2012年07月09日

ところどころに置いてある フレンズ6-22その1

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シーズン6 第22話
The One Where Paul's The Man (秘密の週末旅行)
原題は「ポールが男らしい男である話」


セントラルパークにフレンズたちがいるところに、フィービーが落胆した様子で入ってきます。
レイチェル: What's the matter? (どうしたの?)
フィービー: Well, it's just-it's one of those situations that I just hate. Y'know? A massage client gave me three tickets to the Helmet Peltz Exhibit at the Morgan Chase museum. (うーん、ただ、私が嫌いな(よくある)そういう状況の一つ、ってだけよ。あるマッサージのお客さんが、モーガン・チェイス美術館のヘルメット・ペルツ展のチケットを3枚、私にくれたのよ。)
ジョーイ: (nodding knowingly) Now you're thinking you gotta sleep with him. ([わかったようにうなずいて] それで、彼と寝なきゃいけないってフィービーは考えてるんだな。)
フィービー: No! No! It's just that he gave me three tickets and there are six of us! (違う! 違うわ! ただ、彼がくれたのはチケット3枚で、私たちは6人いる、ってだけのことよ。)
チャンドラー: I'll give up my ticket. (俺の分のチケットはあきらめるよ。)
ジョーイ: Me too. (俺も。)
フィービー: Okay, that's so generous! (オッケー。それってとっても寛大ね!)
チャンドラー: And I think Ross is generous too. (そして、ロスも寛大だと思うよ。)
フィービー: Great! Okay then it's just us girls! (良かった! オッケー、それじゃあ、私たち、女性陣だけね!)
モニカとレイチェル: (less than enthused) Great. ([決して熱狂していない様子で] 最高ね。)
フィービー: Yeah. (そうね。)
レイチェル: So what-what is the exhibit? (それで、その展示はどんなものなの?)
フィービー: It's mostly just photographs of lesbian love scenes interspersed with video games and free sandwiches. (大部分は、レズビアンのラブシーンの写真で、ビデオゲーム(テレビゲーム)と無料のサンドイッチがところどころに置いてあるのよ。)
ジョーイ: Oh, man! (Hits Chandler) (ああ、全くもう! [チャンドラーを叩く])

フィービーが浮かない顔で入ってきたので、レイチェルがどうしたのか尋ねています。
one of those situations that I just hate というのは、「私が嫌な、例のそういうシチュエーションの一つ」みたいな感じ。
「私、こういうのって嫌いなのよね」と感じるような状況にあるので、どんよりしてるのよ、ということです。
それに続けて、マッサージのお客さんがチケットを3枚くれた、と説明します。
それを聞いたジョーイは、「ははーん、こういうことだな」みたいな顔をして、うなずいています。
ト書きの nod knowingly が、その彼の仕草をよく表していますね。
knowingly は「知っている、わかっていることを示すように」という副詞なので、「わかったぞ、という顔をしてうなずく」が、nod knowingly になるのですね。
わかったようにうなずきながら、「それで今フィービーは、チケットをくれたその彼と寝なきゃいけない、って思ってるところなんだな」とジョーイは言います。
「チケットをくれたはいいけど、その見返りに彼と寝るのはいやだなぁ、とかって悩んでるんだろ!」みたいに言っているわけです。
プレイボーイのジョーイらしいセリフですね。

フィービーはそれを断固否定して、It's just that he gave me three tickets and there are six of us! だと事情を説明します。
「(私が悩んでいるのは)ただ、彼が3枚チケットをくれて、私たちは6人いる、ってことよ」という意味ですね。
6人いるのにチケット3枚じゃ、誰が行くかでモメちゃうじゃない、ということです。
人数分のチケットがないことを知って、チャンドラーは真っ先に、「俺は俺のチケットをあきらめる」と手を挙げ、続いてジョーイもそれに同調します。
generous は「気前が良い、寛大な、太っ腹な」。
自分から進んでチケットを放棄するなんて、なんて太っ腹なのかしら、という感じです。

チャンドラーは、今ここにはいないロスの名前も出して、「ロスも(俺たちと同じように)寛大だと思うよ」、つまり、ロスもそのチケットの権利を辞退する、放棄すると思うよ、と言います。

男性陣3人が身を引いたので、フィービーは「オッケー、じゃあ、私たち女の子だけね!」と喜ぶのですが、モニカとレイチェルは、とりあえず言葉では、Great. とは言うものの、ト書きにもあるように、あまり喜んではいない様子。
男性陣が真っ先に身を引いたように、フィービー以外の女性陣もあまり美術館の展示には興味がないことが、二人の表情からよくわかります。

レイチェルは「で、展示って何なの? どんなものなの?」と尋ねています。
展示の内容を説明する、It's mostly just photographs... という文について。
長いので、最初から意味を取っていくと、最初の部分、It's mostly just photographs は、「大部分は写真よ」になりますね。
で、どんな写真かと言うと、photographs of lesbian love scenes、つまり、「レズビアンのラブシーンの写真」。

その次の、intersperse という単語は「散在させる、まき散らす、散らばらせる」「点在させる、ところどころに置く」という意味の他動詞。
(be) interspersed with... の形で、「…が点在する、…がところどころに置いてある」という意味になります。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
intersperse [verb] [transitive usually passive] : to mix one group of things together with another group, or to put parts of one group between parts of the other group
intersperse something between/among something
例1) New homes are interspersed among the older ones.
intersperse something with something
例2) The 12-minute program was interspersed with 30-second commercials.

つまり、「1つのグループをもう1つのグループと一緒にミックスさせること、または、1つのグループの部分を別のグループの部分の間に入れること」。
例文1は、「新しい家が古い家の間に点在していた」。例文2は、「その12分の番組は、30秒のコマーシャルがところどころに入っていた」。

説明に、usually passive 「たいていは受動態で」とあるように、interspersed の形で使われることが多いようですね。
まさにフィービーのセリフでも、intersersed with の形になっていますので、video games や free sandwiches がところどころに置いてある、ということになります。
つまり、レズビアンの写真が飾られていて、そこここにゲームやサンドイッチも置いてある、という展示なのですね。
それを聞いたチャンドラーは絶句して、椅子から立ち上がっていますし、ジョーイはものすごーく渋い顔をして、Oh, man! と言いながら、隣のチャンドラーをペシッと叩いています。
ジョーイの大好物のサンドイッチが無料で食べられて、テレビゲームもできて、さらには写真の内容が(これまた)ジョーイが大好きな「レズビアンもの」ですから、そのチケットを辞退してしまった悔しさはいかばかりか、というところでしょう。
(最近のエピソードでは、ジョーイはサンドイッチが大好きという話がよく出ていますが、レズビアンものが好き、という話は何だか久しぶりですねぇ…笑)

チャンドラーが真っ先に手を挙げて、「俺、遠慮しとく」と言ったのを受けて、ジョーイも同調したことから、「お前が余計なことを言うから、俺までつられちまったじゃないか!」とチャンドラーを責めずにはいられないのでしょうね。
「そんな展示って、ほんとにあるの?」と言いたくなるような内容ですが、「ジョーイが地団駄踏んで悔しがりそうなもの」を最大限に盛り込んでみた、というところでしょう。
リアルさが売りのシリアスなドラマなら、ここまで「わざとらしいほどのベタな設定」は使いにくいでしょうが、そこはコメディということで、素直に大笑いできたらそれでオッケーということでしょうね。


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posted by Rach at 16:41| Comment(0) | フレンズ シーズン6 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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