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シーズン6 第25話
The One With The Proposal - Part 2 (チャンドラーのプロポーズ大作戦! Part 2)
原題は「プロポーズの話 パート2」
前回のエピソード、フレンズ6-24 の最後で、モニカが働くレストランにやってきたリチャードは、I still love you. 「まだ君を愛している」と告白します。
驚いて、しばらく言葉が出ないモニカでしたが…
モニカ: What uh-What did you-What?! (何? あの、あなたは何て… 何?)
リチャード: I still love you. And I know I probably shouldn't even be here telling you this, I mean, you're with Chandler, a guy I really like, and if you say he's straight, I'll believe you! After seeing ya the other night, I knew if I didn't tell ya, I'd regret it for the rest of my life. Letting you go was the stupidest thing I ever did. (僕はまだ君を愛している。そして、多分、こんなことを言いながらこんなところにいるべきじゃなってこともわかってる。だって、君はチャンドラーと付き合っているんだからね。チャンドラーは僕が実に好きな男だし、もし彼はストレートだって君が言うのなら、僕は信じるよ! あの晩、君を見た後、わかったんだ。もし君に言わなければ、今後の人生ずっと(死ぬまで)、そのことを後悔するだろう、って。君を行かせてしまったこと[君を手離したこと]は僕が今までした最もバカなことだったんだ。)
モニカ: Y'know you're really not supposed to be back here! (あなたは本当にこんなところ(レストランの舞台裏であるキッチン・厨房)にいるべきじゃないのに!)
リチャード: Well yeah, I'm sorry. I know this is the wrong time and the wrong place but I had to tell ya! I wanna spend my life with you. I wanna marry you. I wanna have kids with you. (そうだね、ごめんよ。これが最悪の時で最悪の場所だってわかってる。でも君に言わないといけなかったんだ! 僕は君と一緒に人生を過ごしたい。君と結婚したい。君と子供を持ちたいんだ。)
モニカ: Oh God.... (Starts looking around.) Why don't they put chairs back here?! (まぁ、なんてこと… [あたりを見回し始める] どうしてここに椅子を置かないの[置いておいてくれないの]?)
突然のリチャードからの告白に、言葉にならないことしか言えないモニカ。
リチャードは、自分の今の気持ちを何とか説明しようとしています。
「僕がここにいるべきじゃないってわかってる」と言って、you're with Chandler... とその後、言葉を続けていますね。
you're with Chandler は、「君はチャンドラーと一緒にいる」ですから、「君とチャンドラーは付き合ってる」ということですね。
a guy I really like は、その前の Chanlder をカンマで区切って、チャンドラーという人を言い換えた感覚の同格のニュアンス。
チャンドラー、(その彼は)僕が本当に好きな男なんだけどね、という感じです。
その後のセリフが、このシリアスな状況とはちょっと異なるジョークになっているのがフレンズらしいですね。
「もしチャンドラーがストレート(同性愛者ではない異性愛者)だとモニカが言うのなら、僕はそれを信じるよ」と言っているわけですが、それはつまり、「僕はチャンドラーがゲイだと思っていたけど、君が彼をゲイじゃないと言うのなら、君の言葉を信じるよ」と言っているのですね。
別にチャンドラーに対する悪意からそんなことを言っているわけではないでしょうが、このどさくさに紛れて、「僕は彼をゲイだと思っていたんだが、君と付き合ってるっていうことはゲイじゃなかったんだね」みたいな言葉を挟んでいるのが、コメディっぽいと言えるでしょう。
I knew if I didn't tell ya, I'd regret it for the rest of my life. について。
for the rest of my life は「僕の人生の残りの期間」ということですから、「今後の僕の人生、死ぬまでずっと」という意味になります。
こんなことを言うべきじゃないってわかってる、君はチャンドラーと付き合ってるんだし、でも言わないと、これから先の人生で言わなかったことを後悔するって思ったんだ、ということです。
そして、let you go したことが、これまででもっとも愚かなことだった、とも言っています。
let you go は文字通り、「君を行かせる」ということで、この場合は、君が去るのを引き留めなかった、君を手離してしまった、と言っていることになるでしょう。
次から次へと衝撃発言が続く中、モニカは、「あなたはこんなところにいるべきじゃないのに」というのが精一杯。
back here の back は、前回も説明したように、「レストランの奥の舞台裏であるキッチン、厨房」のニュアンスですね。
客であるあなたは、関係者以外立ち入り禁止の場所にいちゃいけないのよ、と言っている感覚になります。
リチャードもその back here という場所のニュアンスを受けて、「不適切な時(タイミング)、不適切な場所だってわかってる」と言って謝っています。
君の仕事中に、君の仕事場に押しかけて、こんなことを言うことがよくないことはわかってるんだ、ということですね。
そう言いながらも、「でも僕は言わなきゃならないんだ」と言って、以下のような、決め台詞となるようなセリフを3つも続けて言っています。
I wanna spend my life with you. I wanna marry you. I wanna have kids with you.
つまり、「君と一緒に人生を過ごしたい」「君と結婚したい」「君と子供を持ちたい[作りたい]」という、ダイレクトでストレートすぎる言葉です。
前回のエピソードでは、プロポーズを延期したチャンドラーが、モニカを驚かすためにわざと「結婚する気なんか毛頭ない」ふりをすることを決めて、「結婚制度に否定的な男」をモニカの前で演じていました。
そういうチャンドラーを見た後に、元カレであるリチャードから、こうもはっきり、「結婚したい、子供も持ちたい」と言われたモニカの衝撃は、ものすごいものがあるでしょう。
シーズン2の後半に付き合っていたモニカとリチャードですが、その二人が別れることになったのは、子供を持つことに対する二人の考え方の違いでした。
過去記事、フレンズ2-24その27 で、二人の意見の相違が明白になっていましたね。
孫のいる年齢で今さら子供を持つことに抵抗があるという理由からモニカとリチャードは別れた、という経緯があるために、今度は子供を持つことをも容認した告白であったことも、モニカにとっては驚きだったのですね。
モニカはその告白にさらに動揺してしまって、まわりを見回しながら、「どうしてここには椅子がないの?」みたいなことを言っています。
they というのは、このレストランの関係者のことですね。
厨房に、シェフが一休みするための椅子をどうして置いておいてくれないの?みたいな感じです。
常に椅子が用意してあればいいのに、とても立ってはいられないようなこんな時に、腰掛ける椅子さえないじゃない、と、椅子を用意すべき人たちに怒りをぶつけることで、何とか気持ちを保っているニュアンスになるでしょう。
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早速ですが・・・笑
Monica: What the… Yes you’re too late! Where was all this three years ago?!
モニカのこのセリフ、Where was・・・って「このすべて(今リチャードが告白していること)は3年前にどこで起こったの? → つまり
そういうことが起こらなかったという
反語なのでしょうか?スクリプトを見て見たのですが、最後の?が?!になっていただけしか違っていなくて何度か読んでみたけれど自信がありません。解説していただけると嬉しいです、よろしくお願いします。
ご質問ありがとうございます。
上の記事部分にあるように、リチャードがモニカに、"I wanna spend my life with you. I wanna marry you. I wanna have kids with you." と言った後、
リチャード: I know this is crazy, but am I too late? (こんなこと、クレイジーだってわかってる。でも、僕はもう遅すぎるのか?)
に対しての返事が、問題のモニカのセリフですね。
Where was all this three years ago?! の部分、DVDの日本語訳では、
(字幕)遅いわよ 言うなら3年前にしてよ
(音声)当たり前じゃない。なんで3年前に言わないのよ?
と訳されていました。
all this を訳すと「このこと全て」ということで、それは「人生を君と一緒に過ごしたい。君と結婚したい。君と子供を持ちたい」とリチャードが言っているという事柄を指していることになるでしょう。
ですから、all this のニュアンスを汲んで訳すと、
「あの(二人が別れを決めた)3年前の時には、こういうあなたの思いや発言の全てはどこにいたの? どこにあったの?」
ということで、
「あの3年前にその思いが存在しててくれたら良かったのに。その言葉を聞きたかったあの時にそう言ってくれたら良かったのに」→「どうしてあの時にはそう言ってくれなかったの?」という流れになるだろうと思います。
「3年前はどこにあったの?」という疑問文は、「3年前にはなかった」→「3年前に存在していてくれたら良かったのに」というニュアンスになる、ということですね(^^)
お返事ありがとうございました。
別に反語とかじゃなくて、普通に「英語らしい」表現だったんですね〜
こういうのがうまく意味取れず、ついつい文法用語のどれ?って思ってしまいます。
>「3年前はどこにあったの?」という疑問文は、「3年前にはなかった」→「3年前に存在していてくれたら良かったのに」というニュアンスになる、ということですね(^^)
Rachさんのブログ見る様になってだいぶ経つんですが、こういう風にスムーズに解釈出来ないなぁ・・・この3段論法?是非ものにしたいです。解説していただいてありがとうございました。
ご丁寧なお返事ありがとうございます。
英語のセリフを解釈する時に、私は「とりあえず直訳してみる」のですが、「これは3年前にはどこにあったの?」という直訳のセリフをそのまま日本語訳に当てはめても、ちょっとピンと来ない部分は確かにあるように思います。
DVDの日本語訳が「言うなら3年前にしてよ。なんで3年前に言わないのよ?」と訳されていたのも、直訳そのままではニュアンスを出しにくいと判断されたからでしょうね。
「あの時にはどこにあったの?」というのは、「あの時にはなかった。あの時には聞けなかった」ということを示唆しているので、「今頃聞いても遅い。どうせならあの時に聞きたかった」というニュアンスになるわけですね。
「主語が3年前にはどこにあったのか?」という、英文としてはシンプルな文章ですが、「過去にあった場所」を問う疑問文ではなく、「どこにあったの?」と表現することで「あの時はなかったじゃない!」と相手を非難している、というニュアンスになることがポイントと言えそうですね(^^)