2012年09月10日

シーズン7に突入! フレンズ7-1その1

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今日からシーズン7に入ります!
これからもよろしくお願いします。


シーズン7 第1話
The One with Monica's Thunder (チャンドラーのプロポーズ… その後)
原題は「モニカのサンダーの話」


晴れて婚約したチャンドラーとモニカ。モニカが、フレンズたちが一緒に祝ってくれることに謝辞を述べた後、プラザホテル(The Plaza)でお祝いのシャンパンでも飲みましょうということになります。
[Scene: Monica and Chandler's bedroom, they're getting ready.]
モニカとチャンドラーの寝室。二人は(でかける)用意をしているところ。
モニカ: (looking at her hand) Y'know what shoes would look great with this ring? Diamond shoes! (Sees Chandler sitting on the bed.) You're not getting dressed. (Chandler quietly folds over the comforter on the bed making a spot for her.) ([自分の手を見ながら] この指輪によく似合う靴は何だと思う? ダイヤモンドの靴よ! [チャンドラーがベッドに座っているのを見る] あなたはまだ服を着替えてないのね。[チャンドラーはベッドの上の羽根布団を静かに折り曲げて、モニカのための場所を空ける])
チャンドラー: Know what I mean? (俺の言いたいことわかるだろ?)
モニカ: Yeah, but I don't think we have time. (ええ(わかるわ)、でも時間がないと思うんだけど。)
チャンドラー: There's gonna be a wedding. You're gonna be the bride. Two hundred people are going to be looking at you in a clean, white dress. (結婚式があるんだよ。君は花嫁になるんだ。200人の人が君を見ていることになる、清楚な白いドレスを着た君をね。)
モニカ: (lustily) Let's do it! (She kisses him and they fall back onto the bed.) ([性的に高まった様子で] (エッチ)しましょ! [モニカはチャンドラーにキスして、二人はベッドに倒れ込む])
[Scene: Monica, Chandler, and Phoebe's, time lapse, Chandler is fully dressed and slowly walking out of the bedroom with a distressed look on his face.]
モニカ、チャンドラー、フィービーの家。時間が経過し、チャンドラーは正装をしていて、ゆっくり寝室から出てきている、苦悩の表情を浮かべながら。
モニカ: (chasing after him) Chandler! It happens to lots of guys! You-you-you were probably tired, you had a lot of champagne. Don't worry about it! ([チャンドラーを追いかけてきて] チャンドラー! そんなのは多くの男性に起こることよ! あなたは多分、疲れてたのよ、たくさんシャンパンを飲んだし。気にすることないわ!)
チャンドラー: (motioning with his hands) I'm not worried, I'm uh, I'm fascinated. Y'know? It's like uh, biology! Which is funny, because in high school I uh, I-I failed biology and tonight biology failed me. ([手で(大袈裟な)身ぶりをしながら] 俺は気にしてなんかいないよ。俺は(逆に)興味をかき立てられたね、だろ? まるでほら、生物学みたいなもんだよ! それって面白いよね、だって高校の時、俺は生物学(の試験)を落としたんだけど、今夜は生物学が俺の役に立たなかったんだ。)

婚約指輪をはめた手を見つめながら、モニカは「この指輪に似合う靴はどんな靴? ダイヤモンドの靴よ!」と盛り上がっています。
これからお祝いをしに、プラザホテル(The Plaza)に行くことになっているのに、着替えもせずベッドの上に座っているチャンドラーを見て、モニカは「まだ着替えてないのね」と言っています。
プラザホテルは、ニューヨーク・マンハッタン、セントラルパーク(公園)の近くにある高級ホテルですね。

Wikipedia 日本語版: プラザホテル
Wikipedia 英語版: Plaza Hotel

英語版ウィキペディアにも載っているように、NYを舞台にした様々な映画やドラマで登場するランドマークですよね。

チャンドラーはまだ着替えていない理由を言葉では説明せず、自分が寝ている場所の隣の布団をめくって、ここ空いてるよ、というようなしぐさをしています。
つまりは、モニカをベッドに誘っているわけですが、わざわざ低い声で「わかるだろ?」とも言っているのがお茶目な感じです。
「あなたの言いたいことはわかるけど、でも時間がないし」と言うモニカですが、チャンドラーは be gonna (be going to) という未来を表すフレーズを使って、「これから先に、結婚式がある、君は花嫁になる、200人の人が清楚な白いドレスを着た君を見る」と、モニカが長年夢見てきた情景を、言葉にして説明します。

プラザに行くからもう時間ないし…と言っていたモニカも、そういう自分の姿を想像して、気分が盛り上がってしまったようで(笑)、モニカの方が積極的になってしまうのも面白いですね。

婚約した当日の話ですから、ラブラブの二人はさぞ盛り上がったことだろう…と思いきや、その後、正装して寝室から出て来たチャンドラーは、えらく動揺した顔つきをしています。
その後、続いて寝室を出て来たモニカのセリフから、彼の苦悩の原因がわかる、という仕組みです。
「多くの男性に起こることよ」というフレーズから、エッチしようとしたけどできなかった、ということがわかりますね。
この It happens to ... guy(s). というフレーズで思い出すのが、フレンズ4-1その7 でのセリフ。
ロスとよりを戻しかけたのに、また決裂してしまった直後の大喧嘩で、
レイチェル: And hey. Just so you know, it's not that common. It doesn't happen to every guy. And it is a big deal! (それから、一言言っておくと、(それは)そんなにありふれたことじゃないわ。全ての男に起こることじゃない。そしてそれは一大事なのよ!)
チャンドラー: I knew it! (そんなことわかってたさ!)
というやり取りがありました。
このやり取りも、具体的にエッチに関する単語が使われているわけではないけれど、「エッチの時にできなかった」ことが観客にもピンと来るセリフになっているのがポイントです。
「多くの/全ての男性に起こること」と言えばこの手の話だ、というフレンズのお約束みたいなものですね。
また、フレンズ4-1 のセリフでは、レイチェルはロスに対して言っているのに、横からチャンドラーが「(そんなことわざわざ言われなくても)わかってたさ!」みたいに言うのが、自虐的なチャンドラーらしいところですよね。

モニカはさらに続けて、「あなたは疲れてたし、お酒もたくさん飲んだし…。心配することないわ」と慰めの言葉をかけていますが、それを聞いた観客は「やっぱり、”できなかった”話をしてるんだ」ということをさらに確信するという流れになります。

「俺は心配なんかしてない」と言って、チャンドラーは、I'm fascinated. と言っています。
be fascinated は「…に魅了される、心を奪われる」というような意味ですね。
心配するよりも却って、興味津々、面白いなと思ったよ、みたいなことでしょう。
そして、それは生物学みたいなものだ、と言っています。
それが面白い理由は…と言って、チャンドラーは、fail という単語を2回使っていますね。
高校時代に I failed biology というのは、fail one's exam 「試験に落ちる」、fail+科目 「科目の試験に落ちる、科目を落とす・落第する」という意味で、「生物学の試験に落ちた、生物学を落とした」ということ。
そして、今夜は…と対比する形で、主語と目的語を入れ替えて、biology failed me と言っています。
この fail の意味は、研究社 新英和中辞典での、以下の意味が近いでしょうか。

fail=(いざという時に)〈人の〉役に立たない、〈人を〉見捨てる
My legs failed me and I fell. 足がきかなくなって倒れた。


LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、以下のフレーズも出ていました。
your courage/nerve fails (you) : if your courage, nerve etc. fails or fails you, you suddenly do not have it when you need it
例) At the last minute his courage failed him.

つまり、「度胸(courage, nerve)などが人を fail するということは、それが必要な時に突然それを持たなくなること(突然それがなくなること)」。
例文は、「最後の瞬間に、彼は度胸が出なかった」。

まさに、研究社の語義の「(いざという時に)〈人の〉役に立たない」という感覚ですね。
このチャンドラーのセリフも、「生物学がいざという時に俺の役に立たなかった、大事な時に生物学の仕組みが機能しなかった」と言っていることになるでしょう。
一般的に、科目の試験を落とす、という意味で、「fail+科目」の形が使われるわけですが、その主語と目的語を入れ替えることで、「科目が人の役に立たない、機能しない」という意味で使っているのが、このセリフの面白さだということですね。


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posted by Rach at 16:07| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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