスは「自分の立場から主観的に見て、今回は weird だ」と力説していることになります。
こういう自己中な発言が、いかにもロスっぽいです。

「僕の彼女の父親と付き合うなんておかしいよ!」と主張するロスに対して、レイチェルは「あなたにとってもいいことなのよ」と言って、これまでのところ、ポールはあなたのことを好いていないけれど、私がそれを逆転させるわ、とも言っています。

I got the inside track. の the inside track は「インサイド・トラック」、つまり、「(陸上競技の)トラックのインコース(内側のコース)」のこと。
このセリフの got は、I've got つまり、have got = have の意味で、have the inside track は「インコースを走る」ことから、「有利な立場にある」という意味になります。

LAAD では、
inside track : a position that gives someone an advantage over the people they are competing against
例) Another newspaper has the inside track on the story.

つまり、「競っている相手よりも有利な点を与える立場」。
例文は、「この話については、もう1つ別の新聞が有利な立場にある」。

レイチェルにしてみれば、彼は私に夢中みたいだから、私が状況を思い通りに動かせる、と言いたいようです。
全員で食事に行って、talk you up することもできる、とも言っています。
talk ... up は、「…が良いものであるように話す」というニュアンス。
日本語で言うと、「…を持ち上げるように話す」という感覚に近いでしょうか。
イメージをアップさせる方向で話す、という感じですね。

LAAD では、
talk somebody/something up [phrasal verb] : to talk about someone or something in a way that makes them seem successful, interesting, good etc. (OPP: talk down)
例) The administration has been eager to talk up the deal.

つまり、「誰かや何かが成功している、興味深い、良いなどに見えるような方法で、誰かや何かについて話すこと」。例文は、「政権はその政策を良いものであると話すことに(ずっと)意欲的だった」。

レイチェルは、Plus と言って、「さらにまだこういうこともあるわ」と言っています。
ポールはすっごく成功した弁護士なの!とレイチェルは言うのですが、ロスにはそれがどういう関係があるのかわからないので、「それが何か重要なわけ?」みたいに尋ねます。
ロスが「そんなこと、ちっとも重要じゃない。彼が成功した弁護士だろうが何だろうが、僕には関係ないことだ」と思っていることがそのセリフからわかりますが、レイチェルは、Oh, it's important! 「ええ、重要なのよ!」と答えます。
レイチェル的には、「自分が付き合っている人が、社会的地位があり、お金持ちかどうか」は非常に重要なことなので(笑)、important だと断言しているわけですね。
そういう意味ではこのセリフは、さきほどのロスの「僕にとっては変じゃない」というのと同様の自己中発言、自分の主観のみからの発言となるでしょう。
そこでちょっと思ったのですが、このセリフも、Oh, it's important for me/to me! みたいに「私にとっては重要なのよ、重要なことなのよ!」と言った方が、ロスのセリフとの対比として、今度はレイチェルが同じような自己中発言をしたことがよりはっきりして、面白いような気がするのですが、いかがでしょう??


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posted by Rach at 17:19| Comment(0) | フレンズ シーズン6 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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