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[Scene: Monica's Restaurant's kitchen, she's cooking as a waitress sticks her head in.]
モニカのレストランのキッチン。モニカが調理していると、ウェイトレスが(ひょいと)顔を出す。
ウェイトレス: Hey, Monica, there's a customer who wants to compliment the chef. Shall I let him in? (ねぇ、モニカ、シェフを賞賛したいっていうお客さんがいるの。彼を中に入れましょうか?)
モニカ: Sure! I love this part! (Starts to look busy.) (もちろん! この時が大好きなのよ! [忙しそうに見えるようにする])
ウェイトレス: (to the customer) Come on in. ([その客に] どうぞ中に入って。)
(The customer turns out to be...)
その客は…(だとわかる)。
リチャード: Hi! (やあ!)
モニカ: Richard! (リチャード!)
リチャード: Actually, I'm not here to compliment the chef. (実際には、シェフを賞賛するためにここに来たんじゃないんだ。)
モニカ: Ohh.... Oh, that's okay. I hate when people come back to compliment the chef. Like I have nothing better to do! So what's up? (あぁ…。そんなの構わないわ。人がシェフを賞賛しに(裏まで)来るのは嫌いだもの。まるで私が他にすべきことが何もないみたいに(仕事の邪魔しに来るんだから)。それで、どうしたの?)
リチャード: Well, it was great seeing you the other night. (うーんと、先日の夜に君に会えたのは良かった。)
モニカ: Oh, good to see you too. Did you come down here to tell me that? (ええ、私もあなたに会えて良かったわ。そのことを言うためにここに来たの?)
リチャード: No! I came here to tell you something else. (Pause) Came here (Pause) to tell you I still love you. (違うよ! 別のことを君に言うためにここに来た。[沈黙] ここに来たのは [沈黙] 君に言うためだ、まだ君を愛してる、って。)
キッチンで仕事中のモニカのところに、ウェイトレスが顔を出し、compliment the chef したいお客さんがいるの、と知らせます。
compliment は名詞では「賛辞、ほめ言葉」、動詞では「賛辞を述べる、ほめる」という意味。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
compliment [verb, transitive] : to say something nice to someone in order to praise them
つまり、「ある人を褒めるために、その人に良いこと(ナイスなこと)を言うこと」。
Thank you for the compliment. 「お褒めのお言葉ありがとうございます」は、誰かが褒めてくれたことに対する決まり文句ですね。
ですから、compliment the chef は、「(料理を担当した)シェフをほめる、そのシェフに賛辞の言葉を述べる」ということになります。
今日の料理がとてもおいしかったので、シェフに一言お礼と賞賛の言葉を述べたい、ということですね。
ちなみに、ネットスクリプトでは、complement という綴りで書かれていましたが、complement は名詞で「補足物」、動詞で「補足する」という意味になる、別の単語です。
i と e の違いだけなので、この2つは間違いやすい単語です。注意しましょう。
それを聞いたモニカは、Sure! I love this part! と喜んでいますね。
I love this part. は、少し前の記事、フレンズ6-24その4 に出てきたロスのセリフ、I hate this part. の正反対の意味の言葉です。
ロスは、別れ話をするのが一番いやなんだ、という意味で、I hate this part. と言っていましたが、モニカの場合は、「お客さんが料理を褒めてくれる瞬間が、シェフは一番嬉しいのよ、シェフとして一番大好きな部分がこれなのよね」みたいな意味で言ってるわけですね。
モニカの場合も、ロスの場合も、それぞれが一連の行動の中で、この部分が好き、嫌いと言っていることになります。
「ここがいいとこなのよ」「ここがいやなとこなんだ」みたいな感覚ですね。
ウェイトレスが招き入れた客は何とリチャード。
彼は、「実は、シェフを賞賛しに来たんじゃないんだ(賞賛するためにここにいるんじゃないんだ)」と言います。
「この瞬間が大好きなのよね」みたいに言っていたモニカですが、「褒めに来たんじゃない」と言われ、「それでいいわ。人がシェフを賞賛しにくるのは嫌いだし」みたいな負け惜しみを言っています。
come back to の back は「もう一度来る」という意味ではなく、back つまり、レストランの舞台裏である奥のキッチンまでやってくる、というニュアンスかなと思います。
お客さんがシェフを褒めるために、わざわざこの奥までやってくるのが、いやなのよね、と言っている感覚だと思います。
Like I have nothing better to do! は、「まるで私がすべき、より良いことがないみたいに!」と訳せば良いでしょうか。
私は台所でシェフとしてやるべき大切な仕事がたくさんある、それを、私がここで暇を持て余してるみたいに、ちょろちょろと挨拶に来られても迷惑なだけなのよね、と言っている感覚になるでしょう。
「まるで私がすることのない暇人みたいに、仕事を邪魔しに来るんだから…」とボヤいているわけですね。
リチャードは、「先日の夜、君に会えたのは良かった」と言い、モニカも同じように返します。
そんなことを言うために、わざわざここまで来たの?という怪訝なモニカに、リチャードは、something else 「(それとは)他の何か、あること」を言うために来たと言って、躊躇するように何度も沈黙を挟みながらも、ついには、I still love you という告白の言葉を述べることになります。
腕を組んでリチャードの話を聞いていたモニカは、そのまま固まってしまって、驚いた様子でどう言えばいいかわからない、という顔をしています。
今回のエピソード(フレンズ6-24)は、このまま画面が暗転し、続きは次回(6-25)ということになります。
通常のシーズンは、1シーズン24回ということが多いですが、ファイナルシーズン(シーズン10)の18話を除くと、1シーズンが24回でないのは(1シーズン25回あるのは)、シーズン3と今回のシーズン6だけになります。
通常よりも1話多い状態でのシーズンフィナーレに、期待も高まってしまいますね。
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