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レイチェルは、自分の秘書として雇った若いイケメンのタグにすっかりお熱。
他の部署の女性が彼をデートに誘うのを避けるため、タグを遊びに連れて行ってくれるようジョーイに頼みます。
翌日、「ジョーイとバーでナンパしまくっちゃいました」とタグから聞いたレイチェルは、ジョーイに文句を言っています。
レイチェル: Yeah, and you had fun teaching him how to be all "Joey." (そうね(昨日は楽しんだらしいわね)、あなたはタグに、すっかり「ジョーイ」になる方法を教えるのを楽しんだのね。)
ジョーイ: What? (何だって?)
レイチェル: Y'know, all the women. (ほら、全ての女性に対してよ。)
ジョーイ: Hey well, you can't teach someone to be good with women. Y'know, that's why I never had any luck with Chandler. (ねぇ、女扱いが得意になる方法を人に教えることなんてできないよ。ほら、だからチャンドラーでは、うまくいったことが一度もなかっただろ?)
チャンドラー: (Pause) I'm right here! ([間があって] 俺はここにいるんだぞ!)
レイチェル: All right, would-would you mind just not going out with him again? Okay, just the idea of you and he and all these women, it's just-And I know he's my assistant and I can't date him-but it just bothers me, all right?! (いいわ。彼ともう二度と出かけないでくれるかしら? あなたと彼とこういう女性全部を想像するだけで、ただ、もう…。彼は私のアシスタントだから、私は彼とデートできないってわかってる。でも、そういうことが私をいらいらさせるってだけなのよ、わかる?)
ジョーイ: Hey! No-no-no-no, you can't take him away from me! I got a great partner to pick up girls with! Finally!! (おい! だめだだめだ。俺からタグを連れ去ることはできないぞ! 女の子をナンパする、最高のパートナーをゲットしたんだ! ついにな!)
チャンドラー: I'm still right here! (俺はまだここにいるんだけど!)
昨晩、ジョーイとタグがナンパしまくった、という話を聞いたレイチェルは、how to be all "Joey" を彼に教えて楽しんだみたいね、と言っています。
how to be all "Joey" は、「すっかり”ジョーイ”になる方法」みたいなことですね。
タグを、ジョーイみたいなプレイボーイ野郎に変えてくれちゃって…みたいな非難の気持ちが込められています。
「タグをあんな風にして…」と言われたジョーイは、you can't teach someone to be good with women と反論します。
you は「一般の人」を表す you で、be good with women は、「女性が得意」みたいなことですから、「女の子の扱いがうまい、女あしらいがうまい、女の子とうまく付き合うすべを心得ている」みたいなことですね。
ですから、この文は「人は誰かに、女の子とうまく付き合うように教えることはできない」と言っていることになります。
俺が一緒にいたからって、誰でも彼でも女あしらいが上手くなるってわけじゃない、そんなこと、教えられるもんじゃないからね、みたいなことです。
過去記事、人に教えられるもんじゃない フレンズ6-21その5 でも、以下のようなやりとりがありました。
ウェイン: Listen, I-I guarantee you keep your job if you can teach me how to talk to women like you do. (ねぇ、僕は君が仕事をキープできるように保証する、もし君みたいに女性に話しかける方法を君が僕に教えてくれたら。)
ジョーイ: Oh wow Wayne, it's not really something you can teach, y'know? It's pretty much something you're born with if you-- (あぁ、ウェイン。そういうのは、あんまり、人が教えられるようなことじゃないんだよな、だろ? そういうのは、だいたい、生まれつき持ってるもので、もし…)
その 6-21 のやりとりも、「ジョーイみたいに女性に話しかける方法を教えて欲しい」「そういうのは生まれつき持ってるもので、人に教えられるようなことじゃない」という流れになっていますが、今回のジョーイのセリフもそれと同じ、ということですね。
ジョーイ的には、「俺がナンパが得意なのは、生まれついての才能だ」と思っていることがわかります(笑)。
「女性とうまく付き合う方法なんて人に教えられるもんじゃない」というのはジョーイの持論なのでいいとして、その後に付け足したセリフには笑ってしまいますね。
have luck with... を直訳すると、「…で幸運を持つ」、つまり、「…でうまくいく、…が成功する」という意味になります。
Y'know, that's why I never had any luck with Chandler. は、「ほら、だから(そういうわけで)チャンドラーでは、成功したことが一度もなかった」。
一度もうまくいった試しがない、みたいなことですね。
ですから、ジョーイは、「人に女性扱いのコツを教えられるわけじゃないんだ。その証拠にほら、チャンドラーは俺のコツをつかむこともなく、相変わらず女性にモテないだろ」みたいに言いたいわけですね。
そんな風に言われてしまったチャンドラーは、しばし沈黙の後、I'm right here! 「俺は今まさにここにいるんだけど!」と自分の存在を猛アピールしています。
本人の目の前でそんなこと言うかぁ?という感じですね。
would you mind just not going out with him again? について。
Would you mind doing...? は依頼表現ですね。
mind は元々、「…を嫌だと思う、気にする」という動詞なので、Would you mind doing...? は、「…するのを嫌だと思いますか?」ということから、「…してもらってもいいですか?」と婉曲にお願いする依頼文になります。
今回の場合は、just not going のように、-ing に not の否定が付いていますので、「ただ…しないことを嫌だと思いますか?」であることから、「…しないでおいてくれる?」というニュアンスの依頼文になります。
つまり、「彼ともう一度、出かけたりするのは、やめにしてくれる?」ということですね。
just the idea of you and he and all these women, it's just... は、「ただ、you と he と al these women のことを考えるだけで、ただ、もう…」みたいな感覚。
ジョーイとタグが、たくさんの女性をナンパしながら話をしてるって想像するだけで、もう耐えられないの、どうにかなっちゃいそうなのよ…みたいな女心ですね。
彼は私のアシスタントだから、彼とデートできない、という自分の立場はわかってるけど、ただ、そのこと(タグがジョーイと一緒にナンパしまくってること)が私をいらいらさせるの、とも言っています。
you can't take him away from me! は「彼を俺から連れ去ることはできない、彼を俺から引き離すことはできない」。
I got a great partner to pick up girls with! の got はまさに「ゲットした」のニュアンスで、すごいパートナーを手に入れた、ということ。
pick up girls with a great partner 「すごいパートナーと一緒に、女の子をナンパする」ということですから、a great partner を前に出して、後ろから to で修飾する場合にも、語尾に with が残ることに注意しましょう。
タグのことを、「ナンパの最高のパートナーをゲットした」と表現するのはいいのですが、またその後に一言余計な Finally 「ついに、やっと」という副詞を付け加えています。
この一言で、「今回タグと知り合ったことで、”やっと”そういうパートナーに巡り合えた」→「ジョーイ&チャンドラーとして、いつもコンビみたいに言われているけど、チャンドラーはナンパのパートナーにはなり得なかった」と言っていることがわかるわけですね。
そばで聞いていたチャンドラーはまた「俺はここにいる!」と叫んでいます。
それも、still 「俺は”まだ”ここにいるんだけど」と言っているのがさらに面白いです。
さきほどの発言に続いて、またもや「チャンドラーは女にモテない」発言を繰り返すジョーイに、「俺はまだここにいるぞー! 俺に対してすっごく失礼な発言を何度も繰り返してるってわかってるか?」と訴えているわけですね。
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Rachさん、いつも充実したエピソード解説ありがとうございます。
私も、海外ドラマや映画が大好きで、今年になって、ドラマや映画で英語のやりなおしを始めました。
大好きなフレンズを、Rachさんのブログを参照させていただきながら、楽しんでいます。すでに何回も見ているのですが、字幕ではなく、オリジナルセリフを理解しながら見るのは、沢山の新しい発見があって、とても楽しいですね。
備忘録にしようと、ブログを立ち上げたので、Rachさんのブログをリンクさせていただいてよろしいでしょうか。
なお、最近、Rachさんのブログを知り、今取り上げられている回をブログに合わせて見て、Rachさんの更新を楽しみにしています。これですと、静聴するのもゆっくりできますし、それ以外は、気分に合わせてみたいもの(お気に入りの回や、他のドラマや映画など)を多聴で楽しめるので、無理なく非常にいいペースで英語楽しめてます。
これからも、よろしくお願いします
フレンズのblu-ray版が発売されたみたいですね。
http://news.ameba.jp/20121120-348/
アマゾンのレビューを見ると、リマスターの上、ワイドスクリーン(16:9)になってて、DVD版には映ってない部分が観れるそうですね。
すでにDVDがあるので、2万円を出すのには少し勇気がいりますが、今時の液晶テレビで観るのには画質がちょっと、、とずっと思っていたので気になります。
コメントありがとうございます。
また、私の解説へのお褒めのお言葉もありがとうございます。
貴ブログからリンクしていただくこと、何も問題ありません。光栄で嬉しく思います。
私の更新ペースに合わせて見て下さっているとのこと、ありがとうございます。2週間で1エピソードなので、かなりゆっくりめになってしまいますが(笑)、他の作品を御覧になる中に、うまく組み入れていただければ、大変嬉しく思います。
こちらこそ、これからもよろしくお願いします!
しゅぺさんへ
コメントありがとうございます。
そうそう、私も「フレンズのblu-ray版」気になってたんですよ〜!
Amazon の拙著のページの「この商品を買った人はこんな商品も買っています」の3番目に出てきたので(ちょっと宣伝入っちゃいました、すみません…笑)、「あ、こんなの発売されるんだ!」って知ったんですよね。
内容がどんなものなのか、実際に買われた方のレビューを私も待っていたのですが、レビューの内容は非常に好評ですよね。画質もかなり良くなったようですし、「音声解説」もあるみたいですね。
フレンズはすでに全シーズンDVDボックスで揃えてしまっているのですが、正直、今、買おうかどうしようか迷っているところです。「こういうブログを書いている人間として、買わんわけにはいかんやろ」的な気持ちもありますし(笑)。
今、アマゾンを見たら、
Amazon ベストセラー商品ランキング: DVD - 101位
1位 ─ DVD > テレビドラマ > アメリカのTVドラマ
2位 ─ DVD > ブルーレイ > テレビドラマ
となっていました。アメリカでは2004年に終了していて、かなり前の作品なのに、今でもこうして多くの人に愛されているということが、ファンとしてはすごく嬉しいですよね。
私もずっと気になっていたので、コメント欄でその話題ができたこと、とても嬉しかったです。
素敵な情報、ありがとうございました!
早速、リンクをさせていただきました。初リンクです(パチパチパチ)
しゅぺさんからブルーレイの話題が取り上げられていましたので、
予約して早速手に入れた者として、感想をお伝えします。
□画質
画像は、すごく綺麗になったと思います。
私の家では42インチのプラズマテレビで見ていますが、DVDですとかなり粗い画像でしたので、近づくと粗さが気になりました。特に早いシーズン。
ブルーレイでは、42インチでもそのような粗さは目立ちません。もちろん、補正をかけているのでしょうから、若干色的に不自然かもと思うこともありますが、気になるようなものではありません。
17インチくらいのPCディスプレイでみる分には、DVDでもそれほど画質の粗さは問題ないかと思います。
□画角
比較までしていませんが、明らかに横の広がりが出ました。
もともとマスターが16:9かそれ以上の横に広い画像で撮影されていたというコメントもどっかで見ました。真偽はわかりませんが。
フランスのアマゾンで比較画像を見ることができます。
□字幕
字幕も綺麗になっています。
ただ、これまでのような少しにじんだような感じではなく、くっきりとしたフォントになっているため、かえって、字幕が画像と一体化せず、浮いた感じも受けます。でも、すぐ慣れます。
初ブルーレイですので感じたことですが、他の洋画のブルーレイでも同じ感じなのかもしれません。
□特典ディスク
一部見ました。NG集は楽しいですが、時間も短く、間違った台詞も隠されたりしてそれほど大したものではないです。
アメリカのインタビュー番組に主演者が出た番組が2つ入っており(1つはデビッド、もう1つはデビッド、マシュー、マットの3人)こちらは楽しいです。
また、フレンズ制作の舞台裏が長く入っており、熱烈なファンには興味深い内容です。
□その他特典
いくつかのディスクに特典が入っています。音声解説とか、「フレンズの仲間たち」という特典映像とか。
音声解説は聞いてませんが、「フレンズの仲間たち」は、出演シーンをつなげただけで、それほど特筆する内容ではないです。
なお、米国版とでは特典の内容が違うのでは?音声解説の時間をカウントするか否かで同じでは?という憶測がありましたが、今のところ、この点の情報はないです。
□ブックレット
エピソード一覧などがあるブックレットがついています。
私は、フレンズ終了後に発売された、ばかでかいフレンズファンブックを日本版、米国版のいずれも買ってしまっていたので、おまけ程度な印象です。
□言語・字幕
言語、字幕とも、英日のみです。
米国版、フランス版、日本版いずれも言語・字幕が異なっています。
製造コストを考えると、全部同じ内容ではと思っていたのですが、この違いは意外でした。
□値段
とにかく安いと思いました。DVDのとき、この何倍を費やしたことか。。。
しかも、米国版は発売日前に149ドルまで下がっており、フランス版は更に安く売られています(但し、日本語音声は記載なし)。私も最後まで迷いましたが、早く手に入れたかったのと、万一にも誤発注や記入誤りなどが生じるリスクは避けたかったので、素直に日本版にしました。
□総評
買って大正解でした。
より綺麗な画像で楽しめるだけでも、充分もとがとれます。
ただ、(初回限定生産とありますが)DVD complete boxのこれまでの発売状況からすると、殊更に慌てて買う必要はないのかもしれません。今後、更に、改良があるかもしれませんし。
あと、フレンズのブルーレイを見て満足したので、他の好きな作品(FULLHOUSE, Seinfeldなど)も、ブルーレイが出ないかなと心待ちするにようなりました。
まずは、貴ブログでのリンク、ありがとうございます。記事でもご紹介いただけて光栄です。
それから、フレンズのブルーレイに関する詳しい情報、ありがとうございます。とても参考になります!
やっぱり、画質はかなり良くなっているのですね。また、商品の説明だけではなかなかわかりにくい特典映像の内容についても、詳しく説明していただけてとてもありがたいです。
やっぱり私も買おうかなぁ…という気持ちになってきました(^^)
あ、それから、「ばかでかいフレンズファンブック」(笑)、私も持っています。これ(↓)ですよね。
洋書(原書)
FRIENDS …'TIL THE END The One With All Ten Years (David Wild 著)
その翻訳本(日本語版)
FRIENDS・・・ラストシーンの瞬間まで 『フレンズ』10年間のすべて (デビッド・ワイルド著、文永優 翻訳、DHC)
写真がいっぱいのまさに豪華本で、私も、英語版、日本語版、両方持っています。
これから、どんどんいろんな作品がブルーレイ化していくでしょうから、楽しみですよね(お財布は心配ですが…笑)
貴重な情報ありがとうございました!
あと、書き忘れましたが、DVDの英語字幕では、セリフの再現率が少し低かった点ですが、こちらは未確認です。ただ、最近見たエピソードでかけている部分がありましたし、おそらく、DVDと同じ可能性は高いと思います。
この点は、私も、セリフの確認は、ネットのスクリプトを使っているので、全く問題ありません。むしろ、字幕にないのに気づくのも、間違い探しみたいで楽しいです。
「ばかでかいフレンズファンブック」、まさにそれです。
届いてびっくりでした。
就寝前、ベッドに横になって、あおむけになって本を読むのが好きなのですが、絶対に仰向けでは読めないサイズ!
うちの書棚でも、ひときわ目立ってます。
ご丁寧なお返事、ありがとうございます。
おっしゃるように、DVDの英語字幕は、すべての音を拾っているわけではなく、かなり、はしょられていましたね。今回のブルーレイも同じなのかもしれませんが、字幕になっていない「音」に気づけたりするのも、自分の成長が感じられていいですよね。
その「豪華本」は、絶対に仰向けでは読めませんが、腕の筋肉を鍛えるのには良さそうです(笑)。写真が豊富ですし、日本語版、英語版の両方が欲しくなる、という魅力的な本ですよね。また、読んでみたくなりました^^