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モニカは、地元の新聞にチャンドラーとの婚約報告の写真を載せるため、二人のいいスナップ写真を探すのですが、チャンドラーは写真が苦手らしく、変な顔のものばかりしかありません。
プロのカメラマンにちゃんとした写真を撮ってもらえば?とアドバイスされ、何枚も撮ってもらったのですが…。
[Scene: Central Perk, Chandler, Monica, and Ross are going over the picture proofs.]
セントラルパーク。チャンドラー、モニカ、ロスは写真の試し焼きを入念に見ているところ。
ロス: I like this one. (Points to it.) It seems to say, "I love you and that's why I have to kill you." (僕はこれが好きだな。[それを指差して] こう言ってる感じだよ、「君を愛してる。だから君を殺さなきゃ」)
モニカ: Can't all be bad. (To Chandler) Find the one where you make your bedroom eyes. Ohh, there it is. (すべてがダメってことはあり得ないわ。[チャンドラーに] あなたが寝室に誘う目つきをしている写真を探してよ。ああ、あったわ。)
チャンドラー: Oh, my God! Those are my bedroom eyes?! Why did you ever sleep with me? (なんてこった! それが俺の、寝室に誘う目つきなのか? 一体どうしてモニカは俺と寝たんだよ?)
モニカ: Do you really want to pull at that thread? (あなたはほんとに、その糸を引っ張りたい?[話の脈絡を追いたい?])
ト書きの picture proof は「写真の試し焼き」のこと。
proof にはそのような「試し焼き、試し刷り」の他に、「校正刷り、ゲラ」という意味もあります。
read proofs は「校正する」で、proofread は「校正する」という動詞、proofreading は「校正」という名詞ですね。
その試し焼きを見ながらロスは、「僕はこれが好きだな」と言って、その写真はこう言ってるように見える、と続けています。
"I love you and that's why I have to kill you." は「君を愛してる。だから君を殺さないといけない」。
that's why は、that's the reason why ということで、直訳すると、「I love you (ということ)が、僕が君を殺さなければいけない理由だ」ということになります。
「殺したいほど愛してる」みたいな激しい愛のセリフのように聞こえますが、チャンドラーの写真の人相が悪いので、モニカの隣で人殺しみたいな怖い顔をしてるね、と茶化しているわけですね。
写真が全部ダメってことはないわ、と言って、モニカはある写真を探すように言っています。
Find the one where you make... は「あなたが…する写真を見つけて」。
where は関係副詞で、その写真の中で you make... している、という「場所」の感覚ですね。
フレンズの英語タイトルでは、The One Where Ross Dates A Student 「ロスが生徒とデートする話」のように、The One Where SV... の形が良く使われますが、その where と同じ感覚になります。
the one の中では、S が V するということが起こる、というニュアンスですね。
bedroom eyes は「寝室の目」、つまり、「ベッドに誘う目つき、誘惑する目つき、色目」。
女性を誘う時のセクシーな目つきをしてる写真はどれ?という感じです。
モニカが見つけたその写真を見て、チャンドラーは、「それが俺のベッドに誘う目つきなの?」と驚きの声を挙げています。
eyes と複数なので、主語と動詞も Those are と複数形になっていることにも注意しましょう。
チャンドラーは「こんな目で誘った俺と、よくも寝たもんだ」とばかりに、「モニカは一体どうして俺なんかと寝たんだよ」と言ってます。
モニカの返答、Do you really want to pull at that thread? について。
pull at は「〜を引っ張る」。pull at a rope なら「ロープを引っ張る」になります。
thread は「糸」で、また「(話の)脈略、筋道」という意味にもなります。
その「脈絡」の意味は、LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、以下のように説明されています。
thread : CONNECTION an idea or feature that is found in all the different parts of an explanation, story, group of people etc. and connects them with each other
follow/lose the thread (of something)
例) I found it difficult to follow the thread of his argument.
つまり、「関連(connection)。説明、話、人のグループなどの別の部分で見つかり、それをお互いに結び付ける、考えや特徴」。
例文は、「彼の議論の脈絡を追うのは難しいと感じた」。
モニカのセリフの、「あなた、ほんとに、その糸を引っ張りたいと思ってる?」みたいな質問は、脈絡・筋道という意味で訳すと、「あなたのその目つきから、実際に寝ることになった、筋道・関連性・脈絡みたいなものを、あなたはほんとに知りたいと思ってるの?」という感じですね。
DVDの日本語訳も、「追及は勧めない/追及しない方がいいと思う」となっていましたが、まさにそういうことで、理由を深追いしない方がいいわよ、と言っていることになります。
それを聞いてチャンドラーは、ぞっとした顔をしていますが、モニカの言い方が、「そういう目つきをしているあなたと寝たことについては、深く追求しない方が身のためよ、あなたは知らない方がいいんじゃない?」という感じに聞こえたからでしょう。
本当にそういうチャンドラーの目つきに誘惑されて寝たのなら、「あなたはそう言うけど、私はセクシーだと思ったわ」みたいに答えることもできたわけですが、そうは言わずに「どうして寝ることになったか、本当に本当に知りたい?」みたいに言うことで、「別にあなたの目にそそられたわけじゃなくて、ただ(あの時は誰でも良かった)」などのような、チャンドラーが聞いても嬉しくないような話が続きそうなことを、示唆しているわけでしょう。
今は婚約中のラブラブのカップルなので、本当はモニカもその目つきをセクシーだと思っているかもしれませんが(笑)、「どうしてこんな目つきの俺なんかと寝たの?」に対して、「理由は知らない方がいいんじゃない?」と真顔で返すことで、相手をひるませて楽しんでいる、というところでしょうね。
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実は面白い記事がyahooのニュースにありました。
TVドラマ「24」のジャニーン・ガロファローという女優さんが、20年間自分が結婚状態にあることを知らなかったそうです。
ラスベガスで酔った勢いで結婚したらしく、その相手だった元彼が別の女性と結婚するに至り、自分達が結婚状態だったと発覚したらしいですが、これってまんま、ロスとレイチェルの結婚じゃないか!と思いました。
あのエピソードの時はピンときませんでしたが、今回のような実話があると、つくづくアメリカは不思議な国だと実感するばかりです。
Rachさんも『フレンズ5-24その6』で詳しく解説されてましたよね。
またポッチリ道を邁進していきますので最後まで頑張ってください。
こんにちは。コメントありがとうございます。
また、ポッチリして下さっているとのこと、重ねてありがとうございます。応援していただけると、とても励みになります!
以前に「24 (TWENTY FOUR)」は、途中まで見て(あえて)止めている…というお話をしたのですが、実は先日、私も全シーズン制覇しました!
だからもう、「24」の話も完全にオッケーです。(読者の方で「ネタバレはやめて…」という人はいるかもしれませんが…笑)
ジャニーン・ガロファローさんって、誰だっけなー、と思って写真を見たら思い出しました。FBIの分析官の女性ですね。ライバル的なある人物との対決も面白かったですよね。
実際に「ラスベガスで酔った勢いで結婚」する人っているんですね。またそれが20年後にやっとわかる、というのも、アメリカならでは、なのでしょう。興味深い情報、ありがとうございました。
これからもポッチリしていただけるとのこと、とても嬉しいです。フレンズの解説も、全シーズン制覇目指して頑張りますので、これからもよろしくお願いします!