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フィービーは、自宅の火事以来、ずっとチャンドラーとモニカの家に同居していましたが、チャンドラーとモニカが婚約したので、ロスの家に居候(いそうろう)することになりました。
ロスが自宅に帰ってくると、マッサージ師であるフィービーは、部屋の中にテーブルを置いて、その上に寝かせたお客さんをマッサージしています。
その光景に唖然とするロス。
ロス: Phoebe, what are you doing? (フィービー、何やってんの?)
フィービー: I'm sorry, I'm with a client right now. (ごめんなさい。今私は、接客中なのよ。)
ロス: Phoebe! (フィービー!)
フィービー: Okay, let's talk outside. (わかったわ。外で話しましょ。)
(They go into the hall.)
二人は廊下に出る。
ロス: Phoebe, you can't massage people in my apartment! (フィービー、僕の家で人をマッサージしちゃだめだよ!)
フィービー: What's the big deal? I did it at Monica and Chandler's! (何がそんなにおおごとなの? モニカとチャンドラーの家でも、私はしてたわよ。)
ロス: And they knew about it? (それで、二人はそのことを知ってた?)
フィービー: (pause as she considers it) Okay, well, Ross, what is this really about? ([それを考えるのに間があって] いいわ、ロス、これってほんとはどういうことなの?)
ロス: Look, this is my home, and I want to be able to come and go whenever I want. (ねぇ、ここは僕の家なんだ、そして、僕が望む時に、出たり入ったりできるようにしたいんだ。)
フィービー: Okay, I will find someplace else to do the rest of my appointments. I just don't know what the big deal is! (わかったわ、私の残りの予約(のマッサージ)をするのにどこか他の場所を見つけるわ。私はただ、何がおおごとなのかわからないだけよ。)
ロス: The big deal is I don't want naked, greasy strangers in my apartment when I want to kick back with a puzzle-- Beer, cold beer. (大事なことは、裸でグリースまみれの赤の他人が自分の家にいて欲しくないだけだよ、僕がパズルでリラックスしたいと思う時にね…(パズルじゃなくて)ビールだよ、冷たいビールだ。)
自分の部屋でマッサージが行なわれていることに唖然としているロスはフィービーに「何やってんの?」と怒ったように言うのですが、フィービーは「今はお客さんといるところ、ただいま接客中なのよ」と小声で返すのが面白いですね。
仕事中に話しかけてこないで、みたいな感じです。
何ら悪びれた様子もないフィービーに、ロスがキツい調子で言うと、さすがのフィービーも「外で話しましょ」と言って、廊下に出ます。
「僕のアパートメントで人をマッサージしちゃいけないだろ」と言うロスに、フィービーは、What's the big deal? と言っていますね。
the big deal は「大したこと、大変なこと、おおごと、一大事、大事なこと」。
何をそんなに大騒ぎしてるの? 何がそんなにおおごとなの?という感覚ですね。
その後、だって私はこういうマッサージを、モニカたちの家でもしてたもの、みたいにも言っています。
「それで、二人はそのことを知ってたわけ?」と問われたフィービーは絶句してしまいますが、その様子から、「二人が知らない間にこっそりやっていただけで、二人に了解をもらっていたわけではない」ということがわかります。
What is this really about? を直訳すると、「これは実際には、何についてなの?」というところでしょうか。
「モニカたちがマッサージのことを知っていたかどうか」がポイントではないだろうとフィービーにもわかるので、ロスは一体何のことでそんなにムキになってるの? 何のことで何についてこんな風に怒ってるわけ?と尋ねたいセリフが、What is this really about? なのですね。
日本語っぽく訳すと、「これって実際、何なわけ? これって一体何のこと?」というところでしょう。
this is my home は文字通り、「これは僕の家だ」。
それまで my apartment 「僕のアパートメント、僕の家」という表現を使っていましたが、ここでの my home は「建物としての家」という意味よりもむしろ、「我が家、自宅、うち」というイメージですね。
僕の心の拠り所となっている、僕が安心できる「我が家」だから、好きな時に出入りしたいんだ、とロスは説明しています。
自分の家なのに、マッサージの客がいるから入りにくいとか、そんな窮屈なことはいやなんだ、ということですね。
そう言われたフィービーは、残りのアポのマッサージができるところを他に探すわ、と言いながら、I just don't know what the big deal is! のように、また、the big deal という言葉を使っています。
ロスがそう言うのならマッサージは他でやるけど、でもやっぱり、何がおおごとなのか、よくわかんないわ、みたいなことですね。
ことの重大さがまだわかっていないフィービーに、ロスはムキになって、説明しています。
フィービーがわからないっていう the big deal っていうのはこういうことだよ、という感じで、僕は自分の家に〜が(いて)欲しくない、と言っています。
何がいやかというと、naked, greasy strangers つまり、「裸の、グリースだらけの、知らない他人」ですね。
マッサージをする時は客は裸になっていて、さらには身体にオイルみたいなものも塗りますね。
ロスにしてみたら、「裸で、油でテカテカした知らないオッサン(笑)が家にいるなんて我慢できないよ」というところでしょう。
ただそういう見知らぬ人がいることがいや、と言っているだけではなくて、when I want to 「僕が〜したいと思っている時に」ということも付け加えています。
そこでは、kick back with a puzzle-- Beer, cold beer と言い直していますね。
kick back はまずは「蹴り返す」という意味がありますね。
また、「キックバック」として日本語にもなっているような「お金を支払った人にリベートのように一部のお金を返す」という意味もあります。
今回のセリフはそのどちらでもなく、「リラックスする、休憩する」という意味になります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
kick back [phrasal verb] (informal) : to relax and not worry about your problems
例) I'm just going to kick back and wait for the end of the semester.
つまり、「リラックスして、自分の問題について悩まないこと」。
例文は、「僕はただ、リラックスして、学期の終わりを待つ予定だ」。
ですから、kick back with a puzzle は「パズルでリラックスする」ということですね。
その後、慌てて、beer だよ、パズルじゃなくてビールだ、と言い直しています。
本当はパズルをしてのんびりするつもりだったようですが、ちょっと子供っぽい、もしくはオタクっぽいと思われてはいけない、とでも思ったのでしょう。
大人がくつろぐと言えばこれ、みたいな感じで、とっさにビールと言い換えているわけですね。
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フレンズのシーズン1の放送が10月1日からBS無料チャンネルのDlifeで始まっています。week dayの昼の時間に1日2話ずつ放送しています。僕自身DVDはひとそろいのシーズン持っていますが一つだけ不満なのが画面の粗さだったので明日の分第7話から録画することにしました。シーズン1に続いてすぐシーズン2も始まるようです。
でもなんで誰も知らせてくれないんだろう。6話分も逃してしまった。
このブログを見ている人は大勢いるはずなのにたぶんみんな忙しくてテレビなど見ている暇がないんだろうと勝手に想像しています。
コメントありがとうございます。
BS無料チャンネルでフレンズが放映中、という情報、ありがとうございます。シーズン1に続いて2も、ということだと、そのままどんどん先のシーズンも放映してくれると嬉しいですよね。
他にもご存じの方がおられたのでしょうが、確かにこのブログにはそういう情報は集まらなかったですね(笑)。私も最近はテレビを見ない上に、番組チェックもしないので、全然知りませんでした。
フレンズが終了してもう随分経つのに、本国アメリカのように、日本でもたびたび再放送されるのは、ファンとしては嬉しいですね。またそれを見て新たなファンが増えてくれたりするといいな、と思います。
朗報ありがとうございました。
期待通りワイド画面のハイビジョン画質でした最近のドラマの画質ほどではないにしてもアナログテレビ時代の画質とは雲泥の差です。圧倒的に臨場感が違います。女性はあまりそういうことにはうるさくない傾向があるようですが僕などは前に見た映画でも大型テレビを買った以前に見たものだともう一度見たくなります。
話は飛びますが、フレンズの再放送を知ったのはDlifeの『デスパレートな妻たち』の録画を見ていたときで、コマーシャルタイムにフレンズの番組紹介があったからです。いつもはコマーシャル部分は30秒送りのボタンを何回か押して飛ばし見するのでほとんどフラッシュ的にしかコマーシャルは見ないのですがこの日はたまたまコマーシャル部分をそのまま流していたのでフレンズの番組紹介に出会ったというわけで無駄の効用というか本当に運が良かったと思います。
ところで『デスパレートな妻たち』の放送は今第2シーズンに入ったところですが僕は第1シーズンとNHKBSプレミアムの第7シーズンも見ていました。視聴は録画したものを英語音声と日本語字幕という方法にしています。
フレンズよりは聞き取りやすいと思います。
英会話としての特徴
若い既婚女性が主役だが夫や子供や老人も登場してよくしゃべる。
一応よそゆきの英語と仲間同士のカジュアルな英語の使い分けが聞ける。
話すスピードはフレンズより少しゆったりと聞こえる。
ナレーションが前後に入る。
ささやき声が入る。
ただし
問題が次々と起こり登場人物に根っからの悪人はいないが法律にしばしばそむき悪いと知りながら罪を隠そうとし、実際うまくのがれてしまう。厳密に主人公たちに法律を適用したら人生の半分くらいは刑務所に入っていなければならないだろうこと。(この番組がフィクションであることを忘れて現実と混同すると法律などつかまらなければ怖くないという人が増えそうで恐ろしいことだ)
結論として良識のある人が目的をもって見る以外は見てはいけない番組です。(と書いておきながら自分はしっかり見ています)
コメントありがとうございます。
画質がそれほど違うのですね。そう言われれば私は(女性だからか)あまり画質にはうるさくないように自分でも思います。その作品を「きちんと見たか見ていないか」は重要なのですが、昔、レンタルビデオ(テープ)で借りて見たことがあるものを、改めてDVDで借り直した、ということはないですね…。
私も録画を見ている時はCMを早送りしますが、30秒送りとかではなくて、何倍速かにして内容を確認しながら見ています。たまに興味のある情報がCMで流れることもあるかなぁ、と思いまして…。
私も「デス妻」はシーズン1の最初の方を見ました。評判通り面白いですね。音声も確かに聞き取りやすいです。同じ主婦の立場で見ていると、主婦特有の苛立ちが英語のセリフでうまく表現されているので、「これは使えるなぁ」と思うことがよくありました。
「問題が次々と起こる」ことから、どんどん先を見たくなるドラマ展開になっていますよね。見出したら止められなくなると思い、強制的にストップしたのですが(笑)、またまとまった時間ができれば、続きを見たいと思っています。
コメントありがとうございました。