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エリザベスをお芝居に誘おうとしたロスですが、大学生のエリザベスは同級生たちと水風船を投げ合って遊んでいました。
子供っぽい遊びをするエリザベスを見て、ロスは違和感を感じ始めている様子。
このまま付き合うべきか悩むロスに、モニカは、彼女と付き合うことについて、長所(良いこと)と短所(悪いこと)を挙げて比較してみたら?と助言します。
ロス: Okay umm, bad stuff. Well, I'm-I'm 12 years older than she is. (わかった。うーんと、短所は、僕は彼女より12歳も年上だ。)
モニカ: If the school finds out, you're fired. (もし大学が(二人の関係を)知ったら、あなたはクビよ。)
ロス: Hmm. (うーん。)
モニカ: She's leaving for three months. (彼女は3カ月ここを離れるし。)
チャンドラー: For camp! (キャンプのためにね。)
ロス: Okay, good stuff. Umm, well she's-she's sweet and pretty and.... (よし、長所だ。うーんと、そうだな、彼女は優しくて可愛くて…)
モニカ: Look, Ross, the only question you need to ask is, do you see a future? I mean like, do you see yourself marrying her? (Ross pauses in consideration.) Oh, my God! You did it already! You married her, didn't you?! (ねぇ、ロス、あなたが問う必要がある唯一の質問は、あなたには未来が見える?ってことよ。つまり、あなた自身が彼女と結婚しようとしている姿が見える?ってこと。[ロスは考えて、しばらく沈黙する] まあ、なんてこと! ロスはすでに(それを)したのね! ロスはエリザベスと結婚したんでしょう?)
ロス: No! No! I... didn't do that. It's just.... Okay, honestly, no. I don't, I don't see a big future with her. (いや、いや、僕はそんなことはしてないよ。ただ…よし、正直に言うと、ノーだ。僕には彼女との大きな未来が見えない。)
モニカ: Okay, well, I think... that's your answer. (わかった、じゃあ、私は…それがあなたの答えだと思うわ。)
ロス: I've got to talk to her. Ugh, I hate this part. (彼女に話さなきゃ。あー、こういうのっていやなんだよな。)
チャンドラー: Hey, you have to forget about Elizabeth. I mean if you're not careful, you may not get married at all this year! (なぁ、ロスはエリザベスを忘れないといけないんだ。だって、気をつけないと、ロスは今年、全然結婚できないかもしれないぞ。)
エリザベスとの交際についての、bad stuff と good stuff を挙げて、それを比べようとしているロス。
悪い点として、ロスが12歳も年上であることを挙げると、モニカはそれに付け加えるように、「もし学校が知ったら、あなたはクビよ」とも言っています。
「教師と生徒は交際してはならない」という大学の規定があるために、それに違反しているロスは解雇されてしまうということですね。
エリザベスはキャンプに行くために長期間不在であることも悪い点に挙げられています。
何とか良い部分も探そうとするロスは、エリザベスは sweet で pretty だと言いますが、モニカはロスに、一番大切な問題が何かを教えようとしています。
the only question you need to ask is, do you see a future? は、ask までが主語で、「あなたが訪ねる必要がある唯一の質問は」ということですね。
その質問とは、"Do you see a future?" 「あなたは(ある)未来が見える?」だと言っていることになります。
a future という表現が漠然としているので、モニカは、I mean と言い換える形で、Do you see yourself marrying her? と問うています。
ここでの marry は「(人)と結婚する」という他動詞で、-ing と進行形になっているのは、「結婚しようとしている自分の姿があなたには見える?」と問うている感覚だと思います。
言い換えると、Do you see yourself getting married to her? と同じようなことでしょう。
-ing は日本語で「〜している」と訳される傾向にありますが、「彼女と結婚している(状態)」を表現したい場合は、be marrying her ではなく、be married to her の形を取ることにも注意したいところです。
「エリザベスと結婚しようとしている自分の姿がロスには見えてる?」みたいに言われて、ロスはしばらく黙って考え込んでいます。
それを見て、モニカは驚いたように、「ロスはすでにそれをしたのね? ロスはエリザベスと結婚したんでしょう?」みたいに言っているのがおかしいですね。
ロスが沈黙したのは、すでに実行してしまった事実を指摘されたから、みたいにモニカは考えたわけですが、「彼女との結婚をイメージできる? まさか、もうすでに結婚しちゃってるの?」みたいに言われるのは、ロスは何度も(通算3回)結婚している、というフレンズお約束のネタを使ったジョークですね。
普通の人ならそんな話の展開にはなりませんが、「ロスならすでにこっそりエリザベスと結婚しちゃってるってことありうるわ」みたいにフレンズたちが思っているという面白さになるでしょう。
ロスは、すでに結婚したという話は否定して、「正直に言うと、彼女との未来は見えない」と言います。
ロスはただ、エリザベスとの結婚をイメージできるかをしばらく頭の中で考えていて返答が遅れただけだったのですね。
「彼女との未来が見えない」「なら、それがあなたの答えね」というやり取りから、ロスはエリザベスとの結婚はあり得ないとはっきり認識することになります。
彼女と話さなきゃ、というのは、彼女に重要な話、ここでは別れ話をしなくちゃ、という意味ですね。
I hate this part. を直訳すると、「僕はこの部分が嫌いだ」ということで、その part というのは、I've got to talk to her. という部分ですね。
つまりは、人との恋愛関係の中で、別れ話をする時が一番いやなんだ、と言っていることになります。
嫌だと言っても、ロスはエリザベスを忘れなきゃいけない、とチャンドラーは言っています。
彼女との未来が描けないなら、忘れるしかないだろ、というアドバイスのようですが、その続きを聞いてみると、チャンドラーらしいジョークになっているのがポイントですね。
チャンドラーは、「彼女を忘れないと。だってもしお前が気をつけなければ(油断してると)、今年は全く結婚できないかもしれない」と言っています。
つまり、「エリザベスのことを忘れられなくてウダウダ時を過ごしてると、今年は結婚するチャンスを逃しちゃうかもしれないぞ」みたいなことですね。
これもまた、「ロスは毎年のように結婚している」という結婚ネタを使ってからかっていることになります。
別にロスは好き好んで何回も結婚しているわけではないでしょうが、フレンズたちは、ロスを「結婚したがりの結婚マニア」か何かのようにからかう傾向があって、このチャンドラーのセリフも、「さっさと忘れて次を探さないと、毎年の連続結婚記録が途切れるぞ」みたいに言っているというジョークになるわけですね。
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2012年08月15日
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